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入軍
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東暦1812年6月
帝都東京は今年も暑い夏になりそうだ。そう考えながら大手鉄道会社勤務の一ノ瀬は馬鉄に乗った。朝ラッシュの時間帯とあって、車内は混雑をきわめていた。今日も普段と変わらない何気ない1日そう思いながら連邦帝国新聞を読み始めた。世の中は好景気のため明るいニュースが多い、しかしこの景気も連邦が拡大政策をしているために成り立っていると批判的に捉える新聞もあり。シベリアンコントロールされているとはいえ軍をあまりよく考えてない人も多いようだ。
「まもなく品川、品川です。この電車は品川を過ぎると南北線に直通します。本日も東京馬鉄をご利用いただきありがとうございます。右側のドアが開きます。」
品川に着き人がどっと降りる、品川駅で1番高い東京ビル。このビルに東京電鉄の本社がある。ふぅーやっと着いた。早速机のワープロを使い新路線計画のレジュメを作ろうとしたら背後から「すぐに人事部長室に来てくれと」中肉中背の小松課長が言った。
ついに出世かと、嬉しさを感じながら部長室に入った。目の前に田中部長が神妙な面持ちで座っていた、そしてその横にひとりの男が立っていた。呆気にとられてついジーっと見ていたら、いきなり「連邦帝国軍通信情報部に入らないか」と言ってきた。
通信情報部それは軍の全ての電話、電報、メディア向けの本、取材などを扱う部署だ。
すぐには言葉が返せなかった。だけど昔軍隊に憧れていたことがすぐに脳裏に浮かんできた。次の瞬間には口が勝手に動いていた
「入軍します。」
日々人生をすり潰しながらする仕事に嫌気がさしていたのか入軍することになった。
とうは言ったものの軍隊に入隊する気持ち(?)はあまりなくあっという間に入隊式の日になった。会社からお祝い金として100万円特別ボーナスが支給された。
入隊式には陸軍のお偉いさんたちがたくさんきていた、その中で一際目立っていたのはなんといっても伊集院第1方面軍方面長だろう。
訓示も軍隊をあまり知らない僕でさえ感動するような話だった。
入隊式が終わると早速部隊に所属される。僕の部隊は通信情報部インド特任派遣課だ。
課長は連邦大学卒業の島津大佐だ。島津大佐が僕のところ(まだ伍長)のところに直々に来て早速命令を出した、初めての命令は1週間後にインド第1の都市ニューインドに来いとのことだった。
こうして僕の軍隊生活が始まった。命令を受けた翌日には長距離特急アジアに乗っていた。
これから始まるであろう軍隊生活に不安と期待をはせながら広大な中国の畑をぼっーと見ていた。それから3日後ニューインド駅に着いた。インドというと開発後進国のような気がするが首都はそんなことはなく、2~300メートルはするであろう高層ビルがたくさんあった。その1日後特急アジアの終点でもあり大きな都市としては連邦内で一番西のスラトに到着した。駅のホームに自分の直属の上司になる梨田准尉と1人の下士官がいた。
梨田准尉は僕に会うと簡単な挨拶を済ませすぐに馬車に誘った。どうやら人手不足なうえに仕事もたくさんあるためゆっくりしてる暇はないようだ。馬車で5分程大きな建物が見えたここがインド西部陸軍本部だ。壮大な和と洋が混ざった建物に呆気を取られてしまった。しばらくみつめていると中に入るぞと言われたので急いで軍隊手帳をだし准尉の後に続いて歩いた。当直の兵士が軍隊手帳を確認し、中に入ることができた。緊張する。この感情は久しぶりだいよいよ働く、戦場に出向くかもしれない、戦死するかもしれない。
覚悟は決まっていたはずなのにどうしても頭によぎってしまう。准尉の案内で自分の所属通信情報課の部屋に入った。部屋には30名程がいた。もちろん正面の部長席には島津大佐が。大佐が僕を手招きし部屋のみんなに紹介した。
今日は疲れた。それが感想だ。現地に着いて初めての仕事は電報を打ったり、聞いたりすることだった。はっきり言って簡単だったが戦場からの電報は増援を頼むだったり、小競り合いが発生し5名が戦死したなど言いかたは悪いが生々しかった。
とはいえ本文勤めだと小さいながらも個室と食堂が使えるので有り難く感じた。その日は個室に入った瞬間に寝た(時差ボケがあったため眠かった)
帝都東京は今年も暑い夏になりそうだ。そう考えながら大手鉄道会社勤務の一ノ瀬は馬鉄に乗った。朝ラッシュの時間帯とあって、車内は混雑をきわめていた。今日も普段と変わらない何気ない1日そう思いながら連邦帝国新聞を読み始めた。世の中は好景気のため明るいニュースが多い、しかしこの景気も連邦が拡大政策をしているために成り立っていると批判的に捉える新聞もあり。シベリアンコントロールされているとはいえ軍をあまりよく考えてない人も多いようだ。
「まもなく品川、品川です。この電車は品川を過ぎると南北線に直通します。本日も東京馬鉄をご利用いただきありがとうございます。右側のドアが開きます。」
品川に着き人がどっと降りる、品川駅で1番高い東京ビル。このビルに東京電鉄の本社がある。ふぅーやっと着いた。早速机のワープロを使い新路線計画のレジュメを作ろうとしたら背後から「すぐに人事部長室に来てくれと」中肉中背の小松課長が言った。
ついに出世かと、嬉しさを感じながら部長室に入った。目の前に田中部長が神妙な面持ちで座っていた、そしてその横にひとりの男が立っていた。呆気にとられてついジーっと見ていたら、いきなり「連邦帝国軍通信情報部に入らないか」と言ってきた。
通信情報部それは軍の全ての電話、電報、メディア向けの本、取材などを扱う部署だ。
すぐには言葉が返せなかった。だけど昔軍隊に憧れていたことがすぐに脳裏に浮かんできた。次の瞬間には口が勝手に動いていた
「入軍します。」
日々人生をすり潰しながらする仕事に嫌気がさしていたのか入軍することになった。
とうは言ったものの軍隊に入隊する気持ち(?)はあまりなくあっという間に入隊式の日になった。会社からお祝い金として100万円特別ボーナスが支給された。
入隊式には陸軍のお偉いさんたちがたくさんきていた、その中で一際目立っていたのはなんといっても伊集院第1方面軍方面長だろう。
訓示も軍隊をあまり知らない僕でさえ感動するような話だった。
入隊式が終わると早速部隊に所属される。僕の部隊は通信情報部インド特任派遣課だ。
課長は連邦大学卒業の島津大佐だ。島津大佐が僕のところ(まだ伍長)のところに直々に来て早速命令を出した、初めての命令は1週間後にインド第1の都市ニューインドに来いとのことだった。
こうして僕の軍隊生活が始まった。命令を受けた翌日には長距離特急アジアに乗っていた。
これから始まるであろう軍隊生活に不安と期待をはせながら広大な中国の畑をぼっーと見ていた。それから3日後ニューインド駅に着いた。インドというと開発後進国のような気がするが首都はそんなことはなく、2~300メートルはするであろう高層ビルがたくさんあった。その1日後特急アジアの終点でもあり大きな都市としては連邦内で一番西のスラトに到着した。駅のホームに自分の直属の上司になる梨田准尉と1人の下士官がいた。
梨田准尉は僕に会うと簡単な挨拶を済ませすぐに馬車に誘った。どうやら人手不足なうえに仕事もたくさんあるためゆっくりしてる暇はないようだ。馬車で5分程大きな建物が見えたここがインド西部陸軍本部だ。壮大な和と洋が混ざった建物に呆気を取られてしまった。しばらくみつめていると中に入るぞと言われたので急いで軍隊手帳をだし准尉の後に続いて歩いた。当直の兵士が軍隊手帳を確認し、中に入ることができた。緊張する。この感情は久しぶりだいよいよ働く、戦場に出向くかもしれない、戦死するかもしれない。
覚悟は決まっていたはずなのにどうしても頭によぎってしまう。准尉の案内で自分の所属通信情報課の部屋に入った。部屋には30名程がいた。もちろん正面の部長席には島津大佐が。大佐が僕を手招きし部屋のみんなに紹介した。
今日は疲れた。それが感想だ。現地に着いて初めての仕事は電報を打ったり、聞いたりすることだった。はっきり言って簡単だったが戦場からの電報は増援を頼むだったり、小競り合いが発生し5名が戦死したなど言いかたは悪いが生々しかった。
とはいえ本文勤めだと小さいながらも個室と食堂が使えるので有り難く感じた。その日は個室に入った瞬間に寝た(時差ボケがあったため眠かった)
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