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スズ姫はドーナツがお好き?
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「ありがとうございます。」
念願だったサトのドーナツ屋は開店した。
「それにしても忙しいな。作っても作っても追いつかないや。」
珍しい西洋の揚げ物ということで江戸でウケて大繁盛して大行列を作っていた。
「弟子よ。がんばろう。」
「はい。師匠。」
人手不足で長屋の子供をアルバイトとして雇った。
「もしかして光の精って福の神だったりして。そんな訳ないか。アハッ!」
笑う門には福来たる。楽しそうな人には光を求めて多くの人がやってくるのだ。
「もう少しで私の番! 待ってて! 私のドーナツちゃん!」
行列に一人怪しい少女が紛れ込んでいた。年頃はサトと同じくらいなのだが怪しい感じである。
「見つけた! あの女を捕まえろ!」
そこにチンピラがやってくる。狙いは行列に並ぶ少女である。
「キャアアアアアアー! 離して! 誰か助けて!」
少女はチンピラに捕まった。
「へっへっへ。おまえを捕まえたらお金ががっぽりいただけるぜ。」
チンピラはお金目当ての誘拐犯であった。
「やめろ! うちのお客様に手を出すな!」
そこにサトが現れる。
「ドーナツ屋さん!?」
スズは勇敢なサトの登場にビックリする。
「なにを!? 邪魔するなら、おまえにも痛い目にあってもらうぞ! やっちまえ!」
「へえ!」
チンピラたちがサトに襲い掛かる。
「光線。」
サトは光を放つ。
「ギャアアアアアアー!」
チンピラたちは光に貫かれ倒される。
「なんだ!? 何が起こったんだ!? 今日の所は引き下がってやる! 覚えてろよ!」
チンピラたちは逃げ去る。
「大丈夫ですか?」
サトは少女に尋ねてみた。
「カッコイイ!」
少女の瞳はハートになっていた。
「あいつらに何か追われるようなことをしたんですか?」
「いいえ。心当たりはありません。アハッ!」
本当は少女には心当たりがあった。
「俺はサト。君は?」
「私はスズと申します。怖いので私を守ってくれませんか?」
スズは可愛い子ぶる。
「すいません。仕事が忙しいので、それは無理です。」
ドーナツ屋は大繁盛で現在、弟子が一人で切り盛りしていた。
「それなら私がお店を手伝います! 働いてみたかったんです! ドーナツ屋さん!」
スズはドーナツ屋のアルバイトを申し出る。
「いいんですか? 油とか飛んで危ないですよ。」
「やると言ったらやります!」
なんとしてもスズは憧れのドーナツ屋で働きたかった。
「じゃあ、呼び込みをお願いします。」
「はい! 任せて下さい!」
スズはドーナツ屋で働くことになった。
「ドーナツ! ドーナツ! 美味しいドーナツですよ! 買わないと殺すわよ! ヒーハー!」
初めての仕事に興奮して狂喜乱舞するスズ。
「クスッ。」
スズが一生懸命に働く姿を見て喜ぶサト。
「師匠!? ドーナツが焦げますよ!」
「うわあ!?」
油断大敵、よそ見厳禁である。
「あいつら分かっているんですかね? 親分。どこのどなたを働かせているか?」
その様子をさっきのチンピラの親分たちが物陰から眺めていた。
「分かっていたら働かせるものか。あのドーナツ屋は潰されるぞ。それに、あのドーナツ屋の男は死罪だな。ケッケッケ。」
何やらきな臭い雰囲気になってきた。
「ふう~疲れた。今日の分の材料は全てなくなったので商いは終わりだ。」
「師匠! 完売御礼の看板を出しときますね。」
サトのドーナツは本日分は完売した。
「なんて充実した一日なのかしら! アハッ!」
スズは初めての労働が楽しかったので満足した顔をしていた。
「はい。どうぞ。」
サトはスズにドーナツを差し出す。
「やったー! ありがとうございます!」
スズはドーナツを受け取り早速口に頬張った。
「美味しい! これがドーナツなのね! なんてハイカラなのかしら! ああ~! 生きてて良かった! アハッ!」
初めてドーナツを食べてスズは感激する。
「美味しそうに食べてくれるのを見ると俺も嬉しい。もし、良かったら、いつでも働きに来てね。人で不足で困っているんだ。」
「そうです。スズさんは仕事仲間です。アハッ!」
「はい! 明日も明後日もドーナツを食べにやって来ます!」
「ワッハッハー!」
大いに仕事の打ち上げの休憩は盛り上がった。
「それでは帰ります。今日は楽しかったです。」
「またね。」
笑顔でスズは一人で帰っていく。
「ガサガサ。」
その時、物陰からチンピラの見張りが動く。
「お待ちしていましたよ! スズ姫!」
なんとスズの正体はお城のスズ姫であった。
「おまえたちは昼間のチンピラ!」
ちゃっかりスズはチンピラの待ち伏せに合う。
「おまえら姫を捕まえれば殿さまからガッチリ身代金が取れるぞ! 捕まえろ!」
「おお!」
チンピラがスズ姫に襲い掛かる。
「キャアアアアアアー! 誰か助けて!」
悲鳴をあげるスズ姫。
「諦めろ! 誰も助けになんかやって来るもんか! ケッケッケ!」
チンピラの魔の手がスズ姫に迫る。
「やめろ!」
「サト!?」
スズの絶体絶命の危機にサトが現れる。
「またてめえか! 邪魔ばっかりしやがって! なんなんだ? おまえは。」
青筋を立てるチンピラ親分。
「ドーナツ屋だ。」
確かにサトはドーナツ屋である。
「ふざけやがって! やっちまえ!」
「へい!」
チンピラとサトの戦いが始まる。
「拡散光線。」
サトは無数の光を放ちチンピラの子分を攻撃する。
「ギャアアアアアアー!」
残ったのはチンピラの親分だけである。
「カッコイイ!」
スズ姫の目はハートになる。
「手を組もう! この娘はお城のスズ姫だ! 一緒に姫を誘拐して身代金を貰おうぜ! たんまり千両箱が手に入るぜ! 山分けしようぜ! 分かった! なんならあんたが6でもいい! 大負けに負けて、あんたが7でいいからさ!」
チンピラの親分は必死に命乞いをする。
「悪いが俺は威張ったりいじめをする権力者やお金持ちが嫌いでね。もし本当に姫様なら俺は助けない。」
きっぱりと言い放つサト。
「え!? 私、助けてもらえないんですか!? ガーン!」
スズ姫、ピンチ。
「俺が助けるのはドーナツ屋で働いているスズだ。仕事仲間だからな。」
サトはスズ姫は助けないが、ドーナツ屋で働くスズは助けるのだ。
「はい! 私は姫ではありません! 私はドーナツ屋の看板娘です! ドーナツが大好きです! アハッ!」
生き残るために姫の座を捨てるスズ姫。
「なんなんだ!? こいつらは!? 漫才でもやっているつもりか!? 息がぴったりじゃねえか!? 子供のくせに生意気な! なんで俺がこんなガキどもにやられなきゃならないんだ!?」
歯がゆい思いをするチンピラの親分。
「お困りですね。ケッケッケ。」
そこに闇の精が現れる。
「サト! 闇の精が現れたぞ!」
そこに光の精も現れる。
「あなたの心は真っ黒ですね。闇が広がっていますよ。あなたに力を授けてあげましょう。」
「本当か!? ところでおまえはなんなんだ!?」
チンピラの親分は闇の精に不信感を抱く。
「そんなことはどうでもいいんですよ。だってあなたは妖怪になるんですから。妖怪になあれ。妖怪になあれ。」
「ギャアアアアアアー!」
チンピラの親分は闇の精の呪文により姿が変わっていく。
???
