〇〇少女ワールド ３

困っている人を助ける少女

「お友達になろう！　〇〇少女ワールド！　アハッ！」
　真理亜、お友達１０億人キャンペーン実施中！

「危ない？　とうー！」
　真理亜はおばあさんが石につまずいてしまうと危ないので颯爽と現れる。
「おばあさんを転ばそうとする悪い石め！　私が蹴り飛ばしてやる！　くらえ！　必殺！　タイキック！」
　必殺技のタイキックが石に炸裂して蹴り飛ばす。
「これで大丈夫ですよ。おばあさん、安心して道を歩いてください。アハッ！」
「どうも親切にありがとうございます。」
「いえいえ。お友達を守るのが私の務めですから。アハッ！」
　おばあさんを石の魔の手から救った真理亜。
「おおー！　これでこそ正義の味方よ！　いい感じだわ！　アハッ！」
　ハイレベルな困った人を助けてお友達にする。それが〇〇少女ワールド。
「ピーン！　なに！？　この嫌な感覚は！？」
　真理亜は元超能力少女として感覚で困っている人を感じ取ることができる。
「危ない！？　歩きスマホをしている女子高生が電信柱にぶつかろうとしている！？　何としてでも助けなければ！」
　一目散に駆けていく真理亜。
「立ちていること自体が犯罪だ！　呪いの電信柱め！　私のタイキックを受けてみろ！」
　真理亜は電信柱に必殺のタイキックをお見舞いする。
「フッ、これで良し。」
　電信柱は粉々に砕け散った。
「お嬢さん、大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます。」
　女子高生は感謝して去って行った。
「いいことをするって気持ちがいいな。アハッ！」
　向かう所、敵なし！　〇〇少女ワールド！
「ピキーン！　この感覚は！？　空か！？」
　真理亜が空を見上げるとカラスが空爆態勢に入っていた。
「危ない！？　このままでは街がカラスの糞で壊滅してしまう！？」
　咄嗟に道端に落ちている石を拾う。
「お友達の笑顔は私が守る！　くらえ！　必殺！　石投げ！」
　真理亜は電線に停まっているカラスに石を投げた。
「アホー！？」
　カラスに石が命中。カラスは地面に落下した。
「よし！　これでカラスも退治したぞ！　正義は必ず勝つのだ！　アハッ！」
　真理亜はいつも皆の笑顔でお友達を、街を守っていた。
「・・・・・・マジ、これの繰り返しでいいのか？」
　黄昏る真理亜であった。
　つづく。