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〇後日談、その1 桜庭咲良
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「選挙でGO」の舞台公演の後日談、本日から連載開始します。
不定期更新となります。よかったら、お気に入りいの登録お願いします。
そうすれば、更新通知が届きますので。
後日談は、様々なキャラの視点でリレー小説っぽく書いて行こうと思っています。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
「さくらちゃん、こっちこっち!」
いつもにも増してテンションの高い梅田さんが私を呼ぶ声が聞こえる。
「そんなに急かさないでくださいよぉ。私、寒いの苦手なんですから」
「今日は羽金山の特集だからね。遅くなっちゃうと山道は危険だから」
「本当に登るんですかぁ。私、山登りとか中学生以来ですよ」
「大丈夫だよ。僕がちゃんとフォローするから」
あの村長選挙で、キリカさんがこの村の村長になったのをキッカケに、私は猪鹿村の公式Youtube「猪鹿村チャンネル」のレポーター、さくらとして活動を始めた。
元々、移住してきた当初から打診は受けていたのだけど、そんな気になれずに断っていた。でも、梅田さんの強い押しもあったのと、何よりも、この村の為に頑張ってるキリカさんを見て、私もできることをやろうと思ったからだ。
梅田さんは、新しく購入したという4K対応のビデオカメラを喜々として構えている。
以前はスマホで撮っていたけれど、これを機会に新たに購入したのだと言う。そんな事しなくても良いのに、と行ったら。梅田さんは真剣な顔で「何言ってるの、さくらちゃんを映すんだから、スマホじゃダメでしょ」と言われた。
「おーい、こっちこっち!」
登山道の手前で手を振ってる男の人が見えた。梅田さんが難しい顔をする。雨雲さんだった。あの選挙の後、雨雲さんは一度戻ったが、すぐにまたやってくると新たに猪鹿村に移住を決めた。なんでも、この猪鹿村の隠された歴史を調べたいとの事だった。移住に関しては、青井さんが手を回してくれたそうだ。
「何しに来たの?」
梅田さんが、ぶっきらぼうに言った。
「何言ってんの。羽金山に登るんでしょ。ついていかないわけないでしょ」
「ありがとうございます。雨雲さんが一緒だと、心強いです」
「でしょ、でしょ。俺に任せといてよ。それに、どっこい少女隊のさくらが、youtubeで復活するんだから」
私は以前、ローカルアイドルユニット「どっこい少女隊」のさくらとして活動していた。
大分の片田舎で発足した地域発のアイドルグループにオーディションを受けて入ったのは、高校三年生の時だ。高校生の時は放課後にレッスン、週末はイベント出演をこなす日々を続けていた。高校卒業後、進学も就職もしないでアイドル活動にすることに、両親からは反対された。実際、今になって考えると、自分が本気でアイドルになりたかったのかというと、そうでもなかった。
ただ、大きな夢を語るプロデューサーの事を信じて、この人についていこうと思っていた。彼は「俺は〇〇とも一緒に仕事をしたことがある」「〇〇は後輩で、あの曲は実は俺が原案なんだ」など、有名アーティストとの関係をよく話していた。私はそんなプロデューサーの事をカッコイイと思い、淡い恋心さえ抱いていたのだ。
私は家を出て一人暮らしを始め、アルバイトをしながらアイドル活動を続けた。高校の授業がバイトに変わっただけだったが、徐々にイベント出演も増え充実した毎日だった。
だけど、いとも簡単に私の生活は破綻していった。とにかく、生活費が足りないのだ。
レッスン料として毎月の月謝を支払う他にも、衣装に合わせるアクセサリーや靴の購入は自腹だった。イベントが増えれば衣装も増える。その分出費も増した。
アイドルとしてのギャラはほとんど無いに等しく、イベントで販売する握手券やチェキ券などの売り上げは、私達のもとには微々たる金額しか入ってこない。
両親に助けを求めることはできなかった。アイドル仲間の中には、成人してからは割のいい夜の仕事を始めた子もたくさんいた。でも、私にはそれは無理だった。
そんな時、私がすがったのはネット広告で見たFxだった。
Fxとはフォーリン・エクスチェンジ、外国為替証拠金取引の事だ、言葉は難しそうだったけど、ローソク足と呼ばれるグラフの上下を予想するだけなら、私にもできそうな気がした。
でも、調べてみればFxに手を出した人の9割は破産する。なんて情報も書かれていた。でも、10人中1人は成功できるのだ。そんな可能性を最初から捨てていたら、アイドルなんかやってられないんだから。
最初は思ったようにはいかなかった。それでも必要に迫られた私は、今迄やったこともなかった経済の勉強を始めた。特に行動経済学と呼ばれる分野が面白くて夢中になった。
性格的にも向いていたのかもしれない。私は少しづつだが、Fxで稼げるようになっていった。
だけど、この勉強が結果的に私をアイドルから引退させることになった。お金の流れが理解できるようになったのだ。私達が頑張って得たお金は全て、運営してるプロダクションの、いやプロデューサーの懐に入っていた。彼はそのお金を、自分と自分のお気に入りの子の為だけに使っていた。
お金は簡単に人の信用を破壊する。私は彼の事が信用できなくなった。そうすると、不思議な事にあれだけ才能に溢れていると思っていた人が、薄っぺらいハリボテに見えてきたのだ。
村から続く羽金山の登山道に近づくと、人影がいくつか見えた。村の人達だった。私達を待ち構えていたようだった。村の人達の表情は一様に険しかった。
「あれぇ、どうしたんですか。皆さんお揃いで」
雨雲さんが手を上げて挨拶する。村の人達は互いに顔を見合わせると、その代表らしい男性が一歩前に出た。
「お前ら、どこ行くつもりね」
「羽金山に登るんですよ」
「登ってから、何ばするとね?」
「そりゃあ、この村の宣伝を……」
「山ばさらしちゃならねえ! お前らは、何にもわかっちゃいねえ!」
男性の怒号に、私は咄嗟に雨雲さんの後ろに隠れた。男達は横に並んで、私達の行く手を遮った。不穏な空気が流れる。
「やめんか、善治!」
そこに歩いてきたのは、蝶野さんだった。村で唯一のお店を経営している老人だ。
「蝶野さん。でも、こいつら」
「この村の成り立ちを調査する為の、村長の政策ばい。邪魔するもんじゃなか」
「わしらは、あげな余所で育った者ば村長とは認めちゃおらん」
「そうじゃ!」
善治と呼ばれた男性の台詞に周囲が賛同の声をあげる。
「いいから、この場はわしに免じて去らんか!」
蝶野さんが一喝すると、男達はしぶしぶ去っていった。何となく白けてしまった私は、今日の撮影を取りやめにすることを梅田さんに提案した。雨雲さんは反対したが、嫌がる人がいることを無理やりするのは良くないと思った。私達が取りやめる事を決めると、お爺ちゃんは残念なような、それでいて少しホッとしたような表情を浮かべた。
「なぁ、じいさん。この村が隠れキリシタンの里だったって事、そんなに隠さなきゃいけないのか?」
「わしらの信仰は、晒されようが別段恥じるもんでもなか。今では、一つの風習でしかないからの」
「やっぱり埋蔵金がからんでるんじゃ」
梅田さんの問いに爺ちゃんは首を振った。
「確かに10万両という金は、人を縛るには充分かもしれん。存在すれば、じゃがな」
そう言うと、お爺ちゃんは山に向かって歩いて行った。
「爺ちゃん、どこに行くんだ?」
「山じゃよ。ついて来るか?」
私達は互いに顔を見合わせた。
「いいのか、じいさん?」
「ああ。ただし、お前だけじゃ」
お爺ちゃんは、雨雲さんを指さした。
「えっ? 俺だけ?」
雨雲さん一人を行かせるのは心配なので、梅田さんに助けを求めた。でも梅田さんは「仕方ないねぇ」と少し嬉しそうに言うと、私の手を引いた。
