20 / 70
先生少女の悲しみ
しおりを挟む
「先生。」
職員室にやって来た真理亜。
「あら? どうしたの? 大神さん。」
先生少女のセンセリア先生。
「5人集まったので部として認めてください。」
お友達部の設立メンバー5人の署名のある部活動設立申請書を出す真理亜。
「ゲッ!? 本気だったの!? お友達部!?」
おふざけだと思っていた先生少女。
「失礼な!? 生徒が頑張っていたら応援するのが先生でしょ!?」
センセリアに憤慨する真理亜。
「まあまあ、怒らないで。あなたの赤点を私が小細工して追試を受けなくていいようにしてあげたんだから。アハッ!」
センセリアは真理亜が追試しても合格点は取れないので、無駄が分かっているので追試を回避するようにした。
「ありがとうございます! 先生大好き! アハッ!」
手のひらを返す真理亜は笑顔で愛想を先生少女に振りまく。
「クソッ!? こいつ、これでも先生か!? どんな頭をしているのか覗いてやる! インスピレーション!」
真理亜はセンセリアの心の世界に侵入する。
「殺風景ね。先生の心の中。」
真理亜はセンセリアの心にやってきた。
「どうせ私の人生なんか、殺風景ですよ。」
「ゲッ!? なんてネガティブなの!?」
真理亜は暗くていじけているセンセリアを見つけた。
「どうしたんですか?」
「教師なんて安月給だし、お堅い職業だから男にも避けられるし、学校の男教師なんて、女生徒に手を出しまくっている変態ばっかりだし、もうすぐ三十路だし・・・・・・私の人生は真っ暗じゃないの!」
安月給、独身、彼氏無し、悲しみのセンセリア。
「知らなかった。先生も大変なんですね。」
真理亜は先生の悲しみに触れ同情する。
「何を言っているの!? 一番大変なのは・・・・・・あなたの相手よ! 大神さん!」
「はい~!? 私ですか~!?」
センセリアの悲しみの主なる要因は、真理亜だった。
「そうよ! あなたよ! テストはいつも赤点! 授業中はいびきと寝言! それだけでも恥ずかしいのに、今度はお友達部を作るなんて言うから、私が校長や他の教師から「大変ですね。クスッ。」「いや~大神がうちのクラスじゃなくて良かった。アハッ!」散々バカにされているのよ! ああ~! 他に仕事があったら先生なんてやめてしまいたい!」
真理亜の小学校、中学校の担任教師も同じ道をたどって来ただろう。
「それなに褒めなくても。」
「誰も褒めてない! あんたは先生ブレイカーか!?」
「アハッ!」
笑って誤魔化す真理亜は先生の壊し屋である。
「先生、ここにサインをお願いします。」
「サイン!? なんだか芸能人になったみたい! アハッ!」
言われるままに上機嫌でセンセリアは署名する。
「ありがとうございます。」
「○○ちゃんへって、書かなくていいの?」
「それは結構です。だって、お友達部の顧問の欄に署名をもらっただけですから。アハッ!」
「なんですと!?」
これで新規部活動の申請書の記入箇所が埋まった。
「これでお友達部は設立ね! アハッ!」
物事が思い通り進み笑顔の真理亜。
「嫌だー!? もう教師なんかやめてやるー!? うおおおおおー!」
真理亜に振り回され疲れ切って吠える先生のセンセリアだった。
つづく。
職員室にやって来た真理亜。
「あら? どうしたの? 大神さん。」
先生少女のセンセリア先生。
「5人集まったので部として認めてください。」
お友達部の設立メンバー5人の署名のある部活動設立申請書を出す真理亜。
「ゲッ!? 本気だったの!? お友達部!?」
おふざけだと思っていた先生少女。
「失礼な!? 生徒が頑張っていたら応援するのが先生でしょ!?」
センセリアに憤慨する真理亜。
「まあまあ、怒らないで。あなたの赤点を私が小細工して追試を受けなくていいようにしてあげたんだから。アハッ!」
センセリアは真理亜が追試しても合格点は取れないので、無駄が分かっているので追試を回避するようにした。
「ありがとうございます! 先生大好き! アハッ!」
手のひらを返す真理亜は笑顔で愛想を先生少女に振りまく。
「クソッ!? こいつ、これでも先生か!? どんな頭をしているのか覗いてやる! インスピレーション!」
真理亜はセンセリアの心の世界に侵入する。
「殺風景ね。先生の心の中。」
真理亜はセンセリアの心にやってきた。
「どうせ私の人生なんか、殺風景ですよ。」
「ゲッ!? なんてネガティブなの!?」
真理亜は暗くていじけているセンセリアを見つけた。
「どうしたんですか?」
「教師なんて安月給だし、お堅い職業だから男にも避けられるし、学校の男教師なんて、女生徒に手を出しまくっている変態ばっかりだし、もうすぐ三十路だし・・・・・・私の人生は真っ暗じゃないの!」
安月給、独身、彼氏無し、悲しみのセンセリア。
「知らなかった。先生も大変なんですね。」
真理亜は先生の悲しみに触れ同情する。
「何を言っているの!? 一番大変なのは・・・・・・あなたの相手よ! 大神さん!」
「はい~!? 私ですか~!?」
センセリアの悲しみの主なる要因は、真理亜だった。
