83 / 110
クルーズ編
笑顔
しおりを挟む
俺はもう橘を見上げる余裕もなかった。
もしこの腕から橘の体が放り出されてしまったら、俺はきっと一生後悔する。
ぎゅっと目をつむり、腕に力を込めた。
歯を食いしばって踏ん張る。
ドンッ!!!! という大きな衝撃。
そして、ザパーーーーンッ!! という水音……。
え? 水音???
店長の車が停まる。
顔を上げると、橘は海の方を見つめていた。
俺もそちらへ視線を向ける。
何かに大きくぶつかられたように側面が凹んだ車が、ゆっくりと海に沈んでいくのが見えた。
老人や眼鏡秘書たちが、なんとか車から脱出する。
「海に落ちて……るっ!?」
とてもじゃないが、あれではこれ以上の追跡は無理だろう。
何を思ったのか、店長が運転席のドアを開け、降りた。
沈んでいく車の方へ近づき、海の中でバシャバシャと泳いでいる老人を見下ろした。
「今は攻撃担当が橘くんだったから、それで済んだけど……また次、うちの身内に手を出したら――……本気で消すよ」
「み、身内……だとっ!?」
老人は辛うじて水面に浮かびつつ、問い返した。
俺と橘からは店長の背中しか見えない。
どんな表情をしているのかも分からない。
けど、店長が本気で怒っているのだけは分かった。
「ムーンサイドには近づかないように……ちゃんと部下にも言い聞かせるんだ、いいね?」
店長の声は透き通るように綺麗なのに、ひどく冷たく、でもどこか楽しそうだ。
「わ、分かった……っ……、約束する……」
老人の答えを最後まで聞くことなく、店長はクルリと踵を返して車へと戻って来る。
「消す……って、殺すってこと……だよな、……」
俺は直感した。
組織を壊滅させるとかそういう意味じゃなく、あれは『殺す』という意味の『消す』なんだ。
思わず小さく呟いた俺に、橘が車内に体を戻しつつ声をひそめた。
「殺すのではなく、消すんです。魂そのものの消滅のことかと……」
「え……それって――……」
俺が問い返す前に、店長が運転席に乗り込んで来た。
「さ、帰ろう」
店長の声は、今さっき老人に言い聞かせていたのとは別人のように、優しく柔らかい。
車が発進した。
橘は神妙な表情で後部座席に座っている。
俺もなんと言えばいいのか分からず――……、ずいぶん経ってからようやく口を開いた。
「助けに来てくれて、ありがとう……ございます」
☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;☆*:;;;:**:;;;:*☆
ムーンサイドの店舗裏にある駐車場に、車が停まる。
店長に連れられ、橘と俺はムーンサイドではなく八神医院へと向かった。
そこには心配そうな百園さんが待ち構えていた。
八神医師はぐったり疲れたという様子で椅子に座っている。
「都築さんっ! パトラッシュも! 皆さん、ご無事で……良かった!」
涙ぐむ百園さんに、俺も涙が浮かびそうになる。
俺たちは手を取り合い、無事に生還できた喜びを噛み締めた。
「百園さんも、無事で良かった……他の子たちは?」
「八神先生が駅で降ろして下さって、皆ちゃんと帰りました」
「そっか……うん、良かった」
八神医師は咥え煙草で椅子に座ったまま、店長と橘、そして俺を順に頭から足先まで観察するように視線を走らせた。
「どいつも怪我はなさそうだな。……まったく、俺はただの医者なんだぞ。無茶させるなよ」
愚痴る八神医師に、店長は小さく笑った。
「そんなこと言って……都築くんが攫われたって聞いて、すご~く心配してたくせに。船への潜入も、積極的に手伝ってくれたし」
「当たり前だろうが……都築がいなくなったら、誰がお前の手綱を引くんだ」
二人の茶化しあいに、『助かった』という実感が沸き上がってきて、俺はようやく体から力が抜けた。
「八神先生、本当にありがとうございましたっ!」
改めて礼を言い、俺はしっかりと頭を下げた。
☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;☆*:;;;:**:;;;:*☆
八神医師が百園さんを車で家まで送り届けるということで、二人と別れた俺たちは、店へと戻った。
俺が暖房をつけると、店長がコーヒーを淹れてくれる。
「橘くん、そこに座ってて」
「はい」
店長に促され、橘は店の奥のソファへと腰を下ろした。
店内にふわりと拡がるコーヒーのいい香りに、俺はまた涙ぐみそうになった。
ほんの二、三日だったのに、何年かぶりに戻って来れたような感覚だ。
俺と店長もソファへと移動し、三人でコーヒーを飲む。
温かさが体全体に染みわたっていくようだ。
店長は優雅にコーヒーカップを口に運び、ほっと小さく息を吐いた。
「アレクは退院したばっかりで、まだまともに動けないし、今回は橘くんが居てくれて助かったよ」
店長らしからぬ素直な物言いに、橘は何故か少し寂し気に微笑み返した。
「微力ながら、お役に立てて良かったです」
「でも、どうして橘が? 仕事でこっちに来てたのか?」
俺の問いに、橘はコーヒーカップをソーサーへと戻した。
橘は気持ちを整えるように一つ深呼吸をしてから、改めて店長と俺を交互に見た。
「実は……橘家からムーンサイドへ、依頼があって参りました。来てみたら都築さんが攫われてしまっていて、それどころではなかったのですが……改めて、依頼させて下さい」
店長はコーヒーをコクリと喉に流し込み、スッと目を細めた。
「依頼内容は?」
一瞬、橘の瞳が揺れたように見えた。
しかし、橘はゆっくりと事務的に言葉を続ける。
「橘家の次男である万里が禁忌の術を使い、他の能力者の方々に多大なご迷惑をおかけし、戯れに混乱を招いています」
俺は弾かれたように橘を見た。
しかし橘は俺ではなく、まっすぐに店長を見つめている。
そうだ、橘は全日本霊能力者連盟のトップなんだ。
わざわざ店長がマンションでの事を報告しなくても、その情報網で万里のことはしっかり把握しているということか。
橘が続ける。
「橘家として、このまま放置しておけません。人間の霊を使った式神は、陰陽道では最大の禁忌です。式神を解放し、必要であれば万里の粛清を行います」
「それが依頼?」
店長の確認に、橘は軽く首を振った。
「いえ、それは僕がやります。ムーンサイドは、僕が失敗して死んだ場合に万里の始末をお願いしたいんです」
なにを、言って……る?
以前、マンションで祓いの最中に万里と遭遇した時のことが鮮明に蘇る。
あの時……俺は、店長が死んでしまうんじゃないかと思った。
ものすごく、怖かった。
今度は、橘と万里が……!?
足元からどんどん体温が奪われていくような感覚に襲われる。
あまりに冷静に話している二人が、まったく別世界の人間のように見える。
「それでいいの? 橘くんが死んで、万里くんも始末してしまったら、橘家の血脈は途絶えてしまうよ?」
冷静に問いかける店長に、俺は口を開こうとして、そのまま閉じた。
今ここで、俺が言えることなんて……何もない。
何もないじゃないか――……。
橘は、さきほどのカーチェイスで俺に向けた、あの笑顔で、ふわりと微笑んだ。
「大丈夫なんです。母は体が弱く、僕たち二人しかもうけられなかったため、……父は掟に従って他に子供を作っていました。存在は公表されていませんが、僕と万里には……弟がいるんです」
笑うな……そんなの、笑って言うことじゃないだろ……、橘。
叫び出したいのに、俺は声を失ってしまったように言葉が出ない。
橘は続ける。
「だから、僕が死んでも……万里が死んでも、大丈夫なんです」
大丈夫なわけあるか!
死んでいい奴なんかいない!!
ぜんっぜん、大丈夫なんかじゃない!!!!
俺はぎゅっと拳を握りしめた。
その時、ふいに橘が店長から俺へと視線を移した。
「都築さんが『自分の命を大事にしろ』って怒ってくれた時……驚いたけど、本当は……すごく嬉しかったんです。だから、なるべく失敗しないように頑張ります。上手くいったら、ちゃんと褒めて下さいね」
もしこの腕から橘の体が放り出されてしまったら、俺はきっと一生後悔する。
ぎゅっと目をつむり、腕に力を込めた。
歯を食いしばって踏ん張る。
ドンッ!!!! という大きな衝撃。
そして、ザパーーーーンッ!! という水音……。
え? 水音???
