76 / 110
クルーズ編
オークション
しおりを挟む
「今すぐ買い取らせていただきたいのですが……」
橘は老人へと向き直り、万里を彷彿とさせるような愛らしい笑顔を浮かべた。
しかし、老人は一瞬だけ間をあけ、何やら考えつつ答えた。
「申し訳ありません。私も、これに関してはいくらの値をつければいいのか見当もつきません……ぜひとも、オークションで競り落としていただければと……」
「そうですか……、少し拝見します」
橘は残念そうに声を落とし、俺の檻の前にしゃがんだ。
目線の高さが合う。
橘の肩越しに老人と眼鏡秘書が何か話しているのが見える。老人たちは、橘が俺を品定めしていると思っているようだ。
橘は自分の体で監視カメラと老人たちから死角を作り、小さな何かを俺の檻にそっと投げ入れた。
「これは、ぜひとも競り落としたいですね……」
橘は何事もなかったように立ち上がり、老人たちの元へと戻っていく。
俺はさり気なくそれを拾い、見つからないように握り込んだ。
「あちらの女の子は……?」
橘が百園さんを指さすと、老人は嬉しそうに声を上げる。
「おぉ! さすがは橘様、やはりお目が高い! あちらはAクラスなんですが、あれでしたら今この場で即決でお買い上げいただくことも可能です」
「では、お願いします。このまま引き取って、僕の船室に連れて行けますか?」
「はい! お支払いですが――…」
「お好きな額で大丈夫、現金でお支払いします」
橘の言葉に、老人はそれはもう嬉しそうにニンマリ笑った。
「かしこまりました、用意致します!」
百園さんは不安そうに橘と老人を見比べている。
橘は俺たちの味方だから大丈夫! 心配いらないよ! と言ってあげたいが、ここは我慢だ。
老人が目配せすると、眼鏡秘書がポケットから鍵を取り出し、百園さんの檻を開く。
眼鏡秘書は怯えている百園さんの腕を掴んだ。
「いやっ、……きゃあっ!」
「大人しくしろっ!」
強引に引きずり出される百園さんは涙目で悲鳴を上げたが、一喝されて腕を捻り上げられてしまう。
あまりの状況に橘が眉を寄せた。
「買い取りが決定しているのだから、もう僕のものです。乱暴に扱わないで下さい」
「これは失礼致しました」
眼鏡秘書はすぐに謝った。マズいと思ったのか、老人が機嫌を取るように橘に声をかける。
「逃げられぬように足の腱を切るオプションもございます。今回は初めてのお取引ですので、サービスでお付けできますが?」
「――…ッ、……必要ありません」
一瞬言葉を詰まらせた橘は、すぐにピシリと断った。
眼鏡秘書が百園さんを連れて廊下へ出ると、老人が続き、橘は最後に一瞬だけ俺をちらりと見て、部屋を出て行った。
足音が遠ざかるのを待って、俺は監視カメラに背を向けた。
握りしめた手を開く。
橘が投げ入れたそれは、一センチくらいに小さく折りたたまれた紙だった。
紙を開くと、そこには店長の字が――……、
『救出計画が狂わないよう、勝手に動かないこと! 怪我させられないように、大人しくいい子にしてなさい』
まだ助かったわけでもないのに、俺は一気に全身の力が抜けるのを感じた。
じわりと涙が浮かび、ゴシゴシ袖で拭う。
橘が運んでくれた店長の手紙を、俺は大事にたたみ直してポケットにしまった。
☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;☆*:;;;:**:;;;:*☆
しばらくして時間の感覚がなくなってきた頃、見張りのオッサンが二人現れて女の子を連れて行った。
またしばらくして、もう一人……。
次々連れて行かれる女の子たちは不安そうで、泣いている子や暴れる子など色々だったが、オッサン達は慣れた作業とでもいうように連れて行ってしまう。
これは、完全に売買が始まっているんだろう。
最後に残された俺は檻から出される時も抵抗することなく、再び後ろ手に縛られる時も、ちゃんと「大人しくいい子」で従った。
前後をオッサン達に挟まれる形で狭い廊下を歩く。
ずいぶん距離がある。
想像してたより、ずっと大きな船のようだ。
俺が連れて行かれたのは、劇場のような場所だった。
丸い舞台のような部分に引き出されると、照明がカッと俺を照らした。
眩しさに目を細めつつ見てみれば、ぐるりと取り囲む客席は満員御礼……日本人だけじゃない。世界中からお金持ちが集まって来たのかと思うほど、ワールドワイドなオークションとみえる。
マイクを手にした老人が俺の横に立ち、客に頭を下げた。
「今夜最後となります、この商品……健康優良な成人男性。今では日本でもなかなか見つけることが出来ない『犬神憑き』でございます。しかも、霊的なダメージを受けない特異体質であり、依り代、霊媒、逆凪や呪詛避けとして何度でも使いまわせます。お客様のアイデア次第で利用方法は無限です!」
客席にどよめきが拡がる。
俺はゆっくりと客席に視線を辿らせて橘の姿を見つけた。
少し離れた場所に店長も座っている!
