40 / 110
高校編
呪いの正体
しおりを挟む
尻もちをついたままの六波羅さんを見下ろす千代ちゃんは本気で怒っているようだ。
しかし六波羅さんも負けていない。
「呪いで人を傷つけたり殺したりしても罪に問われないのよっ! だから私は捕まらないわ!」
それまで傍観者だった店長が小さくため息を吐き、六波羅さんの元へと近づいてしゃがみ込んだ。目線の高さを合わせて優しく話しかける。
「ここは神社の敷地内だよ。夜中に入り込んだりして……これは立派な『不法侵入罪』だ。刑法第130条に該当する。三年以下の懲役または十万円以下の罰金だね。それから、君が釘で傷をつけた木は神社の所有物だから『器物損壊』にもあたる。千代ちゃんが警察を呼べば、君は間違いなく逮捕されるよ」
「……な、……あ……うぅ……っ……」
現実を突きつける店長の詰め方……俺はあんまり好きじゃないが六波羅さんには効果抜群のようだ。青ざめ、口をパクパクさせている。
「それに――…」
店長の声が低くなる。
「君はもっと心配しなきゃいけないことがあるよね? 僕たちに見られたんだ……呪詛が返ってきちゃうよ」
楽しそうに、優しく、他人事のように、六波羅さんの瞳を覗き込んで暗示でもかけるような店長の声は、まるで怪しい呪文を唱えているみたいだ。
「――…っ!? ひっ!!」
六波羅さんが悲鳴を上げながら周囲を見回す。
俺には見えないが、明らかに何かに怯えている。
「い、いやっ! やめて! 来ないでっ!!」
涙目で両手を振り回し、六波羅さんは何かを追い払おうとしているかのようだ。
丑の刻参りと言えば、誰かに見られたら呪いは失敗となる。呪いが術者に帰ってくるというのは俺でも知ってる有名な話だ。
店長もチラリと周囲へ視線を走らせ、改めて六波羅さんの顔を覗き込んだ。
「こういう場合、普通は見た人間を殺すんだけど……君には僕たち三人を殺すような覚悟も根性もないだろうし、返って来る『呪い』を甘んじて受ける?」
「そ、そんな――…っ、……や、やめ……いやっ……」
真っ青でガクガク震え、怯えまくりの六波羅さん……ちょっと苛めすぎじゃないか? 店長。
「まぁ、助けてあげてもいいけど……」
「た、助けてっ! あなた祓い屋なんでしょう? 早く助けてよ!!」
「祓い屋はボランティアじゃない。でも、高校生の君にまともな支払い能力があるとは思えないけど……そうだなぁ、お金の代わりに情報でも貰おうかな」
「情報?」
あぁ~、店長の狙いはこれか……。
そりゃ、こんな状況なら誰でも知ってる事あらいざらい吐いちゃうよなぁ。
「学校で起こってる怪奇現象は、君たちオカルト研究部の悪戯?」
「ち、違うわ……」
「じゃあ、呪術の生贄に犬を使った事は?」
「…………」
六波羅さんは黙り込んだ。
あるのかっ!?
千代ちゃんは六波羅さんと店長を見比べ、不思議そうに口を開いた。
「でも、呪術が成功したなら生贄にされた犬の霊が悪さするなんておかしいわよね。贄として犬の魂は回収されるだろうし……。呪術が失敗して、ただ犬が殺されただけになっちゃったとしても、そういった動物霊なら除霊はそれほど難しくないはず……しかも、現象は学校全体に起こってる。どういう事……?」
「ただの生贄にしたわけじゃないんだね?」
問いかける店長の声は責めてるようでも怒ってるようでもないのに、何故かすごく怖い。
「――…! わ、分かってるなら……わざわざ聞かなくてもいいでしょ!」
「君の口から聞きたい」
「…………式神が、欲しかったの。……でも、鬼なんて使役どころか呼び出すこともできなくて……」
「えぇっ!? 鬼を使役っ!?」
驚いて思わず声を上げた俺に、千代ちゃんは軽く肩をすくめた。またしても「そんな事も知らないのか」とでも言いたげに口を開く。
「都築くん、『式神』っていうのは元々は使う鬼と書いて『使鬼神』っていうのよ。でも、鬼を使役するなんて高度なこと、術者の中でもなかなかできる人がいないから、鬼の代わりに動物霊を使うのが一般的になったの」
またしても素人丸出しで恥をかいてしまったのか、俺は……。
けど、それはあくまで陰陽マメ知識……知ってないと恥ずかしい一般常識ではないと思うぞ。
「……でも、その辺にいる動物霊もなかなか言うこと聞いてくれなくて」
六波羅さんは俯いてしまった。
まぁ、確かに……うろついてる動物霊に、いきなり「俺様に仕えろ!」と言っても「分かりましたー!」なんて返事がかえってくるわけないよな。
