32 / 71
物先良、練習試合
しおりを挟む
ここは魔法渋谷高校剣道部の稽古場。
「えい! えい!」
渋谷区大会を優勝した渋谷高校剣道部の谷子、栞、泪、結は竹刀を振って練習している。
「ドキ子の奴、練習をサボったな。」
「きっとどこかで、カワイイ、カワイイ言っているのよ。」
「平和っていいな。」
そこに主将が現れる。
「今日は、魔法剣道東京都大会を前に、練習試合を行います!」
失恋の入院から戻って来た剣道部の主将、猿野楽子が練習試合をすると言い出した。
「まさか!? 相手は、また恵比寿高校!?」
「違います。今回の対戦相手は、ドキ子率いるドキ子軍団だ。」
そこにドキ子が友達を引き連れて現れる。
「正しくは、かわいいドキ子率いるドキ子・フレンズです。ドキ。」
ドキ子が4人の友達を引き連れてやってきた。
「大泥棒ミレミレ。」
「何で私が、こんなことに付き合わないといけないの。」
「ヒロイン勇者メロメロ。」
「私のレベルは99だ!」
「宇宙人コイコイ。」
「鯉は好きですか? 私は鯉に恋しています。」
「中学生キコキコ。」
「ドキ子さんは良い人です!」
ドキ子のお馴染みのメンバーが現れた。
「ドキ子・フレンズ!? 気持ち悪い!? おまえは何才だ!?」
「みんなが登場人物が多いから気をつかって省エネでキャラクターを登場させているのに、なんでドキ子だけ4人も仲間がいるのよ!? 不公平よ!?」
「自分の日常の登場キャラクター数が多ければ多いほど、自分の出番が増えるのよ! ドキ。」
泪と結は、ドキ子・フレンズとは面識がないので、不満が高まる。
「ミレミレ、メロメロ、コイコイ、キコキコ。みんな帰渋で登場した人たちだわ!?」
「さすがに他の連中は再登場させなかったね。」
栞と谷子はドキ子・フレンズの恐ろしさを知っているので、ゾクゾクしている。また帰渋は非公開作品になった。
「それじゃあ、私、谷子、栞、泪、結チームと、ドキ子チームで練習試合を行います。各チームに分かれて、ミーティングをしてね。5分後に先鋒戦をするわよ。」
各チームは両陣営に別れていった。
「まさか!? ドキ子に友達がいたとは!? 予想外だった。ムカムカしてきた!? アトミック・ボムを打ちたい!」
「ということは、一人使い魔兼家族を含み4人くらいまでは、登場人物を増やしていいのね。おみっちゃんとコンコンの他に誰を増やそうかしら?」
「ダメだ!? ドキ子が一番弱く感じる!? 特殊能力者ばかりよ!?」
「でも栞お姉ちゃん。あの人たちが渋谷高校剣道部員になってくれたら、心強い戦力になるよ。」
泪、結、栞、谷子は急展開に戸惑っている。
「このままではいけない!? チームがバラバラになっている!? 主将の私が何とかしなければ!」
楽子は主将としてチームをまとめようとする。
「みんな! 東京大会を目前にして練習試合とはいえ、私たちには絶対に負けられない戦いだ! 必ず勝って勝ち癖をつけるのよ!」
「おお!」
最後は猿野楽子が主将らしくまとめた。剣道に勝つことを真剣に考えているのは楽子だけかもしれない。
「ドキ子がカワイイことを証明するための戦いよ! 負けたらドキドキ地雷オセロ大会を開催するからね! 指が吹き飛ぶ覚悟をしておきなさい! ドキ。」
ドキ子陣営は、ドキ子一人だけ気合が入って空回りしていた。
「ドキ子のことは置いといて、でも罰ゲームはしたくないから、私たちで3勝して、この戦いを終わらせるわよ。」
「安心しろ。どんな相手でも、レベル99の私に勝てる人間はいない。1勝は確実だ。」
「恋は地球を救います! 異星人の科学力を見せてやります!」
ミレミレ、メロメロ、コイコイ、キコキコは円陣を組む。
「私たちは、できる! できる! できる!」
「おお!」
ドキ子陣営もドキ子を除くメンバーは気合を入れて、練習試合に望むのであった。
つづく。
「えい! えい!」
渋谷区大会を優勝した渋谷高校剣道部の谷子、栞、泪、結は竹刀を振って練習している。
「ドキ子の奴、練習をサボったな。」
「きっとどこかで、カワイイ、カワイイ言っているのよ。」
「平和っていいな。」
そこに主将が現れる。
「今日は、魔法剣道東京都大会を前に、練習試合を行います!」
失恋の入院から戻って来た剣道部の主将、猿野楽子が練習試合をすると言い出した。
「まさか!? 相手は、また恵比寿高校!?」
「違います。今回の対戦相手は、ドキ子率いるドキ子軍団だ。」
そこにドキ子が友達を引き連れて現れる。
「正しくは、かわいいドキ子率いるドキ子・フレンズです。ドキ。」
ドキ子が4人の友達を引き連れてやってきた。
「大泥棒ミレミレ。」
「何で私が、こんなことに付き合わないといけないの。」
「ヒロイン勇者メロメロ。」
「私のレベルは99だ!」
「宇宙人コイコイ。」
「鯉は好きですか? 私は鯉に恋しています。」
「中学生キコキコ。」
「ドキ子さんは良い人です!」
ドキ子のお馴染みのメンバーが現れた。
「ドキ子・フレンズ!? 気持ち悪い!? おまえは何才だ!?」
「みんなが登場人物が多いから気をつかって省エネでキャラクターを登場させているのに、なんでドキ子だけ4人も仲間がいるのよ!? 不公平よ!?」
「自分の日常の登場キャラクター数が多ければ多いほど、自分の出番が増えるのよ! ドキ。」
泪と結は、ドキ子・フレンズとは面識がないので、不満が高まる。
「ミレミレ、メロメロ、コイコイ、キコキコ。みんな帰渋で登場した人たちだわ!?」
「さすがに他の連中は再登場させなかったね。」
栞と谷子はドキ子・フレンズの恐ろしさを知っているので、ゾクゾクしている。また帰渋は非公開作品になった。
「それじゃあ、私、谷子、栞、泪、結チームと、ドキ子チームで練習試合を行います。各チームに分かれて、ミーティングをしてね。5分後に先鋒戦をするわよ。」
各チームは両陣営に別れていった。
「まさか!? ドキ子に友達がいたとは!? 予想外だった。ムカムカしてきた!? アトミック・ボムを打ちたい!」
「ということは、一人使い魔兼家族を含み4人くらいまでは、登場人物を増やしていいのね。おみっちゃんとコンコンの他に誰を増やそうかしら?」
「ダメだ!? ドキ子が一番弱く感じる!? 特殊能力者ばかりよ!?」
「でも栞お姉ちゃん。あの人たちが渋谷高校剣道部員になってくれたら、心強い戦力になるよ。」
泪、結、栞、谷子は急展開に戸惑っている。
「このままではいけない!? チームがバラバラになっている!? 主将の私が何とかしなければ!」
楽子は主将としてチームをまとめようとする。
「みんな! 東京大会を目前にして練習試合とはいえ、私たちには絶対に負けられない戦いだ! 必ず勝って勝ち癖をつけるのよ!」
「おお!」
最後は猿野楽子が主将らしくまとめた。剣道に勝つことを真剣に考えているのは楽子だけかもしれない。
「ドキ子がカワイイことを証明するための戦いよ! 負けたらドキドキ地雷オセロ大会を開催するからね! 指が吹き飛ぶ覚悟をしておきなさい! ドキ。」
ドキ子陣営は、ドキ子一人だけ気合が入って空回りしていた。
「ドキ子のことは置いといて、でも罰ゲームはしたくないから、私たちで3勝して、この戦いを終わらせるわよ。」
「安心しろ。どんな相手でも、レベル99の私に勝てる人間はいない。1勝は確実だ。」
「恋は地球を救います! 異星人の科学力を見せてやります!」
ミレミレ、メロメロ、コイコイ、キコキコは円陣を組む。
「私たちは、できる! できる! できる!」
「おお!」
ドキ子陣営もドキ子を除くメンバーは気合を入れて、練習試合に望むのであった。
つづく。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
【短編】悪役令嬢と蔑まれた私は史上最高の遺書を書く
とによ
恋愛
婚約破棄され、悪役令嬢と呼ばれ、いじめを受け。
まさに不幸の役満を食らった私――ハンナ・オスカリウスは、自殺することを決意する。
しかし、このままただで死ぬのは嫌だ。なにか私が生きていたという爪痕を残したい。
なら、史上最高に素晴らしい出来の遺書を書いて、自殺してやろう!
そう思った私は全身全霊で遺書を書いて、私の通っている魔法学園へと自殺しに向かった。
しかし、そこで謎の美男子に見つかってしまい、しまいには遺書すら読まれてしまう。
すると彼に
「こんな遺書じゃダメだね」
「こんなものじゃ、誰の記憶にも残らないよ」
と思いっきりダメ出しをされてしまった。
それにショックを受けていると、彼はこう提案してくる。
「君の遺書を最高のものにしてみせる。その代わり、僕の研究を手伝ってほしいんだ」
これは頭のネジが飛んでいる彼について行った結果、彼と共に歴史に名を残してしまう。
そんなお話。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
形だけの妻ですので
hana
恋愛
結婚半年で夫のワルツは堂々と不倫をした。
相手は伯爵令嬢のアリアナ。
栗色の長い髪が印象的な、しかし狡猾そうな女性だった。
形だけの妻である私は黙認を強制されるが……
夫の裏切りの果てに
鍋
恋愛
セイディは、ルーベス王国の第1王女として生まれ、政略結婚で隣国エレット王国に嫁いで来た。
夫となった王太子レオポルドは背が高く涼やかな碧眼をもつ美丈夫。文武両道で人当たりの良い性格から、彼は国民にとても人気が高かった。
王宮の奥で大切に育てられ男性に免疫の無かったセイディは、レオポルドに一目惚れ。二人は仲睦まじい夫婦となった。
結婚してすぐにセイディは女の子を授かり、今は二人目を妊娠中。
お腹の中の赤ちゃんと会えるのを楽しみに待つ日々。
美しい夫は、惜しみない甘い言葉で毎日愛情を伝えてくれる。臣下や国民からも慕われるレオポルドは理想的な夫。
けれど、レオポルドには秘密の愛妾がいるらしくて……?
※ハッピーエンドではありません。どちらかというとバッドエンド??
※浮気男にざまぁ!ってタイプのお話ではありません。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
【完結】「心に決めた人がいる」と旦那様は言った
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
「俺にはずっと心に決めた人がいる。俺が貴方を愛することはない。貴女はその人を迎え入れることさえ許してくれればそれで良いのです。」
そう言われて愛のない結婚をしたスーザン。
彼女にはかつて愛した人との思い出があった・・・
産業革命後のイギリスをモデルにした架空の国が舞台です。貴族制度など独自の設定があります。
----
初めて書いた小説で初めての投稿で沢山の方に読んでいただき驚いています。
終わり方が納得できない!という方が多かったのでエピローグを追加します。
お読みいただきありがとうございます。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる