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03 洞窟と剣と宝石と
ゆるゆるマイニング
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鉱山ギルドのお兄さんは、親切に説明してくれた。
この辺り一帯の鉱山は、ギルドが所有しているそうだ。
ギルドに申請すれば採掘することができるけど、鉱石の所有権は鉱山を所有するギルドにある。
なので、許可を得て掘っても、それを勝手に持ち帰ってはならない。
でも、そういう採掘によってギルドから報酬が得られるので、鉱夫たちはそれで生計を立てている。
また、鉱石は自分で買い取ることもできて、自分で掘ってくると、ギルドから買うよりも少し安く手に入れられる。
お兄さんはわたしにツルハシやシャベルなんかを貸してくれた。
「少し大きいかもしれないけど」
と言って。
わたしはクルルと一緒に坑道に入った。
「綺麗……」
坑道は狭く、暗く、高温で、お世辞にも快適とはいえない環境だった。
しかし一方で、手に持って歩くランタンを受けて輝く小さな鉱石の欠片が闇の中で輝いて、まるで星屑みたいだった。
「しっかり着いてくるの。分かれ道が多いから、迷子になったら骨になるの」
「は、はい」
怖いことを言われながら、わたしはクルルについて行く。
「キー!」
「うわっ、うるさっ!」
突然キースが大声で鳴いたので、その声が洞窟中に反響した。
わんわんわんと反響する高音に、わたしは耳を塞ぐ。
「ちょっと!」
「キ、キー……」
「きしし! 白いもふもふ、可愛いの。ちゃんとオマエの依頼も覚えてるの、安心するの!」
「え、依頼?」
先導してくれるクルルは、あまり人がいない穴場を教えてくれるそうだ。
キースもクルルのことは少々気に入っているらしく、近くを飛んだりする。
「依頼って、何のことですか?」
「ペンダントがほしいらしいの。さっき言われたの」
「キースが言ってることが分かるんですか……?」
「ククルは動物が好きなの。ドワーフは土の民だけど、賢い幻獣の言うことはちょっと分かったりするの」
歩くのに合わせて、長いおさげがゆらゆら左右に揺れている。
手に持つランタンも、カタカタ音を立てて揺れている。
それと一緒に影が揺らいで、洞窟の中もキラキラ輝く。
「キースのこと知ってるんですか?」
「ん? どういう意味なの?」
「キースの……種類っていうか、種族っていうか」
クルルは「うーん」とかしばらく考えていたが、首を振った。
「なんとなく幻獣かなって思っただけなの。もしかしたらどこかで見たかもしれないけど、たぶん気のせいなの」
そのまましばらく歩き続けると、突き当たった。
クルルが「ここなの」と言う。
「土の中に、大きな鉱石の塊があるの。それを掘って、こっちの袋に入れるの。取り出せないくらいに小さなものは、土と一緒にここに入れるの。スコップを使うの。ここに箱を置いておくの」
「種類は分けなくていいんですか?」
「分けなくても大丈夫なの。洞窟の中は疲れるから、長居できないの。外に出てから、ゆっくりやるの」
「分かりました」
「絶対に無理をしてはダメなの。無理して倒れたら、骨になるの」
わたしは言われた通り、壁にツルハシを突き立てて、土を崩し始めた。
「キー」
キースも、真似をして壁に小規模な電撃を放ち始めた。
「キース、そんなことしてたらまた倒れるんじゃないの?」
「キー、キー」
平気らしい。この子も成長しているようだ。
ツルハシを振り下ろすと、ズサッと重い音が鳴る。
たまにキンッと高い音が鳴り、その周辺を掘ると、コロッと鉱石の塊が出てくる。
暗くて何が掘れたかはよく分からないけど、宝探しみたいですごく楽しい。
わたしの知っている採掘といえば、何千トンもの石を砕いて溶かして色々やってやっと取り出すみたいな感じなのだけど、やっぱり異世界だからだろうか。
とにかく楽しい。夢中になって掘りまくる。
「ん~、んんん~、ふふっ、ん~んんん~、るーたららった、ら~」
ウキウキでツルハシを振り下ろす。
時間も忘れて掘り進める。
「スズネー! ククルは疲れたの、もう帰るのー!」
クルルがわたしを呼ぶ声が聞こえた。
どうやらもう帰る時間らしい。
クルルは汗だくで疲れている。
「ふぅ……スズネはとっても元気なの。ククルはもう疲れたの」
「楽しかったです!」
「キー!」
「楽しかったなら良かったの。冒険者なら、洞窟内の依頼もあるはずなの。あんまり受ける人がいないから、スズネが受けてくれると嬉しいの」
ククルはまたわたしを先導して歩いてくれた。
複雑な洞窟の中を迷いなく歩いている。すごいなあ。
「どうして受ける人が少ないんですか?」
「暑いし狭いし暗いの。坑道の仕事は体力勝負。もやしと閉所恐怖症と方向音痴には無理なの」
わたしはどうやら体力はしっかりあるみたいだし、洞窟内では特に疲れは感じなかった。
受ける人が少ないなら報酬もいいかもしれない。
また今度ギルドに依頼を見に行ってみよう。
トコトコ歩いていくと、ちゃんと出口に到達した。
一気に視界が開けて、陽の光に晒される。随分長い間坑道にいたような気がしたけれど、そんなに時間は経っていないようだ。
「まぶしー」
「キー」
「まぶしーのー」
近くに、鉱石の回収場所があった。屋外だけど、ギルドと繋がっているような形だ。
クルルは「急ぐの」と言って小走りに駆け出した。
「どうしたんですか?」
「もう少しで鉱夫が押し寄せてくるの。ククルは踏み潰される、その前に行くの!」
と、クルルは素早く鉱石の回収場所へ到達した。
「お疲れさんです、クルルちゃん。今日はお友達と一緒ですか?」
「お客さんなの。早くするの、ククルは踏み潰されたくないの」
焦るクルルに、ギルドの人はクスクス笑いながら袋と土の入った箱を回収した。
そしてそれを奥の機械みたいなところに入れている。
「あれは何ですか?」
「仕分け機、鉱石の種類と量を調べるの。ギルドの謎技術なのー」
奥の方に行ってしまってよく分からなかったが、すぐにギルドの人は戻ってきた。
「大収穫だったみたいですね。はい、リスト」
「ありがとなの」
太めの長いレシートみたいなものに、クルルは凄い勢いで目を通し、チェックしていく。
「何してるんですか?」
「買う鉱石を選んでるの。スズネ、ほしい鉱石あるの?」
「わたしは……特にないです」
「分かったの。報酬はちゃんと分けるから、安心するの」
クルルはすぐにチェックを終えて、リストを渡した。
「きしし! ありがとなの!」
代金と鉱石を交換し、クルルはホクホク顔で戻ってきた。
「最高の収穫だったの。スズネとキース、とてもセンスあるの!」
喜んでくれたなら良かった。キースも嬉しそうだ。
「さっそく工房に戻って設計するのー」
「おー」
「キー!」
……たのしいな。
どことなくスローライフの気配を感じながら、わたしたちは歩き出した。
この辺り一帯の鉱山は、ギルドが所有しているそうだ。
ギルドに申請すれば採掘することができるけど、鉱石の所有権は鉱山を所有するギルドにある。
なので、許可を得て掘っても、それを勝手に持ち帰ってはならない。
でも、そういう採掘によってギルドから報酬が得られるので、鉱夫たちはそれで生計を立てている。
また、鉱石は自分で買い取ることもできて、自分で掘ってくると、ギルドから買うよりも少し安く手に入れられる。
お兄さんはわたしにツルハシやシャベルなんかを貸してくれた。
「少し大きいかもしれないけど」
と言って。
わたしはクルルと一緒に坑道に入った。
「綺麗……」
坑道は狭く、暗く、高温で、お世辞にも快適とはいえない環境だった。
しかし一方で、手に持って歩くランタンを受けて輝く小さな鉱石の欠片が闇の中で輝いて、まるで星屑みたいだった。
「しっかり着いてくるの。分かれ道が多いから、迷子になったら骨になるの」
「は、はい」
怖いことを言われながら、わたしはクルルについて行く。
「キー!」
「うわっ、うるさっ!」
突然キースが大声で鳴いたので、その声が洞窟中に反響した。
わんわんわんと反響する高音に、わたしは耳を塞ぐ。
「ちょっと!」
「キ、キー……」
「きしし! 白いもふもふ、可愛いの。ちゃんとオマエの依頼も覚えてるの、安心するの!」
「え、依頼?」
先導してくれるクルルは、あまり人がいない穴場を教えてくれるそうだ。
キースもクルルのことは少々気に入っているらしく、近くを飛んだりする。
「依頼って、何のことですか?」
「ペンダントがほしいらしいの。さっき言われたの」
「キースが言ってることが分かるんですか……?」
「ククルは動物が好きなの。ドワーフは土の民だけど、賢い幻獣の言うことはちょっと分かったりするの」
歩くのに合わせて、長いおさげがゆらゆら左右に揺れている。
手に持つランタンも、カタカタ音を立てて揺れている。
それと一緒に影が揺らいで、洞窟の中もキラキラ輝く。
「キースのこと知ってるんですか?」
「ん? どういう意味なの?」
「キースの……種類っていうか、種族っていうか」
クルルは「うーん」とかしばらく考えていたが、首を振った。
「なんとなく幻獣かなって思っただけなの。もしかしたらどこかで見たかもしれないけど、たぶん気のせいなの」
そのまましばらく歩き続けると、突き当たった。
クルルが「ここなの」と言う。
「土の中に、大きな鉱石の塊があるの。それを掘って、こっちの袋に入れるの。取り出せないくらいに小さなものは、土と一緒にここに入れるの。スコップを使うの。ここに箱を置いておくの」
「種類は分けなくていいんですか?」
「分けなくても大丈夫なの。洞窟の中は疲れるから、長居できないの。外に出てから、ゆっくりやるの」
「分かりました」
「絶対に無理をしてはダメなの。無理して倒れたら、骨になるの」
わたしは言われた通り、壁にツルハシを突き立てて、土を崩し始めた。
「キー」
キースも、真似をして壁に小規模な電撃を放ち始めた。
「キース、そんなことしてたらまた倒れるんじゃないの?」
「キー、キー」
平気らしい。この子も成長しているようだ。
ツルハシを振り下ろすと、ズサッと重い音が鳴る。
たまにキンッと高い音が鳴り、その周辺を掘ると、コロッと鉱石の塊が出てくる。
暗くて何が掘れたかはよく分からないけど、宝探しみたいですごく楽しい。
わたしの知っている採掘といえば、何千トンもの石を砕いて溶かして色々やってやっと取り出すみたいな感じなのだけど、やっぱり異世界だからだろうか。
とにかく楽しい。夢中になって掘りまくる。
「ん~、んんん~、ふふっ、ん~んんん~、るーたららった、ら~」
ウキウキでツルハシを振り下ろす。
時間も忘れて掘り進める。
「スズネー! ククルは疲れたの、もう帰るのー!」
クルルがわたしを呼ぶ声が聞こえた。
どうやらもう帰る時間らしい。
クルルは汗だくで疲れている。
「ふぅ……スズネはとっても元気なの。ククルはもう疲れたの」
「楽しかったです!」
「キー!」
「楽しかったなら良かったの。冒険者なら、洞窟内の依頼もあるはずなの。あんまり受ける人がいないから、スズネが受けてくれると嬉しいの」
ククルはまたわたしを先導して歩いてくれた。
複雑な洞窟の中を迷いなく歩いている。すごいなあ。
「どうして受ける人が少ないんですか?」
「暑いし狭いし暗いの。坑道の仕事は体力勝負。もやしと閉所恐怖症と方向音痴には無理なの」
わたしはどうやら体力はしっかりあるみたいだし、洞窟内では特に疲れは感じなかった。
受ける人が少ないなら報酬もいいかもしれない。
また今度ギルドに依頼を見に行ってみよう。
トコトコ歩いていくと、ちゃんと出口に到達した。
一気に視界が開けて、陽の光に晒される。随分長い間坑道にいたような気がしたけれど、そんなに時間は経っていないようだ。
「まぶしー」
「キー」
「まぶしーのー」
近くに、鉱石の回収場所があった。屋外だけど、ギルドと繋がっているような形だ。
クルルは「急ぐの」と言って小走りに駆け出した。
「どうしたんですか?」
「もう少しで鉱夫が押し寄せてくるの。ククルは踏み潰される、その前に行くの!」
と、クルルは素早く鉱石の回収場所へ到達した。
「お疲れさんです、クルルちゃん。今日はお友達と一緒ですか?」
「お客さんなの。早くするの、ククルは踏み潰されたくないの」
焦るクルルに、ギルドの人はクスクス笑いながら袋と土の入った箱を回収した。
そしてそれを奥の機械みたいなところに入れている。
「あれは何ですか?」
「仕分け機、鉱石の種類と量を調べるの。ギルドの謎技術なのー」
奥の方に行ってしまってよく分からなかったが、すぐにギルドの人は戻ってきた。
「大収穫だったみたいですね。はい、リスト」
「ありがとなの」
太めの長いレシートみたいなものに、クルルは凄い勢いで目を通し、チェックしていく。
「何してるんですか?」
「買う鉱石を選んでるの。スズネ、ほしい鉱石あるの?」
「わたしは……特にないです」
「分かったの。報酬はちゃんと分けるから、安心するの」
クルルはすぐにチェックを終えて、リストを渡した。
「きしし! ありがとなの!」
代金と鉱石を交換し、クルルはホクホク顔で戻ってきた。
「最高の収穫だったの。スズネとキース、とてもセンスあるの!」
喜んでくれたなら良かった。キースも嬉しそうだ。
「さっそく工房に戻って設計するのー」
「おー」
「キー!」
……たのしいな。
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