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メロメロ VS 泪
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ここは魔法渋谷高校剣道部の稽古場。いよいよ、剣道部とドキ子軍団との練習試合が始まろうとしていた。
「それでは先鋒前へ!」
審判は猿野楽子が務める。
「はい。吹き飛ばしてやるぜ!」
渋谷高校剣道部の先鋒は泪。
「可憐に戦い、そして勝利を我が手に。なぜなら私がヒロイン勇者だから。」
ドキ子軍団の先鋒はメロメロ。
「ヒロイン勇者? 私は軍事を司る魔法少女だ。どうだ? 私のアーミーグリーンの剣道着は? 竹刀も銃槍仕様だ。遠近両用だ。おまえに勝ち目はない。」
泪の装備は自衛隊女子高生なので、迷彩服デザインである。
「試合中には隠れる所も無いのに、迷彩服デザインの剣道着を着ても仕方がないと思うのだが。まあ、いい。見なかったことにしよう。」
「なに!? ムカ―ッ!?」
メロメロに痛い所を突かれて怒る泪。
「私の剣道着は、あの伝説の勇者が魔王を倒した時に装備していたという、ヒロインの鎧のデザインだ。竹刀も、伝説のヒロインの剣だ。どちらも伝説の鉱物、オリハルコンでできている。ああ~! なんて可憐なんだ!」
「自分の世界に酔っている!? さすがドキ子の友達だ。」
メロメロは自分の剣道着に酔いしれていた。
「それでは、はじめ!」
いよいよ練習試合の先鋒戦が始まった。
「この戦いはどうなると思いますか? 解説の栞さん。」
「その前に、泪とメロメロって、キャラクターの名前はいいんですか? 実況のドキ子さん。」
即席の実況席で栞とドキ子が試合を実況解説する。
「魔法少女の名前は、全て渋井で行く予定だったんだけど、そろそろ限界がきました。恵は、海老寿恵でおもしろいから確定。泪か結の名字を広尾にしようと思うんだけど、どっちがいい?」
「渋谷区で自衛隊が駐屯できそうな場所が、代々木公園くらいね。高級ブランドの並ぶ表参道に行くまでに2階建てのオシャレなルイヴィトンもあるし、泪にはピッタリのイメージよ。ドキ。」
「原宿泪、代々木泪、表参道泪。どれもパッとしないわね。」
「爬虫泪とか、両生泪とか、どう?」
「キャハハハハハ! おもしろい!」
栞とドキ子の実況解説は、まるで副音声のようだった。
「あのバカたちは何をやっているんだ!? 人の名前で遊ぶな!」
自分の名前で遊ばれた泪は心底から怒っている。
「まったくだ。相も変わらずドキ子には困ったものだ。」
対戦相手だがお互いのチームメイトには困っているので共感する泪とメロメロ。
「泪は名前に困っているのかい?」
「そうだ。仮の名字の渋井しかない。」
「それは可憐ではない。ヒロイン勇者の私が可憐な名前を考えてあげよう。」
元々は人助けをすることがヒロイン勇者の仕事である。
「本当か!? よろしく頼む!」
栞とドキ子より期待ができると泪は喜んだ。
「花沢泪なんかはどうだ? 可憐だろう。」
「パクリか!?」
花よりお団子より。ごめんなさい。
「明治神宮の側にあるから、神代泪なんかどうだ?」
「それだ! 神代泪! 可憐だ! なんて可憐な名前なのだ!」
まさに少女マンガのキャラクターの様な可憐な名前が舞い降りてきた。
「ありがとう! 勇者メロメロ!」
「だって私は可憐な、ヒロイン勇者だから! エヘッ。」
泪はヒロイン勇者の可憐さに心を奪われた。
「参りました。私に可憐な名前を付けてくれた恩人に原爆魔法なんか使えない。」
「泪、降参! 勝者! メロメロ!」
ドキ子軍団は可憐に1勝した。
「可憐な名前に泪が降参しましたね? 解説の栞さん。」
「全て渋井で済ませようという考えの方が愚かなんですよ。それより、メロメロの名前はどうしますか? 実況のドキ子さん。」
「本名は、メロディーさんなんですが、メロメロの方が可愛いから、スポーツの助っ人外国人の様に無理に漢字を当てるより、国際化の日本ですから、カタカナネームのままでいいんじゃないですか?」
実況解説の栞とドキ子であった。
つづく。
「それでは先鋒前へ!」
審判は猿野楽子が務める。
「はい。吹き飛ばしてやるぜ!」
渋谷高校剣道部の先鋒は泪。
「可憐に戦い、そして勝利を我が手に。なぜなら私がヒロイン勇者だから。」
ドキ子軍団の先鋒はメロメロ。
「ヒロイン勇者? 私は軍事を司る魔法少女だ。どうだ? 私のアーミーグリーンの剣道着は? 竹刀も銃槍仕様だ。遠近両用だ。おまえに勝ち目はない。」
泪の装備は自衛隊女子高生なので、迷彩服デザインである。
「試合中には隠れる所も無いのに、迷彩服デザインの剣道着を着ても仕方がないと思うのだが。まあ、いい。見なかったことにしよう。」
「なに!? ムカ―ッ!?」
メロメロに痛い所を突かれて怒る泪。
「私の剣道着は、あの伝説の勇者が魔王を倒した時に装備していたという、ヒロインの鎧のデザインだ。竹刀も、伝説のヒロインの剣だ。どちらも伝説の鉱物、オリハルコンでできている。ああ~! なんて可憐なんだ!」
「自分の世界に酔っている!? さすがドキ子の友達だ。」
メロメロは自分の剣道着に酔いしれていた。
「それでは、はじめ!」
いよいよ練習試合の先鋒戦が始まった。
「この戦いはどうなると思いますか? 解説の栞さん。」
「その前に、泪とメロメロって、キャラクターの名前はいいんですか? 実況のドキ子さん。」
即席の実況席で栞とドキ子が試合を実況解説する。
「魔法少女の名前は、全て渋井で行く予定だったんだけど、そろそろ限界がきました。恵は、海老寿恵でおもしろいから確定。泪か結の名字を広尾にしようと思うんだけど、どっちがいい?」
「渋谷区で自衛隊が駐屯できそうな場所が、代々木公園くらいね。高級ブランドの並ぶ表参道に行くまでに2階建てのオシャレなルイヴィトンもあるし、泪にはピッタリのイメージよ。ドキ。」
「原宿泪、代々木泪、表参道泪。どれもパッとしないわね。」
「爬虫泪とか、両生泪とか、どう?」
「キャハハハハハ! おもしろい!」
栞とドキ子の実況解説は、まるで副音声のようだった。
「あのバカたちは何をやっているんだ!? 人の名前で遊ぶな!」
自分の名前で遊ばれた泪は心底から怒っている。
「まったくだ。相も変わらずドキ子には困ったものだ。」
対戦相手だがお互いのチームメイトには困っているので共感する泪とメロメロ。
「泪は名前に困っているのかい?」
「そうだ。仮の名字の渋井しかない。」
「それは可憐ではない。ヒロイン勇者の私が可憐な名前を考えてあげよう。」
元々は人助けをすることがヒロイン勇者の仕事である。
「本当か!? よろしく頼む!」
栞とドキ子より期待ができると泪は喜んだ。
「花沢泪なんかはどうだ? 可憐だろう。」
「パクリか!?」
花よりお団子より。ごめんなさい。
「明治神宮の側にあるから、神代泪なんかどうだ?」
「それだ! 神代泪! 可憐だ! なんて可憐な名前なのだ!」
まさに少女マンガのキャラクターの様な可憐な名前が舞い降りてきた。
「ありがとう! 勇者メロメロ!」
「だって私は可憐な、ヒロイン勇者だから! エヘッ。」
泪はヒロイン勇者の可憐さに心を奪われた。
「参りました。私に可憐な名前を付けてくれた恩人に原爆魔法なんか使えない。」
「泪、降参! 勝者! メロメロ!」
ドキ子軍団は可憐に1勝した。
「可憐な名前に泪が降参しましたね? 解説の栞さん。」
「全て渋井で済ませようという考えの方が愚かなんですよ。それより、メロメロの名前はどうしますか? 実況のドキ子さん。」
「本名は、メロディーさんなんですが、メロメロの方が可愛いから、スポーツの助っ人外国人の様に無理に漢字を当てるより、国際化の日本ですから、カタカナネームのままでいいんじゃないですか?」
実況解説の栞とドキ子であった。
つづく。
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