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お客様少女
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「悲しみを蹴り飛ばす! 〇〇少女ワールド! お友達になろう! アハッ!」
真理亜、お友達1億人キャンペーン実施中!
「やばい!? 私にお友達がいない!? 悲しい・・・・・・。」
ウリアは追い詰められていた。
「コンビニオーナー少女として奮闘していた私のお友達といえば、日勤の真理亜とアリア、エリア。夜勤のイリアだけ・・・・・・。なんて私の人生は寂しいんだ!?」
幼くして両親をコンビニの24時間勤務で失ったウリアに友達はいなかった。
「んん!? 待てよ!? 真理亜ちゃんたちがお友達ということは、私の立場は真理亜ちゃんたちよりも上なのでは!? ・・・・・・いや、あの真理亜ちゃんたちが私の傘下に素直に入るとは思えない!? ええ~い!? 私はどうすればいい!?」
ウリアはコンビニで働きながら答えを探していた。
「一層のこと、今回得た火の力でコンビニを燃やしてしまえば、私は呪縛から解き放たれて自由に好きなことができるようになるかもしれない!?」
24時間営業の呪いから解き放たれるかもしれないウリア。
「いや! ダメだ! お父さんとお母さんが守った〇〇少女ワールド・コンビニを手放す訳にはいかない!」
ウリアは両親思いの良い奴だった。
「〇〇少女ワールドが世界的大ヒット作になったら、グッツの独占販売とライセンス契約でガッチリ儲けるんだ! 私は世界一のコンビニ女王になるのだ! アハッ!」
商売人ウリアの本音である。
「分かった。アハッ! って、人の欲望と野心なのね。アハッ!」
「アハッ! は人の夢と希望よ! お姉ちゃん! 少しズレてるよ! アハッ!」
いつものように真理亜と楓のアハ姉妹が現れた。
「出たな! 我がコンビニの労働者!」
「違うわ! 私は〇〇少女ワールド・コンビニのタイキック娘よ!」
「サイキック! お姉ちゃん! 少しズレてるよ!」
〇〇少女ワールド・コンビニにご来店すると、カワイイ店員さんにお尻を蹴ってもらえるサービスが販売されるだろう。
「私のお友達がウリアちゃんで、アリアちゃんには魔法少女として、呪文少女のお友達たちが、ゾンビ少女だったイリアちゃんにはアンデットなどのお友達がいる。しかし! 毎日コンビニで忙しく働いているウリアちゃんにはお友達がいない!」
「うっ!? それは!?」
図星をつかれたウリアは言葉に困る。
「こんにちわ!」
その時、コンビニにお客がやって来た。
「ユウシャリアちゃん!」
「ん? どうしたの? ウリアちゃん。」
「ユウシャリア???」
「コンビニの常連のお客様なの。」
「私は勇者少女のユウシャリア。ウリアちゃんのお友達だよ! アハッ!」
「なんですと!?」
常連客はウリアのお友達だった。それに驚く真理亜。
「こんにちわ!」
あの時、新たなお客様がやって来た。
「マオウリアちゃん!」
「マオウリア!?」
「私もコンビニの常連客で、ウリアちゃんのお友達だよ! アハッ!」
「彼女は魔王少女のマオウリアちゃん。私のお友達なの。アハッ!」
「な、なんですと!?」
「こうなったら、コンビニにやってくるお客様は、全員私のお友達だ!」
ウリアは覚悟を決めた。
「バハムート少女のバハムートリアちゃん!」
「首無し少女のクビナシリアちゃん!」
「地域パトロールの巡回中のケイサツリアちゃん!」
「商品を配達してくれるハイタツリアちゃん!」
「商品を買わないでトイレだけ借りていくトイレリアちゃん!」
次々とお客様をお友達にしていくウリア。
「君も〇〇少女ワールド・コンビニにやって来て、私とお友達になろう! アハッ!」
ウリアのお友達キャンペーンの決めゼリフが炸裂する。
「ま、負けた・・・・・・私の読みが甘かったことを認めるわ。」
「やったー! 真理亜ちゃんに勝った! アハッ!」
撃沈する真理亜。
「だが、勘違いするなよ。おまえの力で勝ったのではないということだ。亡くなられたご両親と来店してくださるお客様のおかげで勝てたことを忘れるな。」
「お父さん! お母さん! お客様! ありがとう! ウリアは初心を忘れずに日々のお仕事をがんばります!」
新たに決意するウリアであった。
「なんて良い話だ!? このままでは面白くない!? 悲しい。」
あくまでも笑いを求める真理亜。
「たまにはいいじゃん! お姉ちゃん! 少しズレてるよ!」
姉に呆れる妹の楓。
「ありがとう! 真理亜ちゃん! 私にも多くのお友達がいることに気づかせてくれて!」
「ウッ!? そ、そうよね。私とウリアちゃんはお友達だもんね。アハッ!」
結局中の良い真理亜とウリア。
「ということで店番をよろしくね。私は楓ちゃんと真理亜ちゃんの家に帰って、おいしいご飯をいただくから。」
「え!?」
「お姉ちゃん、しっかりアルバイトしてね。」
「楓!? おまえまで!? お姉ちゃんを見捨てないでくれー!?」
ウリアと楓は一度も振り返らずに去って行った。
「こうなったらチキンを上げまくって、食いつくしてやるぜ! なんだかおもしろくなってきたの! アハッ!」
普段通りの〇〇少女ワールド。
つづく。
真理亜、お友達1億人キャンペーン実施中!
「やばい!? 私にお友達がいない!? 悲しい・・・・・・。」
ウリアは追い詰められていた。
「コンビニオーナー少女として奮闘していた私のお友達といえば、日勤の真理亜とアリア、エリア。夜勤のイリアだけ・・・・・・。なんて私の人生は寂しいんだ!?」
幼くして両親をコンビニの24時間勤務で失ったウリアに友達はいなかった。
「んん!? 待てよ!? 真理亜ちゃんたちがお友達ということは、私の立場は真理亜ちゃんたちよりも上なのでは!? ・・・・・・いや、あの真理亜ちゃんたちが私の傘下に素直に入るとは思えない!? ええ~い!? 私はどうすればいい!?」
ウリアはコンビニで働きながら答えを探していた。
「一層のこと、今回得た火の力でコンビニを燃やしてしまえば、私は呪縛から解き放たれて自由に好きなことができるようになるかもしれない!?」
24時間営業の呪いから解き放たれるかもしれないウリア。
「いや! ダメだ! お父さんとお母さんが守った〇〇少女ワールド・コンビニを手放す訳にはいかない!」
ウリアは両親思いの良い奴だった。
「〇〇少女ワールドが世界的大ヒット作になったら、グッツの独占販売とライセンス契約でガッチリ儲けるんだ! 私は世界一のコンビニ女王になるのだ! アハッ!」
商売人ウリアの本音である。
「分かった。アハッ! って、人の欲望と野心なのね。アハッ!」
「アハッ! は人の夢と希望よ! お姉ちゃん! 少しズレてるよ! アハッ!」
いつものように真理亜と楓のアハ姉妹が現れた。
「出たな! 我がコンビニの労働者!」
「違うわ! 私は〇〇少女ワールド・コンビニのタイキック娘よ!」
「サイキック! お姉ちゃん! 少しズレてるよ!」
〇〇少女ワールド・コンビニにご来店すると、カワイイ店員さんにお尻を蹴ってもらえるサービスが販売されるだろう。
「私のお友達がウリアちゃんで、アリアちゃんには魔法少女として、呪文少女のお友達たちが、ゾンビ少女だったイリアちゃんにはアンデットなどのお友達がいる。しかし! 毎日コンビニで忙しく働いているウリアちゃんにはお友達がいない!」
「うっ!? それは!?」
図星をつかれたウリアは言葉に困る。
「こんにちわ!」
その時、コンビニにお客がやって来た。
「ユウシャリアちゃん!」
「ん? どうしたの? ウリアちゃん。」
「ユウシャリア???」
「コンビニの常連のお客様なの。」
「私は勇者少女のユウシャリア。ウリアちゃんのお友達だよ! アハッ!」
「なんですと!?」
常連客はウリアのお友達だった。それに驚く真理亜。
「こんにちわ!」
あの時、新たなお客様がやって来た。
「マオウリアちゃん!」
「マオウリア!?」
「私もコンビニの常連客で、ウリアちゃんのお友達だよ! アハッ!」
「彼女は魔王少女のマオウリアちゃん。私のお友達なの。アハッ!」
「な、なんですと!?」
「こうなったら、コンビニにやってくるお客様は、全員私のお友達だ!」
ウリアは覚悟を決めた。
「バハムート少女のバハムートリアちゃん!」
「首無し少女のクビナシリアちゃん!」
「地域パトロールの巡回中のケイサツリアちゃん!」
「商品を配達してくれるハイタツリアちゃん!」
「商品を買わないでトイレだけ借りていくトイレリアちゃん!」
次々とお客様をお友達にしていくウリア。
「君も〇〇少女ワールド・コンビニにやって来て、私とお友達になろう! アハッ!」
ウリアのお友達キャンペーンの決めゼリフが炸裂する。
「ま、負けた・・・・・・私の読みが甘かったことを認めるわ。」
「やったー! 真理亜ちゃんに勝った! アハッ!」
撃沈する真理亜。
「だが、勘違いするなよ。おまえの力で勝ったのではないということだ。亡くなられたご両親と来店してくださるお客様のおかげで勝てたことを忘れるな。」
「お父さん! お母さん! お客様! ありがとう! ウリアは初心を忘れずに日々のお仕事をがんばります!」
新たに決意するウリアであった。
「なんて良い話だ!? このままでは面白くない!? 悲しい。」
あくまでも笑いを求める真理亜。
「たまにはいいじゃん! お姉ちゃん! 少しズレてるよ!」
姉に呆れる妹の楓。
「ありがとう! 真理亜ちゃん! 私にも多くのお友達がいることに気づかせてくれて!」
「ウッ!? そ、そうよね。私とウリアちゃんはお友達だもんね。アハッ!」
結局中の良い真理亜とウリア。
「ということで店番をよろしくね。私は楓ちゃんと真理亜ちゃんの家に帰って、おいしいご飯をいただくから。」
「え!?」
「お姉ちゃん、しっかりアルバイトしてね。」
「楓!? おまえまで!? お姉ちゃんを見捨てないでくれー!?」
ウリアと楓は一度も振り返らずに去って行った。
「こうなったらチキンを上げまくって、食いつくしてやるぜ! なんだかおもしろくなってきたの! アハッ!」
普段通りの〇〇少女ワールド。
つづく。
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