店長の車が停まる。
顔を上げると、橘は海の方を見つめていた。
俺もそちらへ視線を向ける。
何かに大きくぶつかられたように側面が凹んだ車が、ゆっくりと海に沈んでいくのが見えた。
老人や眼鏡秘書たちが、なんとか車から脱出する。
「海に落ちて……るっ!?」
とてもじゃないが、あれではこれ以上の追跡は無理だろう。
何を思ったのか、店長が運転席のドアを開け、降りた。
沈んでいく車の方へ近づき、海の中でバシャバシャと泳いでいる老人を見下ろした。
「今は攻撃担当が橘くんだったから、それで済んだけど……また次、うちの身内に手を出したら――……本気で消すよ」
「み、身内……だとっ!?」
老人は辛うじて水面に浮かびつつ、問い返した。
俺と橘からは店長の背中しか見えない。
どんな表情をしているのかも分からない。
けど、店長が本気で怒っているのだけは分かった。
「ムーンサイドには近づかないように……ちゃんと部下にも言い聞かせるんだ、いいね?」
店長の声は透き通るように綺麗なのに、ひどく冷たく、でもどこか楽しそうだ。
「わ、分かった……っ……、約束する……」
老人の答えを最後まで聞くことなく、店長はクルリと踵を返して車へと戻って来る。
「消す……って、殺すってこと……だよな、……」
俺は直感した。
組織を壊滅させるとかそういう意味じゃなく、あれは『殺す』という意味の『消す』なんだ。
思わず小さく呟いた俺に、橘が車内に体を戻しつつ声をひそめた。
「殺すのではなく、消すんです。魂そのものの消滅のことかと……」
「え……それって――……」
俺が問い返す前に、店長が運転席に乗り込んで来た。
「さ、帰ろう」
店長の声は、今さっき老人に言い聞かせていたのとは別人のように、優しく柔らかい。
車が発進した。
橘は神妙な表情で後部座席に座っている。
俺もなんと言えばいいのか分からず――……、ずいぶん経ってからようやく口を開いた。
「助けに来てくれて、ありがとう……ございます」
☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;☆*:;;;:**:;;;:*☆
ムーンサイドの店舗裏にある駐車場に、車が停まる。
店長に連れられ、橘と俺はムーンサイドではなく八神医院へと向かった。
そこには心配そうな百園さんが待ち構えていた。
八神医師はぐったり疲れたという様子で椅子に座っている。
「都築さんっ! パトラッシュも! 皆さん、ご無事で……良かった!」
涙ぐむ百園さんに、俺も涙が浮かびそうになる。
俺たちは手を取り合い、無事に生還できた喜びを噛み締めた。
「百園さんも、無事で良かった……他の子たちは?」
「八神先生が駅で降ろして下さって、皆ちゃんと帰りました」
「そっか……うん、良かった」
八神医師は咥え煙草で椅子に座ったまま、店長と橘、そして俺を順に頭から足先まで観察するように視線を走らせた。
「どいつも怪我はなさそうだな。……まったく、俺はただの医者なんだぞ。無茶させるなよ」
愚痴る八神医師に、店長は小さく笑った。
「そんなこと言って……都築くんが攫われたって聞いて、すご~く心配してたくせに。船への潜入も、積極的に手伝ってくれたし」
「当たり前だろうが……都築がいなくなったら、誰がお前の手綱を引くんだ」
二人の茶化しあいに、『助かった』という実感が沸き上がってきて、俺はようやく体から力が抜けた。
「八神先生、本当にありがとうございましたっ!」
改めて礼を言い、俺はしっかりと頭を下げた。
☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;☆*:;;;:**:;;;:*☆
八神医師が百園さんを車で家まで送り届けるということで、二人と別れた俺たちは、店へと戻った。
俺が暖房をつけると、店長がコーヒーを淹れてくれる。
「橘くん、そこに座ってて」
「はい」
店長に促され、橘は店の奥のソファへと腰を下ろした。
店内にふわりと拡がるコーヒーのいい香りに、俺はまた涙ぐみそうになった。
ほんの二、三日だったのに、何年かぶりに戻って来れたような感覚だ。
俺と店長もソファへと移動し、三人でコーヒーを飲む。
温かさが体全体に染みわたっていくようだ。
店長は優雅にコーヒーカップを口に運び、ほっと小さく息を吐いた。
「アレクは退院したばっかりで、まだまともに動けないし、今回は橘くんが居てくれて助かったよ」
店長らしからぬ素直な物言いに、橘は何故か少し寂し気に微笑み返した。
「微力ながら、お役に立てて良かったです」
「でも、どうして橘が? 仕事でこっちに来てたのか?」
俺の問いに、橘はコーヒーカップをソーサーへと戻した。
橘は気持ちを整えるように一つ深呼吸をしてから、改めて店長と俺を交互に見た。
「実は……橘家からムーンサイドへ、依頼があって参りました。来てみたら都築さんが攫われてしまっていて、それどころではなかったのですが……改めて、依頼させて下さい」
店長はコーヒーをコクリと喉に流し込み、スッと目を細めた。
「依頼内容は?」
一瞬、橘の瞳が揺れたように見えた。
しかし、橘はゆっくりと事務的に言葉を続ける。
「橘家の次男である万里が禁忌の術を使い、他の能力者の方々に多大なご迷惑をおかけし、戯れに混乱を招いています」
俺は弾かれたように橘を見た。
しかし橘は俺ではなく、まっすぐに店長を見つめている。
そうだ、橘は全日本霊能力者連盟のトップなんだ。
わざわざ店長がマンションでの事を報告しなくても、その情報網で万里のことはしっかり把握しているということか。
橘が続ける。
「橘家として、このまま放置しておけません。人間の霊を使った式神は、陰陽道では最大の禁忌です。式神を解放し、必要であれば万里の粛清を行います」
「それが依頼?」
店長の確認に、橘は軽く首を振った。
「いえ、それは僕がやります。ムーンサイドは、僕が失敗して死んだ場合に万里の始末をお願いしたいんです」
なにを、言って……る?
