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8.第四界
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なんもねえ。
何か変わるわけでもなく人が出てくるわけでもなく。
俺達の服が床にこすれる音しかしない。
暑くも寒くもないのはいいんだけど、今までに無く辛い。
刺激がない。
そして遠近感がつかめない。
天井が徐々に上がってるのは分かる。
でも特徴になるような出っ張りとか分かれ道とかそういうのがまったくない一本調子。
近そうに見えてた天井の上げ止まりが実は結構先らしいことが分かってきた。
気持ち悪…。
「立てそうだな、立つか」
ゆっくりと片膝を起こし、膝に手をあて立ち上がる。
俺は多少余裕があるけど、コウダは頭上すれすれ。
「本人いるの?」
見当たらないし出入口もないし。
いないんじゃない?
「絶対いる。
『中』の空間は1度に一つ。
通路とか窓とかで何かしら繋がった空間内に確実に本人が存在する」
「つまり隠し通路とか隠し窓があるから見つけないようにってことね」
こっくりとコウダは頷いた。
押すなとか触るなっていうのは、落とし穴とか矢が飛んでくるとかそういうんじゃなくて、忍者屋敷のどんでん返し的なのを想定しての発言だったか。
確かにそれだと紐一本で繋がってても一人だけやられるって事も有り得る。
よろしくなかった。
こうしている間も忍び足で前進してるんだけど、まだ先ありそうだな。
どんどん天井は広くなって、今では人が二人縦に並べそう。
どこまで高くなるんだこれ。
でっかい声だしたらすごい反響するんじゃないだろうか。
ガン!
「つっ…」
え? え?
音の出所はコウダ。
顔面を抑えている。
一歩手前で止まってる俺は平気。
半自動的に目がコウダと自分の目の前を二往復。
コウダが痛そうに呟いた。
「かべ…ある…」
うっそだぁ~!
でもホントだったらぶつかるから一応。
手を前にそっと出した。
へ?
腕を伸び切らせる前に、掌が壁に密着した。
どゆこと?
コンクリートの冷さと多少爽快になる感覚で掌に汗をかいていたことに気づく。
焦るっていうより混乱するなぁ。
壁を押さないようにこのまま掌を這わせてみよう。
すーっと右に移動させていくと、隣で俺より半歩前に出て同じことをしているコウダの手にぶつかった。
じゃこの先の天井は? 廊下は?
コウダと同じく半歩壁に寄って、視界のはるか先にあるはずの廊下と天井の境目に目を凝らす。
これ、描いてある。
忠実に描かれた壁と天井の境目は、何かの塗料で描かれていた。
え? でも天井は確かに高くなってきてたよね。
目の前の壁に塗料で描かれた線に沿って、目線を上に。
上に。上に。
うーん、ちょっと薄暗くて判別付かないけど、もしかしたらあの辺?
天井の角の一部、白さが変な気がする。
あそこからあっちに…。
あ、あの辺?
どうも途中から実際の天井には角が丸くなっててはっきりしておらず、陰影は絵の具でうまいこと打ち消され、そこから別の架空の陰影が描かれているようだった。
あの辺が実際の天井の上げ止まりだとすると、コウダの身長プラス1mくらい?
トリックアート展行ったときみたいだなんて思ったけど本当にトリックアートだとは。
言われてみると確かにそうなんだけど、信じきってたし天井より足元の隠しトラップが怖くてあんまり注意してなかった。
しかもここで行き止まりだし。
「戻るしかないよね」
コウダが溜息。
そりゃそうだ。
来た場所に戻るってことは、本人遭遇率が上がるって法則があるわけで。
「せーのでいくぞ。
いいか。
せーの」
くるり、と振り返る。
が。
またなにもない!!!
向こうのほうはさっき入ってきたときと同じ見た目。同じように天井が上に上がって、上げどまっている様に見えた。
おかしいじゃん。
入ってきたときと逆に進むんだから、低くなってないといけないのに。
コウダがさらに溜息。
「振り返っただけで『中』が変わったか。
ムトウさん、だいぶ不安定になってるな」
「見た目はこうだけど、奥行が同じ保障もないし、天井の高さや左右の幅が同じ保証もないから、気をつけろよってことでいい?」
コウダはまたもこっくりと頷きながら、拾った何かを再び投げる。どうも洋服のボタンだったらしい。
カラカラン…
転がるボタンの音は後を引かずに止まり、無音の廊下が続いていた。
「上と前に手を出してソフトタッチしながらゆっくり進もうか」
今度は俺がうなづく番。
でもどうせソフトタッチするならおねーさんのおっぱいとかおしりとかふとももとかがよかったワン。
俺がほんとに犬だったらやりたい放題だったろうなぁ。
入ってすぐの犬発言を引きずりつつ、両手を自分で提案したホームポジションにセットした。
一歩踏み出す。
まだ大丈夫。
もう一歩。
大丈夫。
コウダがまたボタンを拾って投げる。
音が響き何もない。
でまた歩き出す。
この調子で行くしかないのかー…。
それにしても武藤さん、予想を裏切ってくれちゃって。
安藤さんや佐藤のときと違って、俺の中の武藤さん像と今見てる『中』の様子はだいぶかけ離れてる。
勝手にだけど2パターン考えてた。
一つはセレブな感じ。
もっとぱーっと女優さんとかモデルさんみたく日常生活では有り得ない派手なメイクとドレスの人がずらずら出て来たり。女王様は武藤さんで。
もう一つはお嬢様な感じ。
エンペラーズホテルのラウンジーーもちろんこっちも見たことないーーとかで清楚~なワンピース着てお父様とかお母様とお茶のお時間でございますわよーみたいなの。
あと、矢島の話にときどきでてくるホームパーティとやらのお呼ばれなどなど。
もうちょっと武藤さんの生活が垣間見えるのかと思ってた。
こんな低刺激なのか超刺激的なのかわかんない状態は予定外。
一歩、また一歩。
掌と爪先に神経を集中させる。
一歩。
一歩。
指先が冷たい。
壁か…。
「振り返るぞ」
今回さっきより近かったな。
「せーの」
また同じ廊下。
うーん。まだまだ先長そう。
何か変わるわけでもなく人が出てくるわけでもなく。
俺達の服が床にこすれる音しかしない。
暑くも寒くもないのはいいんだけど、今までに無く辛い。
刺激がない。
そして遠近感がつかめない。
天井が徐々に上がってるのは分かる。
でも特徴になるような出っ張りとか分かれ道とかそういうのがまったくない一本調子。
近そうに見えてた天井の上げ止まりが実は結構先らしいことが分かってきた。
気持ち悪…。
「立てそうだな、立つか」
ゆっくりと片膝を起こし、膝に手をあて立ち上がる。
俺は多少余裕があるけど、コウダは頭上すれすれ。
「本人いるの?」
見当たらないし出入口もないし。
いないんじゃない?
「絶対いる。
『中』の空間は1度に一つ。
通路とか窓とかで何かしら繋がった空間内に確実に本人が存在する」
「つまり隠し通路とか隠し窓があるから見つけないようにってことね」
こっくりとコウダは頷いた。
押すなとか触るなっていうのは、落とし穴とか矢が飛んでくるとかそういうんじゃなくて、忍者屋敷のどんでん返し的なのを想定しての発言だったか。
確かにそれだと紐一本で繋がってても一人だけやられるって事も有り得る。
よろしくなかった。
こうしている間も忍び足で前進してるんだけど、まだ先ありそうだな。
どんどん天井は広くなって、今では人が二人縦に並べそう。
どこまで高くなるんだこれ。
でっかい声だしたらすごい反響するんじゃないだろうか。
ガン!
「つっ…」
え? え?
音の出所はコウダ。
顔面を抑えている。
一歩手前で止まってる俺は平気。
半自動的に目がコウダと自分の目の前を二往復。
コウダが痛そうに呟いた。
「かべ…ある…」
うっそだぁ~!
でもホントだったらぶつかるから一応。
手を前にそっと出した。
へ?
腕を伸び切らせる前に、掌が壁に密着した。
どゆこと?
コンクリートの冷さと多少爽快になる感覚で掌に汗をかいていたことに気づく。
焦るっていうより混乱するなぁ。
壁を押さないようにこのまま掌を這わせてみよう。
すーっと右に移動させていくと、隣で俺より半歩前に出て同じことをしているコウダの手にぶつかった。
じゃこの先の天井は? 廊下は?
コウダと同じく半歩壁に寄って、視界のはるか先にあるはずの廊下と天井の境目に目を凝らす。
これ、描いてある。
忠実に描かれた壁と天井の境目は、何かの塗料で描かれていた。
え? でも天井は確かに高くなってきてたよね。
目の前の壁に塗料で描かれた線に沿って、目線を上に。
上に。上に。
うーん、ちょっと薄暗くて判別付かないけど、もしかしたらあの辺?
天井の角の一部、白さが変な気がする。
あそこからあっちに…。
あ、あの辺?
どうも途中から実際の天井には角が丸くなっててはっきりしておらず、陰影は絵の具でうまいこと打ち消され、そこから別の架空の陰影が描かれているようだった。
あの辺が実際の天井の上げ止まりだとすると、コウダの身長プラス1mくらい?
トリックアート展行ったときみたいだなんて思ったけど本当にトリックアートだとは。
言われてみると確かにそうなんだけど、信じきってたし天井より足元の隠しトラップが怖くてあんまり注意してなかった。
しかもここで行き止まりだし。
「戻るしかないよね」
コウダが溜息。
そりゃそうだ。
来た場所に戻るってことは、本人遭遇率が上がるって法則があるわけで。
「せーのでいくぞ。
いいか。
せーの」
くるり、と振り返る。
が。
またなにもない!!!
向こうのほうはさっき入ってきたときと同じ見た目。同じように天井が上に上がって、上げどまっている様に見えた。
おかしいじゃん。
入ってきたときと逆に進むんだから、低くなってないといけないのに。
コウダがさらに溜息。
「振り返っただけで『中』が変わったか。
ムトウさん、だいぶ不安定になってるな」
「見た目はこうだけど、奥行が同じ保障もないし、天井の高さや左右の幅が同じ保証もないから、気をつけろよってことでいい?」
コウダはまたもこっくりと頷きながら、拾った何かを再び投げる。どうも洋服のボタンだったらしい。
カラカラン…
転がるボタンの音は後を引かずに止まり、無音の廊下が続いていた。
「上と前に手を出してソフトタッチしながらゆっくり進もうか」
今度は俺がうなづく番。
でもどうせソフトタッチするならおねーさんのおっぱいとかおしりとかふとももとかがよかったワン。
俺がほんとに犬だったらやりたい放題だったろうなぁ。
入ってすぐの犬発言を引きずりつつ、両手を自分で提案したホームポジションにセットした。
一歩踏み出す。
まだ大丈夫。
もう一歩。
大丈夫。
コウダがまたボタンを拾って投げる。
音が響き何もない。
でまた歩き出す。
この調子で行くしかないのかー…。
それにしても武藤さん、予想を裏切ってくれちゃって。
安藤さんや佐藤のときと違って、俺の中の武藤さん像と今見てる『中』の様子はだいぶかけ離れてる。
勝手にだけど2パターン考えてた。
一つはセレブな感じ。
もっとぱーっと女優さんとかモデルさんみたく日常生活では有り得ない派手なメイクとドレスの人がずらずら出て来たり。女王様は武藤さんで。
もう一つはお嬢様な感じ。
エンペラーズホテルのラウンジーーもちろんこっちも見たことないーーとかで清楚~なワンピース着てお父様とかお母様とお茶のお時間でございますわよーみたいなの。
あと、矢島の話にときどきでてくるホームパーティとやらのお呼ばれなどなど。
もうちょっと武藤さんの生活が垣間見えるのかと思ってた。
こんな低刺激なのか超刺激的なのかわかんない状態は予定外。
一歩、また一歩。
掌と爪先に神経を集中させる。
一歩。
一歩。
指先が冷たい。
壁か…。
「振り返るぞ」
今回さっきより近かったな。
「せーの」
また同じ廊下。
うーん。まだまだ先長そう。
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