24 / 71
良い、主将復帰
しおりを挟む
ここは魔法渋谷高校剣道部の稽古場。
「ああ~、日本武道館の下見になんかいかなければ良かった。」
栞たちはダメージを受けて全国高校剣道大会の会場の下見から帰ってきた。
「知らなかった。全国大会の前に東京大会があるなんて。」
「そっちか!?」
「どっちよ?」
気を紛らわせようと惚けるも、剣道部員たちの表情は重い。
「あの人たちも魔法高校剣道大会東京大会に出てくるんだね。」
「そだね。」
「流行語大賞かよ。」
栞たちは魔法日本武道館に下見に行った時のことを思い出す。
「それにしてもなんなんだ? あの人たちの強さは!?」
「あんなのいたら、私たちが勝てないじゃないか!?」
「怖過ぎて、ドキドキできない!?」
魔法渋谷高校の剣道部の前に、立ち塞がる魔法少女の5人グループ。
「栞、なんで第8魔法少女をスカウトしとかなかったのよ!? そうすれば敵になることはなかったでしょ!?」
「仕方がないでしょ!? 1の10万字付近で現れたから、お友達になろうって言う文字数が足らなかったのよ!」
確かに本シリーズは大幅なアップデートを行った。ただの渋谷が、魔法少女の認識では魔法都市渋谷になった。普通の剣道も、魔法剣道。キャラクターの特殊能力も面倒臭いので、全て魔法にした。
「第8魔法少女、テロリストを司る魔法少女のイスラちゃん。完全に私は嫌われているわ。」
「おまえがいじめるからだろうが!?」
他人に危害を加えると自分に害が帰って来る。古いことわざである。
「あのマイクロウェーブ破の女の子はなんなの?」
「虹子って、呼ばれてた。あんなスゴイ、エネルギー破を撃てるんだもの、彼女も魔法少女よね。」
「第9の魔法少女か、最近、魔法少女の登場ペースが早くないか?」
「仕方がないわよ。魔法少女48でアイドルもので売り出すつもりでしょ。」
「剣道だけでも大変なのに、今度は歌と踊りの稽古か、やめてくれ。」
「かわいいドキ子、アイドルやる! ドキ。」
キャラクターの人数が多ければ多いほど、容易に転用ができる。
「で、一番の強敵は、リーダー格の女の子よ。」
「確かに。マイクロウェーブ破で壊れた日本武道館を、いとも簡単に修復してしまった。あれは魔法とか、特殊能力とかの領域を超えているじゃない?」
「あの子、できる、できる、できるって魔法を唱えていたわ。やっぱり魔法少女なのよ!?」
第10魔法少女の存在が明らかになる。
「ということは、後の2人も魔法少女!?」
「なんだって!?」
「ギャア!?」
渋谷高校剣道部に戦慄が走る。
「その可能性はあるけど、魔法剣道の団体戦は3勝すれば勝ちよ。1つの高校にキャラクターを3人以上割り当てるかしら?」
「そうね、ズボラな展開だもの。1校で魔法少女3人以上はしないはず。」
「なんだ、焦って損した。」
「キャッハッハ!」
笑って恐怖を紛らわせる。
「でも恵比寿高校は、キャラクターが4人いたよ。」
恵比寿高校には魔法少女の恵、ラブリー、メアリー、ユウリーの4人。確か監督も入れれば5人もいる。
「ガーン。」
意気消沈する栞たち。
「こら! 練習しろ!」
そこに女の怒鳴り声が聞こえる。
「楽子!?」
現れたのは恋の病で入院していた、主将の猿野楽子である。
「よう。」
おまけの代官山男もいる。
「みんな! 何を弱気になっているの! 私たちの目標は、高校剣道で日本一になることよ! 夢は諦めなければ叶う! 夢は見るものではない! 夢は叶えるものだ!」
帰ってきた楽子の言葉に栞たち部員は元気を取り戻す。
「日本一になるぞ!」
「おお!」
こうして渋谷高校剣道部は戦う気力を取り戻した。
「私も日本一になるまで、恋愛は封印ね。」
「そんな。ガーン。」
楽子の禁恋宣言に落ち込む代官山男であった。
つづく。
「ああ~、日本武道館の下見になんかいかなければ良かった。」
栞たちはダメージを受けて全国高校剣道大会の会場の下見から帰ってきた。
「知らなかった。全国大会の前に東京大会があるなんて。」
「そっちか!?」
「どっちよ?」
気を紛らわせようと惚けるも、剣道部員たちの表情は重い。
「あの人たちも魔法高校剣道大会東京大会に出てくるんだね。」
「そだね。」
「流行語大賞かよ。」
栞たちは魔法日本武道館に下見に行った時のことを思い出す。
「それにしてもなんなんだ? あの人たちの強さは!?」
「あんなのいたら、私たちが勝てないじゃないか!?」
「怖過ぎて、ドキドキできない!?」
魔法渋谷高校の剣道部の前に、立ち塞がる魔法少女の5人グループ。
「栞、なんで第8魔法少女をスカウトしとかなかったのよ!? そうすれば敵になることはなかったでしょ!?」
「仕方がないでしょ!? 1の10万字付近で現れたから、お友達になろうって言う文字数が足らなかったのよ!」
確かに本シリーズは大幅なアップデートを行った。ただの渋谷が、魔法少女の認識では魔法都市渋谷になった。普通の剣道も、魔法剣道。キャラクターの特殊能力も面倒臭いので、全て魔法にした。
「第8魔法少女、テロリストを司る魔法少女のイスラちゃん。完全に私は嫌われているわ。」
「おまえがいじめるからだろうが!?」
他人に危害を加えると自分に害が帰って来る。古いことわざである。
「あのマイクロウェーブ破の女の子はなんなの?」
「虹子って、呼ばれてた。あんなスゴイ、エネルギー破を撃てるんだもの、彼女も魔法少女よね。」
