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深淵編
来訪
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「先日はこちらの都築様にご助力いただき、私共が苦慮しておりました件を無事解決致しましたこと大変ありがたく、改めまして謝礼の品を――…」
「橘くん、そういう面倒な挨拶はいいから。普通に話してくれるかな」
「あ、はいっ! すみませんっ!」
カフェバー「ムーンサイド」は今日も大繁盛でランチタイム営業を終えた。店長から「祓い」関係の客が来る予定だと聞いた俺は、まかないの昼ご飯「具たっぷり中華丼&玉子スープ」を平らげ、大急ぎで掃除や片付けを済ませたのだ。
準備万端で客を迎えた俺は驚いた。
客というのは橘だったのだ。
俺が京都へゼミ旅行へ行った時に陰陽師である橘と偶然知り合った。京都で起こっていた異変の調査を手伝ったのだが、今日は遠路はるばるその礼を持ってきたらしい。
店舗奥のソファセットに案内された橘は行儀よく座り、店長と懇意にしているという先代からの「謝礼の品」を差し出した。
「そんな、わざわざお礼なんて……」
困惑する俺に店長は軽く首を振った。
「アシスタントである都築くんにお手伝いするよう指示したのは僕だから、正式にムーンサイドとして協力したという事になるんだよ。ご隠居は恩とか義理を大切になさる御方だからね」
「そうなんですか……」
俺はテーブルに置かれた箱へと目をやる。見るからに凄そうな桐の箱だ。
お菓子……だろうか、京都銘菓とか。
俺の視線に気づいた店長が小さく笑い、箱の蓋を開いた。
そこに入っていたのは不思議な刻印が施された鏡だった。呪術の儀式に使う道具だろう。
いや、うん……別にがっかりなんかしてないぞ。
「今、お礼状を書いて来るからちょっと待っててくれるかな」
「はい」
箱に蓋をし、店長はソファから立ち上がった。
しかし事務所の方へ行くわけでもなく、店長は橘を見下ろして少し首を傾げた。
「なるほど……、すごい力だね」
店長は口元に手をあて、軽く目を細めて観察するように橘を見つめている。
「あ、いえ……そんな事は……」
困ったように下を向いてしまった橘に、店長は小さく肩を竦めた。
「その力は橘家の遺伝として受け継いだものだ。君個人の才能でもなければ、君の努力で培ったものでもない。だから照れる必要も謙遜する必要もない」
「……すみません」
店長、いちいち言葉に棘があるぞ。
もうちょっと優しい物の言い方ってものがあるだろうに……。
「それにしても、ご隠居以上か……まるで『先祖返り』だね」
意味深な言葉を残し、店長はカウンター奥の事務所へと消えて行った。
残された俺と橘は目を見合わせる。
「……大丈夫か?」
「はい。お仕事で来ていますし、歓迎していただけるような立場でないのは分かっているので……」
なんだなんだ?
俺の知らない複雑な人間関係みたいなものでもあるのか?
しかし、わざわざ京都から来たんだぞ。
せめてお茶くらい出してもバチは当たらないだろうと、俺は客用の湯呑を用意すべくソファから立ち上がった。
その時、店のドアが開く。
「よっ! 都築、もうすっかり元気そうだな」
「アレク!」
入って来たのはエクソシストのアレクだ。
頼りになる仕事仲間で、俺の心の友でもある。
俺も店長もアレクのことは「客」ではなく「身内」感覚のため、営業時間外にぶらりと来られても何の違和感もない。
「近くで祓いの仕事があったんだ。思ったより早く済んだから休憩させてもらおうと思ってな――…ん? 来客中だったか。失礼」
アレクは橘に気づき、軽く頭を下げた。
橘は慌ててソファから立ち上がり、ぺこりと丁寧にお辞儀をする。
アレクは橘から何か感じ取ったのだろう、笑顔で近づいた。
「なんだ依頼者じゃないのか。俺はアレクシス・ナインハートだ。アレクと呼んでくれ」
「橘京一です。よろしくお願いします」
「そうか、君が橘家の……噂は聞いてる」
アレクは人懐っこい笑顔でニッと笑い、橘としっかり握手した。
店長同様、橘も業界の中では有名人なんだな。
それにしても、エクソシストと陰陽師の握手……なかなかにシュールだ。
「今、お茶淹れるとこだったんだ。アレクも飲むだろ?」
「あぁ、ありがとう」
三人で楽しくお茶しつつ京都でのことをアレクに話していると、店長が封書を手に戻って来た。
「アレク来てたのか。――…橘くん、これをご隠居に渡してくれるかな」
「はいっ!」
橘は店長から封書を受け取り、大事そうにカバンへしまった。
店長もソファに腰を下ろしたので、俺は店長の分のお茶も用意しにカウンターへと向かう。
「…………」
沈黙――…気まずい。
以前に話した時にも、店長は橘のことを「早死にするから深入りするな」と俺に忠告したくらいだから、良く思ってないのは確かだ。
それにしたって、人当たりの良い優しく穏やかな店長はどこに行ったんだ?
