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「もしかして、浮気調査してるの?だったら俺も混ぜてよ!きのっちの行きそうなところ教えるから!」
爽やか君はキラキラと目を輝かせながら、そして尻尾を振りながら(私にはそう見えた)、私にそう提案をした。
行きそうなところ教えるという言葉につられ、私は彼と行動を共にすることに決めた。
そういえば、私たちが話している間にきのっち...危ない、木下はどこへ行ったのだろうか。
「今日は確か、南公園に行くって言ってた!」
「そう、とても助かる。バスに乗れば近いかな」
「乗ろう乗ろう!雛ちゃんとお話したいしねー」
2人で市内のバスに乗りこんだが、あいにく混んでいて座ることができなかった。
こんな知らない男の子とどんな会話したらいいんだろう。
そう思ったときに、私はふと気がついた。
彼の名前を聞いていない―
「そういえば、何て名前なの?」
私がそう聞くと、彼はしゅんと眉を下げて悲しそうな顔をした。
「僕は篠田将生っていうの」
「将生君。覚えた」
「いいね、女の子に将生君とって呼ばれるの!」
またも尻尾を振っている大型犬のように見えて、なぜか頭を撫でてやりたくなった。
笑顔がかわいい男の子、爽やか君もとい将生君と私はやっぱり知り合いなんだろうか...。
聞きたいけど、聞いたらまた悲しそうな顔をする気がして聞くことができなかった。
爽やか君はキラキラと目を輝かせながら、そして尻尾を振りながら(私にはそう見えた)、私にそう提案をした。
行きそうなところ教えるという言葉につられ、私は彼と行動を共にすることに決めた。
そういえば、私たちが話している間にきのっち...危ない、木下はどこへ行ったのだろうか。
「今日は確か、南公園に行くって言ってた!」
「そう、とても助かる。バスに乗れば近いかな」
「乗ろう乗ろう!雛ちゃんとお話したいしねー」
2人で市内のバスに乗りこんだが、あいにく混んでいて座ることができなかった。
こんな知らない男の子とどんな会話したらいいんだろう。
そう思ったときに、私はふと気がついた。
彼の名前を聞いていない―
「そういえば、何て名前なの?」
私がそう聞くと、彼はしゅんと眉を下げて悲しそうな顔をした。
「僕は篠田将生っていうの」
「将生君。覚えた」
「いいね、女の子に将生君とって呼ばれるの!」
またも尻尾を振っている大型犬のように見えて、なぜか頭を撫でてやりたくなった。
笑顔がかわいい男の子、爽やか君もとい将生君と私はやっぱり知り合いなんだろうか...。
聞きたいけど、聞いたらまた悲しそうな顔をする気がして聞くことができなかった。
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