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10.第〇界
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「…たから! おい!」
…んんん?
体を揺らされる違和感で目覚める。
「降りるぞ!」
ピーンポーン、ピーンポーン
電子音とともにドアが開く。
ざわめきも一緒に大きくなった。
…にゃ?
んあ!!
コウダに手を引かれるまま慌てて立ち上がる。
薄目を開いて確認した次の一歩の着地予定地点がうっかり列車とホームの間になりそうになって。
つんのめるようによっとっとと前進する俺。
後ろからもどんどんくる人波。
しかしこの人達の帰りたい意思ってパネェな。
偶に酒の臭いすら漂うのに、ふらつく俺に誰一人ぶつからない。
みんな降車のプロか。
改札を出るそのプロに混ざってアマチュア二人は外へ。
まだ多少ボーッとする俺をよそにシャキっとするコウダ。
駅の時計は1時丁度。
「あと1時間あるんだけどどーすんの」
宵中霊園ってそこ出た階段登ってすぐなんだけど。
「そっからすぐ『中』に入ればな。
一旦霊園の中を通過して、向こうからぐるっと回る。
結果的にお前んちのそばにもどってくる感じで、時間はちょうどいいだろ」
「意味あんの?」
「ある。事前に場の空気を馴染ませといたほうが後で違和感が少なくなる」
「ほんと…?」
実際は時間稼ぎのためだけで、今の理屈をコウダが後付けしたように聞こえるんだけど。
「本当だ」
しょうがないなぁ…。
この時間に近所の人に会うこととかはないと思うし、まあ大丈夫だろ。
駅の数段の階段を登って外に出る。
車もなく人もいない夜の宵中は、疎な街灯の明かりだけ。
夜スーパー行く時ってここまでじゃない。
駅から出る人たちは足早に家路に着いてってるらしく、早くも駅から出る人はほぼ居なくなった。
そしてこっちに来る人、宵中商店街の方に向かう人はもっと少なくて。
階段を登る俺達を見る人は誰もいなかった。
左右の蔦が絡むフェンスの入り口を抜け、その先の細い道へ。
コウダが鞄から取り出した大きめの懐中電灯がパカっと点灯すると、俺の足元まで歩くのに問題無い程度の明るさになった。
こんな夜中に見回る人などいないこの回廊は、でこぼこと段差になる石畳で俺達を運んでいく。
多分、大分向こうの正面入り口まで行くんだろう。
土地勘があると言っていたからそのせいか、念の為事前に下見にも来たんだろうか。
コウダの歩みは止まらない。
俺にしたって花見以外に不謹慎ながら遊び場にしたり肝試ししたりと結構入り浸ってた身。つまづいたりするとかの不自由はないわけだけど。
懐かしいなぁ。ここまで遅い時間じゃなかったけど、お化け役もやったんだけ。顔怖いし静かに急にでるからビビるって好評だったんだよな。
言うこと聞かない悪い子は~なんて。はは。俺だ、それ。
さくさく進んでいくと、車道に出る。
暗闇の夏の葉桜は黒々と。
隙間の月明かりはアスファルトの路面の街灯が当たらない箇所を斑に白ずませている。
去年の年度末に補修されてた道路の線は街灯のあかりで見てるせいもあるのか例年より鮮明。
道路標識が稀に明かりを弾くと、メタリックなラメが網膜の奥の方に僅かにジリ…と焼きついて。
断続的に続くくらがりと足元の昼白色のグラデーション。
あのころは気分アガってたから何ともなかったけど、静かにしてると割と怖いかも…。
道なりに進むと時折ザザッと木々の葉が風にこすれる音。
しかしどこまで行くんだろうか。
ガササッ
一瞬ビクッと体が痙攣する。
ガササさッ
音の方向を見ると、正体は地面の端っこにちょこんとあった。
セミだ。
良く言えば生き延びた、悪く言えば死に損なったんだろう。
わずかな落葉の隙間でごそごそとしている。
容赦ない鈴虫とコオロギの鳴き声は、その動作音の殆どを覆い隠した。
と、さっきよりも正面が明るいのに気づく。
道の両サイドにでっかい縦の石が見えるところで葉桜が途絶えている。
もうここまで来たのか。
夜に通ることはあまりなかった上野と二谷堀をつなぐあの道だ。
なんの迷いもなく真っ直ぐそこに行きつくと右へ。いつもコウダに会いに行くのとは反対方向。
三叉路の角のコンビニが見えてきた。
通り過ぎ、更に近付く。
家の前の小道より何本か手前でくいっと曲がると、宵中霊園を囲むフェンスの一角だ。
ここか?