次は姫がさらわれて助けに行けばいいだけなのだが・・・・・・。
???
光の精、闇の精、妖怪がいらないのだろうか?
毎回、新しいチンピラの親分が現れない方がいいのだろうか?
闇の刀を使える敵役がいればいいのだろうか? 例えば、バイキンマン、ジャイアン。
???
もっともっと肉付けしなければ。
時代劇。
一番良いのはロボット化? ロボット足軽兵。ロボット騎馬兵。ロボット鉄砲兵。
???
光流? 闇流? 火流? 氷流?
光斬? 闇斬? 火斬? 氷斬?
光破? 闇破? 火破? 氷破?
???
キャラを作ってしまえば登場させるだけで物語が進むのだろうか?
EX
時代劇、 サト。 スズ、 タカ、 タナ、 イト、
現代劇、 佐藤。 鈴木、 高橋、 田中、 伊藤、
異世界ファンタジー、サトー。スズーキ、タカハッシー、タナーカ、イトー、
???
時代劇 光の刀、光の忍術
現代劇 光の超能力、光の核爆弾
異世界ファンタジー 光の剣、光の魔法
???
上記のファンタジー要素を無くして、物語だけの方がいいのか?
EX
三国志、信長の野望。
???
でも、結局、魔法も必殺技だし、計略も必殺技だし。
必殺技と明示するか、しないかだけか。
明示すると、カッコイイ。
明示しないと、製作は楽。
仮面ライダーやアンパンマンの様に毎回同じ必殺技を繰り返して幕引きを図るか。
ウルトラマンのスペシューム光線も同じだな。
???
ドラゴン? 竜? 動物をモチーフ?
光竜斬。光竜破。これで必殺技も落ち着く。
竜の物語?
???
これ時代劇でもファンタジー要素を無くしたら、水戸黄門とかの普通の時代劇だよな。
???
結局、毀滅、進撃、呪術だろうが戦闘モノ。
ドラゴンボール、ワンピース、ガンダムも戦闘モノ。
コナンは一話完結モノ。
ラブライブはライブモノ。
???
前書きを考える。
「この世に妖怪が現れた時、竜が現れ力を与えられた者が世界に平和をもたらす。」
これでいいのか?
いきなり最強な侍だな。
???
いかんいかん。
キャラクターを先に考えるんだった。アハッ!
???
いきなり最強ということは・・・・・・セーラームーンの様な展開だな。
???
希望の感覚。心に光がある限り。暗闇からの光。
光の精は光の竜に変更されました。アハッ!
その方がカッコイイね。
???
サトは貧しかったり、いじめられっ子だったり、暗い生活を歩んでいる。
ひょんなことから心の中に光を宿し、光の竜が現れる。
光の刀を手に入れる。
光の侍サト。
???
5月も終わって、時代劇コンが終わってしもた。
次のエントリーはドリームコン。
これ特殊能力なしだよな~。
ということは企業モノか青春モノ。
楽なのは青春モノ。
野球でいいっか。
???
野球っていっても、戦闘モノが試合モノになるだけで、最後は甲子園で優勝で決まり。
なんら新しいこともなく、同じことの繰り返し。
パワプロのサクセスモードみたいなものだな。
8月のシンデレラなんかでも、結局は部活を作る所からの試合で相手を倒す。
お決まりのパターンだ。
ラブライブも毎回同じ。アイドルグループを作ってライブする。
ガンダムも強奪されて戦って行く。同じことの繰り返し。
二匹目のドジョウスタイル。
それでもずっと儲かるから続いていける不思議。
???
「ボスビックいいな! カッコイイ!」
「そだね! 俺たちも野球やろうぜ!」
俺たちはボスビック監督に憧れて野球をやろうと決めた。
「目指せ! 札幌ドーム!」
「違う違う。新球場ができるんだから。」
「あ、そっか。目指せ! 新球場!」
こうして俺たちの野球物語は始まった。
???
あかん。簡単にできてしまう。
タッチに、メジャーにタイトル違うだけで同じことの繰り返し。
もう内容はお約束。
弟が事故死して兄が弟の彼女を奪う。
右手ダメ、左手もダメ、オチは鋼の手に変えて剛速球を放れってか?
???
「鋼の剛腕、佐藤!」
でタイトルはいいんだろうな。
障碍者からのプロ野球入り。
立派な物語だ。
日曜劇場とかが食いつきそうなストーリーだ。
やっぱり俺って天才。
???
これで10万字を書いたらウケるのだろうか?
書籍になるのだろうか?
採取的にその辺が虚しいのだろう。
私に出版社とのコネはない。
???
違うな。
「現在のドラマやアニメに、面白い作品がないから、ないなら自分で面白い作品を作ろう!」
それがコンセプトである。
その気持ちを忘れずに。アハッ!
???
いかにテレビ局がスポンサーでついているとはいえ、面白くないモノを面白いと言って視聴率を取るのは難しい。
大人って大変ね。
???
カード、ぬいぐるみ、プラモデル。
カードは共通。
ぬいぐるみとプラモデルは相反する。
魔法と化学兵器?
???
いやいや。ここじゃない。
時代劇が終わって、現代劇だ。青春だ。
結局、戦いモノ、戦闘モノ、試合モノでなければ盛り上がらない物語。
後はピンチモノしかない。
???
ベースは、それで同じことの繰り返しでいいのか。
進撃も、毀滅も、ワンピース、ドラゴンボールも、結局は設定が違うだけで同じだもの。
何か新しいモノがないのであれば、同じことの繰り返しであっても仕方がないか・・・・・・。
???
「ギャアアアアアアー!」
サト―は野球を始めようとしたら車に引かれて両腕を失う。
「もう野球ができない・・・・・・。もうボスビックに会えない・・・・・・。」
サト―は夢を諦める。
「坊や、野球をやる方法があるにはあるんだが。」
そこにトミー博士が現れる。
「何でもやります! 野球ができるのなら! 夢を兼ねられるなら!」
こうしてサトーは改造手術をうけるのだった。
「ストライク! バッターアウト!」
サト―野球をやっている。
「早い! 200キロ! ピッチャー佐藤の渾身の投球です。」
佐藤は義手のピッチャーになっていた。
おしまい。
???
「鋼の投手! 佐藤!」
終わってしもた・・・・・・。
だって後は同じことの繰り返しだもの。
それでも続けるか?
きっと10万字書けば、出版社が欲しいような涙が出る優秀な作品になるだろうよ。
???
青春、企業。
何か新しいモノを考えなくっちゃ。
???
異種格闘技?
5人制野球?
???
「誰でも遊べる。」
「10代でも遊べる。」
「野球やサッカーの様に遊べる。」
???
カードゲーム?
異世界、現代、時代劇、ライト文芸を統一できるような総合関係的な。
強くして、試合して、青春だ。
???
マイナンバーカード?
マイナカード?
マイカード!
???
人間誰しも自分の識別カードを持っている。
いろんな経験を重ねて強くしていき、最強のマイカードに育てよう。
主人公サトーはマイカードのプレイヤー。
ポケモンはマイスター。
???
マイカード。全てのジャンル世界共通の自分のカードである。
先月、時代劇が終わったので、今月はライト文芸を考える。
ライト文芸は現代劇である。
???
今月のテーマは「野球」にしよう。
ボスビックも頑張っているし。
???
毎日何をするか?
トレーニングと試合か?
???
初期設定?
投手で球速が50キロ。
野手でパワーが50。
???
トレーニングで「ランニング」をする。
スタミナがアップ。
参考のパワプロのサクセスは良く出来ている。
???
しかし! マイカードは実際に自分が走らなければならない!
マジか!?
???
何もしなければ体力が回復。
怠ければ能力が低下する。
最悪な現実システム。
???
ランニング距離。
40キロ、スタミナA
30キロ、スタミナB
20キロ、スタミナC
10キロ、スタミナD
それ以下、スタミナE
もちろん主人公の佐藤はスタミナE・・・・・・。
「なんで俺が走らないといけないんだ!?」
恐るべしリアル育成ゲー。
1日で走った距離か?
1カ月で走った距離の合計か?
???
球速UPはどうする?
コントロールUPはどうする?
球種の習得はどうする?
シャドウピッチで覚えるしかないか?
センスUPはどうする?
運動神経か?
頭脳UPはリアルに勉強しよう。
勉強して頭を鍛えよう。
ミートは素振り
パワーは筋トレ
走力はダッシュ
守備力はシャドウノックにしておこう。
???
本家は1カ月4週の4回。
マイカードは1カ月30日。
???
とにかく何が何だか分からなくなってきたので物語を書こう。
始まり。
「今月のマイカードは野球か・・・・・・嫌な予感しかしない。」
佐藤少年12才はマイカードを手に入れた。マイカードとは個人識別情報の入った自分だけのカードのことである。簡単にカード情報をスマホで読み取るとできるリアル育成ゲームである。
「プレイボール!」
ゲームにログインする。
「いよいよゲームの開始だ。何々、がんばって良い選手、強いチームにしましょうだって。まずはトレーニングか。どのトレーニングにしようかな。まずはランニングだ。スポーツは体力だもんね。」
佐藤はトレーニングでランニングを選択した。
「がんばって走ってください。」
スマホに走れと文字が出る。
「はあっ!? 自分で走るのかよ!?」
ゲームはボタンを押すだけで良いが、リアル育成ゲームは自分で走る時は走らなければいけないのだった。
「外で走るのも面倒臭いな。家の中でその場駆け足でいいだろう。うおおおおおおー!」
佐藤は家の中でその場駆け足を始めた。
「はあはあはあ・・・・・・。これでスタミナもアップしただろう?」
佐藤は体力を消耗してかなり疲れた。
「スタミナが1上がりました。」
「はあっ!? たったの1!? マジか!?」
例えると1キロ進んでスタミナが1上がる計算である。マラソン選手なら1日40キロ走るので1日でスタミナの上限値の40上げが達成できる。
「次は今日の試合だ。俺のステータスはメチャクチャ弱いんだけど、こんなもので試合になるのか?」
マイカードは年齢で調整され、不平等の内容に対戦相手が決まる。
「日曜日限定でランダムで選ばれてプレイヤー9人対プレイヤー9人で戦うモードと、他の選手はカードで補充して自分だけのオリジナルチームを作って戦うモードがあるのか。試合に出れば勝っても負けてもマイプレイヤーは強くなれると。ただし1人1日1試合まで・・・・・・ケチッ!」
要するに1日1試合までしか戦えない。
「要するにトレーニングで鍛えまくれってことね。ガーン!」
恐るべしリアル育成ゲーム。
「早速、ベースになるチームを決めるよう。ボスビックのハム日にしようっと。」
佐藤は基本になるチームをハム日にした。
「おお! みんな素晴らしいステータスだ! アハッ! それに比べて俺のステータスはEばっかり。ガーン!」
基本プロ野球チームがベースなので佐藤のマイキャラクター以外はステータスは高い。
「こうなったら試合だ! 試合で選手を鍛えて強くするんだ!」
佐藤は試合に望む。
「プレイボール!」
佐藤と同じく小学6年生の鈴木さんとの試合が始まった。
「いけ! 打て! やったー! ホームランだ! アハッ!」
佐藤は猛攻を見せた。1回の表で5点を取った。
「これなら楽勝だな。手動からオートに切り替えようっと。」
勝利を確信した佐藤はオートに切り替えた。
「勝利のおやつは何にしようかな・・・・・・はあっ!? 負けた!? なんで!?」
あっさり佐藤は20対7で負けた。勝敗を分けたのはオートに切り替えて適当な自動のコンピューターに任せたのが間違いだった。
「どないせいっていうんじゃい!? うおおおおおおー!」
佐藤は発狂した。正解は弱い時は自動にせず手動で勝つまでちゃんと自分でプレイした方が良い。
「まあ、いいや。負けたけどスタミナが上がったらしいから。」
前向きな佐藤。しかし佐藤のマイキャラクターは「一発病」「ランナー×」と悪い特殊能力が付いてしまった。
「俺はこの1カ月。生き残れるのだろうか?」
佐藤はマイカードゲームに恐怖を感じていた。
2日目。
「今日のトレーニングは筋トレにしよう。球速と打撃パワーがアップするはずだ。フンフンフン!」
佐藤は筋トレをした。
「ダメだ。腕立てなんて5回しかできない・・・・・・。」
少しだけ筋肉があがった。
「よし! 試合するぞ! 今日こそ初勝利だ!」
佐藤の対戦相手は高橋。
「プレイボール!」
試合が始まった。
「ギャアアアアアアー! 負けた!?」
佐藤は2連敗。敗因は佐藤のマイキャラクターが先発したこと。相手の高橋は成長していないマイキャラクターを使用しなかった。それに気づいた佐藤は2回からピッチャーを既存のカード選手に変えたが時すでに遅し。1回先発の佐藤のマイキャラクターが4点を失ったのが痛かった。
「負け癖!? なんじゃこれ!?」
佐藤は「負け癖」がついてしまった。もう特殊能力的には佐藤のマイキャラクターは終わっていた。
「こうなったら二刀流で自分で投げて打つしかない!」
佐藤はリーグメジャーの谷大と同じことをしようと、もっと自分を鍛えようと誓った。
「クソッ! ゲームとしては面白いが、文字としてどうなんだろう?」
佐藤は疑問にぶち当たる。
3日目。
「そうか! マイキャラクターの育成的には現状のシステムでは無理ゲーなんだ!」
佐藤は良いことに気がついた。恐らく成長して戦力になる前に1カ月が終わり、次を考えなければいけない。
「合成にしよう。ガチャで選手を引いて選手カードをゲット。それをマイキャラクターに合成するシステムにしよう。それなら1カ月でも強くなれるはずだ。」
我ながら発想の転換が天才である。
「トレーニングなんか、やってられるか!」
こうしてトレーニングモードはなくなった。リアル育成ゲームは終わりを告げた。
「ガチャを引くなら、課金させまくりで、かなり儲かるゲームになるな。キラーン!」
佐藤はお金に目がない。1日1回は無料ガチャが回せます。
「良い選手を引いてやる! ガチャっとな!」
佐藤はガチャを回した。
「川山だ! おお! パワーがAだ! やったー!」
部西ライオンスの4番川山はホームランバッターである。
「合成するぞ! やったー! 俺のマイキャラクターのパワーがCになったぞ!」
佐藤はマイキャラクターと川山のカードを合成した。佐藤はパワーがE。川山はA。足して2で割る。すると佐藤のパワーはCになった。
「これなら1カ月でも主力として遊べるゲームになったはずだ。目指せ! 二刀流!」
一か月後の成長が楽しみである。
「でも、これ。ガチャがクソだったら、まったく成長しないような・・・・・・。」