「で? どうしたの?」
六波羅さんに続きを促す店長の声が、気持ち悪いくらい優しい。
「…………犬神、を……」
「何ですって!?」
ごにょごにょと言いにくそうな六波羅さんの声に被り気味に千代ちゃんが叫んだ。
「ちょっとあんた! まさか犬神をうちの神社でやったんじゃないでしょうね!?」
千代ちゃんは噛みつきそうな勢いで六波羅さんの胸倉をつかんだ。
「が、学校でやったのよ! 部活の皆で――…っ、……」
「千代ちゃん、落ち着いて! その『犬神』ってのは何なんだ?」
今にも六波羅さんを殴り倒しそうな千代ちゃんを俺は慌ててとめた。
店長が立ち上がり、周囲に視線を巡らせながら口を開いた。
「式神の一種だよ。犬を生きたまま首だけ出して土に埋め、ギリギリ届かない所に餌を置くんだ。犬が飢餓状態になったらその首を落とす。そうすると、犬の頭部だけが目の前の餌に飛びつく。その首を焼いて、残った骨を箱に入れて四つ辻に埋める。人が行き合う四つ辻で犬の首は人々に踏みつけられ、そうやって増幅された恨みから犬神が生まれる」
「……な、なんですか……それ……、……っ……」
店長の説明に俺はまともな言葉が出ない。
俺は信じられない思いで、目の前の六波羅さんを見つめた。
本当にこの子が……?
どこにでもいそうな普通の女子高生のこの子が、犬を飢餓状態にして、首を――…おとし、た?
学校の、部活動として?
地面がぐにゃりと歪むような感覚――…怖いというより、あまりに残酷だ!!
犬が可哀そうすぎる!!
「そんな酷いことして……犬の霊を無理やり使役して、言うこと聞かせて――…その『犬神』ってのを使って学校で怪奇現象を起こしてたっていうのか?」
信じられない……理解できない。
さっき、六波羅さんの胸倉を掴んだ千代ちゃんの気持ちがようやく理解できた。とめる必要なかったな……。
「違うわ! 『犬神』の儀式は行ったけど使役できなかったのよ!」
「え? ――…それって、どういう?」
店長は口元に手をあてて少し考え込み、すぐに何かに思い当たったように顔を上げた。
「なるほど、そういうことか……!」
「店長、どういうことなんですか?」
「犬神ってのは決して従順じゃないし、勝手に動くから使役はすごく難しいんだよ。たとえば、犬神の持ち主が誰かのことを『あいつちょっと気に入らないなぁ』って思っただけで、勝手にそいつを殺しに行っちゃったりする……」
「マジですか……」
意思の疎通も何もあったもんじゃない……持ち主のためとはいえ、忖度が過ぎる。
「そうやって勝手に動くわりに、ちゃんと祀って定期的にお供え物もしないと、持ち主を祟ることも珍しくない」
…………頑張ったのに褒めてもらえないと拗ねちゃうわけか。
「でも、六波羅さんには犬神が憑いてないわよね?」
千代ちゃんが不思議そうに首を傾げた。
「犬神っていうのは、個人じゃなく家に憑くものだよ」
「家? ってことは六波羅一族に憑いたってことですか?」
俺の問いに店長は首を振った。
「いや、今回は部活動として『犬神』の儀式をしたんだから、学校に憑いたと考えられない?」
「――…は???」
俺と千代ちゃんの声が被る。
「学校って……、……っ!? がっこぉぉおお~~~~っ!?」
しかし六波羅さんも負けていない。
「呪いで人を傷つけたり殺したりしても罪に問われないのよっ! だから私は捕まらないわ!」
それまで傍観者だった店長が小さくため息を吐き、六波羅さんの元へと近づいてしゃがみ込んだ。目線の高さを合わせて優しく話しかける。
「ここは神社の敷地内だよ。夜中に入り込んだりして……これは立派な『不法侵入罪』だ。刑法第130条に該当する。三年以下の懲役または十万円以下の罰金だね。それから、君が釘で傷をつけた木は神社の所有物だから『器物損壊』にもあたる。千代ちゃんが警察を呼べば、君は間違いなく逮捕されるよ」
「……な、……あ……うぅ……っ……」
現実を突きつける店長の詰め方……俺はあんまり好きじゃないが六波羅さんには効果抜群のようだ。青ざめ、口をパクパクさせている。
「それに――…」
店長の声が低くなる。
「君はもっと心配しなきゃいけないことがあるよね? 僕たちに見られたんだ……呪詛が返ってきちゃうよ」
楽しそうに、優しく、他人事のように、六波羅さんの瞳を覗き込んで暗示でもかけるような店長の声は、まるで怪しい呪文を唱えているみたいだ。
「――…っ!? ひっ!!」
六波羅さんが悲鳴を上げながら周囲を見回す。
俺には見えないが、明らかに何かに怯えている。
「い、いやっ! やめて! 来ないでっ!!」
涙目で両手を振り回し、六波羅さんは何かを追い払おうとしているかのようだ。
丑の刻参りと言えば、誰かに見られたら呪いは失敗となる。呪いが術者に帰ってくるというのは俺でも知ってる有名な話だ。
店長もチラリと周囲へ視線を走らせ、改めて六波羅さんの顔を覗き込んだ。
「こういう場合、普通は見た人間を殺すんだけど……君には僕たち三人を殺すような覚悟も根性もないだろうし、返って来る『呪い』を甘んじて受ける?」
「そ、そんな――…っ、……や、やめ……いやっ……」
真っ青でガクガク震え、怯えまくりの六波羅さん……ちょっと苛めすぎじゃないか? 店長。
「まぁ、助けてあげてもいいけど……」
「た、助けてっ! あなた祓い屋なんでしょう? 早く助けてよ!!」
「祓い屋はボランティアじゃない。でも、高校生の君にまともな支払い能力があるとは思えないけど……そうだなぁ、お金の代わりに情報でも貰おうかな」
「情報?」
あぁ~、店長の狙いはこれか……。
そりゃ、こんな状況なら誰でも知ってる事あらいざらい吐いちゃうよなぁ。
「学校で起こってる怪奇現象は、君たちオカルト研究部の悪戯?」
「ち、違うわ……」
「じゃあ、呪術の生贄に犬を使った事は?」
「…………」
六波羅さんは黙り込んだ。
あるのかっ!?
千代ちゃんは六波羅さんと店長を見比べ、不思議そうに口を開いた。
「でも、呪術が成功したなら生贄にされた犬の霊が悪さするなんておかしいわよね。贄として犬の魂は回収されるだろうし……。呪術が失敗して、ただ犬が殺されただけになっちゃったとしても、そういった動物霊なら除霊はそれほど難しくないはず……しかも、現象は学校全体に起こってる。どういう事……?」
「ただの生贄にしたわけじゃないんだね?」
問いかける店長の声は責めてるようでも怒ってるようでもないのに、何故かすごく怖い。
「――…! わ、分かってるなら……わざわざ聞かなくてもいいでしょ!」
「君の口から聞きたい」
「…………式神が、欲しかったの。……でも、鬼なんて使役どころか呼び出すこともできなくて……」
「えぇっ!? 鬼を使役っ!?」
驚いて思わず声を上げた俺に、千代ちゃんは軽く肩をすくめた。またしても「そんな事も知らないのか」とでも言いたげに口を開く。
「都築くん、『式神』っていうのは元々は使う鬼と書いて『使鬼神』っていうのよ。でも、鬼を使役するなんて高度なこと、術者の中でもなかなかできる人がいないから、鬼の代わりに動物霊を使うのが一般的になったの」
またしても素人丸出しで恥をかいてしまったのか、俺は……。
けど、それはあくまで陰陽マメ知識……知ってないと恥ずかしい一般常識ではないと思うぞ。
「……でも、その辺にいる動物霊もなかなか言うこと聞いてくれなくて」
六波羅さんは俯いてしまった。
まぁ、確かに……うろついてる動物霊に、いきなり「俺様に仕えろ!」と言っても「分かりましたー!」なんて返事がかえってくるわけないよな。
「で? どうしたの?」
六波羅さんに続きを促す店長の声が、気持ち悪いくらい優しい。
「…………犬神、を……」
「何ですって!?」
ごにょごにょと言いにくそうな六波羅さんの声に被り気味に千代ちゃんが叫んだ。
「ちょっとあんた! まさか犬神をうちの神社でやったんじゃないでしょうね!?」
千代ちゃんは噛みつきそうな勢いで六波羅さんの胸倉をつかんだ。
「が、学校でやったのよ! 部活の皆で――…っ、……」
「千代ちゃん、落ち着いて! その『犬神』ってのは何なんだ?」
今にも六波羅さんを殴り倒しそうな千代ちゃんを俺は慌ててとめた。
店長が立ち上がり、周囲に視線を巡らせながら口を開いた。
「式神の一種だよ。犬を生きたまま首だけ出して土に埋め、ギリギリ届かない所に餌を置くんだ。犬が飢餓状態になったらその首を落とす。そうすると、犬の頭部だけが目の前の餌に飛びつく。その首を焼いて、残った骨を箱に入れて四つ辻に埋める。人が行き合う四つ辻で犬の首は人々に踏みつけられ、そうやって増幅された恨みから犬神が生まれる」
「……な、なんですか……それ……、……っ……」
店長の説明に俺はまともな言葉が出ない。
俺は信じられない思いで、目の前の六波羅さんを見つめた。
本当にこの子が……?
