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「女狐! 今度開催されるキャラクター登場順位変動戦で決着をつけましょう!」
「望むところよ! 私は望と組むから、あなたは一人で登場しなさい!」
「なにを!? 私が望と一緒に出るのよ!? あなたが一人で出なさいよ!」
希とイバラの戦いの決着は、新しい学校行事、キャラクター登場順位変動戦で決めることになった。
「おいおい、俺は出るとは言ってないぞ?」
望は、自分が出場して、主人公なのに登場順位が下がるのを危惧した。
「ごほ、ごほ、私、望が活躍する姿が見たいな。」
望の魂に語り掛けてくる咳き込む女の声が聞こえた。
「あれ? 美杉、なにか言ったか?」
「何にも言ってないよ。私と希さんとイバラさんとお兄ちゃんでチームを組めば、優勝は間違いないよ!」
美杉は学校行事が楽しみで、キャラクター登場順位変動戦に優勝する気だった。
「ワンニャ~。」
「ワンワン。」
ワンニャ~とヘルハウンドは人間のことは気にせずにマイペースである。
「はい、キャラクター登場順位変動戦に登場する魔法使いさんは、参加エントリーしてください。」
教師の苺が生徒の参加を促している。どうやらキャラクター登場順位変動戦に出場するには応募しないといけないようだ。
「俺は参加しないぞ!」
望は、主人公だし参加しなくても登場できると勝手に思っていた。
「私は体が弱くて、出たくても出れないから、私の代わりに望が活躍する姿が見たいな。ゴホゴホ。」
「まただ!? また女の声がする!? なんだ!? この感じは!?」
望には確かに女の声が聞こえてくる。
「あ、望お兄ちゃん。キャラクター登場順位変動戦に応募しときましたよ。」
ということで、望も参加することになった。
「それでは、キャラクター登場順位変動戦の参加を打ち切ります。」
こうして、エントリーの締め切りは終わった。
「え!? プールで遊んでました!?」
水の魔法使いたちはエントリーを忘れた。
「え!? 焼き芋を焼いてました!?」
火の魔法使いたちもエントリーを忘れた。
「え!? スマホの充電をしていました!?」
雷の魔法使いたちもエントリーを忘れた。
「え!? 砂遊びしていました!?」
地の魔法使いたちもエントリーを忘れた。
「え!? かき氷を食べていました!?」
氷の魔法使いたちもエントリーを忘れた。
「え!? 扇風機にあたってました!?」
風の魔法使いたちもエントリーを忘れた。
「ということで、結局、参加するのは俺たちだけか。」
こうして望の主人公の地位は守られるのであった。
つづく。
「望むところよ! 私は望と組むから、あなたは一人で登場しなさい!」
「なにを!? 私が望と一緒に出るのよ!? あなたが一人で出なさいよ!」
希とイバラの戦いの決着は、新しい学校行事、キャラクター登場順位変動戦で決めることになった。
「おいおい、俺は出るとは言ってないぞ?」
望は、自分が出場して、主人公なのに登場順位が下がるのを危惧した。
「ごほ、ごほ、私、望が活躍する姿が見たいな。」
望の魂に語り掛けてくる咳き込む女の声が聞こえた。
「あれ? 美杉、なにか言ったか?」
「何にも言ってないよ。私と希さんとイバラさんとお兄ちゃんでチームを組めば、優勝は間違いないよ!」
美杉は学校行事が楽しみで、キャラクター登場順位変動戦に優勝する気だった。
「ワンニャ~。」
「ワンワン。」
ワンニャ~とヘルハウンドは人間のことは気にせずにマイペースである。
「はい、キャラクター登場順位変動戦に登場する魔法使いさんは、参加エントリーしてください。」
教師の苺が生徒の参加を促している。どうやらキャラクター登場順位変動戦に出場するには応募しないといけないようだ。
「俺は参加しないぞ!」
望は、主人公だし参加しなくても登場できると勝手に思っていた。
「私は体が弱くて、出たくても出れないから、私の代わりに望が活躍する姿が見たいな。ゴホゴホ。」
「まただ!? また女の声がする!? なんだ!? この感じは!?」
望には確かに女の声が聞こえてくる。
「あ、望お兄ちゃん。キャラクター登場順位変動戦に応募しときましたよ。」
ということで、望も参加することになった。
「それでは、キャラクター登場順位変動戦の参加を打ち切ります。」
こうして、エントリーの締め切りは終わった。
「え!? プールで遊んでました!?」
水の魔法使いたちはエントリーを忘れた。
「え!? 焼き芋を焼いてました!?」
火の魔法使いたちもエントリーを忘れた。
「え!? スマホの充電をしていました!?」
雷の魔法使いたちもエントリーを忘れた。
「え!? 砂遊びしていました!?」
地の魔法使いたちもエントリーを忘れた。
「え!? かき氷を食べていました!?」
氷の魔法使いたちもエントリーを忘れた。
「え!? 扇風機にあたってました!?」
風の魔法使いたちもエントリーを忘れた。
「ということで、結局、参加するのは俺たちだけか。」
こうして望の主人公の地位は守られるのであった。
つづく。
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