「そうよ! あなたよ! テストはいつも赤点! 授業中はいびきと寝言! それだけでも恥ずかしいのに、今度はお友達部を作るなんて言うから、私が校長や他の教師から「大変ですね。クスッ。」「いや~大神がうちのクラスじゃなくて良かった。アハッ!」散々バカにされているのよ! ああ~! 他に仕事があったら先生なんてやめてしまいたい!」
真理亜の小学校、中学校の担任教師も同じ道をたどって来ただろう。
「それなに褒めなくても。」
「誰も褒めてない! あんたは先生ブレイカーか!?」
「アハッ!」
笑って誤魔化す真理亜は先生の壊し屋である。
「先生、ここにサインをお願いします。」
「サイン!? なんだか芸能人になったみたい! アハッ!」
言われるままに上機嫌でセンセリアは署名する。
「ありがとうございます。」
「○○ちゃんへって、書かなくていいの?」
「それは結構です。だって、お友達部の顧問の欄に署名をもらっただけですから。アハッ!」
「なんですと!?」
これで新規部活動の申請書の記入箇所が埋まった。
「これでお友達部は設立ね! アハッ!」
物事が思い通り進み笑顔の真理亜。
「嫌だー!? もう教師なんかやめてやるー!? うおおおおおー!」
真理亜に振り回され疲れ切って吠える先生のセンセリアだった。
つづく。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
その溺愛は伝わりづらい
海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。
しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。
偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。
御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。
これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。
【7/27完結しました。読んでいただいてありがとうございました。】
【続編も8/17完結しました。】
「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785
↑この続編は、R18の過激描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
わけありのイケメン捜査官は英国名家の御曹司、潜入先のロンドンで絶縁していた家族が事件に
川喜多アンヌ
ミステリー
あのイケメンが捜査官? 話せば長~いわけありで。
もしあなたの同僚が、潜入捜査官だったら? こんな人がいるんです。
ホークは十四歳で家出した。名門の家も学校も捨てた。以来ずっと偽名で生きている。だから他人に化ける演技は超一流。証券会社に潜入するのは問題ない……のはずだったんだけど――。
なりきり過ぎる捜査官の、どっちが本業かわからない潜入捜査。怒涛のような業務と客に振り回されて、任務を遂行できるのか? そんな中、家族を巻き込む事件に遭遇し……。
リアルなオフィスのあるあるに笑ってください。
主人公は4話目から登場します。表紙は自作です。
主な登場人物
ホーク……米国歳入庁(IRS)特別捜査官である主人公の暗号名。今回潜入中の名前はアラン・キャンベル。恋人の前ではデイヴィッド・コリンズ。
トニー・リナルディ……米国歳入庁の主任特別捜査官。ホークの上司。
メイリード・コリンズ……ワシントンでホークが同棲する恋人。
カルロ・バルディーニ……米国歳入庁捜査局ロンドン支部のリーダー。ホークのロンドンでの上司。
アダム・グリーンバーグ……LB証券でのホークの同僚。欧州株式営業部。
イーサン、ライアン、ルパート、ジョルジオ……同。
パメラ……同。営業アシスタント。
レイチェル・ハリー……同。審査部次長。
エディ・ミケルソン……同。株式部COO。
ハル・タキガワ……同。人事部スタッフ。東京支店のリストラでロンドンに転勤中。
ジェイミー・トールマン……LB証券でのホークの上司。株式営業本部長。
トマシュ・レコフ……ロマネスク海運の社長。ホークの客。
アンドレ・ブルラク……ロマネスク海運の財務担当者。
マリー・ラクロワ……トマシュ・レコフの愛人。ホークの客。
マーク・スチュアート……資産運用会社『セブンオークス』の社長。ホークの叔父。
グレン・スチュアート……マークの息子。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
しのぶ想いは夏夜にさざめく
叶けい
BL
看護師の片倉瑠維は、心臓外科医の世良貴之に片想い中。
玉砕覚悟で告白し、見事に振られてから一ヶ月。約束したつもりだった花火大会をすっぽかされ内心へこんでいた瑠維の元に、驚きの噂が聞こえてきた。
世良先生が、アメリカ研修に行ってしまう?
その後、ショックを受ける瑠維にまで異動の辞令が。
『……一回しか言わないから、よく聞けよ』
世良先生の哀しい過去と、瑠維への本当の想い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる