汚れ無き純粋な瞳の平凡な日常。2 魔法少女育成編

ここは代々木の体育館。
「一本! それまで!」
 剣道の大会が行われていた。
「カッコイイ! 私、強い人大好き!」
 クラスメートの猿野楽子と代官山男は剣道大会を見に来ていた。
「楽子、強い人が好きなのか?」
 代官山男は猿野楽子のことが好きだった。
「よし! 俺! 剣道やる! 俺は強くなる!」
 男が好きな女のために何かをする。ごく普通の志望動機である。それがたまたま剣道だったというだけのことである。
「面白い! 私もやる!」
 猿野楽子も剣道をやることにした。
「あなたたちもやるでしょ?」
「うえっ!?」
 普通の恋愛小説にならないのが、このシリーズ。このシリーズといって逃げれるところもすごい。便利。
「ねえ! 谷子ちゃんもやろうよ!」
「なんで!? 私も!?」
 渋井谷子である。猿野楽子と同じ渋谷高校のクラスメートである。しかし、根暗な谷子が剣道観戦? 学校に友達がいたのか? 詐欺だ! 苦情の電話が殺到するので、なぜ巻き込まれたかを書こう。

2019,1
なろう、アルファ転載
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