上 下
11 / 103

レヴィアタン

しおりを挟む
「なに!? セーラ姫様だと!?」
 ロザリーのライフルの引き金を引く手がギリギリの所で止まる。
「本当だ! 姫様は、ハリウッド国の正当な継承者であるぞ!」
 現在はデミ教皇が宗教国家ハリウッドの政治をになっているが、セーラが成人になればハリウッド国の女王になる。セーラの父親の王と母親のアンジー王妃は亡くなっている。
「そ、そういえば亡き王妃の面影が・・・ない。やっぱり殺す!」
 ニコニコ笑顔を振りまくセーラ。しかし無駄に終わりガクンとする。
「ロザリー、ヘスティアーが言うなら。間違いないよ。」
 殺気が満ち溢れていたロザリーをアロアが止める。
「どうしてよ?」
「だって、ヘスティアーはゴロゴロ仲間だもん。ニコッ。」
 ここで役に立つゴロゴロ会。会員のヘスティアーとアロアの友情の絆である。
「分かったわ。アロアが言うなら、そうに違いない。」
 ロザリーはアロアが大好きなので、いつもアロアには弱い。
「納得するんかい!?」
 ツッコミを入れるが、命拾いした俺とセーラ姫。
「とりあえず休戦して、ゴロゴロしましょう!」
「するか!?」
 ヘスティアーにツッコむ俺とセーラ姫。
「ゴロゴロ~。みんなでやろうよ。楽しいよ。ゴロゴロ~。」
「アロア、カワイイ!」
 ロザリーはアロアには本当に弱かった。
「ねえ、あなた竜神様なんでしょ? 魔物が人間界にやって来るのを防ぐ役目があるんじゃないの? どうして、こんな所にいるのよ。」
 セーラはロザリーに尋ねてみた。
「ルシファー様が天界からいなくなって、人間界にやってくる魔物が多くなり過ぎて倒しきれないから、身の危険を感じてアロアと一緒に逃げてきたの。エヘッ。」
 ロザリーは可愛く笑って見せる。
「可愛い子ぶるな! 仕事しろ! 仕事!」
 ロザリーは竜神様失格である。
「これでも私は元は魔王7将軍の一人、悪魔レヴィアタンだぞ! 私が竜神様をやっているおかげで、半分くらいの悪魔は人間界に来ないんだぞ!」
 魔王7将軍とは、ルシファー、サタン、マモン、ベルゼブブ、アスモデウス、ベルフェゴールに、レヴィアタンを加えた7人である。
「悪魔レヴィアタンが竜神リヴァイアサンになって、私は水のハリウッド持ちとして、竜神様の力を授かったのだ。ワッハッハー!」
「ロザリー! スゴイ! ロザリー! 一番!」
「アロア! もっと言って!」
「ロザリー! 素敵!」
 アロアとロザリーはとても仲が良い。
「なんなんだ? この二人は。」
 呆れる俺とセーラ姫。
「今の魔界はいかない方がいいよ。荒れてるから。」
 いよいよ俺たちは魔界に突入する。
 つづく。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】愛も信頼も壊れて消えた

miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」 王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。 無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。 だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。 婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。 私は彼の事が好きだった。 優しい人だと思っていた。 だけど───。 彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。 ※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。

【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?

つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。 彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。 次の婚約者は恋人であるアリス。 アリスはキャサリンの義妹。 愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。 同じ高位貴族。 少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。 八番目の教育係も辞めていく。 王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。 だが、エドワードは知らなかった事がある。 彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。 他サイトにも公開中。

やり直すなら、貴方とは結婚しません

わらびもち
恋愛
「君となんて結婚しなければよかったよ」 「は…………?」  夫からの辛辣な言葉に、私は一瞬息をするのも忘れてしまった。

優しく微笑んでくれる婚約者を手放した後悔

しゃーりん
恋愛
エルネストは12歳の時、2歳年下のオリビアと婚約した。 彼女は大人しく、エルネストの話をニコニコと聞いて相槌をうってくれる優しい子だった。 そんな彼女との穏やかな時間が好きだった。 なのに、学園に入ってからの俺は周りに影響されてしまったり、令嬢と親しくなってしまった。 その令嬢と結婚するためにオリビアとの婚約を解消してしまったことを後悔する男のお話です。

私が死ねば楽になれるのでしょう?~愛妻家の後悔~

希猫 ゆうみ
恋愛
伯爵令嬢オリヴィアは伯爵令息ダーフィトと婚約中。 しかし結婚準備中オリヴィアは熱病に罹り冷酷にも婚約破棄されてしまう。 それを知った幼馴染の伯爵令息リカードがオリヴィアへの愛を伝えるが…  【 ⚠ 】 ・前半は夫婦の闘病記です。合わない方は自衛のほどお願いいたします。 ・架空の猛毒です。作中の症状は抗生物質の発明以前に猛威を奮った複数の症例を参考にしています。尚、R15はこの為です。

あの子を好きな旦那様

はるきりょう
恋愛
「クレアが好きなんだ」  目の前の男がそう言うのをただ、黙って聞いていた。目の奥に、熱い何かがあるようで、真剣な想いであることはすぐにわかった。きっと、嬉しかったはずだ。その名前が、自分の名前だったら。そう思いながらローラ・グレイは小さく頷く。 ※小説家になろうサイト様に掲載してあります。

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

【完結】忘れてください

仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。 貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。 夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。 貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。 もういいの。 私は貴方を解放する覚悟を決めた。 貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。 私の事は忘れてください。 ※6月26日初回完結  7月12日2回目完結しました。 お読みいただきありがとうございます。

処理中です...