山鹿キリカの猪鹿村日記

伊条カツキ

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あとがき

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 実験的な試みで始めたお芝居の「前日談」と「後日談」を小説で書くという企画でした。

 選挙や世の中の推移などを、できるだけ現実を取り入れながら書いていきたいと思い、
 事前に書き溜めをしていませんでした。


 最後の2話は間隔がすごく空いてしまいました。

 世の中の流れに合わせて書いていきたいと思っており「スーパーシティ構想」やローカル5Gの事などの進展や記事を待っていたのです。

(まぁ仕事の関係や、別の作品を書いていて遅くなった一面もありますが)


 今はスマホさえあれば、様々な情報を手に入れられるとても良い時代です。

 それでも、キッカケやキーワード、いや興味が無ければ情報に辿り着けない時代でもあります。

 新聞や雑誌などと違って、ネットの情報は自分が検索したもの、望むものしか見れません。
 皮肉な事に、これだけ情報に溢れているのにです。この事が価値観を固定化してしまう原因にもなってしまいます。

 価値観の変移の激しい時代です。「昭和の常識は、令和の非常識」という言葉はまさにその通りです。

 その変化を「嫌だな」とか「そんな事言われても、自分は変わらないぞ」と思うのか
 
「こんなに変わったのか、楽しいな」と感じるのかで、今からの時代をどう生きていくのか別れるのではないでしょうか。

 演劇とは「残らないメディア」です。活字や映像で記録しても、観劇した時の印象は人の記憶にしか残りません。

 スマホにより「いつでも、どこでも、無料で」無数のコンテンツが消費される時代にあって「決められた時間に、決められた場所で、お金を払って」しか観ることのできない演劇というコンテンツの未来はどうなるのでしょう。

 演劇というジャンルに希望はあるのでしょうか?


 たまに歌舞伎を見ます。歌舞伎というのは400年続く伝統芸能ですが、実は江戸時代から「流行りのものを取り入れる」という伝統があります。

 赤穂浪士の襲撃が世間を騒がせていた時、歌舞伎はまっさきに芝居に取り入れました。
 江戸の街に象がやってきて、民衆の人気者になった時「象引き」という演目が作られました。

 現在でも「ワンピース」や「嵐の夜に」を上演したり、くまもんと共演したり、プロジェクションマッピングやVRだって積極的に取り入れています。

 それでも歌舞伎は歌舞伎なのです。変わるべきとこは変わり、残すべきことは残す。

 でも、それって難しいですね。

 最後に、今後も小説は書いていくつもりですので、よろしくお願いします。

 
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みんなの感想(1件)

くまとラベル

お芝居の続きが楽しめるなんて‼️
嬉しいですー🤩
雨雲さんどうなるんだろう。。。

次回の更新も楽しみにしてまーす😆

伊条カツキ
2019.02.27 伊条カツキ

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