再び店長にじっと観察され、橘はちょっと居心地悪そうに俯いてしまった。
一人空気を読めない(読まない?)アレクは、呑気にお茶をすすっている。
「ふむ……随分持て余してるようだね」
「え?」
「橘くん、瞑想は一日どれくらい?」
「えっと……一時間です」
えっ!? 毎日一時間も瞑想してるのかっ!?
俺は急須に新しい茶葉を入れながら、二人の会話に耳を疑う。
「短い。今の君なら最低二時間は必要だな」
短いのかっ!?
俺は店長専用の湯呑を取り落としそうになりガチャガチャ音をたててしまった。
能力者って色々大変なんだな。
「……はい」
「瞑想の時、力を増大させたり縮小させたりするイメージトレーニングはちゃんと出来てる?」
「やってはいるのですが、縮小させるイメージが良く分からなくて……」
「なるほどね、ちょっと目を瞑ってごらん」
「はい」
ん? あれ???
何だかんだ言って店長、橘にアドバイスしようとしてる?
完全に嫌ってるとか、そういう事でもなさそうだ。
アレクは腕を組んで興味深そうに二人を見比べていたが、邪魔にならないようにとでも思ったのか、カウンターの俺の方へ移動してきた。
「あれは時間かかるぞ」
「そうなのか」
アレクが小声で教えてくれたので、俺は店長の分のお茶を淹れる手をいったん止めた。
「さっき店長が言ってた『持て余してる』ってのは何のことなんだ?」
この際だから、俺もアレクに小声で質問してみる。
「あぁ、力を持て余してるってことだ。かなりの力を持っているようだが、あれはほとんどコントロールできてないと思うぞ。制御できない力を強引に使おうとするタイプじゃなさそうだから、暴発させるような心配はないと思うが……ま、『宝の持ち腐れ』ではある」
「橘が言ってた『修練』とか言うので、技術的な練習をすれば使いこなせるようになるのか?」
「基本はそうだが……あれだけの力をコントロールできるほどの技術、そもそも教えることが出来る奴もほとんどいないだろうな」
つまり、橘は独学でやってるってことなのか……。
俺は改めて二人へと目をやる。
橘は店長の指示に従い、印を結んで何やらぶつぶつ唱えていた。
「……店長なら、教えてやれるんじゃないか?」
「どうかな……尾張は感性で術を使ってるようなとこがあるから、あんな風にアドバイスはできても、きちんと教えるのは難しいと思うぞ。それに尾張は陰陽道が専門じゃないしな」
「そうなのか……」
そういえば店長は「野良霊能力者」なんだった。
店長から何やら言われ、何度も頷き、印を結び直したり質問したりしている橘を見ていると、本当に先生と生徒といった雰囲気なのだが。
ちょっと微笑ましいぞ。
二人を眺めながら、俺はぽつりと呟いた。
「やっぱり、店長の方が橘よりすごいんだな……」
「それはどうかな」
「え?」
アレクの言葉に俺は目を瞬かせた。
「相手を殺さないように倒すとか、それなりのルールがあっての『試合』なら尾張の圧勝だろうが、本当にただの殺し合いなら……五分五分、いやもしかしたら尾張が負けるかも知れないぞ」
「物騒なこと、言うなよ……」
俺はそれだけ言うのがやっとだった。
「橘くん、そういう面倒な挨拶はいいから。普通に話してくれるかな」
「あ、はいっ! すみませんっ!」
カフェバー「ムーンサイド」は今日も大繁盛でランチタイム営業を終えた。店長から「祓い」関係の客が来る予定だと聞いた俺は、まかないの昼ご飯「具たっぷり中華丼&玉子スープ」を平らげ、大急ぎで掃除や片付けを済ませたのだ。
準備万端で客を迎えた俺は驚いた。
客というのは橘だったのだ。
俺が京都へゼミ旅行へ行った時に陰陽師である橘と偶然知り合った。京都で起こっていた異変の調査を手伝ったのだが、今日は遠路はるばるその礼を持ってきたらしい。
店舗奥のソファセットに案内された橘は行儀よく座り、店長と懇意にしているという先代からの「謝礼の品」を差し出した。