「第9の魔法少女か、最近、魔法少女の登場ペースが早くないか?」
「仕方がないわよ。魔法少女48でアイドルもので売り出すつもりでしょ。」
「剣道だけでも大変なのに、今度は歌と踊りの稽古か、やめてくれ。」
「かわいいドキ子、アイドルやる! ドキ。」
キャラクターの人数が多ければ多いほど、容易に転用ができる。
「で、一番の強敵は、リーダー格の女の子よ。」
「確かに。マイクロウェーブ破で壊れた日本武道館を、いとも簡単に修復してしまった。あれは魔法とか、特殊能力とかの領域を超えているじゃない?」
「あの子、できる、できる、できるって魔法を唱えていたわ。やっぱり魔法少女なのよ!?」
第10魔法少女の存在が明らかになる。
「ということは、後の2人も魔法少女!?」
「なんだって!?」
「ギャア!?」
渋谷高校剣道部に戦慄が走る。
「その可能性はあるけど、魔法剣道の団体戦は3勝すれば勝ちよ。1つの高校にキャラクターを3人以上割り当てるかしら?」
「そうね、ズボラな展開だもの。1校で魔法少女3人以上はしないはず。」
「なんだ、焦って損した。」
「キャッハッハ!」
笑って恐怖を紛らわせる。
「でも恵比寿高校は、キャラクターが4人いたよ。」
恵比寿高校には魔法少女の恵、ラブリー、メアリー、ユウリーの4人。確か監督も入れれば5人もいる。
「ガーン。」
意気消沈する栞たち。
「こら! 練習しろ!」
そこに女の怒鳴り声が聞こえる。
「楽子!?」
現れたのは恋の病で入院していた、主将の猿野楽子である。
「よう。」
おまけの代官山男もいる。
「みんな! 何を弱気になっているの! 私たちの目標は、高校剣道で日本一になることよ! 夢は諦めなければ叶う! 夢は見るものではない! 夢は叶えるものだ!」
帰ってきた楽子の言葉に栞たち部員は元気を取り戻す。
「日本一になるぞ!」
「おお!」
こうして渋谷高校剣道部は戦う気力を取り戻した。
「私も日本一になるまで、恋愛は封印ね。」
「そんな。ガーン。」
楽子の禁恋宣言に落ち込む代官山男であった。
つづく。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
【短編】悪役令嬢と蔑まれた私は史上最高の遺書を書く
とによ
恋愛
婚約破棄され、悪役令嬢と呼ばれ、いじめを受け。
まさに不幸の役満を食らった私――ハンナ・オスカリウスは、自殺することを決意する。
しかし、このままただで死ぬのは嫌だ。なにか私が生きていたという爪痕を残したい。
なら、史上最高に素晴らしい出来の遺書を書いて、自殺してやろう!
そう思った私は全身全霊で遺書を書いて、私の通っている魔法学園へと自殺しに向かった。
しかし、そこで謎の美男子に見つかってしまい、しまいには遺書すら読まれてしまう。
すると彼に
「こんな遺書じゃダメだね」
「こんなものじゃ、誰の記憶にも残らないよ」
と思いっきりダメ出しをされてしまった。
それにショックを受けていると、彼はこう提案してくる。
「君の遺書を最高のものにしてみせる。その代わり、僕の研究を手伝ってほしいんだ」
これは頭のネジが飛んでいる彼について行った結果、彼と共に歴史に名を残してしまう。
そんなお話。
形だけの妻ですので
hana
恋愛
結婚半年で夫のワルツは堂々と不倫をした。
相手は伯爵令嬢のアリアナ。
栗色の長い髪が印象的な、しかし狡猾そうな女性だった。
形だけの妻である私は黙認を強制されるが……
夫の裏切りの果てに
鍋
恋愛
セイディは、ルーベス王国の第1王女として生まれ、政略結婚で隣国エレット王国に嫁いで来た。
夫となった王太子レオポルドは背が高く涼やかな碧眼をもつ美丈夫。文武両道で人当たりの良い性格から、彼は国民にとても人気が高かった。
王宮の奥で大切に育てられ男性に免疫の無かったセイディは、レオポルドに一目惚れ。二人は仲睦まじい夫婦となった。
結婚してすぐにセイディは女の子を授かり、今は二人目を妊娠中。
お腹の中の赤ちゃんと会えるのを楽しみに待つ日々。
美しい夫は、惜しみない甘い言葉で毎日愛情を伝えてくれる。臣下や国民からも慕われるレオポルドは理想的な夫。
けれど、レオポルドには秘密の愛妾がいるらしくて……?
※ハッピーエンドではありません。どちらかというとバッドエンド??
※浮気男にざまぁ!ってタイプのお話ではありません。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
【完結】「心に決めた人がいる」と旦那様は言った
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
「俺にはずっと心に決めた人がいる。俺が貴方を愛することはない。貴女はその人を迎え入れることさえ許してくれればそれで良いのです。」
そう言われて愛のない結婚をしたスーザン。
彼女にはかつて愛した人との思い出があった・・・
産業革命後のイギリスをモデルにした架空の国が舞台です。貴族制度など独自の設定があります。
----
初めて書いた小説で初めての投稿で沢山の方に読んでいただき驚いています。
終わり方が納得できない!という方が多かったのでエピローグを追加します。
お読みいただきありがとうございます。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる