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クルーズ編
不審者
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「……というわけで、絶対おかしいと思うの!」
カウンターの椅子に百園さんと並んで座る千代ちゃんの力説に、店長は口元に手をあて、ふむ……と考え込んだ。
しばらく臨時休業だったカフェバー「ムーンサイド」が再開して数日。
店長はもうすっかりいつも通りで、ランチタイムの料理をこなし、お客さん達にも愛想よく美人スマイルを振り撒き、コンビニ弁当に飽きた俺には絶品まかない飯を作ってくれる。
最近、ご飯を多めに炊いて「おかわり自由」にしてくれたことで、俺は本気でムーンサイドへの就職を検討し始めていた。
夕方、バータイム営業が始まる前にやってきた千代ちゃんと百園さんは、営業時間外だというのに当たり前のようにカウンターの椅子に座っている。
「見張られてると言っても、数人ってことはストーカーじゃないよね。そして、百園さんには行動を監視されるような心当たりはない、と……」
店長はカウンター越しに、千代ちゃんと百園さんを見比べた。
百園さんは不安そうに頷き、千代ちゃんが説明を続ける。
「霊現象じゃないから、ここで相談しても意味ないのは分かってるのよ。でも……警察に行っても『見回りを強化します』って言われただけ。特に何かしてくれる感じじゃなかったわ。でも心配だし、ほっとけない……」
「実際の事件どころか『声かけ事案』ですらないから、警察としても動きようがないんだろうね」
ホイップがたっぷりのったホットココアを千代ちゃんと百園さんの前に置き、俺は話の邪魔にならないよう千代ちゃんの隣に腰かけた。
「ご両親や十和子さんには相談してみた?」
店長の問いに、百園さんは首を振る。
「うちは共働きで二人とも帰宅は夜遅いので、相談はしてみましたが『登下校気をつけろ』と言われただけで……、十和子先生は今、お仕事で九州の方へいらしてて……難しいお仕事だと聞いてますし……」
九州か……遠いな。
しかも大変な仕事中なら、煩わせたくないという百園さんの気持ちも分かる。
そんな百園さんを、千代ちゃんはまるで妹のように心配している。
学年も違うのに、二人はいつの間にこんなに仲良しになったんだ?
店長は完全に専門外の相談に、どう返答していいのか分からないようだ。
俺は少し考えて、思いつくまま提案してみる。
「夕方、学校からの帰り道が一番不安だろうし、俺が校門から家まで付き添いしようか? ちょうど店も休憩時間だから行ってあげられるよ」
「え……でも、そんな……いいんですか? 都築さん」
「そうね、取り合えずそれでお願いできる?」
申し訳なさそうな百園さんの横で、妥協案のように千代ちゃんが頷いた。
俺たちのやり取りを見ていた店長が、口を開く。
「ちょっとくらい夜の営業時間に遅れても大丈夫だから、しばらくはそれで様子を見ようか」
店長がOKを出したので、百園さんは改めて俺に頭を下げた。
「都築さん、ありがとうございます……よろしくお願いします」
「はい! よろしくお願いされました……!」
ちょっとでも百園さんを安心させてあげようと、俺はニカッと笑顔で頷いた。
☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;☆*:;;;:**:;;;:*☆
「都築さん、お待たせしてすみません!」
校門前に立つ俺に、校舎を出た百園さんが手を振りながら近づいて来る。
「大丈夫、そんなに待ってないよ」
ウェイターの服装のままで女子高生のお迎え……世間の目が気になるのは確かだが、言いだしっぺは俺だ。他の生徒たちの視線が気になりつつも、俺は百園さんと並んで歩きだした。
百園さんの下校付き添いを始めて三日。
確かに、不審な人物複数が百園さんを尾行している。ただ監視しているだけなのか、特に接触してくる事はないものの、かなり不審だし不気味だ。
今日も……俺はチラリと後ろを見た。
どこにでもいそうなスーツ姿のオッサンが三人、少し離れてついて来ている。
「今日もいるね……」
「……はい」
俺がこそっと声をかけると、百園さんは不安そうに頷いた。
いっそのこと、尾行オッサンを問い詰めてしまいたいが……もし暴力沙汰にでもなったら、一介のインドア派大学生の俺に勝ち目はない。
商店街を抜けて住宅街に入る。急に人気がなくなり、影が濃く薄暗い夕方……尾行オッサンたちは一定の距離を保ったまましっかりついて来る。
百園さんのような可愛い女子高生と並んで歩いていても、まったく浮かれた気分にはなれない。
ふいに百園さんの足が止まった。
「どうしたの?」
「あの……あそこに、霊が……」
百園さんは前方を指さした。が、当然のことながら俺には何も見えない。
「まわり道する?」
百園さんは前方をじっと見つめたまま、ゆるく首を振った。
「いえ、都築さんはここにいて下さい。パトラッシュが近づいたら……あの霊、怖がると思うから」
ゆっくりと歩きだした百園さんは、ある家の生垣へと近づき、しゃがみ込んだ。小さな子供か動物か……そこにいると思われる『何か』にそっと手をかざす。
「ごめんね……私はまだ、あなたを天国に送ってあげる力はないの。だから、私について来ちゃダメ……分かった?」
何か話でも聞いてあげているのか、百園さんは何度か頷き、小さく手を振ってから俺の元へと戻って来た。
「お待たせしました」
「あ、えっと……びっくりした。百園さん、すごいね」
前にも百園さんと一緒に歩いていた時、霊と遭遇して逃げ回ったが、あの時とは別人のようだ。落ち着いて優しく霊に接する百園さんの姿が、俺には十和子さんに被って見えた。
「私はすごくなんかないです」
百園さんは少し寂し気に微笑んだ。
「まだ浄霊する力もないし、問答無用で襲いかかってくるような霊だと、やっぱり逃げることしか出来ません」
俺たちは再び並んで歩き出した。
夕暮れの空はさらに暗さを増すが、外灯はまだ点かない。
「十和子先生のお手伝いをしてて分かったんです、怖い霊なんて本当に少ないって。ほとんどの霊は自分が死んだってことにも気づかず、気づいてもどうしたらいいのか分からなくて彷徨ってる。困ってる霊、寂しい霊……そんな霊が、天国へ逝くお手伝いを出来るように……なりたいです」
「百園さん……」
俺は胸が熱くなった。
優しい子だ。十和子さんのところに弟子入りして本当に良かった。
百園さんは、柔らかく微笑んだ。
「私、十和子先生のところで、もっともっと頑張りま――……っ!?」
言葉の途中、百園さんが目を見開いた。
その視線は俺の後ろへと向けられている。
振り向くと、いつの間にかゆっくりと近づいて来ていた車から、オッサン達がこちらへ向かって音もなく走り寄って来る。
尾行組も加わり、俺たちは五人に取り囲まれた。
「えっ!? な、何だっ!?」
「犬神を抑えろっ!」
オッサンの一人が支持を出すと、他の人が印を結び、俺たちの周りに小さな「何か」をいくつか投げた。と同時に、百園さんの悲鳴が上がる。
「やめて! パトラッシュに何するのっ!?」
「えっ!? ちょ、な――…っ!?」
状況が掴めず大混乱の俺に、オッサンの一人が掴みかかって来る。
どうしよう、どうしたらいいんだっ!? パトラッシュは無事なのかっ!?
揉みあいになっている俺の瞳に、オッサンに腕を掴まれる百園さんが映った。
「百園さんっ!!」
その時、俺は自分の見た光景が理解できなかった。
百園さんは突然、電源ボタンをオフにされたかのようにガクンと全身の力が抜け、オッサンに抱えられたのだ。
と同時に、俺を抑え込もうとしていたオッサンが驚きの声を上げた。
「なんだこいつっ!? 霊的殴打が効かないぞっ!?」
霊的……殴打っ!? 霊的に殴り倒すってことか?
つまりこいつらは、百園さんを霊的にとはいえ殴り倒した――…?
女の子になんてことすんだっ!!!!