仮にガチャでCを引いても、佐藤のマイキャラクターはEからD。Cを2枚引いて0.5計算でDからC。Aを引いてB。BからAになるのにAを2枚引かないといけないとなると・・・・・・ほぼ廃課金しなければAには、よっぽど運がよくなければ成長できない。逆に大金持ちなら選手のステータスは簡単にオールAになるだろう。
「さあ! 試合です!」
佐藤の3日目の3試合目の対戦相手は田中。
「カキーン! やったー! ホームランです!」
佐藤のマイキャラクターは初安打初ホームランだった。パワーがCまで成長したので中距離ヒッターとして打球の飛距離が出るようになった。
「面白いな! アハッ!」
佐藤は成長の面白さを実感した。ところがホームランを狙いすぎて大振りし過ぎて「三振男」になってしまった。
「明日勝てばいいさ。」
佐藤は開幕3連敗。
4日目
「クソッ!? Cか!? Aがでねえ!?」
ガチャで守備力がCのカード選手を引いた。合成して佐藤のマイキャラクターは守備力がDになった。
「ゲームに課金なんてしてられるか!」
佐藤は12才なので、お金は持っていなかった。親のクレジットカードを使える奴だけが強くなれるシステムだ。
「こうなったら試合だ! 試合で勝つしかない!」
佐藤は試合に望む。相手は伊藤。
「ま、負けたです。守備力がDになったのに・・・・・・。」
微妙な守備力Dである。
5日目
「これで面白いのか?」
佐藤は壁にぶち当たっていた。
「やはりガチャだけではダメだ! リアル育成システムも追加しよう! それしかない!」
ということで運とお金次第のガチャだけでなく、自分で好きにトレーニングできるようにリアル育成システムが復刻した。過ちを認めて正しただけである。
「パワーに特化した成長にしよう。球速とホームランで相手をねじ伏せてやる!」
佐藤は明確に育成方針を決めた。
「フンフンフン! ああ~疲れた。」
佐藤は腕立て伏せをした。少し筋力がついた。佐藤のパワーは135になった。球速も135キロになった。トレーニングも1日1回。
「ガチャを引くぞ~!」
佐藤はガチャを引いた。
「ケッ! Eランクか・・・・・・。」
特に佐藤のマイキャラクターは成長しなかった。
「試合だ! 今日こそ! 初勝利だ!」
今日の佐藤の相手は渡辺。
「くらえ! 135キロストレート!」
カキーン! しかし、あっさりとホームランを打たれた。
「ほ、本当に勝てるのかよ・・・・・・。」
佐藤は夢の5連敗。
「諦めようかな・・・・・・。」
佐藤は絶望する。
「諦めてはいけないよ!」
その時、何者かが現れる。
「誰だ!?」
「僕はマイカードマン。」
「マイカードマン!?」
マイカードのマスコットキャラクターである。
「佐藤くん。諦めて辞めてしまったら終わりだよ。がんばって続けるんだ。継続は力なりって言うでしょ。」
佐藤を励ますマイカードマン。
「分かった! 俺! がんばるよ! ありがとう! マイカードマン!」
佐藤のモチベーションが上がった。
「バイバイ! またね!」
こうしてマイカードマンは去って行ったのだ。
「マイカードマンって、いったい・・・・・・。」
謎だけが残るマイカードマン。
10日目
「少しは強くなっているはずなんだけどな。」
佐藤はマイカードの野球ゲームを続けた。全体的に能力値がEからDに成長していた。
「フンフンフン!」
佐藤は腕立て伏せをした。
「やっとパワーと球速が140になったぞ。」
佐藤のパワーがCからBにアップした。
「頼むから、せめて野球ゲームの2回目の時は、このデータを引き継がさせてくれ。また最初っから育成をするのは嫌だ。」
切実な佐藤であった。
「ガチャを引くぞ~!」
佐藤はガチャを引いた。
「おお! スタミナがCになった! やったー!」
まだまだ伸びしろがある佐藤のマイキャラクター。
「10連敗でも諦めないぞ! いつか1勝してやる!」
佐藤は10日10試合しても1勝もできなかった。
「マイカードマンにも言われたけど、諦めなければいつか夢は叶うんだ! アハッ!」
それでも佐藤は純粋に諦めなかった。
「プレイボール!」
佐藤の今日の対戦相手は山本。
「また打たれた! やっぱりストレートだけではダメだ。もっと球種を覚えないと。」
佐藤は10連敗。それよりも衝撃なのは佐藤はストレート以外の球種を投げることができていなかった。
20日目
「Eの頃に比べればCでも足が速くなった気がします。アハッ!」
佐藤は20日マイカードの野球ゲームを続けた。全体的に能力値がCになっていた。
「フンフンフン!」
佐藤は腕立て伏せをした。
「やったー! パワーがAになったぞ!」
佐藤はパワーが150。球速が150キロが出せようになった。
「次はS評価の160キロを目指すぞ!」
Aの上にSがあった。テッロの木佐々はSで160キロが投げれる。はっきりいって化け物である。
「ガチャを引くぞ~!」
佐藤はガチャを引いた。
「確率的にもうガチャには期待できないな・・・・・・。」
ガチャの確立はE50%、D40%、C6%、B3%、A1%とほぼサービス以外は天文学的な数字である。親のクレジットカード破産する子供がたくさん出るだろう。やはりお金持ちの子供は課金できるので育成は有利である。
「試合だ!」
佐藤は20連敗を目指す。相手は中村。
「おお! 150キロのスピードなら相手から空振りが取れるぞ!」
二刀流の佐藤はピッチャーとしての手ごたえがあった。
「やったー! ホームランだ! やっぱりAランクのパワーは一味違うな! アハッ!」
バッターとしても佐藤はホームランバッターに育っていた。
「でも負けたです・・・・・・。」
投手として終盤にスタミナ切れ。打者として大振りの扇風機の奇跡の1打以外は良いところなしの佐藤。
「それでも最初の頃の様にても足も出ないという訳ではない。諦めないで続けていて良かった。ありがとう! マイカードマン!」
佐藤はマイカードマンに感謝した。
30日目
「今日でマイカードの野球ゲームは終わりだ。悔いのないように最後まで頑張るぞ!」
佐藤は有終の美を飾れるのか?
「フンフンフン!」
佐藤は腕立て伏せをした。
「結局Sには届かなかった。でも155キロまで出るようになったので余裕です。アハッ!」
佐藤は自身のマイキャラクターの成長を実感していた。
「やっぱり無課金はガチャよりトレーニングよね。アハッ!」
佐藤は貧乏なので課金していない。当然ながら課金した12才のマイキャラクターの能力値はオールAである。中にはSランクの能力になるまで課金するお金持ちの子供もいた。マイカードゲームの収益としては約1兆の黒字である。
「ガチャを引くぞ~!」
佐藤はガチャを引いた。
「要らない。ポイッ。」
もうガチャでは成長が難しかった。
「最終戦だ! ファイト!」
佐藤は加藤との試合に望む。
「負けたけど充実した気持ちです。アハッ!」
自身の成長を感じて充実した佐藤は清々しい気持ちだった。
「来月からマイカードゲームは何のゲームになるんだろう?」
青春ものとしての佐藤視点。
おわり。
???
企業側の視点としての佐藤・・・・・・父!
佐藤父視点でゲーム制作をやらせればいいのか?