「僕達は、先に戻ってるからねぇ」
お爺ちゃんと雨雲さんは、二人で山へと向かって行った。
「雨雲さん、大丈夫ですかねぇ」
「彼なら心配いらないよ。さっ、僕らは僕らのできることをやろう」
私は帰路何度も振り返りながら、二人が山の中へ消えるのを見送った。
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「そんなに急かさないでくださいよぉ。私、寒いの苦手なんですから」
「今日は羽金山の特集だからね。遅くなっちゃうと山道は危険だから」
「本当に登るんですかぁ。私、山登りとか中学生以来ですよ」
「大丈夫だよ。僕がちゃんとフォローするから」
あの村長選挙で、キリカさんがこの村の村長になったのをキッカケに、私は猪鹿村の公式Youtube「猪鹿村チャンネル」のレポーター、さくらとして活動を始めた。
元々、移住してきた当初から打診は受けていたのだけど、そんな気になれずに断っていた。でも、梅田さんの強い押しもあったのと、何よりも、この村の為に頑張ってるキリカさんを見て、私もできることをやろうと思ったからだ。
梅田さんは、新しく購入したという4K対応のビデオカメラを喜々として構えている。
以前はスマホで撮っていたけれど、これを機会に新たに購入したのだと言う。そんな事しなくても良いのに、と行ったら。梅田さんは真剣な顔で「何言ってるの、さくらちゃんを映すんだから、スマホじゃダメでしょ」と言われた。
「おーい、こっちこっち!」
登山道の手前で手を振ってる男の人が見えた。梅田さんが難しい顔をする。雨雲さんだった。あの選挙の後、雨雲さんは一度戻ったが、すぐにまたやってくると新たに猪鹿村に移住を決めた。なんでも、この猪鹿村の隠された歴史を調べたいとの事だった。移住に関しては、青井さんが手を回してくれたそうだ。
「何しに来たの?」
梅田さんが、ぶっきらぼうに言った。
「何言ってんの。羽金山に登るんでしょ。ついていかないわけないでしょ」
「ありがとうございます。雨雲さんが一緒だと、心強いです」
「でしょ、でしょ。俺に任せといてよ。それに、どっこい少女隊のさくらが、youtubeで復活するんだから」
私は以前、ローカルアイドルユニット「どっこい少女隊」のさくらとして活動していた。
大分の片田舎で発足した地域発のアイドルグループにオーディションを受けて入ったのは、高校三年生の時だ。高校生の時は放課後にレッスン、週末はイベント出演をこなす日々を続けていた。高校卒業後、進学も就職もしないでアイドル活動にすることに、両親からは反対された。実際、今になって考えると、自分が本気でアイドルになりたかったのかというと、そうでもなかった。
ただ、大きな夢を語るプロデューサーの事を信じて、この人についていこうと思っていた。彼は「俺は〇〇とも一緒に仕事をしたことがある」「〇〇は後輩で、あの曲は実は俺が原案なんだ」など、有名アーティストとの関係をよく話していた。私はそんなプロデューサーの事をカッコイイと思い、淡い恋心さえ抱いていたのだ。
私は家を出て一人暮らしを始め、アルバイトをしながらアイドル活動を続けた。高校の授業がバイトに変わっただけだったが、徐々にイベント出演も増え充実した毎日だった。
だけど、いとも簡単に私の生活は破綻していった。とにかく、生活費が足りないのだ。
レッスン料として毎月の月謝を支払う他にも、衣装に合わせるアクセサリーや靴の購入は自腹だった。イベントが増えれば衣装も増える。その分出費も増した。
アイドルとしてのギャラはほとんど無いに等しく、イベントで販売する握手券やチェキ券などの売り上げは、私達のもとには微々たる金額しか入ってこない。
両親に助けを求めることはできなかった。アイドル仲間の中には、成人してからは割のいい夜の仕事を始めた子もたくさんいた。でも、私にはそれは無理だった。
そんな時、私がすがったのはネット広告で見たFxだった。
Fxとはフォーリン・エクスチェンジ、外国為替証拠金取引の事だ、言葉は難しそうだったけど、ローソク足と呼ばれるグラフの上下を予想するだけなら、私にもできそうな気がした。
でも、調べてみればFxに手を出した人の9割は破産する。なんて情報も書かれていた。でも、10人中1人は成功できるのだ。そんな可能性を最初から捨てていたら、アイドルなんかやってられないんだから。
最初は思ったようにはいかなかった。それでも必要に迫られた私は、今迄やったこともなかった経済の勉強を始めた。特に行動経済学と呼ばれる分野が面白くて夢中になった。
性格的にも向いていたのかもしれない。私は少しづつだが、Fxで稼げるようになっていった。
だけど、この勉強が結果的に私をアイドルから引退させることになった。お金の流れが理解できるようになったのだ。私達が頑張って得たお金は全て、運営してるプロダクションの、いやプロデューサーの懐に入っていた。彼はそのお金を、自分と自分のお気に入りの子の為だけに使っていた。
お金は簡単に人の信用を破壊する。私は彼の事が信用できなくなった。そうすると、不思議な事にあれだけ才能に溢れていると思っていた人が、薄っぺらいハリボテに見えてきたのだ。
村から続く羽金山の登山道に近づくと、人影がいくつか見えた。村の人達だった。私達を待ち構えていたようだった。村の人達の表情は一様に険しかった。
「あれぇ、どうしたんですか。皆さんお揃いで」
雨雲さんが手を上げて挨拶する。村の人達は互いに顔を見合わせると、その代表らしい男性が一歩前に出た。
「お前ら、どこ行くつもりね」
「羽金山に登るんですよ」
「登ってから、何ばするとね?」
「そりゃあ、この村の宣伝を……」
「山ばさらしちゃならねえ! お前らは、何にもわかっちゃいねえ!」
男性の怒号に、私は咄嗟に雨雲さんの後ろに隠れた。男達は横に並んで、私達の行く手を遮った。不穏な空気が流れる。
「やめんか、善治!」
そこに歩いてきたのは、蝶野さんだった。村で唯一のお店を経営している老人だ。
「蝶野さん。でも、こいつら」
「この村の成り立ちを調査する為の、村長の政策ばい。邪魔するもんじゃなか」
「わしらは、あげな余所で育った者ば村長とは認めちゃおらん」
「そうじゃ!」
善治と呼ばれた男性の台詞に周囲が賛同の声をあげる。
「いいから、この場はわしに免じて去らんか!」
蝶野さんが一喝すると、男達はしぶしぶ去っていった。何となく白けてしまった私は、今日の撮影を取りやめにすることを梅田さんに提案した。雨雲さんは反対したが、嫌がる人がいることを無理やりするのは良くないと思った。私達が取りやめる事を決めると、お爺ちゃんは残念なような、それでいて少しホッとしたような表情を浮かべた。
「なぁ、じいさん。この村が隠れキリシタンの里だったって事、そんなに隠さなきゃいけないのか?」
「わしらの信仰は、晒されようが別段恥じるもんでもなか。今では、一つの風習でしかないからの」
「やっぱり埋蔵金がからんでるんじゃ」
梅田さんの問いに爺ちゃんは首を振った。
「確かに10万両という金は、人を縛るには充分かもしれん。存在すれば、じゃがな」
そう言うと、お爺ちゃんは山に向かって歩いて行った。
「爺ちゃん、どこに行くんだ?」
「山じゃよ。ついて来るか?」
私達は互いに顔を見合わせた。
「いいのか、じいさん?」
「ああ。ただし、お前だけじゃ」
お爺ちゃんは、雨雲さんを指さした。
「えっ? 俺だけ?」
雨雲さん一人を行かせるのは心配なので、梅田さんに助けを求めた。でも梅田さんは「仕方ないねぇ」と少し嬉しそうに言うと、私の手を引いた。
「僕達は、先に戻ってるからねぇ」
お爺ちゃんと雨雲さんは、二人で山へと向かって行った。
「雨雲さん、大丈夫ですかねぇ」
「彼なら心配いらないよ。さっ、僕らは僕らのできることをやろう」
私は帰路何度も振り返りながら、二人が山の中へ消えるのを見送った。
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