「面倒だ、なんでもいい! とにかく大人しくさせろ!」
ガンッという衝撃を後頭部に感じ、強制的に暗くなってゆく視界に抗うことも出来ず、俺の意識もプツリと途絶えた。
カウンターの椅子に百園さんと並んで座る千代ちゃんの力説に、店長は口元に手をあて、ふむ……と考え込んだ。
しばらく臨時休業だったカフェバー「ムーンサイド」が再開して数日。
店長はもうすっかりいつも通りで、ランチタイムの料理をこなし、お客さん達にも愛想よく美人スマイルを振り撒き、コンビニ弁当に飽きた俺には絶品まかない飯を作ってくれる。
最近、ご飯を多めに炊いて「おかわり自由」にしてくれたことで、俺は本気でムーンサイドへの就職を検討し始めていた。
夕方、バータイム営業が始まる前にやってきた千代ちゃんと百園さんは、営業時間外だというのに当たり前のようにカウンターの椅子に座っている。
「見張られてると言っても、数人ってことはストーカーじゃないよね。そして、百園さんには行動を監視されるような心当たりはない、と……」
店長はカウンター越しに、千代ちゃんと百園さんを見比べた。
百園さんは不安そうに頷き、千代ちゃんが説明を続ける。
「霊現象じゃないから、ここで相談しても意味ないのは分かってるのよ。でも……警察に行っても『見回りを強化します』って言われただけ。特に何かしてくれる感じじゃなかったわ。でも心配だし、ほっとけない……」
「実際の事件どころか『声かけ事案』ですらないから、警察としても動きようがないんだろうね」
ホイップがたっぷりのったホットココアを千代ちゃんと百園さんの前に置き、俺は話の邪魔にならないよう千代ちゃんの隣に腰かけた。
「ご両親や十和子さんには相談してみた?」
店長の問いに、百園さんは首を振る。
「うちは共働きで二人とも帰宅は夜遅いので、相談はしてみましたが『登下校気をつけろ』と言われただけで……、十和子先生は今、お仕事で九州の方へいらしてて……難しいお仕事だと聞いてますし……」
九州か……遠いな。
しかも大変な仕事中なら、煩わせたくないという百園さんの気持ちも分かる。
そんな百園さんを、千代ちゃんはまるで妹のように心配している。
学年も違うのに、二人はいつの間にこんなに仲良しになったんだ?
店長は完全に専門外の相談に、どう返答していいのか分からないようだ。
俺は少し考えて、思いつくまま提案してみる。
「夕方、学校からの帰り道が一番不安だろうし、俺が校門から家まで付き添いしようか? ちょうど店も休憩時間だから行ってあげられるよ」
「え……でも、そんな……いいんですか? 都築さん」
「そうね、取り合えずそれでお願いできる?」
申し訳なさそうな百園さんの横で、妥協案のように千代ちゃんが頷いた。
俺たちのやり取りを見ていた店長が、口を開く。
「ちょっとくらい夜の営業時間に遅れても大丈夫だから、しばらくはそれで様子を見ようか」
店長がOKを出したので、百園さんは改めて俺に頭を下げた。
「都築さん、ありがとうございます……よろしくお願いします」
「はい! よろしくお願いされました……!」
ちょっとでも百園さんを安心させてあげようと、俺はニカッと笑顔で頷いた。
☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;☆*:;;;:**:;;;:*☆
「都築さん、お待たせしてすみません!」
校門前に立つ俺に、校舎を出た百園さんが手を振りながら近づいて来る。
「大丈夫、そんなに待ってないよ」
ウェイターの服装のままで女子高生のお迎え……世間の目が気になるのは確かだが、言いだしっぺは俺だ。他の生徒たちの視線が気になりつつも、俺は百園さんと並んで歩きだした。
百園さんの下校付き添いを始めて三日。
確かに、不審な人物複数が百園さんを尾行している。ただ監視しているだけなのか、特に接触してくる事はないものの、かなり不審だし不気味だ。
今日も……俺はチラリと後ろを見た。
どこにでもいそうなスーツ姿のオッサンが三人、少し離れてついて来ている。