結局、物語の中を抜いたように中に価値はない。
最後にケンシロウとラオウが戦う所だけで良いのだから。
最初にその二人が戦っていれば物語をダラダラ続け被害者をたくさん出す必要はなかったはず。
念願だったサトのドーナツ屋は開店した。
「それにしても忙しいな。作っても作っても追いつかないや。」
珍しい西洋の揚げ物ということで江戸でウケて大繁盛して大行列を作っていた。
「弟子よ。がんばろう。」
「はい。師匠。」
人手不足で長屋の子供をアルバイトとして雇った。
「もしかして光の精って福の神だったりして。そんな訳ないか。アハッ!」
笑う門には福来たる。楽しそうな人には光を求めて多くの人がやってくるのだ。
「もう少しで私の番! 待ってて! 私のドーナツちゃん!」
行列に一人怪しい少女が紛れ込んでいた。年頃はサトと同じくらいなのだが怪しい感じである。
「見つけた! あの女を捕まえろ!」
そこにチンピラがやってくる。狙いは行列に並ぶ少女である。
「キャアアアアアアー! 離して! 誰か助けて!」
少女はチンピラに捕まった。
「へっへっへ。おまえを捕まえたらお金ががっぽりいただけるぜ。」
チンピラはお金目当ての誘拐犯であった。
「やめろ! うちのお客様に手を出すな!」
そこにサトが現れる。
「ドーナツ屋さん!?」
スズは勇敢なサトの登場にビックリする。
「なにを!? 邪魔するなら、おまえにも痛い目にあってもらうぞ! やっちまえ!」
「へえ!」
チンピラたちがサトに襲い掛かる。
「光線。」
サトは光を放つ。
「ギャアアアアアアー!」
チンピラたちは光に貫かれ倒される。
「なんだ!? 何が起こったんだ!? 今日の所は引き下がってやる! 覚えてろよ!」
チンピラたちは逃げ去る。
「大丈夫ですか?」
サトは少女に尋ねてみた。
「カッコイイ!」
少女の瞳はハートになっていた。
「あいつらに何か追われるようなことをしたんですか?」
「いいえ。心当たりはありません。アハッ!」
本当は少女には心当たりがあった。
「俺はサト。君は?」
「私はスズと申します。怖いので私を守ってくれませんか?」
スズは可愛い子ぶる。
「すいません。仕事が忙しいので、それは無理です。」
ドーナツ屋は大繁盛で現在、弟子が一人で切り盛りしていた。
「それなら私がお店を手伝います! 働いてみたかったんです! ドーナツ屋さん!」
スズはドーナツ屋のアルバイトを申し出る。
「いいんですか? 油とか飛んで危ないですよ。」
「やると言ったらやります!」
なんとしてもスズは憧れのドーナツ屋で働きたかった。
「じゃあ、呼び込みをお願いします。」
「はい! 任せて下さい!」
スズはドーナツ屋で働くことになった。
「ドーナツ! ドーナツ! 美味しいドーナツですよ! 買わないと殺すわよ! ヒーハー!」
初めての仕事に興奮して狂喜乱舞するスズ。
「クスッ。」
スズが一生懸命に働く姿を見て喜ぶサト。
「師匠!? ドーナツが焦げますよ!」
「うわあ!?」
油断大敵、よそ見厳禁である。
「あいつら分かっているんですかね? 親分。どこのどなたを働かせているか?」
その様子をさっきのチンピラの親分たちが物陰から眺めていた。
「分かっていたら働かせるものか。あのドーナツ屋は潰されるぞ。それに、あのドーナツ屋の男は死罪だな。ケッケッケ。」
何やらきな臭い雰囲気になってきた。
「ふう~疲れた。今日の分の材料は全てなくなったので商いは終わりだ。」
「師匠! 完売御礼の看板を出しときますね。」
サトのドーナツは本日分は完売した。
「なんて充実した一日なのかしら! アハッ!」
スズは初めての労働が楽しかったので満足した顔をしていた。
「はい。どうぞ。」
サトはスズにドーナツを差し出す。
「やったー! ありがとうございます!」
スズはドーナツを受け取り早速口に頬張った。
「美味しい! これがドーナツなのね! なんてハイカラなのかしら! ああ~! 生きてて良かった! アハッ!」
初めてドーナツを食べてスズは感激する。
「美味しそうに食べてくれるのを見ると俺も嬉しい。もし、良かったら、いつでも働きに来てね。人で不足で困っているんだ。」
「そうです。スズさんは仕事仲間です。アハッ!」
「はい! 明日も明後日もドーナツを食べにやって来ます!」
「ワッハッハー!」
大いに仕事の打ち上げの休憩は盛り上がった。
「それでは帰ります。今日は楽しかったです。」
「またね。」
笑顔でスズは一人で帰っていく。
「ガサガサ。」
その時、物陰からチンピラの見張りが動く。
「お待ちしていましたよ! スズ姫!」
なんとスズの正体はお城のスズ姫であった。
「おまえたちは昼間のチンピラ!」
ちゃっかりスズはチンピラの待ち伏せに合う。
「おまえら姫を捕まえれば殿さまからガッチリ身代金が取れるぞ! 捕まえろ!」
「おお!」
チンピラがスズ姫に襲い掛かる。
「キャアアアアアアー! 誰か助けて!」
悲鳴をあげるスズ姫。
「諦めろ! 誰も助けになんかやって来るもんか! ケッケッケ!」
チンピラの魔の手がスズ姫に迫る。
「やめろ!」
「サト!?」
スズの絶体絶命の危機にサトが現れる。
「またてめえか! 邪魔ばっかりしやがって! なんなんだ? おまえは。」
青筋を立てるチンピラ親分。
「ドーナツ屋だ。」
確かにサトはドーナツ屋である。
「ふざけやがって! やっちまえ!」
「へい!」
チンピラとサトの戦いが始まる。
「拡散光線。」
サトは無数の光を放ちチンピラの子分を攻撃する。
「ギャアアアアアアー!」
残ったのはチンピラの親分だけである。
「カッコイイ!」
スズ姫の目はハートになる。
「手を組もう! この娘はお城のスズ姫だ! 一緒に姫を誘拐して身代金を貰おうぜ! たんまり千両箱が手に入るぜ! 山分けしようぜ! 分かった! なんならあんたが6でもいい! 大負けに負けて、あんたが7でいいからさ!」
チンピラの親分は必死に命乞いをする。
「悪いが俺は威張ったりいじめをする権力者やお金持ちが嫌いでね。もし本当に姫様なら俺は助けない。」
きっぱりと言い放つサト。
「え!? 私、助けてもらえないんですか!? ガーン!」
スズ姫、ピンチ。
「俺が助けるのはドーナツ屋で働いているスズだ。仕事仲間だからな。」
サトはスズ姫は助けないが、ドーナツ屋で働くスズは助けるのだ。
「はい! 私は姫ではありません! 私はドーナツ屋の看板娘です! ドーナツが大好きです! アハッ!」
生き残るために姫の座を捨てるスズ姫。
「なんなんだ!? こいつらは!? 漫才でもやっているつもりか!? 息がぴったりじゃねえか!? 子供のくせに生意気な! なんで俺がこんなガキどもにやられなきゃならないんだ!?」
歯がゆい思いをするチンピラの親分。
「お困りですね。ケッケッケ。」
そこに闇の精が現れる。
「サト! 闇の精が現れたぞ!」
そこに光の精も現れる。
「あなたの心は真っ黒ですね。闇が広がっていますよ。あなたに力を授けてあげましょう。」
「本当か!? ところでおまえはなんなんだ!?」
チンピラの親分は闇の精に不信感を抱く。
「そんなことはどうでもいいんですよ。だってあなたは妖怪になるんですから。妖怪になあれ。妖怪になあれ。」
「ギャアアアアアアー!」
チンピラの親分は闇の精の呪文により姿が変わっていく。
???
次は姫がさらわれて助けに行けばいいだけなのだが・・・・・・。
???
光の精、闇の精、妖怪がいらないのだろうか?
毎回、新しいチンピラの親分が現れない方がいいのだろうか?
闇の刀を使える敵役がいればいいのだろうか? 例えば、バイキンマン、ジャイアン。
???
もっともっと肉付けしなければ。
時代劇。
一番良いのはロボット化? ロボット足軽兵。ロボット騎馬兵。ロボット鉄砲兵。
???
光流? 闇流? 火流? 氷流?
光斬? 闇斬? 火斬? 氷斬?
光破? 闇破? 火破? 氷破?
???
キャラを作ってしまえば登場させるだけで物語が進むのだろうか?
EX
時代劇、 サト。 スズ、 タカ、 タナ、 イト、
現代劇、 佐藤。 鈴木、 高橋、 田中、 伊藤、
異世界ファンタジー、サトー。スズーキ、タカハッシー、タナーカ、イトー、
???
時代劇 光の刀、光の忍術
現代劇 光の超能力、光の核爆弾
異世界ファンタジー 光の剣、光の魔法
???
上記のファンタジー要素を無くして、物語だけの方がいいのか?
EX
三国志、信長の野望。
???
でも、結局、魔法も必殺技だし、計略も必殺技だし。
必殺技と明示するか、しないかだけか。
明示すると、カッコイイ。
明示しないと、製作は楽。
仮面ライダーやアンパンマンの様に毎回同じ必殺技を繰り返して幕引きを図るか。
ウルトラマンのスペシューム光線も同じだな。
???
ドラゴン? 竜? 動物をモチーフ?
光竜斬。光竜破。これで必殺技も落ち着く。
竜の物語?
???
これ時代劇でもファンタジー要素を無くしたら、水戸黄門とかの普通の時代劇だよな。
???
結局、毀滅、進撃、呪術だろうが戦闘モノ。
ドラゴンボール、ワンピース、ガンダムも戦闘モノ。
コナンは一話完結モノ。
ラブライブはライブモノ。
???
前書きを考える。
「この世に妖怪が現れた時、竜が現れ力を与えられた者が世界に平和をもたらす。」
これでいいのか?
いきなり最強な侍だな。
???
いかんいかん。
キャラクターを先に考えるんだった。アハッ!
???
いきなり最強ということは・・・・・・セーラームーンの様な展開だな。
???
希望の感覚。心に光がある限り。暗闇からの光。
光の精は光の竜に変更されました。アハッ!
その方がカッコイイね。
???
サトは貧しかったり、いじめられっ子だったり、暗い生活を歩んでいる。
ひょんなことから心の中に光を宿し、光の竜が現れる。
光の刀を手に入れる。
光の侍サト。
???
5月も終わって、時代劇コンが終わってしもた。
次のエントリーはドリームコン。
これ特殊能力なしだよな~。
ということは企業モノか青春モノ。
楽なのは青春モノ。
野球でいいっか。
???
野球っていっても、戦闘モノが試合モノになるだけで、最後は甲子園で優勝で決まり。
なんら新しいこともなく、同じことの繰り返し。
パワプロのサクセスモードみたいなものだな。
8月のシンデレラなんかでも、結局は部活を作る所からの試合で相手を倒す。
お決まりのパターンだ。
ラブライブも毎回同じ。アイドルグループを作ってライブする。
ガンダムも強奪されて戦って行く。同じことの繰り返し。
二匹目のドジョウスタイル。
それでもずっと儲かるから続いていける不思議。
???
「ボスビックいいな! カッコイイ!」
「そだね! 俺たちも野球やろうぜ!」
俺たちはボスビック監督に憧れて野球をやろうと決めた。
「目指せ! 札幌ドーム!」
「違う違う。新球場ができるんだから。」
「あ、そっか。目指せ! 新球場!」
こうして俺たちの野球物語は始まった。
???
あかん。簡単にできてしまう。
タッチに、メジャーにタイトル違うだけで同じことの繰り返し。
もう内容はお約束。
弟が事故死して兄が弟の彼女を奪う。
右手ダメ、左手もダメ、オチは鋼の手に変えて剛速球を放れってか?
???
「鋼の剛腕、佐藤!」
でタイトルはいいんだろうな。
障碍者からのプロ野球入り。
立派な物語だ。
日曜劇場とかが食いつきそうなストーリーだ。
やっぱり俺って天才。
???
これで10万字を書いたらウケるのだろうか?
書籍になるのだろうか?
採取的にその辺が虚しいのだろう。
私に出版社とのコネはない。
???
違うな。
「現在のドラマやアニメに、面白い作品がないから、ないなら自分で面白い作品を作ろう!」
それがコンセプトである。
その気持ちを忘れずに。アハッ!
???
いかにテレビ局がスポンサーでついているとはいえ、面白くないモノを面白いと言って視聴率を取るのは難しい。
大人って大変ね。
???
カード、ぬいぐるみ、プラモデル。
カードは共通。
ぬいぐるみとプラモデルは相反する。
魔法と化学兵器?
???
いやいや。ここじゃない。
時代劇が終わって、現代劇だ。青春だ。
結局、戦いモノ、戦闘モノ、試合モノでなければ盛り上がらない物語。
後はピンチモノしかない。
???
ベースは、それで同じことの繰り返しでいいのか。
進撃も、毀滅も、ワンピース、ドラゴンボールも、結局は設定が違うだけで同じだもの。
何か新しいモノがないのであれば、同じことの繰り返しであっても仕方がないか・・・・・・。
???
「ギャアアアアアアー!」
サト―は野球を始めようとしたら車に引かれて両腕を失う。
「もう野球ができない・・・・・・。もうボスビックに会えない・・・・・・。」
サト―は夢を諦める。
「坊や、野球をやる方法があるにはあるんだが。」
そこにトミー博士が現れる。
「何でもやります! 野球ができるのなら! 夢を兼ねられるなら!」
こうしてサトーは改造手術をうけるのだった。
「ストライク! バッターアウト!」
サト―野球をやっている。
「早い! 200キロ! ピッチャー佐藤の渾身の投球です。」
佐藤は義手のピッチャーになっていた。
おしまい。
???
「鋼の投手! 佐藤!」
終わってしもた・・・・・・。
だって後は同じことの繰り返しだもの。
それでも続けるか?
きっと10万字書けば、出版社が欲しいような涙が出る優秀な作品になるだろうよ。
???
青春、企業。
何か新しいモノを考えなくっちゃ。
???
異種格闘技?
5人制野球?
???
「誰でも遊べる。」
「10代でも遊べる。」
「野球やサッカーの様に遊べる。」
???
カードゲーム?
異世界、現代、時代劇、ライト文芸を統一できるような総合関係的な。
強くして、試合して、青春だ。
???
マイナンバーカード?
マイナカード?
マイカード!
???
人間誰しも自分の識別カードを持っている。
いろんな経験を重ねて強くしていき、最強のマイカードに育てよう。
主人公サトーはマイカードのプレイヤー。
ポケモンはマイスター。
???
マイカード。全てのジャンル世界共通の自分のカードである。
先月、時代劇が終わったので、今月はライト文芸を考える。
ライト文芸は現代劇である。
???
今月のテーマは「野球」にしよう。
ボスビックも頑張っているし。
???
毎日何をするか?
トレーニングと試合か?
???
初期設定?
投手で球速が50キロ。
野手でパワーが50。
???
トレーニングで「ランニング」をする。
スタミナがアップ。
参考のパワプロのサクセスは良く出来ている。
???
しかし! マイカードは実際に自分が走らなければならない!
マジか!?
???
何もしなければ体力が回復。
怠ければ能力が低下する。
最悪な現実システム。
???
ランニング距離。
40キロ、スタミナA
30キロ、スタミナB
20キロ、スタミナC
10キロ、スタミナD
それ以下、スタミナE
もちろん主人公の佐藤はスタミナE・・・・・・。
「なんで俺が走らないといけないんだ!?」
恐るべしリアル育成ゲー。
1日で走った距離か?
1カ月で走った距離の合計か?
???
球速UPはどうする?
コントロールUPはどうする?
球種の習得はどうする?
シャドウピッチで覚えるしかないか?
センスUPはどうする?
運動神経か?
頭脳UPはリアルに勉強しよう。
勉強して頭を鍛えよう。
ミートは素振り
パワーは筋トレ
走力はダッシュ
守備力はシャドウノックにしておこう。
???
本家は1カ月4週の4回。
マイカードは1カ月30日。
???
とにかく何が何だか分からなくなってきたので物語を書こう。
始まり。
「今月のマイカードは野球か・・・・・・嫌な予感しかしない。」
佐藤少年12才はマイカードを手に入れた。マイカードとは個人識別情報の入った自分だけのカードのことである。簡単にカード情報をスマホで読み取るとできるリアル育成ゲームである。
「プレイボール!」
ゲームにログインする。
「いよいよゲームの開始だ。何々、がんばって良い選手、強いチームにしましょうだって。まずはトレーニングか。どのトレーニングにしようかな。まずはランニングだ。スポーツは体力だもんね。」
佐藤はトレーニングでランニングを選択した。
「がんばって走ってください。」
スマホに走れと文字が出る。
「はあっ!? 自分で走るのかよ!?」
ゲームはボタンを押すだけで良いが、リアル育成ゲームは自分で走る時は走らなければいけないのだった。
「外で走るのも面倒臭いな。家の中でその場駆け足でいいだろう。うおおおおおおー!」
佐藤は家の中でその場駆け足を始めた。
「はあはあはあ・・・・・・。これでスタミナもアップしただろう?」
佐藤は体力を消耗してかなり疲れた。
「スタミナが1上がりました。」
「はあっ!? たったの1!? マジか!?」
例えると1キロ進んでスタミナが1上がる計算である。マラソン選手なら1日40キロ走るので1日でスタミナの上限値の40上げが達成できる。
「次は今日の試合だ。俺のステータスはメチャクチャ弱いんだけど、こんなもので試合になるのか?」
マイカードは年齢で調整され、不平等の内容に対戦相手が決まる。
「日曜日限定でランダムで選ばれてプレイヤー9人対プレイヤー9人で戦うモードと、他の選手はカードで補充して自分だけのオリジナルチームを作って戦うモードがあるのか。試合に出れば勝っても負けてもマイプレイヤーは強くなれると。ただし1人1日1試合まで・・・・・・ケチッ!」
要するに1日1試合までしか戦えない。
「要するにトレーニングで鍛えまくれってことね。ガーン!」
恐るべしリアル育成ゲーム。
「早速、ベースになるチームを決めるよう。ボスビックのハム日にしようっと。」
佐藤は基本になるチームをハム日にした。
「おお! みんな素晴らしいステータスだ! アハッ! それに比べて俺のステータスはEばっかり。ガーン!」
基本プロ野球チームがベースなので佐藤のマイキャラクター以外はステータスは高い。
「こうなったら試合だ! 試合で選手を鍛えて強くするんだ!」
佐藤は試合に望む。
「プレイボール!」
佐藤と同じく小学6年生の鈴木さんとの試合が始まった。
「いけ! 打て! やったー! ホームランだ! アハッ!」
佐藤は猛攻を見せた。1回の表で5点を取った。
「これなら楽勝だな。手動からオートに切り替えようっと。」
勝利を確信した佐藤はオートに切り替えた。
「勝利のおやつは何にしようかな・・・・・・はあっ!? 負けた!? なんで!?」
あっさり佐藤は20対7で負けた。勝敗を分けたのはオートに切り替えて適当な自動のコンピューターに任せたのが間違いだった。
「どないせいっていうんじゃい!? うおおおおおおー!」
佐藤は発狂した。正解は弱い時は自動にせず手動で勝つまでちゃんと自分でプレイした方が良い。
「まあ、いいや。負けたけどスタミナが上がったらしいから。」
前向きな佐藤。しかし佐藤のマイキャラクターは「一発病」「ランナー×」と悪い特殊能力が付いてしまった。
「俺はこの1カ月。生き残れるのだろうか?」
佐藤はマイカードゲームに恐怖を感じていた。
2日目。
「今日のトレーニングは筋トレにしよう。球速と打撃パワーがアップするはずだ。フンフンフン!」
佐藤は筋トレをした。
「ダメだ。腕立てなんて5回しかできない・・・・・・。」
少しだけ筋肉があがった。
「よし! 試合するぞ! 今日こそ初勝利だ!」
佐藤の対戦相手は高橋。
「プレイボール!」
試合が始まった。
「ギャアアアアアアー! 負けた!?」
佐藤は2連敗。敗因は佐藤のマイキャラクターが先発したこと。相手の高橋は成長していないマイキャラクターを使用しなかった。それに気づいた佐藤は2回からピッチャーを既存のカード選手に変えたが時すでに遅し。1回先発の佐藤のマイキャラクターが4点を失ったのが痛かった。
「負け癖!? なんじゃこれ!?」
佐藤は「負け癖」がついてしまった。もう特殊能力的には佐藤のマイキャラクターは終わっていた。
「こうなったら二刀流で自分で投げて打つしかない!」
佐藤はリーグメジャーの谷大と同じことをしようと、もっと自分を鍛えようと誓った。
「クソッ! ゲームとしては面白いが、文字としてどうなんだろう?」
佐藤は疑問にぶち当たる。
3日目。
「そうか! マイキャラクターの育成的には現状のシステムでは無理ゲーなんだ!」
佐藤は良いことに気がついた。恐らく成長して戦力になる前に1カ月が終わり、次を考えなければいけない。
「合成にしよう。ガチャで選手を引いて選手カードをゲット。それをマイキャラクターに合成するシステムにしよう。それなら1カ月でも強くなれるはずだ。」
我ながら発想の転換が天才である。
「トレーニングなんか、やってられるか!」
こうしてトレーニングモードはなくなった。リアル育成ゲームは終わりを告げた。
「ガチャを引くなら、課金させまくりで、かなり儲かるゲームになるな。キラーン!」
佐藤はお金に目がない。1日1回は無料ガチャが回せます。
「良い選手を引いてやる! ガチャっとな!」
佐藤はガチャを回した。
「川山だ! おお! パワーがAだ! やったー!」
部西ライオンスの4番川山はホームランバッターである。
「合成するぞ! やったー! 俺のマイキャラクターのパワーがCになったぞ!」
佐藤はマイキャラクターと川山のカードを合成した。佐藤はパワーがE。川山はA。足して2で割る。すると佐藤のパワーはCになった。
「これなら1カ月でも主力として遊べるゲームになったはずだ。目指せ! 二刀流!」
一か月後の成長が楽しみである。
「でも、これ。ガチャがクソだったら、まったく成長しないような・・・・・・。」
仮にガチャでCを引いても、佐藤のマイキャラクターはEからD。Cを2枚引いて0.5計算でDからC。Aを引いてB。BからAになるのにAを2枚引かないといけないとなると・・・・・・ほぼ廃課金しなければAには、よっぽど運がよくなければ成長できない。逆に大金持ちなら選手のステータスは簡単にオールAになるだろう。
「さあ! 試合です!」
佐藤の3日目の3試合目の対戦相手は田中。
「カキーン! やったー! ホームランです!」
佐藤のマイキャラクターは初安打初ホームランだった。パワーがCまで成長したので中距離ヒッターとして打球の飛距離が出るようになった。
「面白いな! アハッ!」
佐藤は成長の面白さを実感した。ところがホームランを狙いすぎて大振りし過ぎて「三振男」になってしまった。
「明日勝てばいいさ。」
佐藤は開幕3連敗。
4日目
「クソッ!? Cか!? Aがでねえ!?」
ガチャで守備力がCのカード選手を引いた。合成して佐藤のマイキャラクターは守備力がDになった。
「ゲームに課金なんてしてられるか!」
佐藤は12才なので、お金は持っていなかった。親のクレジットカードを使える奴だけが強くなれるシステムだ。
「こうなったら試合だ! 試合で勝つしかない!」
佐藤は試合に望む。相手は伊藤。
「ま、負けたです。守備力がDになったのに・・・・・・。」
微妙な守備力Dである。
5日目
「これで面白いのか?」
佐藤は壁にぶち当たっていた。
「やはりガチャだけではダメだ! リアル育成システムも追加しよう! それしかない!」
ということで運とお金次第のガチャだけでなく、自分で好きにトレーニングできるようにリアル育成システムが復刻した。過ちを認めて正しただけである。
「パワーに特化した成長にしよう。球速とホームランで相手をねじ伏せてやる!」
佐藤は明確に育成方針を決めた。
「フンフンフン! ああ~疲れた。」
佐藤は腕立て伏せをした。少し筋力がついた。佐藤のパワーは135になった。球速も135キロになった。トレーニングも1日1回。
「ガチャを引くぞ~!」
佐藤はガチャを引いた。
「ケッ! Eランクか・・・・・・。」
特に佐藤のマイキャラクターは成長しなかった。
「試合だ! 今日こそ! 初勝利だ!」
今日の佐藤の相手は渡辺。
「くらえ! 135キロストレート!」
カキーン! しかし、あっさりとホームランを打たれた。
「ほ、本当に勝てるのかよ・・・・・・。」
佐藤は夢の5連敗。
「諦めようかな・・・・・・。」
佐藤は絶望する。
「諦めてはいけないよ!」
その時、何者かが現れる。
「誰だ!?」
「僕はマイカードマン。」
「マイカードマン!?」
マイカードのマスコットキャラクターである。
「佐藤くん。諦めて辞めてしまったら終わりだよ。がんばって続けるんだ。継続は力なりって言うでしょ。」
佐藤を励ますマイカードマン。
「分かった! 俺! がんばるよ! ありがとう! マイカードマン!」
佐藤のモチベーションが上がった。
「バイバイ! またね!」
こうしてマイカードマンは去って行ったのだ。
「マイカードマンって、いったい・・・・・・。」
謎だけが残るマイカードマン。
10日目
「少しは強くなっているはずなんだけどな。」
佐藤はマイカードの野球ゲームを続けた。全体的に能力値がEからDに成長していた。
「フンフンフン!」
佐藤は腕立て伏せをした。
「やっとパワーと球速が140になったぞ。」
佐藤のパワーがCからBにアップした。
「頼むから、せめて野球ゲームの2回目の時は、このデータを引き継がさせてくれ。また最初っから育成をするのは嫌だ。」
切実な佐藤であった。
「ガチャを引くぞ~!」
佐藤はガチャを引いた。
「おお! スタミナがCになった! やったー!」
まだまだ伸びしろがある佐藤のマイキャラクター。
「10連敗でも諦めないぞ! いつか1勝してやる!」
佐藤は10日10試合しても1勝もできなかった。
「マイカードマンにも言われたけど、諦めなければいつか夢は叶うんだ! アハッ!」
それでも佐藤は純粋に諦めなかった。
「プレイボール!」
佐藤の今日の対戦相手は山本。
「また打たれた! やっぱりストレートだけではダメだ。もっと球種を覚えないと。」
佐藤は10連敗。それよりも衝撃なのは佐藤はストレート以外の球種を投げることができていなかった。
20日目
「Eの頃に比べればCでも足が速くなった気がします。アハッ!」
佐藤は20日マイカードの野球ゲームを続けた。全体的に能力値がCになっていた。
「フンフンフン!」
佐藤は腕立て伏せをした。
「やったー! パワーがAになったぞ!」
佐藤はパワーが150。球速が150キロが出せようになった。
「次はS評価の160キロを目指すぞ!」
Aの上にSがあった。テッロの木佐々はSで160キロが投げれる。はっきりいって化け物である。
「ガチャを引くぞ~!」
佐藤はガチャを引いた。
「確率的にもうガチャには期待できないな・・・・・・。」
ガチャの確立はE50%、D40%、C6%、B3%、A1%とほぼサービス以外は天文学的な数字である。親のクレジットカード破産する子供がたくさん出るだろう。やはりお金持ちの子供は課金できるので育成は有利である。
「試合だ!」
佐藤は20連敗を目指す。相手は中村。
「おお! 150キロのスピードなら相手から空振りが取れるぞ!」
二刀流の佐藤はピッチャーとしての手ごたえがあった。
「やったー! ホームランだ! やっぱりAランクのパワーは一味違うな! アハッ!」
バッターとしても佐藤はホームランバッターに育っていた。
「でも負けたです・・・・・・。」
投手として終盤にスタミナ切れ。打者として大振りの扇風機の奇跡の1打以外は良いところなしの佐藤。
「それでも最初の頃の様にても足も出ないという訳ではない。諦めないで続けていて良かった。ありがとう! マイカードマン!」
佐藤はマイカードマンに感謝した。
30日目
「今日でマイカードの野球ゲームは終わりだ。悔いのないように最後まで頑張るぞ!」
佐藤は有終の美を飾れるのか?
「フンフンフン!」
佐藤は腕立て伏せをした。
「結局Sには届かなかった。でも155キロまで出るようになったので余裕です。アハッ!」
佐藤は自身のマイキャラクターの成長を実感していた。
「やっぱり無課金はガチャよりトレーニングよね。アハッ!」
佐藤は貧乏なので課金していない。当然ながら課金した12才のマイキャラクターの能力値はオールAである。中にはSランクの能力になるまで課金するお金持ちの子供もいた。マイカードゲームの収益としては約1兆の黒字である。
「ガチャを引くぞ~!」
佐藤はガチャを引いた。
「要らない。ポイッ。」
もうガチャでは成長が難しかった。
「最終戦だ! ファイト!」
佐藤は加藤との試合に望む。
「負けたけど充実した気持ちです。アハッ!」
自身の成長を感じて充実した佐藤は清々しい気持ちだった。
「来月からマイカードゲームは何のゲームになるんだろう?」
青春ものとしての佐藤視点。
おわり。
???
企業側の視点としての佐藤・・・・・・父!
佐藤父視点でゲーム制作をやらせればいいのか?
結局、物語の中を抜いたように中に価値はない。
最後にケンシロウとラオウが戦う所だけで良いのだから。
最初にその二人が戦っていれば物語をダラダラ続け被害者をたくさん出す必要はなかったはず。
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※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
アレキサンドライトの憂鬱。
雪月海桜
ファンタジー
桜木愛、二十五歳。王道のトラック事故により転生した先は、剣と魔法のこれまた王道の異世界だった。
アレキサンドライト帝国の公爵令嬢ミア・モルガナイトとして生まれたわたしは、五歳にして自身の属性が限りなく悪役令嬢に近いことを悟ってしまう。
どうせ生まれ変わったなら、悪役令嬢にありがちな処刑や追放バッドエンドは回避したい!
更正生活を送る中、ただひとつ、王道から異なるのが……『悪役令嬢』のライバルポジション『光の聖女』は、わたしの前世のお母さんだった……!?
これは双子の皇子や聖女と共に、皇帝陛下の憂鬱を晴らすべく、各地の異変を解決しに向かうことになったわたしたちの、いろんな形の家族や愛の物語。
★表紙イラスト……rin.rin様より。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
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