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8.第四界
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「コウダ!!」
「っ……!」
太ももの付け根まで穴にハマっただけなのになぜか悶絶するコウダに慌てて駆け寄る。
穴の構造は俺が足を取られた時と同様、足の長さ分くらい縦長。
ただし、底なしである模様!
残った左足はぺたりと床についている。
ほんとよかったね、そっちは穴じゃなくて。
コウダは目に涙を溜めながらも、視線を周囲から逸らすまいと必死だ。
うん? なんでまたそんな…。
あ、そうか。そゆこと?
アソコ打った?
そりゃ痛いわ。
しかもコウダは大人。
まだまだ成長途中のーーそうだと信じたいーー俺とはサイズが違う、はず。
御愁傷様。でも一言いわせて。
「他所見しすぎだよ」
言葉への反応はない。ま、当然か。
左手は後ろについてる。ハマった足の右側はもしかして紙かも知れない。
だから右手も後ろにつき、ゆっくりと左足を伸ばし、床に腰かけるような姿勢をとった。
あそこを打っただろうことへの気遣いはなんか可哀想だしやめとこう。
コウダはハマった足を出して床にしゃがみこみ、俺の向こうを観察しながら今更のお返事。
「見てもわからんかったろうが」
うん。そーだね…。
俺は床下じゃなくて周りの変化がないかチェック。
特に変わりなさそう。
「下、だいぶ低いな」
声が下の空間で多少反響してるような。
呟きながら、足がハマった場所の左側を手で押した。
紙が破れる音とともに穴が拡張されていく。
コウダの気配は俺の後ろまで回って、さらにぐるりと半円を描いて止まった。
俺が踏まないで済んだのは偶々で、コウダが片足で済んだのも偶々っていう形だよなコレ。
左足伸ばしたときも動かし方間違ってたら落ちてたっつー。
まじで結果オーライだったかぁ…。
んー…と唸り声がしたと思うと、すくっと立ち上がったコウダ。
「ここからの明かりじゃ穴の中見えないな」
明かりは今まで同様廊下の隅で下から上へ。
足元には明かりがほぼ届かず、穴の底がどうなってるのかまったく見えないらしい。
「ちょっと待っててくれるか」
先に足を進めようにも危険な気がし、言われた通りに周りを見ながらその場待機。
コウダは穴がないと確信出来たところに脚を掛け、カラバッジョの額を外しにかかっていた。
…あんな危ない思いしたのに懲りないか。
安藤さんのときの『プロだから』発言といい、プライドってもんがあるのかもしれないけど。
引くのもプライドじゃないの?
絵と絵が掛かってる間に挟まってそこここに存在するドアを眺め、何の変化もないことに安堵しながらコウダを横目で見た時だった。
べりべりべりっ
「ぁっ!!」
コウダが持った絵は、周り10cmくらいの壁ごと外れた。
それを四角く縁取るような紙で辛うじてくっついていたらしい。
かかってる箇所を外したら破れちゃったのか…。
辛うじて穴のないところに着地できたコウダはそれでエネルギーを使い果たしたらしい。
俺にもたれ掛かり俺を潰しながら尻餅をついた。
ぐぇっ…おも…い…。
「大丈夫か!? っあっ……」
する…
ガン………ガッシャーン…
持った時の持ち方が悪かったのか。
立ち上がった瞬間、手元のカラバッジョはコウダの手の脇から滑り落ち。
そのまま軽くバウンドし、隙間を縫うように穴の中に吸い込まれていった。
しかもバウンドした場所が悪く、さっきまで手に持ってた浮世絵の上。
無惨にも、顔のところに稲妻が走るような破れ目ができてしまっている。
コウダの手元に残ったのは白い板…だけか?
よくよく見ると裏側になんかついてるように見えるけど…そんなの気にかける余裕なさそうだな。
あまりに呆然としたコウダの顔に、さっきの急所攻撃も含めて哀れみを感じてしまう。
がちゃちゃっ
二人して一瞬固まる。
また、静かになった。
私事で一杯だった俺達二人の気持ちを惹きつけるのに充分なボリューム。
「動いたよな」
「うん」
動いただけで開かなかったけど、音の発生源はすぐ横のドアノブ。
「あと、」
そう。音は本題じゃなくって。
コウダと目を合わせたり、横目でそれを見たりを繰り返す。
やっぱ、見えるよね。
今頃気付いた。
絵が外れた穴のむこう。
薄暗いその中に、確かに階段がある。
真横から見た格好のその階段のほうも含め、再びあたりは静まり返っていた。
さっきまで絵があったその穴は今や階段の額縁と化している。
ドアノブは何で?
呼吸が荒くなるのを抑えて白い板を抱きしめてしゃがみ、俺の横の、いつもの位置に来たコウダとともにその階段を注視した。
ジジジ…バン
現実は俺達の斜め上をいっていた。
物理的には斜め下か。
次なる音は足元から。
俺達の真下にあるらしい照明。
スポットライトのようなそれは、いくつもの丸い暖色の光の組み合わせで足元を明く照らしだした。
真ん中は四角い部屋のような空間。床はだいぶ下の方。
今俺達がいる場所が地上10階建くらいにあたるんだろうか。
その四隅には高い壁。何mあるだろう。
うち1つの壁際のちょうど中央付近に、黒い椅子が置かれていた。
椅子の梯子のような背もたれの高さから推測すると…8mくらい? うわ、テキトー。
壁の上は階段になっていて、階段の上りの突き当たりにあたる位置全てに、唐突にドアが立ち上がっている。
階段は…あれ、いやちょっと、それ、ありえないだろ。
階段の突き当たり、繋がってんじゃん。
四隅全部? これじゃ永遠に上りっぱなし、いや下りっぱなし?
どういうことか頭の整理が付かないうちに、ドアの一つが開く音は足元で響いた。
出てきたのは武藤さん。
さっき見たときと同じく、肌色のレオタードに身を包んだ彼女は、長い足を踏み鳴らして駆け上がっていく。
勢い良く突き当たりのドアを開けると、がちゃっという次なる音は絵があった穴のほうから聞こえてきた。
ついついドアと同じように勢い良く首を動かしてそちらを向くと、穴の向こうの階段を武藤さんが上がっていく。
首はしっかりと階段の上。脇見する様子はない。
穴から姿が見えなくなった時床下を見ると、そこでも武藤さんは走っていた。
どうなってんだこりゃ?
頂点にたどり着いた武藤さんは、再びドアを開ける。
がちゃっ
今度は真後ろの、俺達が通り過ぎてきたほう、半円形に開いた床下の穴の向こうにあるドアが開いた。
俺たちが今いる場所はどこだ?
たたたたっがちゃっ
お次は穴の横にあったドアノブ。
さっきは回るだけだったけど、今度はドアがさくっと開いて、やっぱり武藤さんが現れた。
こんな至近距離の俺達に目もくれず廊下を横切り、そのドアの向かいにあった別のドアを開いて中に消える。
下ではまた違う隅のドアから武藤さんが現れて階段を登っている。
今度はすぐの角でドアに入らずに曲り、また曲がって、曲がって、4つめの角で再びドアを開けた。
がちゃっ
俺達が歩いて通りすぎてきたほうのドア、今度はさっき開いた向かい側が再び開く。
武藤さんがまた廊下を横切って消える。
この廊下のドアと、足元の階段のドアと、穴の中の階段のドアと。
繋がってるのか?
コウダも両方を見ている。
腕の中にはさっきの白い板…じゃなくて、板の後ろにあった、二回りほど小さい何か。
額縁のように見えるその金の枠は、いままであれほど気にしてたのが嘘のようにぞんざいな手付きになったコウダの元に静かに収まっていた。
コウダの首は廊下と穴の中を行き来している。
ここにいるのと、移動するのとどっちが安全なんだか決めかねてるんだろう。
3度目に武藤さんが背後を通過。
これ、多分…。
意を決して、絵があった穴を見つめてコウダに言った。
「コウダ、あっちに行こうか」
コウダが俺の顔を見た。
圧力を感じながら、次の言葉を押し出す。
「あの、絵のあった穴の中の階段のほう」
「っ……!」
太ももの付け根まで穴にハマっただけなのになぜか悶絶するコウダに慌てて駆け寄る。
穴の構造は俺が足を取られた時と同様、足の長さ分くらい縦長。
ただし、底なしである模様!
残った左足はぺたりと床についている。
ほんとよかったね、そっちは穴じゃなくて。
コウダは目に涙を溜めながらも、視線を周囲から逸らすまいと必死だ。
うん? なんでまたそんな…。
あ、そうか。そゆこと?
アソコ打った?
そりゃ痛いわ。
しかもコウダは大人。
まだまだ成長途中のーーそうだと信じたいーー俺とはサイズが違う、はず。
御愁傷様。でも一言いわせて。
「他所見しすぎだよ」
言葉への反応はない。ま、当然か。
左手は後ろについてる。ハマった足の右側はもしかして紙かも知れない。
だから右手も後ろにつき、ゆっくりと左足を伸ばし、床に腰かけるような姿勢をとった。
あそこを打っただろうことへの気遣いはなんか可哀想だしやめとこう。
コウダはハマった足を出して床にしゃがみこみ、俺の向こうを観察しながら今更のお返事。
「見てもわからんかったろうが」
うん。そーだね…。
俺は床下じゃなくて周りの変化がないかチェック。
特に変わりなさそう。
「下、だいぶ低いな」
声が下の空間で多少反響してるような。
呟きながら、足がハマった場所の左側を手で押した。
紙が破れる音とともに穴が拡張されていく。
コウダの気配は俺の後ろまで回って、さらにぐるりと半円を描いて止まった。
俺が踏まないで済んだのは偶々で、コウダが片足で済んだのも偶々っていう形だよなコレ。
左足伸ばしたときも動かし方間違ってたら落ちてたっつー。
まじで結果オーライだったかぁ…。
んー…と唸り声がしたと思うと、すくっと立ち上がったコウダ。
「ここからの明かりじゃ穴の中見えないな」
明かりは今まで同様廊下の隅で下から上へ。
足元には明かりがほぼ届かず、穴の底がどうなってるのかまったく見えないらしい。
「ちょっと待っててくれるか」
先に足を進めようにも危険な気がし、言われた通りに周りを見ながらその場待機。
コウダは穴がないと確信出来たところに脚を掛け、カラバッジョの額を外しにかかっていた。
…あんな危ない思いしたのに懲りないか。
安藤さんのときの『プロだから』発言といい、プライドってもんがあるのかもしれないけど。
引くのもプライドじゃないの?
絵と絵が掛かってる間に挟まってそこここに存在するドアを眺め、何の変化もないことに安堵しながらコウダを横目で見た時だった。
べりべりべりっ
「ぁっ!!」
コウダが持った絵は、周り10cmくらいの壁ごと外れた。
それを四角く縁取るような紙で辛うじてくっついていたらしい。
かかってる箇所を外したら破れちゃったのか…。
辛うじて穴のないところに着地できたコウダはそれでエネルギーを使い果たしたらしい。
俺にもたれ掛かり俺を潰しながら尻餅をついた。
ぐぇっ…おも…い…。
「大丈夫か!? っあっ……」
する…
ガン………ガッシャーン…
持った時の持ち方が悪かったのか。
立ち上がった瞬間、手元のカラバッジョはコウダの手の脇から滑り落ち。
そのまま軽くバウンドし、隙間を縫うように穴の中に吸い込まれていった。
しかもバウンドした場所が悪く、さっきまで手に持ってた浮世絵の上。
無惨にも、顔のところに稲妻が走るような破れ目ができてしまっている。
コウダの手元に残ったのは白い板…だけか?
よくよく見ると裏側になんかついてるように見えるけど…そんなの気にかける余裕なさそうだな。
あまりに呆然としたコウダの顔に、さっきの急所攻撃も含めて哀れみを感じてしまう。
がちゃちゃっ
二人して一瞬固まる。
また、静かになった。
私事で一杯だった俺達二人の気持ちを惹きつけるのに充分なボリューム。
「動いたよな」
「うん」
動いただけで開かなかったけど、音の発生源はすぐ横のドアノブ。
「あと、」
そう。音は本題じゃなくって。
コウダと目を合わせたり、横目でそれを見たりを繰り返す。
やっぱ、見えるよね。
今頃気付いた。
絵が外れた穴のむこう。
薄暗いその中に、確かに階段がある。
真横から見た格好のその階段のほうも含め、再びあたりは静まり返っていた。
さっきまで絵があったその穴は今や階段の額縁と化している。
ドアノブは何で?
呼吸が荒くなるのを抑えて白い板を抱きしめてしゃがみ、俺の横の、いつもの位置に来たコウダとともにその階段を注視した。
ジジジ…バン
現実は俺達の斜め上をいっていた。
物理的には斜め下か。
次なる音は足元から。
俺達の真下にあるらしい照明。
スポットライトのようなそれは、いくつもの丸い暖色の光の組み合わせで足元を明く照らしだした。
真ん中は四角い部屋のような空間。床はだいぶ下の方。
今俺達がいる場所が地上10階建くらいにあたるんだろうか。
その四隅には高い壁。何mあるだろう。
うち1つの壁際のちょうど中央付近に、黒い椅子が置かれていた。
椅子の梯子のような背もたれの高さから推測すると…8mくらい? うわ、テキトー。
壁の上は階段になっていて、階段の上りの突き当たりにあたる位置全てに、唐突にドアが立ち上がっている。
階段は…あれ、いやちょっと、それ、ありえないだろ。
階段の突き当たり、繋がってんじゃん。
四隅全部? これじゃ永遠に上りっぱなし、いや下りっぱなし?
どういうことか頭の整理が付かないうちに、ドアの一つが開く音は足元で響いた。
出てきたのは武藤さん。
さっき見たときと同じく、肌色のレオタードに身を包んだ彼女は、長い足を踏み鳴らして駆け上がっていく。
勢い良く突き当たりのドアを開けると、がちゃっという次なる音は絵があった穴のほうから聞こえてきた。
ついついドアと同じように勢い良く首を動かしてそちらを向くと、穴の向こうの階段を武藤さんが上がっていく。
首はしっかりと階段の上。脇見する様子はない。
穴から姿が見えなくなった時床下を見ると、そこでも武藤さんは走っていた。
どうなってんだこりゃ?
頂点にたどり着いた武藤さんは、再びドアを開ける。
がちゃっ
今度は真後ろの、俺達が通り過ぎてきたほう、半円形に開いた床下の穴の向こうにあるドアが開いた。
俺たちが今いる場所はどこだ?
たたたたっがちゃっ
お次は穴の横にあったドアノブ。
さっきは回るだけだったけど、今度はドアがさくっと開いて、やっぱり武藤さんが現れた。
こんな至近距離の俺達に目もくれず廊下を横切り、そのドアの向かいにあった別のドアを開いて中に消える。
下ではまた違う隅のドアから武藤さんが現れて階段を登っている。
今度はすぐの角でドアに入らずに曲り、また曲がって、曲がって、4つめの角で再びドアを開けた。
がちゃっ
俺達が歩いて通りすぎてきたほうのドア、今度はさっき開いた向かい側が再び開く。
武藤さんがまた廊下を横切って消える。
この廊下のドアと、足元の階段のドアと、穴の中の階段のドアと。
繋がってるのか?
コウダも両方を見ている。
腕の中にはさっきの白い板…じゃなくて、板の後ろにあった、二回りほど小さい何か。
額縁のように見えるその金の枠は、いままであれほど気にしてたのが嘘のようにぞんざいな手付きになったコウダの元に静かに収まっていた。
コウダの首は廊下と穴の中を行き来している。
ここにいるのと、移動するのとどっちが安全なんだか決めかねてるんだろう。
3度目に武藤さんが背後を通過。
これ、多分…。
意を決して、絵があった穴を見つめてコウダに言った。
「コウダ、あっちに行こうか」
コウダが俺の顔を見た。
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