「今日もいるね……」
「……はい」
俺がこそっと声をかけると、百園さんは不安そうに頷いた。
いっそのこと、尾行オッサンを問い詰めてしまいたいが……もし暴力沙汰にでもなったら、一介のインドア派大学生の俺に勝ち目はない。
商店街を抜けて住宅街に入る。急に人気がなくなり、影が濃く薄暗い夕方……尾行オッサンたちは一定の距離を保ったまましっかりついて来る。
百園さんのような可愛い女子高生と並んで歩いていても、まったく浮かれた気分にはなれない。
ふいに百園さんの足が止まった。
「どうしたの?」
「あの……あそこに、霊が……」
百園さんは前方を指さした。が、当然のことながら俺には何も見えない。
「まわり道する?」
百園さんは前方をじっと見つめたまま、ゆるく首を振った。
「いえ、都築さんはここにいて下さい。パトラッシュが近づいたら……あの霊、怖がると思うから」
ゆっくりと歩きだした百園さんは、ある家の生垣へと近づき、しゃがみ込んだ。小さな子供か動物か……そこにいると思われる『何か』にそっと手をかざす。
「ごめんね……私はまだ、あなたを天国に送ってあげる力はないの。だから、私について来ちゃダメ……分かった?」
何か話でも聞いてあげているのか、百園さんは何度か頷き、小さく手を振ってから俺の元へと戻って来た。
「お待たせしました」
「あ、えっと……びっくりした。百園さん、すごいね」
前にも百園さんと一緒に歩いていた時、霊と遭遇して逃げ回ったが、あの時とは別人のようだ。落ち着いて優しく霊に接する百園さんの姿が、俺には十和子さんに被って見えた。
「私はすごくなんかないです」
百園さんは少し寂し気に微笑んだ。
「まだ浄霊する力もないし、問答無用で襲いかかってくるような霊だと、やっぱり逃げることしか出来ません」
俺たちは再び並んで歩き出した。
夕暮れの空はさらに暗さを増すが、外灯はまだ点かない。
「十和子先生のお手伝いをしてて分かったんです、怖い霊なんて本当に少ないって。ほとんどの霊は自分が死んだってことにも気づかず、気づいてもどうしたらいいのか分からなくて彷徨ってる。困ってる霊、寂しい霊……そんな霊が、天国へ逝くお手伝いを出来るように……なりたいです」
「百園さん……」
俺は胸が熱くなった。
優しい子だ。十和子さんのところに弟子入りして本当に良かった。
百園さんは、柔らかく微笑んだ。
「私、十和子先生のところで、もっともっと頑張りま――……っ!?」
言葉の途中、百園さんが目を見開いた。
その視線は俺の後ろへと向けられている。
振り向くと、いつの間にかゆっくりと近づいて来ていた車から、オッサン達がこちらへ向かって音もなく走り寄って来る。
尾行組も加わり、俺たちは五人に取り囲まれた。
「えっ!? な、何だっ!?」
「犬神を抑えろっ!」
オッサンの一人が支持を出すと、他の人が印を結び、俺たちの周りに小さな「何か」をいくつか投げた。と同時に、百園さんの悲鳴が上がる。
「やめて! パトラッシュに何するのっ!?」
「えっ!? ちょ、な――…っ!?」
状況が掴めず大混乱の俺に、オッサンの一人が掴みかかって来る。
どうしよう、どうしたらいいんだっ!? パトラッシュは無事なのかっ!?
揉みあいになっている俺の瞳に、オッサンに腕を掴まれる百園さんが映った。
「百園さんっ!!」
その時、俺は自分の見た光景が理解できなかった。
百園さんは突然、電源ボタンをオフにされたかのようにガクンと全身の力が抜け、オッサンに抱えられたのだ。
と同時に、俺を抑え込もうとしていたオッサンが驚きの声を上げた。
「なんだこいつっ!? 霊的殴打が効かないぞっ!?」
霊的……殴打っ!? 霊的に殴り倒すってことか?
つまりこいつらは、百園さんを霊的にとはいえ殴り倒した――…?
女の子になんてことすんだっ!!!!
「面倒だ、なんでもいい! とにかく大人しくさせろ!」
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