「そんな、わざわざお礼なんて……」
困惑する俺に店長は軽く首を振った。
「アシスタントである都築くんにお手伝いするよう指示したのは僕だから、正式にムーンサイドとして協力したという事になるんだよ。ご隠居は恩とか義理を大切になさる御方だからね」
「そうなんですか……」
俺はテーブルに置かれた箱へと目をやる。見るからに凄そうな桐の箱だ。
お菓子……だろうか、京都銘菓とか。
俺の視線に気づいた店長が小さく笑い、箱の蓋を開いた。
そこに入っていたのは不思議な刻印が施された鏡だった。呪術の儀式に使う道具だろう。
いや、うん……別にがっかりなんかしてないぞ。
「今、お礼状を書いて来るからちょっと待っててくれるかな」
「はい」
箱に蓋をし、店長はソファから立ち上がった。
しかし事務所の方へ行くわけでもなく、店長は橘を見下ろして少し首を傾げた。
「なるほど……、すごい力だね」
店長は口元に手をあて、軽く目を細めて観察するように橘を見つめている。
「あ、いえ……そんな事は……」
困ったように下を向いてしまった橘に、店長は小さく肩を竦めた。
「その力は橘家の遺伝として受け継いだものだ。君個人の才能でもなければ、君の努力で培ったものでもない。だから照れる必要も謙遜する必要もない」
「……すみません」
店長、いちいち言葉に棘があるぞ。
もうちょっと優しい物の言い方ってものがあるだろうに……。
「それにしても、ご隠居以上か……まるで『先祖返り』だね」
意味深な言葉を残し、店長はカウンター奥の事務所へと消えて行った。
残された俺と橘は目を見合わせる。
「……大丈夫か?」
「はい。お仕事で来ていますし、歓迎していただけるような立場でないのは分かっているので……」
なんだなんだ?
俺の知らない複雑な人間関係みたいなものでもあるのか?
しかし、わざわざ京都から来たんだぞ。
せめてお茶くらい出してもバチは当たらないだろうと、俺は客用の湯呑を用意すべくソファから立ち上がった。
その時、店のドアが開く。
「よっ! 都築、もうすっかり元気そうだな」
「アレク!」
入って来たのはエクソシストのアレクだ。
頼りになる仕事仲間で、俺の心の友でもある。
俺も店長もアレクのことは「客」ではなく「身内」感覚のため、営業時間外にぶらりと来られても何の違和感もない。
「近くで祓いの仕事があったんだ。思ったより早く済んだから休憩させてもらおうと思ってな――…ん? 来客中だったか。失礼」
アレクは橘に気づき、軽く頭を下げた。
橘は慌ててソファから立ち上がり、ぺこりと丁寧にお辞儀をする。
アレクは橘から何か感じ取ったのだろう、笑顔で近づいた。
「なんだ依頼者じゃないのか。俺はアレクシス・ナインハートだ。アレクと呼んでくれ」
「橘京一です。よろしくお願いします」
「そうか、君が橘家の……噂は聞いてる」
アレクは人懐っこい笑顔でニッと笑い、橘としっかり握手した。
店長同様、橘も業界の中では有名人なんだな。
それにしても、エクソシストと陰陽師の握手……なかなかにシュールだ。
「今、お茶淹れるとこだったんだ。アレクも飲むだろ?」
「あぁ、ありがとう」
三人で楽しくお茶しつつ京都でのことをアレクに話していると、店長が封書を手に戻って来た。
「アレク来てたのか。――…橘くん、これをご隠居に渡してくれるかな」
「はいっ!」
橘は店長から封書を受け取り、大事そうにカバンへしまった。
店長もソファに腰を下ろしたので、俺は店長の分のお茶も用意しにカウンターへと向かう。
「…………」
沈黙――…気まずい。
以前に話した時にも、店長は橘のことを「早死にするから深入りするな」と俺に忠告したくらいだから、良く思ってないのは確かだ。
それにしたって、人当たりの良い優しく穏やかな店長はどこに行ったんだ?
再び店長にじっと観察され、橘はちょっと居心地悪そうに俯いてしまった。
一人空気を読めない(読まない?)アレクは、呑気にお茶をすすっている。
「ふむ……随分持て余してるようだね」
「え?」
「橘くん、瞑想は一日どれくらい?」
「えっと……一時間です」
えっ!? 毎日一時間も瞑想してるのかっ!?
俺は急須に新しい茶葉を入れながら、二人の会話に耳を疑う。
「短い。今の君なら最低二時間は必要だな」
短いのかっ!?
俺は店長専用の湯呑を取り落としそうになりガチャガチャ音をたててしまった。
能力者って色々大変なんだな。
「……はい」
「瞑想の時、力を増大させたり縮小させたりするイメージトレーニングはちゃんと出来てる?」
「やってはいるのですが、縮小させるイメージが良く分からなくて……」
「なるほどね、ちょっと目を瞑ってごらん」
「はい」
ん? あれ???
何だかんだ言って店長、橘にアドバイスしようとしてる?
完全に嫌ってるとか、そういう事でもなさそうだ。
アレクは腕を組んで興味深そうに二人を見比べていたが、邪魔にならないようにとでも思ったのか、カウンターの俺の方へ移動してきた。
「あれは時間かかるぞ」
「そうなのか」
アレクが小声で教えてくれたので、俺は店長の分のお茶を淹れる手をいったん止めた。
「さっき店長が言ってた『持て余してる』ってのは何のことなんだ?」
この際だから、俺もアレクに小声で質問してみる。
「あぁ、力を持て余してるってことだ。かなりの力を持っているようだが、あれはほとんどコントロールできてないと思うぞ。制御できない力を強引に使おうとするタイプじゃなさそうだから、暴発させるような心配はないと思うが……ま、『宝の持ち腐れ』ではある」
「橘が言ってた『修練』とか言うので、技術的な練習をすれば使いこなせるようになるのか?」
「基本はそうだが……あれだけの力をコントロールできるほどの技術、そもそも教えることが出来る奴もほとんどいないだろうな」
つまり、橘は独学でやってるってことなのか……。
俺は改めて二人へと目をやる。
橘は店長の指示に従い、印を結んで何やらぶつぶつ唱えていた。
「……店長なら、教えてやれるんじゃないか?」
「どうかな……尾張は感性で術を使ってるようなとこがあるから、あんな風にアドバイスはできても、きちんと教えるのは難しいと思うぞ。それに尾張は陰陽道が専門じゃないしな」
「そうなのか……」
そういえば店長は「野良霊能力者」なんだった。
店長から何やら言われ、何度も頷き、印を結び直したり質問したりしている橘を見ていると、本当に先生と生徒といった雰囲気なのだが。
ちょっと微笑ましいぞ。
二人を眺めながら、俺はぽつりと呟いた。
「やっぱり、店長の方が橘よりすごいんだな……」
「それはどうかな」
「え?」
アレクの言葉に俺は目を瞬かせた。
「相手を殺さないように倒すとか、それなりのルールがあっての『試合』なら尾張の圧勝だろうが、本当にただの殺し合いなら……五分五分、いやもしかしたら尾張が負けるかも知れないぞ」
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