以前、マンションで祓いの最中に万里と遭遇した時のことが鮮明に蘇る。
あの時……俺は、店長が死んでしまうんじゃないかと思った。
ものすごく、怖かった。
今度は、橘と万里が……!?
足元からどんどん体温が奪われていくような感覚に襲われる。
あまりに冷静に話している二人が、まったく別世界の人間のように見える。
「それでいいの? 橘くんが死んで、万里くんも始末してしまったら、橘家の血脈は途絶えてしまうよ?」
冷静に問いかける店長に、俺は口を開こうとして、そのまま閉じた。
今ここで、俺が言えることなんて……何もない。
何もないじゃないか――……。
橘は、さきほどのカーチェイスで俺に向けた、あの笑顔で、ふわりと微笑んだ。
「大丈夫なんです。母は体が弱く、僕たち二人しかもうけられなかったため、……父は掟に従って他に子供を作っていました。存在は公表されていませんが、僕と万里には……弟がいるんです」
笑うな……そんなの、笑って言うことじゃないだろ……、橘。
叫び出したいのに、俺は声を失ってしまったように言葉が出ない。
橘は続ける。
「だから、僕が死んでも……万里が死んでも、大丈夫なんです」
大丈夫なわけあるか!
死んでいい奴なんかいない!!
ぜんっぜん、大丈夫なんかじゃない!!!!
俺はぎゅっと拳を握りしめた。
その時、ふいに橘が店長から俺へと視線を移した。
「都築さんが『自分の命を大事にしろ』って怒ってくれた時……驚いたけど、本当は……すごく嬉しかったんです。だから、なるべく失敗しないように頑張ります。上手くいったら、ちゃんと褒めて下さいね」
0
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
ルナール古書店の秘密
志波 連
キャラ文芸
両親を事故で亡くした松本聡志は、海のきれいな田舎町に住む祖母の家へとやってきた。
その事故によって顔に酷い傷痕が残ってしまった聡志に友人はいない。
それでもこの町にいるしかないと知っている聡志は、可愛がってくれる祖母を悲しませないために、毎日を懸命に生きていこうと努力していた。
そして、この町に来て五年目の夏、聡志は海の家で人生初のバイトに挑戦した。
先輩たちに無視されつつも、休むことなく頑張る聡志は、海岸への階段にある「ルナール古書店」の店主や、バイト先である「海の家」の店長らとかかわっていくうちに、自分が何ものだったのかを知ることになるのだった。
表紙は写真ACより引用しています
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
公主の嫁入り
マチバリ
キャラ文芸
宗国の公主である雪花は、後宮の最奥にある月花宮で息をひそめて生きていた。母の身分が低かったことを理由に他の妃たちから冷遇されていたからだ。
17歳になったある日、皇帝となった兄の命により龍の血を継ぐという道士の元へ降嫁する事が決まる。政略結婚の道具として役に立ちたいと願いつつも怯えていた雪花だったが、顔を合わせた道士の焔蓮は優しい人で……ぎこちなくも心を通わせ、夫婦となっていく二人の物語。
中華習作かつ色々ふんわりなファンタジー設定です。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
やめてよ、お姉ちゃん!
日和崎よしな
キャラ文芸
―あらすじ―
姉・染紅華絵は才色兼備で誰からも憧憬の的の女子高生。
だが実は、弟にだけはとんでもない傍若無人を働く怪物的存在だった。
彼女がキレる頭脳を駆使して弟に非道の限りを尽くす!?
そんな日常を描いた物語。
―作品について―
全32話、約12万字。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる