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お仕事編
トンネルの霊
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トンネルの入口にはテレビ局の車が二台停まっていた。撮影用の機材を積んでいるバンと、出演者やスタッフが乗るためのマイクロバスのようだ。
アレクはその二台に並ぶように車を停めた。撮影スタッフと思われる人たちが数人近づいて来る。
俺たちは車を降り、店長が簡単に挨拶した。
ロケのメンバーは、ディレクター、プロデューサー、カメラマン、音声係、霊媒師、お笑い芸人、そして芸人のマネージャー、合わせて七人。
ロケって意外と少人数でやるんだな。
行方不明になったのは、お笑いコンビ「つくしんぼ」のボケ担当笹川という人だった。今回ツッコミ担当は他のロケに行ってるらしい。「つーくつくつくつくしんぼ!」と歌いながら指先で人をツンツンするギャグ、大学の友人の一ノ瀬がハマってよく真似をしている。周りにはほとんど受けてないが。
撮影スタッフは全員が動きやすい服装をしており、一人だけ着物姿の女性がいた。彼女が霊媒師なのだと一目で分かる。
俺よりは年上だと思うが、店長やアレクよりは下だろう。
綺麗な黒髪をきちんとまとめ、清楚で優しそうな雰囲気を纏っている。
店長はアレクと俺を紹介してくれた。
「この二人は祓いの手伝いをしてくれる、エクソシストのアレクとアシスタントの都築です」
「よろしく」
「よろしくお願いします!」
アレクは人懐っこくニッと笑い、俺はペコリと頭を下げた。
女の人は怯えたように周囲を気にしながらも、俺たちに頭を下げる。
「よろしくお願いします。私は霊媒師の鈴宮十和子と申します。今日は急なお願いにも関わらず、来て下さってありがとうございます」
上品で丁寧な物言いと、ちょっと儚げな雰囲気。もし俺が未練を残してる霊だったら、話を聞いてくれるかもって思っちゃいそうだ。
なるほどな、霊媒師っていうのはこういう人なのか。
話している俺たちに、ディレクターが申し訳なさそうに声をかけてくる。
「すみません、今夜中に見つからなければ捜索願を出さなくてはいけません。そんな事になったら番組制作自体が中止になってしまう。どうか、笹川さんを見つけてください!」
安心させるためだろう、店長はいつも通り綺麗に微笑んだ。
「もちろんです。それではさっそく、笹川さんが消えてしまった経緯をお聞かせください」
店長、アレク、俺の三人は、ディレクターと十和子さんから説明を受けた。
撮影のためトンネル内に入ったのは五人。プロデューサーとマネージャーの二人はトンネル入口で待機していたらしい。
トンネルはかなりの長さがある上、途中でカーブしており、入口出口どちらからの光も届かないところがある。そこで撮影中に凶悪な霊の存在を感じた十和子さんが撤収を提案するが、ロケは続行されてしまった。その後とうとうカメラやマイクなど機材の調子が悪くなる。まともに撮影できなくなったため諦めて引き返したが、トンネルから出ると笹川さんが居なくなっていたということだった。
説明を聞き終わった店長は、ふむ……と少し考えてからディレクターに訊ねる。
「撮影は暗視カメラで?」
「いえ、赤外線カメラを使いました」
「トンネル内の映像、拝見できますか?」
「もちろんです」
俺たちはマイクロバスへと移動し、小さなモニターで映像を見せてもらうことになった。
やたらと怖がりギャーギャー騒ぎながらトンネル奥へと入って行く笹川さんと、神妙な面持ちの十和子さんが映っている。二人の温度差がすごい。
俺の横でモニターを覗き込んでいるアレクが苦々しく呟く。
「なんだこいつ……ここは遊園地のお化け屋敷じゃないんだぞ」
十和子さんは申し訳なさそうに目を伏せた。
その後、映像は乱れて途切れ途切れになり終わってしまう。電源が落ちて動かなくなってしまったそうだ。
店長はモニターから視線を上げ、小さく一つ深呼吸した。
「霊らしきものは映ってないし、気になるような音も拾っていない。十和子さん、トンネル内にいた霊について説明してくれるかな?」
「私、はっきり見ました。男女問わず数えきれないほどたくさん」
トンネル内で見た光景をまざまざと思いだしたのか、十和子さんは青ざめ、声も震えている。
霊媒師っていうのは見たり感じたりする霊感に優れてるって店長も言ってたし、かなり怖いものをはっきり見てしまったんだろな。
「女性達は体のラインが分かる原色で派手な色の服で、大きな肩パットのついたものを着ていました。それから、熊手のように前髪を立ち上げていたり、ストレートのロングヘア……いわゆるワンレンと言われるような髪型の方がほとんどでした。あの特徴的なファッションからみて、バブル時代に亡くなられたのだと思います」
そ、そんな……服装まではっきり見えるのかっ!? しかも女性のファッションから、だいたいの年代まで推測できるなんて……霊媒師ってすげぇえぇええ~!
店長は軽く首を傾げる。
「バブルって1980年代後半くらいだったかな」
お、店長詳しい!
俺はスマホを取り出し、店長が教えてくれた年代とここの地名など、いくつかのキーワードを入れて検索をかけてみる。
「あった! 1989年にこのトンネルで大きな崩落事故が起きてます。社員旅行中のバスが巻き込まれて十人以上亡くなってますね。その後、修復工事が行われたものの、きちんと舗装された別ルートの道路ができたことで、このトンネルはほとんど利用されなくなってしまった、ということです」
「不慮の事故で亡くなったなら、そりゃ無念だったろうな……そんなとこに、あんな芸人が面白半分で大騒ぎで入ってきたら俺でもキレるぞ」
アレクの声がちょっと怒っている。
俺も同感だ。
笹川に同情の余地なし!
十和子さんは申し訳なさそうに俺とアレクを見比べた。
「テレビの撮影ということもあって、霊に対する畏怖を笹川さんにきちんとお教えしなかった私にも責任があります。笹川さんは霊たちに捕まっています、どうか助けてあげてください」
十和子さん、できた人だ。
深々と頭を下げる十和子さんに、俺とアレクはちょっぴり反省し黙って頷いた。
「だいたいのことは把握した。それじゃ行こうか」
マイクロバスのドアを開いた店長に、俺は思いついたことをぶつけてみる。
「待って下さい。笹川さんを助けるだけなら、霊の影響を受けない俺が一人で行って、笹川さんを探して連れ戻せばいいんじゃないですか? 何も皆で行かなくても……」
「いや、この機会に出来る限り除霊しておくべきだと思う。今後、同じようなことが繰り返されないためにも、ね」
そうか、これからも似たような心霊番組はいっぱい作られるだろうし、面白半分のお化け屋敷感覚で来る人だってたくさんいるだろう。
店長はマイクロバスを降りると、軽く腕を伸ばしたり手足を動かしたりし始めた。
なんだろう、準備運動みたいだ。
店長は肩を交互に回しながらアレクに声をかける。
「かなりの数だ。もしかしたら持久戦になるかも知れない、覚悟しとけよ」
「分かってる」
本当に準備運動だった!
アレクは聖書と小瓶を取り出す。そして首から十字架のネックレスを外し、手から聖書が離れないようネックレスのチェーンでぐるぐる巻いた。いかにも戦闘態勢って感じだ。ちょっとカッコいいぞ。
それに比べ、手ぶらの店長は試合前のスポーツ選手のように軽く首を回したりしている程度だが……、この人が一番強いんだよな。
俺は……えーと、俺は何かないだろうか。
「あの、良ければこれ使って下さい。スマホのライトよりはマシだと思います」
振り向くとディレクターが懐中電灯を差し出してくれる。
車の備品のようだ、助かる!
「ありがとうございます!」
俺は懐中電灯を受け取った。
よし! これで俺は照明係だ、ちょっとくらいは役に立つぞ。
「では行きますよ。アレク、十和子さん、都築くん」
「え? 十和子さんも行くんですか?」
俺は驚いて店長に聞き返す。
十和子さんのような霊媒師は力ずくの除霊は不向きだと聞いていたから、てっきり撮影スタッフと一緒に待ってるんだと思っていた。
「とにかく霊の数が多いからね。霊の正確な位置や数を把握できる人がいてくれると助かるんだよ」
「なるほど……」
十和子さんは索敵担当ってことか。
こうして俺たち四人は笹川さん救出のため、暗いトンネルへと足を踏み入れたのだった。
アレクはその二台に並ぶように車を停めた。撮影スタッフと思われる人たちが数人近づいて来る。
俺たちは車を降り、店長が簡単に挨拶した。
ロケのメンバーは、ディレクター、プロデューサー、カメラマン、音声係、霊媒師、お笑い芸人、そして芸人のマネージャー、合わせて七人。
ロケって意外と少人数でやるんだな。
行方不明になったのは、お笑いコンビ「つくしんぼ」のボケ担当笹川という人だった。今回ツッコミ担当は他のロケに行ってるらしい。「つーくつくつくつくしんぼ!」と歌いながら指先で人をツンツンするギャグ、大学の友人の一ノ瀬がハマってよく真似をしている。周りにはほとんど受けてないが。
撮影スタッフは全員が動きやすい服装をしており、一人だけ着物姿の女性がいた。彼女が霊媒師なのだと一目で分かる。
俺よりは年上だと思うが、店長やアレクよりは下だろう。
綺麗な黒髪をきちんとまとめ、清楚で優しそうな雰囲気を纏っている。
店長はアレクと俺を紹介してくれた。
「この二人は祓いの手伝いをしてくれる、エクソシストのアレクとアシスタントの都築です」
「よろしく」
「よろしくお願いします!」
アレクは人懐っこくニッと笑い、俺はペコリと頭を下げた。
女の人は怯えたように周囲を気にしながらも、俺たちに頭を下げる。
「よろしくお願いします。私は霊媒師の鈴宮十和子と申します。今日は急なお願いにも関わらず、来て下さってありがとうございます」
上品で丁寧な物言いと、ちょっと儚げな雰囲気。もし俺が未練を残してる霊だったら、話を聞いてくれるかもって思っちゃいそうだ。
なるほどな、霊媒師っていうのはこういう人なのか。
話している俺たちに、ディレクターが申し訳なさそうに声をかけてくる。
「すみません、今夜中に見つからなければ捜索願を出さなくてはいけません。そんな事になったら番組制作自体が中止になってしまう。どうか、笹川さんを見つけてください!」
安心させるためだろう、店長はいつも通り綺麗に微笑んだ。
「もちろんです。それではさっそく、笹川さんが消えてしまった経緯をお聞かせください」
店長、アレク、俺の三人は、ディレクターと十和子さんから説明を受けた。
撮影のためトンネル内に入ったのは五人。プロデューサーとマネージャーの二人はトンネル入口で待機していたらしい。
トンネルはかなりの長さがある上、途中でカーブしており、入口出口どちらからの光も届かないところがある。そこで撮影中に凶悪な霊の存在を感じた十和子さんが撤収を提案するが、ロケは続行されてしまった。その後とうとうカメラやマイクなど機材の調子が悪くなる。まともに撮影できなくなったため諦めて引き返したが、トンネルから出ると笹川さんが居なくなっていたということだった。
説明を聞き終わった店長は、ふむ……と少し考えてからディレクターに訊ねる。
「撮影は暗視カメラで?」
「いえ、赤外線カメラを使いました」
「トンネル内の映像、拝見できますか?」
「もちろんです」
俺たちはマイクロバスへと移動し、小さなモニターで映像を見せてもらうことになった。
やたらと怖がりギャーギャー騒ぎながらトンネル奥へと入って行く笹川さんと、神妙な面持ちの十和子さんが映っている。二人の温度差がすごい。
俺の横でモニターを覗き込んでいるアレクが苦々しく呟く。
「なんだこいつ……ここは遊園地のお化け屋敷じゃないんだぞ」
十和子さんは申し訳なさそうに目を伏せた。
その後、映像は乱れて途切れ途切れになり終わってしまう。電源が落ちて動かなくなってしまったそうだ。
店長はモニターから視線を上げ、小さく一つ深呼吸した。
「霊らしきものは映ってないし、気になるような音も拾っていない。十和子さん、トンネル内にいた霊について説明してくれるかな?」
「私、はっきり見ました。男女問わず数えきれないほどたくさん」
トンネル内で見た光景をまざまざと思いだしたのか、十和子さんは青ざめ、声も震えている。
霊媒師っていうのは見たり感じたりする霊感に優れてるって店長も言ってたし、かなり怖いものをはっきり見てしまったんだろな。
「女性達は体のラインが分かる原色で派手な色の服で、大きな肩パットのついたものを着ていました。それから、熊手のように前髪を立ち上げていたり、ストレートのロングヘア……いわゆるワンレンと言われるような髪型の方がほとんどでした。あの特徴的なファッションからみて、バブル時代に亡くなられたのだと思います」
そ、そんな……服装まではっきり見えるのかっ!? しかも女性のファッションから、だいたいの年代まで推測できるなんて……霊媒師ってすげぇえぇええ~!
店長は軽く首を傾げる。
「バブルって1980年代後半くらいだったかな」
お、店長詳しい!
俺はスマホを取り出し、店長が教えてくれた年代とここの地名など、いくつかのキーワードを入れて検索をかけてみる。
「あった! 1989年にこのトンネルで大きな崩落事故が起きてます。社員旅行中のバスが巻き込まれて十人以上亡くなってますね。その後、修復工事が行われたものの、きちんと舗装された別ルートの道路ができたことで、このトンネルはほとんど利用されなくなってしまった、ということです」
「不慮の事故で亡くなったなら、そりゃ無念だったろうな……そんなとこに、あんな芸人が面白半分で大騒ぎで入ってきたら俺でもキレるぞ」
アレクの声がちょっと怒っている。
俺も同感だ。
笹川に同情の余地なし!
十和子さんは申し訳なさそうに俺とアレクを見比べた。
「テレビの撮影ということもあって、霊に対する畏怖を笹川さんにきちんとお教えしなかった私にも責任があります。笹川さんは霊たちに捕まっています、どうか助けてあげてください」
十和子さん、できた人だ。
深々と頭を下げる十和子さんに、俺とアレクはちょっぴり反省し黙って頷いた。
「だいたいのことは把握した。それじゃ行こうか」
マイクロバスのドアを開いた店長に、俺は思いついたことをぶつけてみる。
「待って下さい。笹川さんを助けるだけなら、霊の影響を受けない俺が一人で行って、笹川さんを探して連れ戻せばいいんじゃないですか? 何も皆で行かなくても……」
「いや、この機会に出来る限り除霊しておくべきだと思う。今後、同じようなことが繰り返されないためにも、ね」
そうか、これからも似たような心霊番組はいっぱい作られるだろうし、面白半分のお化け屋敷感覚で来る人だってたくさんいるだろう。
店長はマイクロバスを降りると、軽く腕を伸ばしたり手足を動かしたりし始めた。
なんだろう、準備運動みたいだ。
店長は肩を交互に回しながらアレクに声をかける。
「かなりの数だ。もしかしたら持久戦になるかも知れない、覚悟しとけよ」
「分かってる」
本当に準備運動だった!
アレクは聖書と小瓶を取り出す。そして首から十字架のネックレスを外し、手から聖書が離れないようネックレスのチェーンでぐるぐる巻いた。いかにも戦闘態勢って感じだ。ちょっとカッコいいぞ。
それに比べ、手ぶらの店長は試合前のスポーツ選手のように軽く首を回したりしている程度だが……、この人が一番強いんだよな。
俺は……えーと、俺は何かないだろうか。
「あの、良ければこれ使って下さい。スマホのライトよりはマシだと思います」
振り向くとディレクターが懐中電灯を差し出してくれる。
車の備品のようだ、助かる!
「ありがとうございます!」
俺は懐中電灯を受け取った。
よし! これで俺は照明係だ、ちょっとくらいは役に立つぞ。
「では行きますよ。アレク、十和子さん、都築くん」
「え? 十和子さんも行くんですか?」
俺は驚いて店長に聞き返す。
十和子さんのような霊媒師は力ずくの除霊は不向きだと聞いていたから、てっきり撮影スタッフと一緒に待ってるんだと思っていた。
「とにかく霊の数が多いからね。霊の正確な位置や数を把握できる人がいてくれると助かるんだよ」
「なるほど……」
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こうして俺たち四人は笹川さん救出のため、暗いトンネルへと足を踏み入れたのだった。
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