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時代劇テイスト、人いる所に争い有り、鳳凰寺

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異世界ファンタジーでは、ある程度できた。
現在5月のエントリーが時代劇なので、それで置き換えができるか検討してみよう。

国は日本国。
首都は江戸。
特に地名は問題なし。

佐藤は佐藤之介
鈴木も鈴木之介
高橋も高橋之介
特に名前も問題なし。

悪魔を妖怪。
魔王を妖怪王。
特に問題なし。

フェニックスを火の鳥。
フェンリルを氷狼。
サンダーバードを雷鳥。
特に問題なし。

「魔法、魔王、異世界チックはダメよ。」

だが、何ら問題はない。

ここで整理しよう。
できるだけ異世界チックはダメということなので、全てを人間にする。
コナンの黒の組織を時代劇悪役組織「妖怪」にするか。
妖怪は人間なのか、妖怪に変化できるのか?
変化しちゃうと異世界チックになっちゃうのかな?
精々「妖刀」くらいなのかな?

「火の鳥斬り!」
「鳳凰斬!」

これだけでバッチリ。

「火の魔人斬り!」からの・・・・・・暇人。
「火蜥蜴斬り!」

ああ! 

魔法がダメなら「妖術」ってやつね。

ああ!

鬼太郎ではないけど、妖怪は悪いことをして、それを正義のヒーローが倒すのね。
例えるとコナンに戦闘シーンを足したようなものか。

できた! ワッハッハー!

最後にテロップを考える。
もうお約束でいいや。

1、平和に暮らしてる。
2、妖怪に親が殺される。
3、復讐を誓う。

4、寺の和尚拾われる。寺の名前は鳳凰寺。
5、子供ながらに戦闘を繰り返しレベルアップ。

6、大人になる。
7、妖怪と戦う。

8、最後は妖怪王を倒す。(倒したら話が終わるので、コナンみたいに黒の組織は倒してはいけない。)

できた! 完璧!

慣れっこで面白いのか面白くないのか分からないが。

とりあえず1話ができた。
面白いような面白くないような。

何なんだろうな? この止まるのは。
才能がないのか、情熱がないのか。


「人いる所に争い有り。」

佐藤と鈴木の戦い。
そこに高橋が参戦して三国志。
4国目に田中。
5人目に伊藤。

「???」
 何となく人名問題も、これ以上考えないので解決した様な感じ。
「???」
 となると後はストーリーか?
「???」
 初志貫徹。勇者が姫を救い、魔王を倒す。
「???」
 後は設定だけなのか?


これを時代劇に置き換えればいいだけか?

干支戦記?
全国制覇?

水戸黄門?
大岡越前?
遠山の金さん?

なんか、結局は同じ物語、設定の繰り返しだな。
でも新しいことを何もしなくても、それで毀滅がヒットするのだから、無理に新しいものを描く必要もない。
置き換えだけ? みたいなものだな。

テーマは・・・・・・戦国最強の武将?
名前は佐藤之介?
あれ? これって特殊能力なし?
突撃して、全ての武将を倒して、全国制覇!
完璧。
ファンタジー要素無しでやってみよう。
そういえば昔「制覇!」って書いたな。(ファンタジー要素あり)
毀滅にパクられたといえばパクられたのだろうともいえる。
ほぼほぼ類似としておこう。
結局、日本モノ、侍モノ、全部同じになってしまうだろう。

とりあえず、ファンタジー要素をなくして最強の侍として、馬鹿馬鹿しい展開だが全国制覇してみようか。

まず主人公の名前を決める。「佐藤之介」
次にどの国から始める。「琉球」

物語って、これだけで作れるんだね。
差し替えてくなければ。
書いて飽きると10万字までたどり着かない。
飽きているのか? 描けてないのか?
結果はどちらも同じ頓挫。書き直し。


鳳凰寺

「おっとう!? おっかあ!?」
 時は江戸時代。世の中は物騒な時代だった。
「ギャアアアアアアー!」
 男の子の父親はあっさり斬られる。
「さと! 逃げなさい! ギャアアアアアアー!」
 母親も斬られて一瞬で命を落とした。
「あわわわわわわっ・・・・・・。」
 男の子は両親を殺されてビビって動けなかった。
「ん? 子供か? おまえも殺してやろうか?」
 男の子の両親を殺した人斬りは男の子を視認した。
「おっとうとおっかあを返せ! 僕がおまえを殺してやる!」
 男の子は勇気を振り絞ったというより本能で人斬りに言い返した。
「いい目をしている。小僧、俺は今日は機嫌がいい。生かしてやろう。大きくなったら俺を殺しにこい。俺の名前は妖怪王。この国の影の支配者だ。」
 人斬りの名前は妖怪王。
「俺を殺すまで死ぬんじゃないぞ。ワッハッハー!」
 妖怪王は笑いながら去って行った。
「妖怪王! おまえのことは絶対に忘れない!」
 と言いながらも腰が抜けている男の子は一歩も動けなかった。
「・・・・・・おっとう・・・・・・おっかあ・・・・・・ウエ~ン!」
 危険が去り緊張の糸が解れた男の子は両親を失った悲しみが込み上げてきて泣きわめいた。

「妖怪王様。いいんですか? 生かしておいて。子供とはいえ目撃者ですよ。」
 妖怪王の子分が妖怪王に尋ねる。
「いいんだ。今日は俺が妖怪王になった喜ばしい日だ。それに、あの小僧が本当に俺を殺してくれるなら、それはそれでいい。」
 なんだか妖怪王は死ぬことも嬉しそうだった。

「おっとう、おっかあ。安らかに眠ってください。」
 男の子は両親の亡骸を土に埋めて手を合わせて冥福を祈っていた。
「平和などない時代だ。この墓はご両親のお墓か?」
 そこに和尚さんが現れる。
「はい。僕の両親が眠っています。妖怪王という人斬りに殺されました。」
「なに!? 妖怪王!? あやつが復活したのか!?」
 和尚さんは妖怪王について何かを知っている様子だった。
「和尚さん。妖怪王を知っているんですか?」
 男の子は和尚さんに尋ねてみた。
「妖怪王は、この世の悪いことの行きつく先にいると悪の王だ。人間の姿をした悪魔。その残虐な存在はもう人間ではなくなっているのかもしれないと言われている。」
 妖怪王は悪い奴で正体は不明であった。
「坊や。名前は?」
「さと。」
 男の子は和尚さんに名前を告げる。
「さとや。妖怪王を倒す侍にしてやろう。修行は辛いがついてくるか?」
 和尚さんは男の子に妖怪王と戦う侍になるように誘う。
「はい。よろしくお願いします。僕は強くなって妖怪王を倒して、おっとう、おっかあの仇を討ちます。」
 こうして男の子は和尚さんについていくことになった。

「ここがわしの寺、鳳凰寺じゃ。」
 和尚さんは男の子を自分の寺に連れてきた。
「ボロイ。」
 さとは一目で古寺だと悟った。
「そう言うな。これでも伝説のお寺なのだ。」
 少しキレ気味の和尚さん。
「伝説のお寺?」
「そうじゃ。鳳凰寺には伝説がある。この寺には火蜥蜴と火魔人と火の鳥が眠っていると言われている。」
 和尚さんは伝説の生き物を紹介する
「火蜥蜴!? 火魔人!? 火の鳥!?」
「おまえはこれから修行をして、その三つの伝説を身に付けなければいけない。全てを扱える者は妖怪王を倒せるという伝説だ。」
 妖怪王を倒せるのは三つの伝説を得た者だけらしい。
「やる! 僕は全ての伝説の力を得て、妖怪王を倒すんだ!」
 男の子の決意は固かった。
「じゃあ、まずは寺の掃除をしてもらおうか。」
「え!? それは和尚さんがやってよ! 散らかした自分が悪いんだろ!」
 掃除はしたくない男の子。
「バカモン! 基礎体力をつけるために掃除から修行を始めるのじゃ! 掃除をしないとご飯を食べさせないぞ!」
 抵抗と脅迫する和尚様。
「掃除します! やらせてもらいます!」
 ご飯抜きにするというい和尚さんの脅しは男の子には効果覿面であった。
「エッサ! ホッサ! エッサ! ホッサ!」
 急ピッチで掃除を始める男の子であった。

 そして、月日は流れた。10年後。さと、16才。

「こい! 火蜥蜴!」
 さとは立派な少年に成長していた。
「おまえならできる。この10年間の修行で火の気を高めてきたのだから。」
 鳳凰寺の和尚さんも見守る。
「ギョギョギョー!」
 鳳凰寺の火蜥蜴を祀っている社から火蜥蜴が現れる。
「熱い!? これが火蜥蜴!?」
 初めて見る火で全身を覆った蜥蜴に戸惑うさと。
「さあ! さとよ! 火蜥蜴を倒して自分の力にするのじゃ!」
 応援だけして自分は安全な場所にいる和尚さん。
「こい! 火蜥蜴! 成仏させてやる!」
 さとは刀で斬りかかる。
「ギョギョギョ!」
 斬られても火蜥蜴はダメージを受けない。
「なに!? 確かに俺は斬ったはずだ!? こいつに実態はないのか?」
 火蜥蜴を斬れないことに戸惑うさと。
「ギョ―!」
 蜥蜴だけど火を吐く火蜥蜴。
「熱い!? やっぱりこいつはここにいる!?」
 自分の攻撃は効かないが、相手の攻撃は自分にダメージを与えるという理不尽な展開。
「こんな奴、どうやって倒せって言うんだよ!? 和尚さん!」
「思い出せ。おまえはこの十年間、鳳凰寺で修行をして火の気を手に入れた。おまえの努力を火蜥蜴が認めれば必ず力を貸してくれるはずじゃ。斬ろうと思うな。自分の中に眠っている火の気を目覚めさせるんだ!」
 さとは厳しい和尚様の雑用を10年も耐えてきた。いつか和尚さんに復讐してやるという強い炎を心の中で燃やしてきた。遂にその心の火を爆発させる時がきたのだ。
「燃えろ! 俺の火の気よ! 俺を燃やせ! そして全てを焼き尽くせ! うおおおおおおー!」
 さとの火の気が覚醒する。そしてさとの全身から火が、炎が燃え盛る。
「なんと!? さとは、これほど凄まじい炎を宿していたというのか!?」 
 全ては和尚さんにこき使われて我慢していた復讐の炎である。ストレスがたまりにたまっていたので炎が天に届くぐらいの火柱を描くように激しく燃えている。
「くらえ! 火蜥蜴! これが俺の火炎斬だ!」
 さとの刀は火をまとっていた。
「ギョギョギョ!?」
 火をまとった刀で火蜥蜴を斬った。
「斬れた! 今度は火蜥蜴を斬れたぞ!」
 さとの炎の一撃は火蜥蜴を切り裂いた。
「あいつ!? 本当に火蜥蜴を斬り寄った!?」
 実は和尚さんもビックリしていた。本当は和尚さんも人間が火蜥蜴を斬れるとは信じていなかったのかもしれない。
「ギョー!」
 火蜥蜴はさとの刀に吸い込まれるように吸収される。
「火蜥蜴。おまえは俺に力を貸してくれるというのか。」
 さとは火蜥蜴の力を手に入れた。
「よくやった。さとよ。これで修行は終わりだ。これからは妖怪王を倒すために妖怪退治屋になり諸国を旅するがいい。今日からおまえの名前は佐藤之介だ。」
 さとの鳳凰寺での修業は終わった。
「今までありがとうございました。和尚様。それでは行ってきます。必ず親の仇の妖怪王を倒してきます。」
「うむ。気をつけてな。」
 これからは妖怪退治屋、佐藤之介として新たな冒険に挑む。
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