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49話
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「ありがとう早苗。きっと送り主はあたしのことが好きなんだと思う。それは凄く嬉しい。早苗、どうすれば良いと思う」
茜はラブレターの送り主に敬意を示しつつも、いきなり過ぎてどうすれば良いか判断に困っているようだった。
今までは頼られる側の茜が、早苗に頼ってくる姿は新鮮で可愛かった。
「どうするか判断する前に読むのが先だと私は思うな。せっかく茜ちゃんのために書いたんだからまずは読まないと。相手に失礼だよ」
「確かに早苗の言う通りね。まずは読んで判断してみる」
早苗は告白したこともないし、ラブレターを書いたこともないが、きっと送り主は本気で茜のことを思いながら書いたことだけは分かる。
本気で好きでなかったら告白なんてそもそもしないだろう。
だからそれを読まないで捨てるのは失礼だと思い、茜にアドバイスをした。
アドバイスをされた茜は入っていたラブレターを手に取り、カバンの中に入れる。
その後、教室に入り四人は茜の机の前に集合した。
「それじゃー読むよ」
茜は覚悟を決め、ラブレターを開封し手紙の内容を読む。
その様子を真剣な表情で三人は見つめる。
ラブレターには一体どんな内容が書いているのだろうか。
気になるが、この手紙は茜に宛てた手紙である。
それ以外の人が先に読むのはマナー違反だろう。
「……なんだろう。上手く言葉に言えないけど相手の本気の覚悟が伝わって来た」
読み終えた茜はそう言って、三人に手紙を見えるように置く。
その手紙には、達筆な字でこんなことが書かれていた。
『神崎 茜様
今日の放課後、裏庭でお待ちしております。
そこで神崎さんに伝えたい思いがあります。
三年 飯島 密樹』
そのラブレターは万年筆で書かれており、茜の言う通り上手く言葉にはできないけど本気の覚悟が伝わってくる。
「ってこの人、この学校の生徒会長じゃん」
「どうやらこれは冗談ではなさそうだね。生徒会長がこんな冗談やいたずらをするわけないからね」
「確かに、私たちの生徒会長って女の子からも男の娘からも凄い人気だよね。そんな人気者の生徒会長がこんな冗談やいたずらをするわけがないからね」
ミチルの言われて思い出したが、このラブレターの送り主は早苗たちの学校の生徒会長、飯島密樹だった。
飯島密樹。
早苗たちの一つ年上の先輩であり、男の娘である。
容姿端麗、文武両道。
まさに完璧人間だった。
そういうこともあり、密樹は男女ともに人気があり、非公認のファンクラブがあるぐらい人気者だ。
渚の言う通り、そんな人気者が冗談やいたずらでラブレターを送るわけがない。
そんなことをしたら一気に人気が下がってしまう。
つまり、これは本気のラブレターということだ。
だから、こんな簡素な文章にも関わらず相手の本気がヒシヒシと伝わって来たのだろう。
茜はラブレターの送り主に敬意を示しつつも、いきなり過ぎてどうすれば良いか判断に困っているようだった。
今までは頼られる側の茜が、早苗に頼ってくる姿は新鮮で可愛かった。
「どうするか判断する前に読むのが先だと私は思うな。せっかく茜ちゃんのために書いたんだからまずは読まないと。相手に失礼だよ」
「確かに早苗の言う通りね。まずは読んで判断してみる」
早苗は告白したこともないし、ラブレターを書いたこともないが、きっと送り主は本気で茜のことを思いながら書いたことだけは分かる。
本気で好きでなかったら告白なんてそもそもしないだろう。
だからそれを読まないで捨てるのは失礼だと思い、茜にアドバイスをした。
アドバイスをされた茜は入っていたラブレターを手に取り、カバンの中に入れる。
その後、教室に入り四人は茜の机の前に集合した。
「それじゃー読むよ」
茜は覚悟を決め、ラブレターを開封し手紙の内容を読む。
その様子を真剣な表情で三人は見つめる。
ラブレターには一体どんな内容が書いているのだろうか。
気になるが、この手紙は茜に宛てた手紙である。
それ以外の人が先に読むのはマナー違反だろう。
「……なんだろう。上手く言葉に言えないけど相手の本気の覚悟が伝わって来た」
読み終えた茜はそう言って、三人に手紙を見えるように置く。
その手紙には、達筆な字でこんなことが書かれていた。
『神崎 茜様
今日の放課後、裏庭でお待ちしております。
そこで神崎さんに伝えたい思いがあります。
三年 飯島 密樹』
そのラブレターは万年筆で書かれており、茜の言う通り上手く言葉にはできないけど本気の覚悟が伝わってくる。
「ってこの人、この学校の生徒会長じゃん」
「どうやらこれは冗談ではなさそうだね。生徒会長がこんな冗談やいたずらをするわけないからね」
「確かに、私たちの生徒会長って女の子からも男の娘からも凄い人気だよね。そんな人気者の生徒会長がこんな冗談やいたずらをするわけがないからね」
ミチルの言われて思い出したが、このラブレターの送り主は早苗たちの学校の生徒会長、飯島密樹だった。
飯島密樹。
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容姿端麗、文武両道。
まさに完璧人間だった。
そういうこともあり、密樹は男女ともに人気があり、非公認のファンクラブがあるぐらい人気者だ。
渚の言う通り、そんな人気者が冗談やいたずらでラブレターを送るわけがない。
そんなことをしたら一気に人気が下がってしまう。
つまり、これは本気のラブレターということだ。
だから、こんな簡素な文章にも関わらず相手の本気がヒシヒシと伝わって来たのだろう。
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