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12.第五界
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どこ連れてかれるんだろ…。
「では、本日の経路でございます。ご確認お願いします」
全面のガラスに先程のマップ投影。
コウダの指定通り星をつなぐようジグザグの線ができてる。
音声認識完ペキかよ。
「何かご質問等ございますでしょうか」
「ありません」「あります」
あるだろそりゃ。
ありませんと答えてたコウダは余計なこと言うなよオーラ放ってるけど無視無視。
「ではご質問どうぞ」
「いくらになりますか」
「いくら、とは?」
「お金です」
タダで案内してくれるわけないじゃない?
「お金? …ああ、お金ね。
月では必要ありませんよ。
何らかの貨幣経済を強いている自治星もまだ幾つか存在しますが、月でそれが行われていたのは22世紀末までですから」
あれ? なんか計算…まあ今はいいか。
「そういった自治星からいらっしゃった方は皆さん今のお客様同様に驚かれますね。
他はよろしいでしょうか」
取り敢えず頷いとこ。あんま喋るとコウダの懸念どおりボロ出しかねないし。
「本日はご乗車ありがとうございます。
私かぐや観光『MOON-TAXI』チャンドラヤーン系1039号がご案内致します。
呼びにくいかと思いますので、サンキュー号とお呼びいただければと思います」
どさくさ自己紹介&ニックネーム適用に紛れて1000号サバ読みやがったコイツ。
「では、先ずは…」
その言葉と共にサンキュー号はゆっくりと動き出し、のんびり景観を…というわけにはいかず。
一瞬で急加速した。
おああああああアアアああああああ!!!!??
ジェットコースターと比べても比較にならない。
っていうかそれしたらこいつに失礼なくらい。
シースルーのはずなのに景色が混ざって線か面にしか見えなくなってる。
なのに、ジェットコースターみたいなGをほぼ感じないという。
この状態で進めるなら、このベルトとかの厳重なロックの意味って。
一体全体どーゆーテクノロジーって設定なんだ。
シュン…
止まるのも一瞬だった。
まじか…。
動き出してからものの10秒弱なんだけど…もしかしてもう着いた?
いや、地図の縮尺がおかしかった? 月が案外小さい??
想像の世界だからなんでもありっちゃアリか…。
俺が途方に暮れそうになってる間に車輌はまたゆっくり前進。
そういやGもだけどそれ以上に、全然揺れない…。浮いてるからかな…。
前が透明なので視界はパノラマ。
外には四角い建物と、あれは…発射台?
それらを結ぶ舗装された、白い線が引かれた通路らしきもの。
人の気配なし。
てか動くものの気配、全くナシ。
背後でドアが開く音だけが響いた。
「こちらは月面旧駅です。
月面の都市開発開始当初、2031年から利用されており、最盛期には地球間往復便が1日3本就航しており、次に停車予定の月都心から地球への唯一の足として活躍していました。
その後月新都心開発開始、エレベーター建設、近隣都市群の発展を経て、月面都市圏が晴れの海から嵐の大洋へと移っていきます。
それにつれてこちらの旧駅の利用が減少。
ついに2123年、廃駅となりました」
月と地球を結ぶ駅…。
このでっかい発射台を将来現実世界で目にできる日が来るんだろうか。
「月面の都市開発開始当初、ロケットは縦のペンシル型で搭乗人数は僅か15人でした。
当然都市開発の実作業はロボットが行いますので、そのメンテナンス・指示などを行う宇宙開発事業の研究者や企業人材が主です。
また貨幣経済下におけるごく限られた特権階級の旅行先としても密かに流行し始めておりました。
開発は主に地球の当時存在していた各国家の政府…
あ、そうだ。政府って、わかりますか?
ああ、分かる、そうですか。では続けます。
各国政府が単独または合同で主導していましたが、民間ではスペースW社…。
…おおっと。会社は?
お、これも分かる。そうですか。
じゃあ~…、ベンチャー企業!
ふふ~。これ難しいですよ~。
え!? お分かりになる!
素晴らしいですね!!」
口調がだんだんバスガイドっぽくなってきてるのは気のせい?
「お二人とも脳で歴史知識を記憶してらっしゃるとは。
いやはや…帽子があったら脱帽したいところですが生憎今はこの形でして。
おっと脱線しましたね。では、分からない単語が出てきたら遠慮なく止めてくださいね」
いちいちなんで聞くんだろと思ったけど、そういえばここって現在から現代からたぶん150年くらい後の設定だったよな。
もしかして会社がないってことなんだろうか。
あれじゃあかぐや観光ってなんだ? ボランティアか??
なんにせよ『会社』が歴史用語になるって、弐藤さんの設定ぶっとんでんな。
いや、それ言うなら、俺とコウダのこのトライだって負けてないぞ。
『六界探訪譚』が『あっち』にあるらしいから、そのうち『帰ってきた六界探訪譚』とかってタイトルになって出版されたり…『帰ってきた』は違うか。
それにそーだ。そもそも『こっち』じゃ誰も知らないわけだから、ないのと一緒だしな。
がっかりと共に妄想をかき消し、最初に会話し始めた時より抜群に日本語力を上げてきたサンキュー号の解説に耳を傾ける。
「話を戻しましょう。
そのスペースW社が特にその足としての事業を担っていました。
また、その時点ではまだ存在していた国家や国家連合でのプロジェクトに加え、その他のベンチャー企業と呼ばれる営利目的団体も参入を目指すなどし、ロケットでの宇宙航行が活況を呈していたというのが、月面開発当初の様相でございます」
なるほどね~。
この辺の機械などなども、弐藤さんがどっかの科学雑誌で見たやつをいい感じにカスタマイズした造形なんだとしたら、割と現実になりそうなデザインなんだろう。
Newで始まるタイトルの科学雑誌ってそーいうの載ってんのかなぁ。
全然違う本とかが出所のような気がしてならないけど…。
普段全く興味もなく存在すら知らなかった画像に多少興味が沸いたものの、図書館にあるかチェックする気にはならず、わざわざ金をかける気にはもっとならず。
「いやーしかしですよ。
かぐや観光はエレベーターできてからのグループですからその頃は当然、存在しないんです。
それ考えると、凄い年月ですよね。
もうそれから750年ですから」
あれ?
やっぱり、さっきのウインドウのアバターの人と計算だいぶ違うくね?
もう2回目だし、これ聞いたほうがよさげ。
「さっきの人はへカテー月面計画から200年って言ってたよね」
「え!? 200年?
ああー…、そうですかぁ、それは間違ってますねぇー。うーん」
「では、本日の経路でございます。ご確認お願いします」
全面のガラスに先程のマップ投影。
コウダの指定通り星をつなぐようジグザグの線ができてる。
音声認識完ペキかよ。
「何かご質問等ございますでしょうか」
「ありません」「あります」
あるだろそりゃ。
ありませんと答えてたコウダは余計なこと言うなよオーラ放ってるけど無視無視。
「ではご質問どうぞ」
「いくらになりますか」
「いくら、とは?」
「お金です」
タダで案内してくれるわけないじゃない?
「お金? …ああ、お金ね。
月では必要ありませんよ。
何らかの貨幣経済を強いている自治星もまだ幾つか存在しますが、月でそれが行われていたのは22世紀末までですから」
あれ? なんか計算…まあ今はいいか。
「そういった自治星からいらっしゃった方は皆さん今のお客様同様に驚かれますね。
他はよろしいでしょうか」
取り敢えず頷いとこ。あんま喋るとコウダの懸念どおりボロ出しかねないし。
「本日はご乗車ありがとうございます。
私かぐや観光『MOON-TAXI』チャンドラヤーン系1039号がご案内致します。
呼びにくいかと思いますので、サンキュー号とお呼びいただければと思います」
どさくさ自己紹介&ニックネーム適用に紛れて1000号サバ読みやがったコイツ。
「では、先ずは…」
その言葉と共にサンキュー号はゆっくりと動き出し、のんびり景観を…というわけにはいかず。
一瞬で急加速した。
おああああああアアアああああああ!!!!??
ジェットコースターと比べても比較にならない。
っていうかそれしたらこいつに失礼なくらい。
シースルーのはずなのに景色が混ざって線か面にしか見えなくなってる。
なのに、ジェットコースターみたいなGをほぼ感じないという。
この状態で進めるなら、このベルトとかの厳重なロックの意味って。
一体全体どーゆーテクノロジーって設定なんだ。
シュン…
止まるのも一瞬だった。
まじか…。
動き出してからものの10秒弱なんだけど…もしかしてもう着いた?
いや、地図の縮尺がおかしかった? 月が案外小さい??
想像の世界だからなんでもありっちゃアリか…。
俺が途方に暮れそうになってる間に車輌はまたゆっくり前進。
そういやGもだけどそれ以上に、全然揺れない…。浮いてるからかな…。
前が透明なので視界はパノラマ。
外には四角い建物と、あれは…発射台?
それらを結ぶ舗装された、白い線が引かれた通路らしきもの。
人の気配なし。
てか動くものの気配、全くナシ。
背後でドアが開く音だけが響いた。
「こちらは月面旧駅です。
月面の都市開発開始当初、2031年から利用されており、最盛期には地球間往復便が1日3本就航しており、次に停車予定の月都心から地球への唯一の足として活躍していました。
その後月新都心開発開始、エレベーター建設、近隣都市群の発展を経て、月面都市圏が晴れの海から嵐の大洋へと移っていきます。
それにつれてこちらの旧駅の利用が減少。
ついに2123年、廃駅となりました」
月と地球を結ぶ駅…。
このでっかい発射台を将来現実世界で目にできる日が来るんだろうか。
「月面の都市開発開始当初、ロケットは縦のペンシル型で搭乗人数は僅か15人でした。
当然都市開発の実作業はロボットが行いますので、そのメンテナンス・指示などを行う宇宙開発事業の研究者や企業人材が主です。
また貨幣経済下におけるごく限られた特権階級の旅行先としても密かに流行し始めておりました。
開発は主に地球の当時存在していた各国家の政府…
あ、そうだ。政府って、わかりますか?
ああ、分かる、そうですか。では続けます。
各国政府が単独または合同で主導していましたが、民間ではスペースW社…。
…おおっと。会社は?
お、これも分かる。そうですか。
じゃあ~…、ベンチャー企業!
ふふ~。これ難しいですよ~。
え!? お分かりになる!
素晴らしいですね!!」
口調がだんだんバスガイドっぽくなってきてるのは気のせい?
「お二人とも脳で歴史知識を記憶してらっしゃるとは。
いやはや…帽子があったら脱帽したいところですが生憎今はこの形でして。
おっと脱線しましたね。では、分からない単語が出てきたら遠慮なく止めてくださいね」
いちいちなんで聞くんだろと思ったけど、そういえばここって現在から現代からたぶん150年くらい後の設定だったよな。
もしかして会社がないってことなんだろうか。
あれじゃあかぐや観光ってなんだ? ボランティアか??
なんにせよ『会社』が歴史用語になるって、弐藤さんの設定ぶっとんでんな。
いや、それ言うなら、俺とコウダのこのトライだって負けてないぞ。
『六界探訪譚』が『あっち』にあるらしいから、そのうち『帰ってきた六界探訪譚』とかってタイトルになって出版されたり…『帰ってきた』は違うか。
それにそーだ。そもそも『こっち』じゃ誰も知らないわけだから、ないのと一緒だしな。
がっかりと共に妄想をかき消し、最初に会話し始めた時より抜群に日本語力を上げてきたサンキュー号の解説に耳を傾ける。
「話を戻しましょう。
そのスペースW社が特にその足としての事業を担っていました。
また、その時点ではまだ存在していた国家や国家連合でのプロジェクトに加え、その他のベンチャー企業と呼ばれる営利目的団体も参入を目指すなどし、ロケットでの宇宙航行が活況を呈していたというのが、月面開発当初の様相でございます」
なるほどね~。
この辺の機械などなども、弐藤さんがどっかの科学雑誌で見たやつをいい感じにカスタマイズした造形なんだとしたら、割と現実になりそうなデザインなんだろう。
Newで始まるタイトルの科学雑誌ってそーいうの載ってんのかなぁ。
全然違う本とかが出所のような気がしてならないけど…。
普段全く興味もなく存在すら知らなかった画像に多少興味が沸いたものの、図書館にあるかチェックする気にはならず、わざわざ金をかける気にはもっとならず。
「いやーしかしですよ。
かぐや観光はエレベーターできてからのグループですからその頃は当然、存在しないんです。
それ考えると、凄い年月ですよね。
もうそれから750年ですから」
あれ?
やっぱり、さっきのウインドウのアバターの人と計算だいぶ違うくね?
もう2回目だし、これ聞いたほうがよさげ。
「さっきの人はへカテー月面計画から200年って言ってたよね」
「え!? 200年?
ああー…、そうですかぁ、それは間違ってますねぇー。うーん」
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