なるほど、俺を競り落としてくれるわけか……頼みます! 店長!
俺が最後の『商品』ということで、ここまで長かったのだろう……店長はちょっと眠ダルそうに、ふぁあ……と欠伸をした。
店長!? ちょっと飽きてます!? 頼みますよ、店長!!!!
悲壮な俺の視線なんか、どこ吹く風の店長……俺は橘に全てを託した!
眼鏡秘書の事務的な声が会場に響く。
「それでは、50万からのスタートです」
50万か、大学の一年分の学費より安いな……。
ちょっと複雑な気分だが、俺の金額はみるみる跳ね上がった。
金髪のふくよかな中年女性が身を乗り出してガツガツと値段を上げている……オバサン、そんなに俺をご所望ですか……。
「270万!」
オバサンが手を上げて叫ぶと、競っていた他の人が静かになった。
そこで、橘が手を上げた。
「300万」
橘の声が響く。
オバサンは驚いたように橘に目をやると、悔しそうに睨みつけ、再び手を上げた。
「310万よ!」
「350万」
オバサンの声に橘の冷静な声が続く。
オバサンは予算オーバーになったのか、ガックリと肩を落とした。
良かった! これで俺は無事、橘に買い取られ――…
「400万」
「――……ッ!?!?!?」
店長の声に、会場の客の間にざわめきが拡がり、皆が店長と橘を見比べた。
橘も驚いた表情で店長を見た。そしてすぐに手を上げる。
「410万」
「450万」
橘の言葉に店長の声が被った。会場の空気が凍り付く。
ちょ、ちょっと待て! 何が起こってるんだ!?
どうして二人が競ってる!?
どっちかが競り落としてくれればいいじゃないか!
橘と目が合った。
落ち着け! 俺のために札束で殴り合うのはやめてくれ!
俺の心の声が届いたのか、橘はきゅっと唇を引き結び、何やら決心したように頷いた。
……橘クン!?
「470万」
手を上げて金額を吊り上げた橘に「なんでやねーんっ!」と心の中で激しく突っ込む。
しかし店長は涼しい表情で歌うように声を上げた。
「500万」
さらに手を上げようとした橘の腕を、隣に座っていたオジサン陰陽師が掴んだ。
オジサンが泣きながら首を振っている!!!!
橘は唇を噛み、俯いてしまった。
いや、うん……そこ落ち込むとこじゃないから!
「500万が出ました。他にいらっしゃいませんか?」
眼鏡秘書の冷静な確認に、誰も手を上げる者はいない。
俺は500万か……相場なんて知らないが、会場の人達の反応からしてかなりの高額なんだろう。
店長、俺のために500万も出してくれるなんて……。
「500万ドル!」
眼鏡秘書が木槌のようなものをガンッ! と打ち付けた。
俺は自分の耳を疑った。
弾かれたように橘と店長を交互に見た。
ド、ル……??? 円じゃなくて、ドル!?!?
くらりと眩暈がした。
俺の生涯賃金の何倍だ!?