コウダはまだ止まらない。
おいおいおい。
近いって言ってたけど、本当に近いぞ俺んちに。
どこまで行くんだよ。
2本、3本、4本って、もう俺んちそこなんだけど。
それをさらに通り過ぎる。
いや、あのさ。これ意味あるって言ってたけど、ホント意味あんの?
二谷堀駅のほうに戻ってんだけど。
ほら、もうコルダ・ロハーネスの看板見えんじゃんか。
そう思ったまさにそのど真ん前。
コウダがピタリと歩みを止めた。
え? ここ?
「懐かしいだろ」
ニヤリとして小声で呟くと、フェンスの手前のあたりでゲートを宵中霊園の方に向けて腰の位置に貼り付けた。
細ーい三日月は雲で半分隠れ、遠くと近くの二箇所に見えるラブホのネオンサインのほうが余っ程明るい。
スカイツリーの周囲はライトアップされ、青と薄紫の円柱に、時々くるくると回る白が混ざる。
「あのとき屈んでコソコソしてたのは今から入るとこの影響が『中』にないようにするためでもあったんだ。今更云ってもアレだけど」
コウダはちゃっちゃとゲートを開けて入りだしている。
三角形の向こうは昼間のようだ。ぱぁっと光が漏れてくる。
飲み込まれたコウダに続き、俺も脚を突っ込むと、地面の高さは外と同じ位置にあるらしく、普通にじゃりっと着地出来た。
『じゃりっ』?
頭まですっぽり中に入ると、靴底で踏み占めたその感触の理由はすぐ判明した。
グラウンド。
晴天。
はっきりともくもくの姿を披露する入道雲。
真正面にはクリーム色の多少汚れた学校の校舎。
周りは葉桜で囲まれてる。
うちの学校と似てるような似てないような。
パーンパーン
校舎の向こうで狼煙が数本上がった。
「ごちゃごちゃした挙句お前の家の側で吃驚したか?」
いや、それよりもね。
朝礼台の左右には白い屋根テント。
校舎の時計のあたりから空を放射状に広がる万国旗。
グラウンドの円周に楕円形に引かれた白線。
それを斜めにぶった切るように直線に引かれているのは100m走のレーン。
『入場口』『退場口』が左右に設けられており。
グラウンドをぐるっと囲む人集り。
大人達。
先生達。
でもって体操服の。
チョー最近見たぞコレ。
ボン…ボンボン…
マイクを叩く音がする。
朝礼台のマイクスタンドの前には、一人の体操服の男の子。
恐る恐るといったような最初のから、今度は勢いをつけたように強く叩いた。
ボンボンボンッ
ぐすっズズズッ
完全にマイクに拾われてグラウンド中に大音量で響き渡る鼻水を啜る音。
泣いている。
男の子は腕で汗と涙を一緒くたにごしごし拭う。
んっと決心したようにちょっとだけ背伸びして、つぶっていた口を開いた。
「ほ、ほ、ほん…ズズっ…つは…ズ…
ほんじつは、かいせ…ううっ…」
姿勢を戻し、また涙を拭う。
改めて深呼吸したら、しっかりと鼻水を啜り直し。
今度こそといった様相で、ピンとしっかり背伸びした。
「本日は…快晴なり」
はっきりと発音すると、充実感に紅潮したまま、興奮気味になった。
「本日は、快晴なり!!」
キィーーーボボボーーーン
デカすぎる声。
モスキート音のような不快な高周波と男の子の吐息のボボボ音それに混ざり合って響いた。
「ナニコレ」
脱力感が口から漏れる。
深夜外出で電車に乗りこみ静かに静かに深夜の道を歩いて。
今回の『中』に関しては事前情報をあんまり貰ってなかったから、実はいつもよりもずっと不安で緊張してたんだけど。
そんな俺にコウダはにべもなかった。
「見りゃわかるだろ。運動会だ」
…んんん?
体を揺らされる違和感で目覚める。
「降りるぞ!」
ピーンポーン、ピーンポーン
電子音とともにドアが開く。
ざわめきも一緒に大きくなった。
…にゃ?
んあ!!
コウダに手を引かれるまま慌てて立ち上がる。
薄目を開いて確認した次の一歩の着地予定地点がうっかり列車とホームの間になりそうになって。
つんのめるようによっとっとと前進する俺。
後ろからもどんどんくる人波。
しかしこの人達の帰りたい意思ってパネェな。
偶に酒の臭いすら漂うのに、ふらつく俺に誰一人ぶつからない。
みんな降車のプロか。
改札を出るそのプロに混ざってアマチュア二人は外へ。
まだ多少ボーッとする俺をよそにシャキっとするコウダ。
駅の時計は1時丁度。
「あと1時間あるんだけどどーすんの」
宵中霊園ってそこ出た階段登ってすぐなんだけど。
「そっからすぐ『中』に入ればな。
一旦霊園の中を通過して、向こうからぐるっと回る。
結果的にお前んちのそばにもどってくる感じで、時間はちょうどいいだろ」
「意味あんの?」
「ある。事前に場の空気を馴染ませといたほうが後で違和感が少なくなる」
「ほんと…?」
実際は時間稼ぎのためだけで、今の理屈をコウダが後付けしたように聞こえるんだけど。
「本当だ」
しょうがないなぁ…。
この時間に近所の人に会うこととかはないと思うし、まあ大丈夫だろ。
駅の数段の階段を登って外に出る。
車もなく人もいない夜の宵中は、疎な街灯の明かりだけ。
夜スーパー行く時ってここまでじゃない。
駅から出る人たちは足早に家路に着いてってるらしく、早くも駅から出る人はほぼ居なくなった。
そしてこっちに来る人、宵中商店街の方に向かう人はもっと少なくて。
階段を登る俺達を見る人は誰もいなかった。
左右の蔦が絡むフェンスの入り口を抜け、その先の細い道へ。
コウダが鞄から取り出した大きめの懐中電灯がパカっと点灯すると、俺の足元まで歩くのに問題無い程度の明るさになった。
こんな夜中に見回る人などいないこの回廊は、でこぼこと段差になる石畳で俺達を運んでいく。
多分、大分向こうの正面入り口まで行くんだろう。
土地勘があると言っていたからそのせいか、念の為事前に下見にも来たんだろうか。
コウダの歩みは止まらない。
俺にしたって花見以外に不謹慎ながら遊び場にしたり肝試ししたりと結構入り浸ってた身。つまづいたりするとかの不自由はないわけだけど。
懐かしいなぁ。ここまで遅い時間じゃなかったけど、お化け役もやったんだけ。顔怖いし静かに急にでるからビビるって好評だったんだよな。
言うこと聞かない悪い子は~なんて。はは。俺だ、それ。
さくさく進んでいくと、車道に出る。
暗闇の夏の葉桜は黒々と。
隙間の月明かりはアスファルトの路面の街灯が当たらない箇所を斑に白ずませている。
去年の年度末に補修されてた道路の線は街灯のあかりで見てるせいもあるのか例年より鮮明。
道路標識が稀に明かりを弾くと、メタリックなラメが網膜の奥の方に僅かにジリ…と焼きついて。
断続的に続くくらがりと足元の昼白色のグラデーション。
あのころは気分アガってたから何ともなかったけど、静かにしてると割と怖いかも…。
道なりに進むと時折ザザッと木々の葉が風にこすれる音。
しかしどこまで行くんだろうか。
ガササッ
一瞬ビクッと体が痙攣する。
ガササさッ
音の方向を見ると、正体は地面の端っこにちょこんとあった。
セミだ。
良く言えば生き延びた、悪く言えば死に損なったんだろう。
わずかな落葉の隙間でごそごそとしている。
容赦ない鈴虫とコオロギの鳴き声は、その動作音の殆どを覆い隠した。
と、さっきよりも正面が明るいのに気づく。
道の両サイドにでっかい縦の石が見えるところで葉桜が途絶えている。
もうここまで来たのか。
夜に通ることはあまりなかった上野と二谷堀をつなぐあの道だ。
なんの迷いもなく真っ直ぐそこに行きつくと右へ。いつもコウダに会いに行くのとは反対方向。
三叉路の角のコンビニが見えてきた。
通り過ぎ、更に近付く。
家の前の小道より何本か手前でくいっと曲がると、宵中霊園を囲むフェンスの一角だ。
ここか?
