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マンション編
霊道
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「あぁ、……それね」
店長はペットボトルを口に運び、コクリと喉を鳴らして続ける。
「原因はポスターだよ、壁をぐるりと取り囲むように貼られていたポスター」
「えぇっ!?」
あのツインテールの幼女たちが霊道を作り出したっていうのか!?
「ポスターや写真、ヌイグルミはそれぞれの目が合うことで、コミュニケーションが生まれてしまう。その視線が合わさった場所に霊道が発生することがあるんだよ」
「あぁいったイラストでも、そういう現象が起きるんですかっ!?」
「裕二くんは、あのイラストの女の子たちが大好きなんだろうね。ちゃんと人格ある存在として認識してると思う。子供がヌイグルミを友達として扱うのと一緒だよ」
あのポスターは四方の壁を埋め尽くすように貼られていた。ツインテール幼女たちはお互い目が合いまくりだったはずだ!
「もともと霊道ができやすい状況だったところに、こちらの部屋の住人が亡くなったのをきっかけとして、霊道が通ってしまったんだと思う」
「なるほど……」
サンドイッチを食べ終わった店長は、レジ袋からプリンを取り出して蓋を開け、付属のスプーンで食べ始めた。
…………俺のプリン。
美味しそうにプリンを口に運ぶ店長に、俺はもう一つ気になってた事を質問してみる。
「でも、裕二くんは霊現象に悩まされてる様子なかったですよね……もしかして、俺と同じで霊感がゼロなんじゃ?」
店長は口にしていたプリンをごっくんと呑み込んで、俺をまじまじ見た。
「都築くんみたいな規格外、そうそういないよ……裕二くんは単に霊感が鈍くなってただけ」
「鈍くなる???」
店長の髪が風をはらんで、ふわりと揺れた。
「あの部屋、ずいぶん刺激的だったろ? 人間ってのはエロモードに入ると一時的に霊感が働きづらくなるんだ」
「えぇっ!? そうなんですか……」
あの部屋に居れば、頭の中は常にエロモードだったろう……。
エッチなことに目が眩んで霊が見えなくなるなんて――……人間ってやつぁ、……。
風に吹かれ、たそがれている俺の横で、店長は不思議そうに首を傾げた。
「でも、どうして霊が四〇二に溜まっていたのか、ってのは謎のままだ。ちゃんと霊道を通り抜けていってくれれば、こんな酷い悪臭や霊現象までは起こらなかったと思う」
「多すぎて大渋滞してた、とか?」
「分からない……、とにかく、霊道は塞がったんだし残りの除霊をやっちゃおうかな……都築くんは臭いが気にならないんだから、お腹減ったらいつでもお弁当食べていいんだよ?」
「…………食べます!」
店長からレジ袋を受け取り、俺は室内に戻るとリビングの端っこに腰を下ろした。レジ袋から『がっつり大満足の唐揚げ弁当』と緑茶のペットボトルを取り出す。
ベランダから戻って来た店長は軽く手足を動かし、ウォーミングアップしだした。お腹も膨れて充電完了! といった様子だ。
そんな店長を眺めつつ、俺は弁当のフィルムを外して蓋を開ける。
「いただきまーす」
軽く手を合わせて食べ始めた。超どデカ唐揚げを頬張り、ご飯と一緒にもぐもぐする。美味い……けど、店長の手作り唐揚げの方が俺は好きだな、ショウガで下味つけてあるアレ。
俺が二つ目の唐揚げを食べだしたところで、店長は除霊を再開した。
頑張れ、店長~っ!
邪魔にならないよう心の中で密かに応援しつつ、俺はご飯をかき込んだ。
☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;☆*:;;;:**:;;;:*☆
「……終わった……っ、……」
深夜二時……、ほとんどぶっ通しで除霊しまくった店長は、さすがに疲労を隠せないようで膝に手をおいた。息が荒い。
「――…あ! お、お疲れ様ですっ!!」
ウトウトしかけていた俺は、慌てて涎を袖で拭い、店長へと駆け寄る。
「都築くん……寝てた?」
ジト目の店長に、俺は笑ってごまかす。
「やだなぁ、寝てませんよ! それより休憩しましょう!」
俺はふらつく店長を支えてリビング横の和室へと移動し、店長を座らせた。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃない……疲れた」
店長はころんと畳に転がった。
顔色も悪いし、ちょっと貧血気味にも見える。
色々と使い果たしたのだろう……霊力に関しては分からないが、体力面では正直限界に近いと思う。この人、人間としては普通に弱っちろいからな。
こんな深夜だし無理に帰る必要もない、ゆっくり休んで朝に撤収……というところか。
「少し……眠りますか? 朝になったら起こしますよ」
そっと声をかけるが、店長は少し考えてから口を開いた。
「いや、まだ気になることがあるんだ」
「気になること?」
店長はゆっくりと上体を起こし、リビングの方を見た。何かを探すように店長の視線が動く。
「さっき話しただろ? どうして霊たちは霊道を抜けて行かなかったのかって……」
「あぁ、渋滞してたとかじゃなく……何か、理由がありそうなんですか?」
「うーん……なんだろう、何かを感じるんだけど……」
どこかすっきりしない様子の店長……俺も少し考えてみる。
「霊道の出口にあたる場所って、どの辺だったんですか?」
「あそこだよ。霊道っていうのは北西から南東へ通るんだ」
店長が指差す方を見る。が、特に何もない。
この部屋に来た時に壁に大きなシミが出来ていると話していた場所だ。
「北西から南東へ?」
「都築くんでも、『鬼門』って言葉くらいは聞いたことあるだろ? 霊道は鬼門である北西から裏鬼門である南東へと通るんだ」
俺は店長から離れてその壁へと近づいた。
あ――…、これって……。
さっきも見た壁の小さなお札がちょっと気になる。もしかして、『悪霊退散』的なお札のせいで霊が出口に近づけず、霊道を抜けて行けなかったんじゃ!?
「店長! もしかして、これが原因じゃないですか!?」
お札を指さして問いかけるも、店長は不思議そうに目を瞬かせる。
「……これって、どれ?」
「いや、これですよ! このお札みたいなの!」
「???」
怪訝な表情の店長……このお札が見えてないのか?
店長は何かに気づいたようにハッと顔色を変えた。
すぐに立ち上がり、俺の方へと近づいてくる。
もの凄く真剣に俺の瞳を覗き込んだ。
「都築くんには、何が見えてる?」
「え――……、っと……護符? みたいな、お札? みたいな……」
「壁から、外して見せて」
俺は言われるまま、小さなその紙をペリリ……と剥がして店長に見せた。目の前にかざして初めて、店長はそれが見えたようだ。
「これはっ……、……そうか、そういうことかっ!」
「もしかして、これって……店長や橘が言ってた『見えてはいるけど認識できない』ってやつですか?」
「うん……、しかもかなり強力な認識阻害だ。不覚にも全く気付かなかったよ」
店長は悔しそうに言い、俺の手から紙を取った。
忌々しそうに見つめる。
「俺、霊現象を抑えるために九住さんが貼ったのかと思ってました」
「九住さんは認識阻害なんて仕掛け、出来ないよ」
そりゃそうだろう……一般人には無理だ。
それなら、誰が、何のために?
単にここの霊現象を抑えるためのお札なら、わざわざ認識阻害をかける必要なんかない。
「でも……わざわざ見つからないように、お札を貼る意味なんて……」
店長は紙から視線を上げることなく、小さく低く呟いた。
「意味は一つしかない……こっそり霊道の出口を塞いで、バレないように霊をため込むこと」
嘘……だろ? なんで、そんなこと――……っ、……
俺は言葉を失ってしまった。
店長の言葉の意味は理解できるが、どうして!? という疑問が頭の中をぐるぐる回る。
その時――…、ガチャッ
玄関の方でドアが開く音がした。誰かが入って来る気配がする。
こんな深夜に!?