引き渡され、店長の船室へと連れて行かれる間も、俺は自分についた値段に、ひたすら恐怖を感じていた。
橘は老人へと向き直り、万里を彷彿とさせるような愛らしい笑顔を浮かべた。
しかし、老人は一瞬だけ間をあけ、何やら考えつつ答えた。
「申し訳ありません。私も、これに関してはいくらの値をつければいいのか見当もつきません……ぜひとも、オークションで競り落としていただければと……」
「そうですか……、少し拝見します」
橘は残念そうに声を落とし、俺の檻の前にしゃがんだ。
目線の高さが合う。
橘の肩越しに老人と眼鏡秘書が何か話しているのが見える。老人たちは、橘が俺を品定めしていると思っているようだ。
橘は自分の体で監視カメラと老人たちから死角を作り、小さな何かを俺の檻にそっと投げ入れた。
「これは、ぜひとも競り落としたいですね……」
橘は何事もなかったように立ち上がり、老人たちの元へと戻っていく。
俺はさり気なくそれを拾い、見つからないように握り込んだ。
「あちらの女の子は……?」
橘が百園さんを指さすと、老人は嬉しそうに声を上げる。
「おぉ! さすがは橘様、やはりお目が高い! あちらはAクラスなんですが、あれでしたら今この場で即決でお買い上げいただくことも可能です」
「では、お願いします。このまま引き取って、僕の船室に連れて行けますか?」
「はい! お支払いですが――…」
「お好きな額で大丈夫、現金でお支払いします」
橘の言葉に、老人はそれはもう嬉しそうにニンマリ笑った。
「かしこまりました、用意致します!」
百園さんは不安そうに橘と老人を見比べている。
橘は俺たちの味方だから大丈夫! 心配いらないよ! と言ってあげたいが、ここは我慢だ。
老人が目配せすると、眼鏡秘書がポケットから鍵を取り出し、百園さんの檻を開く。
眼鏡秘書は怯えている百園さんの腕を掴んだ。
「いやっ、……きゃあっ!」
「大人しくしろっ!」
強引に引きずり出される百園さんは涙目で悲鳴を上げたが、一喝されて腕を捻り上げられてしまう。
あまりの状況に橘が眉を寄せた。
「買い取りが決定しているのだから、もう僕のものです。乱暴に扱わないで下さい」
「これは失礼致しました」
眼鏡秘書はすぐに謝った。マズいと思ったのか、老人が機嫌を取るように橘に声をかける。
「逃げられぬように足の腱を切るオプションもございます。今回は初めてのお取引ですので、サービスでお付けできますが?」
「――…ッ、……必要ありません」
一瞬言葉を詰まらせた橘は、すぐにピシリと断った。
眼鏡秘書が百園さんを連れて廊下へ出ると、老人が続き、橘は最後に一瞬だけ俺をちらりと見て、部屋を出て行った。
足音が遠ざかるのを待って、俺は監視カメラに背を向けた。
握りしめた手を開く。
橘が投げ入れたそれは、一センチくらいに小さく折りたたまれた紙だった。
紙を開くと、そこには店長の字が――……、
『救出計画が狂わないよう、勝手に動かないこと! 怪我させられないように、大人しくいい子にしてなさい』
まだ助かったわけでもないのに、俺は一気に全身の力が抜けるのを感じた。
じわりと涙が浮かび、ゴシゴシ袖で拭う。
橘が運んでくれた店長の手紙を、俺は大事にたたみ直してポケットにしまった。
☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;☆*:;;;:**:;;;:*☆
しばらくして時間の感覚がなくなってきた頃、見張りのオッサンが二人現れて女の子を連れて行った。
またしばらくして、もう一人……。
次々連れて行かれる女の子たちは不安そうで、泣いている子や暴れる子など色々だったが、オッサン達は慣れた作業とでもいうように連れて行ってしまう。
これは、完全に売買が始まっているんだろう。
最後に残された俺は檻から出される時も抵抗することなく、再び後ろ手に縛られる時も、ちゃんと「大人しくいい子」で従った。
前後をオッサン達に挟まれる形で狭い廊下を歩く。
ずいぶん距離がある。
想像してたより、ずっと大きな船のようだ。
俺が連れて行かれたのは、劇場のような場所だった。
丸い舞台のような部分に引き出されると、照明がカッと俺を照らした。
眩しさに目を細めつつ見てみれば、ぐるりと取り囲む客席は満員御礼……日本人だけじゃない。世界中からお金持ちが集まって来たのかと思うほど、ワールドワイドなオークションとみえる。
マイクを手にした老人が俺の横に立ち、客に頭を下げた。
「今夜最後となります、この商品……健康優良な成人男性。今では日本でもなかなか見つけることが出来ない『犬神憑き』でございます。しかも、霊的なダメージを受けない特異体質であり、依り代、霊媒、逆凪や呪詛避けとして何度でも使いまわせます。お客様のアイデア次第で利用方法は無限です!」
客席にどよめきが拡がる。
俺はゆっくりと客席に視線を辿らせて橘の姿を見つけた。
少し離れた場所に店長も座っている!
なるほど、俺を競り落としてくれるわけか……頼みます! 店長!
俺が最後の『商品』ということで、ここまで長かったのだろう……店長はちょっと眠ダルそうに、ふぁあ……と欠伸をした。
店長!? ちょっと飽きてます!? 頼みますよ、店長!!!!
悲壮な俺の視線なんか、どこ吹く風の店長……俺は橘に全てを託した!