コウダはまだ止まらない。
おいおいおい。
近いって言ってたけど、本当に近いぞ俺んちに。
どこまで行くんだよ。
2本、3本、4本って、もう俺んちそこなんだけど。
それをさらに通り過ぎる。
いや、あのさ。これ意味あるって言ってたけど、ホント意味あんの?
二谷堀駅のほうに戻ってんだけど。
ほら、もうコルダ・ロハーネスの看板見えんじゃんか。
そう思ったまさにそのど真ん前。
コウダがピタリと歩みを止めた。
え? ここ?
「懐かしいだろ」
ニヤリとして小声で呟くと、フェンスの手前のあたりでゲートを宵中霊園の方に向けて腰の位置に貼り付けた。
細ーい三日月は雲で半分隠れ、遠くと近くの二箇所に見えるラブホのネオンサインのほうが余っ程明るい。
スカイツリーの周囲はライトアップされ、青と薄紫の円柱に、時々くるくると回る白が混ざる。
「あのとき屈んでコソコソしてたのは今から入るとこの影響が『中』にないようにするためでもあったんだ。今更云ってもアレだけど」
コウダはちゃっちゃとゲートを開けて入りだしている。
三角形の向こうは昼間のようだ。ぱぁっと光が漏れてくる。
飲み込まれたコウダに続き、俺も脚を突っ込むと、地面の高さは外と同じ位置にあるらしく、普通にじゃりっと着地出来た。
『じゃりっ』?
頭まですっぽり中に入ると、靴底で踏み占めたその感触の理由はすぐ判明した。
グラウンド。
晴天。
はっきりともくもくの姿を披露する入道雲。
真正面にはクリーム色の多少汚れた学校の校舎。
周りは葉桜で囲まれてる。
うちの学校と似てるような似てないような。
パーンパーン
校舎の向こうで狼煙が数本上がった。
「ごちゃごちゃした挙句お前の家の側で吃驚したか?」
いや、それよりもね。
朝礼台の左右には白い屋根テント。
校舎の時計のあたりから空を放射状に広がる万国旗。
グラウンドの円周に楕円形に引かれた白線。
それを斜めにぶった切るように直線に引かれているのは100m走のレーン。
『入場口』『退場口』が左右に設けられており。
グラウンドをぐるっと囲む人集り。
大人達。
先生達。
でもって体操服の。
チョー最近見たぞコレ。
ボン…ボンボン…
マイクを叩く音がする。
朝礼台のマイクスタンドの前には、一人の体操服の男の子。
恐る恐るといったような最初のから、今度は勢いをつけたように強く叩いた。
ボンボンボンッ
ぐすっズズズッ
完全にマイクに拾われてグラウンド中に大音量で響き渡る鼻水を啜る音。
泣いている。
男の子は腕で汗と涙を一緒くたにごしごし拭う。
んっと決心したようにちょっとだけ背伸びして、つぶっていた口を開いた。
「ほ、ほ、ほん…ズズっ…つは…ズ…
ほんじつは、かいせ…ううっ…」
姿勢を戻し、また涙を拭う。
改めて深呼吸したら、しっかりと鼻水を啜り直し。
今度こそといった様相で、ピンとしっかり背伸びした。
「本日は…快晴なり」
はっきりと発音すると、充実感に紅潮したまま、興奮気味になった。
「本日は、快晴なり!!」
キィーーーボボボーーーン
デカすぎる声。
モスキート音のような不快な高周波と男の子の吐息のボボボ音それに混ざり合って響いた。
「ナニコレ」
脱力感が口から漏れる。
深夜外出で電車に乗りこみ静かに静かに深夜の道を歩いて。
今回の『中』に関しては事前情報をあんまり貰ってなかったから、実はいつもよりもずっと不安で緊張してたんだけど。
そんな俺にコウダはにべもなかった。
「見りゃわかるだろ。運動会だ」
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