どこにでもいそうな普通の女子高生のこの子が、犬を飢餓状態にして、首を――…おとし、た?
学校の、部活動として?
地面がぐにゃりと歪むような感覚――…怖いというより、あまりに残酷だ!!
犬が可哀そうすぎる!!
「そんな酷いことして……犬の霊を無理やり使役して、言うこと聞かせて――…その『犬神』ってのを使って学校で怪奇現象を起こしてたっていうのか?」
信じられない……理解できない。
さっき、六波羅さんの胸倉を掴んだ千代ちゃんの気持ちがようやく理解できた。とめる必要なかったな……。
「違うわ! 『犬神』の儀式は行ったけど使役できなかったのよ!」
「え? ――…それって、どういう?」
店長は口元に手をあてて少し考え込み、すぐに何かに思い当たったように顔を上げた。
「なるほど、そういうことか……!」
「店長、どういうことなんですか?」
「犬神ってのは決して従順じゃないし、勝手に動くから使役はすごく難しいんだよ。たとえば、犬神の持ち主が誰かのことを『あいつちょっと気に入らないなぁ』って思っただけで、勝手にそいつを殺しに行っちゃったりする……」
「マジですか……」
意思の疎通も何もあったもんじゃない……持ち主のためとはいえ、忖度が過ぎる。
「そうやって勝手に動くわりに、ちゃんと祀って定期的にお供え物もしないと、持ち主を祟ることも珍しくない」
…………頑張ったのに褒めてもらえないと拗ねちゃうわけか。
「でも、六波羅さんには犬神が憑いてないわよね?」
千代ちゃんが不思議そうに首を傾げた。
「犬神っていうのは、個人じゃなく家に憑くものだよ」
「家? ってことは六波羅一族に憑いたってことですか?」
俺の問いに店長は首を振った。
「いや、今回は部活動として『犬神』の儀式をしたんだから、学校に憑いたと考えられない?」
「――…は???」
俺と千代ちゃんの声が被る。
「学校って……、……っ!? がっこぉぉおお~~~~っ!?」
10
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
ルナール古書店の秘密
志波 連
キャラ文芸
両親を事故で亡くした松本聡志は、海のきれいな田舎町に住む祖母の家へとやってきた。
その事故によって顔に酷い傷痕が残ってしまった聡志に友人はいない。
それでもこの町にいるしかないと知っている聡志は、可愛がってくれる祖母を悲しませないために、毎日を懸命に生きていこうと努力していた。
そして、この町に来て五年目の夏、聡志は海の家で人生初のバイトに挑戦した。
先輩たちに無視されつつも、休むことなく頑張る聡志は、海岸への階段にある「ルナール古書店」の店主や、バイト先である「海の家」の店長らとかかわっていくうちに、自分が何ものだったのかを知ることになるのだった。
表紙は写真ACより引用しています
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
公主の嫁入り
マチバリ
キャラ文芸
宗国の公主である雪花は、後宮の最奥にある月花宮で息をひそめて生きていた。母の身分が低かったことを理由に他の妃たちから冷遇されていたからだ。
17歳になったある日、皇帝となった兄の命により龍の血を継ぐという道士の元へ降嫁する事が決まる。政略結婚の道具として役に立ちたいと願いつつも怯えていた雪花だったが、顔を合わせた道士の焔蓮は優しい人で……ぎこちなくも心を通わせ、夫婦となっていく二人の物語。
中華習作かつ色々ふんわりなファンタジー設定です。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
やめてよ、お姉ちゃん!
日和崎よしな
キャラ文芸
―あらすじ―
姉・染紅華絵は才色兼備で誰からも憧憬の的の女子高生。
だが実は、弟にだけはとんでもない傍若無人を働く怪物的存在だった。
彼女がキレる頭脳を駆使して弟に非道の限りを尽くす!?
そんな日常を描いた物語。
―作品について―
全32話、約12万字。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる