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自分は何者?
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「私は誰? なぜここにいるの? 私のお父さんは? お母さんは? 兄弟はいるの? なぜ私は生まれてきたの? どういう性格なの? ああ~!? 分からない!? いったい私は何者なの!?」
魔法少女アリアこと、大隣アリアは自分の存在を探していた。
「まさに精神病ね。」
「酷い、お姉ちゃん。記憶喪失って言うんだよ。」
「あ、そっか。アハッ!」
「アハッ!」
少しズレている似た者姉妹であった。そして笑って誤魔化す所も姉妹で同じ。
「クシュン! 誰か私の噂をしているな。もてる女は辛いわ。アハッ!」
笑って誤魔化すのは母親譲りだった。
「ということで、遊ぶのはやめて、アリアちゃんの人生を考えよう!」
「おお!」
他人の人生に土足で踏み込む、これが姉の遊びである。
「ありがとう! 真理亜ちゃん! 私のことを心配してくれるのね!」
「当たり前じゃない! 私たち友達でしょ!」
そうとは知らずに感謝するお隣さん。
「まず、アリアちゃんを生んでくれたお父さんとお母さんのことを考えましょう。」
最初にお隣さんの両親を創作することにした。
「私のお父さんとお母さんは誰? いったいどこにいるの?」
少し不安そうな表情を見せるお隣さん。
「そう考えると、うちには慎太郎とひばりがいて良かったわ。アハッ!」
「あれでも親は親よね。産んでくれてありがとう。アハッ!」
両親に感謝する姉妹。
「クシュン! あなた、私のことを呼びましたか?」
「呼んでないよ。」
「変ね。今日は私は大人気だわ。アハッ!」
姉妹の両親は子供たちが噂話しているとは気づかない。
「そうか!? 私のお父さんとお母さんは死んだことにしよう! きっと交通事故で私が押さない頃に死んだんだ! 強く生きている娘の成長を天国で見守っていて! お父さん! お母さん! 大好きだよ!」
お隣さんは両親が出てくると展開が大変だから、両親は死んだことにしようと帆劇の一人芝居に熱中する。
「そうだね。私たちが恋愛して結婚して、大人になって子供ができて親になってから親の設定を作ればいいんだよね。その方が親の生き様を考えないでいいしね。」
父、慎太郎と母、ひばりの存在を全否定する反抗期の姉は身も蓋もない話をする。
「お姉ちゃんがパンダちゃんを呼び出したんだから、お姉ちゃんがパンダちゃんの親になればいいんだよ。」
ボソッと妹は呟いてしまった。
「おお! さすが我が妹! 頭がいい!」
感心する姉。
「アハッ!」
褒められて喜ぶ妹。
「なんで私がパンダなんだー!?」
照れるお隣さんであった。
つづく。
魔法少女アリアこと、大隣アリアは自分の存在を探していた。
「まさに精神病ね。」
「酷い、お姉ちゃん。記憶喪失って言うんだよ。」
「あ、そっか。アハッ!」
「アハッ!」
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「クシュン! 誰か私の噂をしているな。もてる女は辛いわ。アハッ!」
笑って誤魔化すのは母親譲りだった。
「ということで、遊ぶのはやめて、アリアちゃんの人生を考えよう!」
「おお!」
他人の人生に土足で踏み込む、これが姉の遊びである。
「ありがとう! 真理亜ちゃん! 私のことを心配してくれるのね!」
「当たり前じゃない! 私たち友達でしょ!」
そうとは知らずに感謝するお隣さん。
「まず、アリアちゃんを生んでくれたお父さんとお母さんのことを考えましょう。」
最初にお隣さんの両親を創作することにした。
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少し不安そうな表情を見せるお隣さん。
「そう考えると、うちには慎太郎とひばりがいて良かったわ。アハッ!」
「あれでも親は親よね。産んでくれてありがとう。アハッ!」
両親に感謝する姉妹。
「クシュン! あなた、私のことを呼びましたか?」
「呼んでないよ。」
「変ね。今日は私は大人気だわ。アハッ!」
姉妹の両親は子供たちが噂話しているとは気づかない。
「そうか!? 私のお父さんとお母さんは死んだことにしよう! きっと交通事故で私が押さない頃に死んだんだ! 強く生きている娘の成長を天国で見守っていて! お父さん! お母さん! 大好きだよ!」
お隣さんは両親が出てくると展開が大変だから、両親は死んだことにしようと帆劇の一人芝居に熱中する。
「そうだね。私たちが恋愛して結婚して、大人になって子供ができて親になってから親の設定を作ればいいんだよね。その方が親の生き様を考えないでいいしね。」
父、慎太郎と母、ひばりの存在を全否定する反抗期の姉は身も蓋もない話をする。
「お姉ちゃんがパンダちゃんを呼び出したんだから、お姉ちゃんがパンダちゃんの親になればいいんだよ。」
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「おお! さすが我が妹! 頭がいい!」
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