俺に聞こえるということは霊じゃない。俺は玄関へと続く廊下に目をやった。
冷や汗が滲む。
ドクンドクンと自分の鼓動が大きく聞こえて気持ち悪い。
俺はリビングの入口を凝視した。
店長はペットボトルを口に運び、コクリと喉を鳴らして続ける。
「原因はポスターだよ、壁をぐるりと取り囲むように貼られていたポスター」
「えぇっ!?」
あのツインテールの幼女たちが霊道を作り出したっていうのか!?
「ポスターや写真、ヌイグルミはそれぞれの目が合うことで、コミュニケーションが生まれてしまう。その視線が合わさった場所に霊道が発生することがあるんだよ」
「あぁいったイラストでも、そういう現象が起きるんですかっ!?」
「裕二くんは、あのイラストの女の子たちが大好きなんだろうね。ちゃんと人格ある存在として認識してると思う。子供がヌイグルミを友達として扱うのと一緒だよ」
あのポスターは四方の壁を埋め尽くすように貼られていた。ツインテール幼女たちはお互い目が合いまくりだったはずだ!
「もともと霊道ができやすい状況だったところに、こちらの部屋の住人が亡くなったのをきっかけとして、霊道が通ってしまったんだと思う」
「なるほど……」
サンドイッチを食べ終わった店長は、レジ袋からプリンを取り出して蓋を開け、付属のスプーンで食べ始めた。
…………俺のプリン。
美味しそうにプリンを口に運ぶ店長に、俺はもう一つ気になってた事を質問してみる。
「でも、裕二くんは霊現象に悩まされてる様子なかったですよね……もしかして、俺と同じで霊感がゼロなんじゃ?」
店長は口にしていたプリンをごっくんと呑み込んで、俺をまじまじ見た。
「都築くんみたいな規格外、そうそういないよ……裕二くんは単に霊感が鈍くなってただけ」
「鈍くなる???」
店長の髪が風をはらんで、ふわりと揺れた。
「あの部屋、ずいぶん刺激的だったろ? 人間ってのはエロモードに入ると一時的に霊感が働きづらくなるんだ」
「えぇっ!? そうなんですか……」
あの部屋に居れば、頭の中は常にエロモードだったろう……。
エッチなことに目が眩んで霊が見えなくなるなんて――……人間ってやつぁ、……。
風に吹かれ、たそがれている俺の横で、店長は不思議そうに首を傾げた。
「でも、どうして霊が四〇二に溜まっていたのか、ってのは謎のままだ。ちゃんと霊道を通り抜けていってくれれば、こんな酷い悪臭や霊現象までは起こらなかったと思う」
「多すぎて大渋滞してた、とか?」
「分からない……、とにかく、霊道は塞がったんだし残りの除霊をやっちゃおうかな……都築くんは臭いが気にならないんだから、お腹減ったらいつでもお弁当食べていいんだよ?」
「…………食べます!」
店長からレジ袋を受け取り、俺は室内に戻るとリビングの端っこに腰を下ろした。レジ袋から『がっつり大満足の唐揚げ弁当』と緑茶のペットボトルを取り出す。
ベランダから戻って来た店長は軽く手足を動かし、ウォーミングアップしだした。お腹も膨れて充電完了! といった様子だ。
そんな店長を眺めつつ、俺は弁当のフィルムを外して蓋を開ける。
「いただきまーす」
軽く手を合わせて食べ始めた。超どデカ唐揚げを頬張り、ご飯と一緒にもぐもぐする。美味い……けど、店長の手作り唐揚げの方が俺は好きだな、ショウガで下味つけてあるアレ。
俺が二つ目の唐揚げを食べだしたところで、店長は除霊を再開した。
頑張れ、店長~っ!
邪魔にならないよう心の中で密かに応援しつつ、俺はご飯をかき込んだ。
☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;☆*:;;;:**:;;;:*☆
「……終わった……っ、……」
深夜二時……、ほとんどぶっ通しで除霊しまくった店長は、さすがに疲労を隠せないようで膝に手をおいた。息が荒い。
「――…あ! お、お疲れ様ですっ!!」
ウトウトしかけていた俺は、慌てて涎を袖で拭い、店長へと駆け寄る。
「都築くん……寝てた?」
ジト目の店長に、俺は笑ってごまかす。
「やだなぁ、寝てませんよ! それより休憩しましょう!」
俺はふらつく店長を支えてリビング横の和室へと移動し、店長を座らせた。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃない……疲れた」
店長はころんと畳に転がった。
顔色も悪いし、ちょっと貧血気味にも見える。
色々と使い果たしたのだろう……霊力に関しては分からないが、体力面では正直限界に近いと思う。この人、人間としては普通に弱っちろいからな。
こんな深夜だし無理に帰る必要もない、ゆっくり休んで朝に撤収……というところか。
「少し……眠りますか? 朝になったら起こしますよ」
そっと声をかけるが、店長は少し考えてから口を開いた。
「いや、まだ気になることがあるんだ」
「気になること?」
店長はゆっくりと上体を起こし、リビングの方を見た。何かを探すように店長の視線が動く。
「さっき話しただろ? どうして霊たちは霊道を抜けて行かなかったのかって……」
「あぁ、渋滞してたとかじゃなく……何か、理由がありそうなんですか?」
「うーん……なんだろう、何かを感じるんだけど……」
どこかすっきりしない様子の店長……俺も少し考えてみる。
「霊道の出口にあたる場所って、どの辺だったんですか?」
「あそこだよ。霊道っていうのは北西から南東へ通るんだ」
店長が指差す方を見る。が、特に何もない。
この部屋に来た時に壁に大きなシミが出来ていると話していた場所だ。
「北西から南東へ?」
「都築くんでも、『鬼門』って言葉くらいは聞いたことあるだろ? 霊道は鬼門である北西から裏鬼門である南東へと通るんだ」
俺は店長から離れてその壁へと近づいた。
あ――…、これって……。
さっきも見た壁の小さなお札がちょっと気になる。もしかして、『悪霊退散』的なお札のせいで霊が出口に近づけず、霊道を抜けて行けなかったんじゃ!?
「店長! もしかして、これが原因じゃないですか!?」
お札を指さして問いかけるも、店長は不思議そうに目を瞬かせる。
「……これって、どれ?」
「いや、これですよ! このお札みたいなの!」
「???」
怪訝な表情の店長……このお札が見えてないのか?
店長は何かに気づいたようにハッと顔色を変えた。
すぐに立ち上がり、俺の方へと近づいてくる。
もの凄く真剣に俺の瞳を覗き込んだ。
「都築くんには、何が見えてる?」
「え――……、っと……護符? みたいな、お札? みたいな……」
「壁から、外して見せて」
俺は言われるまま、小さなその紙をペリリ……と剥がして店長に見せた。目の前にかざして初めて、店長はそれが見えたようだ。
「これはっ……、……そうか、そういうことかっ!」
「もしかして、これって……店長や橘が言ってた『見えてはいるけど認識できない』ってやつですか?」
「うん……、しかもかなり強力な認識阻害だ。不覚にも全く気付かなかったよ」
店長は悔しそうに言い、俺の手から紙を取った。
忌々しそうに見つめる。
「俺、霊現象を抑えるために九住さんが貼ったのかと思ってました」
「九住さんは認識阻害なんて仕掛け、出来ないよ」
そりゃそうだろう……一般人には無理だ。
それなら、誰が、何のために?
単にここの霊現象を抑えるためのお札なら、わざわざ認識阻害をかける必要なんかない。
「でも……わざわざ見つからないように、お札を貼る意味なんて……」
店長は紙から視線を上げることなく、小さく低く呟いた。
「意味は一つしかない……こっそり霊道の出口を塞いで、バレないように霊をため込むこと」
嘘……だろ? なんで、そんなこと――……っ、……
俺は言葉を失ってしまった。
店長の言葉の意味は理解できるが、どうして!? という疑問が頭の中をぐるぐる回る。
その時――…、ガチャッ
玄関の方でドアが開く音がした。誰かが入って来る気配がする。
こんな深夜に!?
俺に聞こえるということは霊じゃない。俺は玄関へと続く廊下に目をやった。
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