眼鏡秘書の事務的な声が会場に響く。
「それでは、50万からのスタートです」
50万か、大学の一年分の学費より安いな……。
ちょっと複雑な気分だが、俺の金額はみるみる跳ね上がった。
金髪のふくよかな中年女性が身を乗り出してガツガツと値段を上げている……オバサン、そんなに俺をご所望ですか……。
「270万!」
オバサンが手を上げて叫ぶと、競っていた他の人が静かになった。
そこで、橘が手を上げた。
「300万」
橘の声が響く。
オバサンは驚いたように橘に目をやると、悔しそうに睨みつけ、再び手を上げた。
「310万よ!」
「350万」
オバサンの声に橘の冷静な声が続く。
オバサンは予算オーバーになったのか、ガックリと肩を落とした。
良かった! これで俺は無事、橘に買い取られ――…
「400万」
「――……ッ!?!?!?」
店長の声に、会場の客の間にざわめきが拡がり、皆が店長と橘を見比べた。
橘も驚いた表情で店長を見た。そしてすぐに手を上げる。
「410万」
「450万」
橘の言葉に店長の声が被った。会場の空気が凍り付く。
ちょ、ちょっと待て! 何が起こってるんだ!?
どうして二人が競ってる!?
どっちかが競り落としてくれればいいじゃないか!
橘と目が合った。
落ち着け! 俺のために札束で殴り合うのはやめてくれ!
俺の心の声が届いたのか、橘はきゅっと唇を引き結び、何やら決心したように頷いた。
……橘クン!?
「470万」
手を上げて金額を吊り上げた橘に「なんでやねーんっ!」と心の中で激しく突っ込む。
しかし店長は涼しい表情で歌うように声を上げた。
「500万」
さらに手を上げようとした橘の腕を、隣に座っていたオジサン陰陽師が掴んだ。
オジサンが泣きながら首を振っている!!!!
橘は唇を噛み、俯いてしまった。
いや、うん……そこ落ち込むとこじゃないから!
「500万が出ました。他にいらっしゃいませんか?」
眼鏡秘書の冷静な確認に、誰も手を上げる者はいない。
俺は500万か……相場なんて知らないが、会場の人達の反応からしてかなりの高額なんだろう。
店長、俺のために500万も出してくれるなんて……。
「500万ドル!」
眼鏡秘書が木槌のようなものをガンッ! と打ち付けた。
俺は自分の耳を疑った。
弾かれたように橘と店長を交互に見た。
ド、ル……??? 円じゃなくて、ドル!?!?
くらりと眩暈がした。
俺の生涯賃金の何倍だ!?
引き渡され、店長の船室へと連れて行かれる間も、俺は自分についた値段に、ひたすら恐怖を感じていた。
0
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
ルナール古書店の秘密
志波 連
キャラ文芸
両親を事故で亡くした松本聡志は、海のきれいな田舎町に住む祖母の家へとやってきた。
その事故によって顔に酷い傷痕が残ってしまった聡志に友人はいない。
それでもこの町にいるしかないと知っている聡志は、可愛がってくれる祖母を悲しませないために、毎日を懸命に生きていこうと努力していた。
そして、この町に来て五年目の夏、聡志は海の家で人生初のバイトに挑戦した。
先輩たちに無視されつつも、休むことなく頑張る聡志は、海岸への階段にある「ルナール古書店」の店主や、バイト先である「海の家」の店長らとかかわっていくうちに、自分が何ものだったのかを知ることになるのだった。
表紙は写真ACより引用しています
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
公主の嫁入り
マチバリ
キャラ文芸
宗国の公主である雪花は、後宮の最奥にある月花宮で息をひそめて生きていた。母の身分が低かったことを理由に他の妃たちから冷遇されていたからだ。
17歳になったある日、皇帝となった兄の命により龍の血を継ぐという道士の元へ降嫁する事が決まる。政略結婚の道具として役に立ちたいと願いつつも怯えていた雪花だったが、顔を合わせた道士の焔蓮は優しい人で……ぎこちなくも心を通わせ、夫婦となっていく二人の物語。
中華習作かつ色々ふんわりなファンタジー設定です。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
やめてよ、お姉ちゃん!
日和崎よしな
キャラ文芸
―あらすじ―
姉・染紅華絵は才色兼備で誰からも憧憬の的の女子高生。
だが実は、弟にだけはとんでもない傍若無人を働く怪物的存在だった。
彼女がキレる頭脳を駆使して弟に非道の限りを尽くす!?
そんな日常を描いた物語。
―作品について―
全32話、約12万字。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる