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ゾンビ少女
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「しまった!? アリアちゃんの黒い塊を振り払う時、お話だけで解決しないで、タイキック・ソードやタイキックをお見舞いすれば良かった。チッ。」
「サイキックね。真理亜ちゃん、少しズレてるよ。」
悔しがるどこかズレている真理亜とツッコミを入れるアリア。
「さあ! 気を取り直して、クラスメイトをお友達にするぞ!」
真理亜のお友達100万人キャンペーン実施中。
「あれ? この席の子、いつも欠席ね。どうしたのかしら?」
真理亜のお隣の席には誰もいなかった。
「その席はイリアちゃんの席だよ。」
「イリアちゃん・・・・・・あのイリアちゃん!?」
驚愕する真理亜。
「そう、真理亜ちゃん家のお隣さんの墓地に住んでいるゾンビ少女のイリアちゃんよ。」
「なんだ。あのイリアちゃんか。私のお友達だ。アハッ!」
何でも少女にする。誰でもお友達にする。それが○○少女ワールドだ。
「欠席も当然よね。ゾンビだからイリアちゃんは太陽の光に当たったら死んじゃうんだもの。」
ゾンビは太陽の光に弱い。太陽の光を浴びると溶けて消滅してしまう。まあ、夜には生き返るので問題はない。
「イリアちゃんは夜はコンビニで夜勤のアルバイトをしている。勉強との掛け持ちは大変だろうね。」
夜行性のゾンビにとって、深夜のコンビニや深夜の警備の仕事は転職なのだ。
「でも、イリアちゃんの席には黒い塊が見える。」
黒い塊はイリアの悲しみである。
「覗いてみよう。タイキック・インスピレーション!」
真理亜は土足でイリアの悲しみの精神世界にみ込む。
「ああ~私も皆と一緒に勉強したいな。夜学の生徒は私一人ぼっちなんだもの。悲しいぜ!」
これがイリアの悲しみであった。
「よっこいしょ。」
真理亜は現実世界に戻ってきた。
「分かったわ! 私たちでイリアちゃんの悲しみを解決してあげましょうよ!」
「そうだね。イリアちゃんも、本当はみんなと一緒に勉強したい!」
真理亜とアリアはお友達のイリアの悲しみを解決しようと考えた。
「イリアちゃん、出ておいで。」
「太陽が沈まないと出てこれないか。残念。」
放課後、イリアちゃんの住まいの墓地を捜索するも会えなかった。
「先に夕食を頂いているよ。」
「イリアちゃん!?」
家に帰ってみると、イリアが大神家で夕食をいつもの様に食べていた。
「よく溶けないで来れたわね!?」
「お墓と真理亜ちゃん家の地下に抜け道を掘ったから、いつでも遊びに来れるよ。アハッ!」
「それは良かったね。イリアちゃん。アハッ!」
「本当にいいのか?」
真理亜とイリアはお友達だから、それでいいのだ。
「イリアちゃん、私とアリアちゃんで太陽に当たっても溶けないタイキック・マジック・スーツを作ってみたの。来て見て。」
「ありがとう! 真理亜ちゃん! アリアちゃん!」
イリアちゃんはスーツを着てみた。
「じゃあ、早速、家の周りを散歩してくるね。アハッ!」
太陽の光を浴びても死なないと聞き、喜んで散歩に出かけるイリア。
「行ってらっしゃい。アハッ!」
「イリアちゃんが喜んでくれて良かったね。」
お友達のイリアの嬉しそうな顔を見て喜ぶ。
「ああ! これが夢にまで見た太陽の光なのね!」
イリアは夕日を浴びて悶えている。
「ギャアアアアアアー!?」
しかし、イリアの体は太陽の光を浴びて消滅していった。
「・・・・・・まだ試作品だったもんね。アハッ!」
「今度はもっと強化してして作ってみよう。」
「おお!」
何事も無かったように話を進める真理亜とアリア。
「どうせイリアちゃんは夜になれば生き返るしな。」
「それより、コンビニのアルバイトをどうしよう?」
「私たちで代わりに働くしかあるまい。」
ガクンっとうなだれる二人であった。
つづく。
「サイキックね。真理亜ちゃん、少しズレてるよ。」
悔しがるどこかズレている真理亜とツッコミを入れるアリア。
「さあ! 気を取り直して、クラスメイトをお友達にするぞ!」
真理亜のお友達100万人キャンペーン実施中。
「あれ? この席の子、いつも欠席ね。どうしたのかしら?」
真理亜のお隣の席には誰もいなかった。
「その席はイリアちゃんの席だよ。」
「イリアちゃん・・・・・・あのイリアちゃん!?」
驚愕する真理亜。
「そう、真理亜ちゃん家のお隣さんの墓地に住んでいるゾンビ少女のイリアちゃんよ。」
「なんだ。あのイリアちゃんか。私のお友達だ。アハッ!」
何でも少女にする。誰でもお友達にする。それが○○少女ワールドだ。
「欠席も当然よね。ゾンビだからイリアちゃんは太陽の光に当たったら死んじゃうんだもの。」
ゾンビは太陽の光に弱い。太陽の光を浴びると溶けて消滅してしまう。まあ、夜には生き返るので問題はない。
「イリアちゃんは夜はコンビニで夜勤のアルバイトをしている。勉強との掛け持ちは大変だろうね。」
夜行性のゾンビにとって、深夜のコンビニや深夜の警備の仕事は転職なのだ。
「でも、イリアちゃんの席には黒い塊が見える。」
黒い塊はイリアの悲しみである。
「覗いてみよう。タイキック・インスピレーション!」
真理亜は土足でイリアの悲しみの精神世界にみ込む。
「ああ~私も皆と一緒に勉強したいな。夜学の生徒は私一人ぼっちなんだもの。悲しいぜ!」
これがイリアの悲しみであった。
「よっこいしょ。」
真理亜は現実世界に戻ってきた。
「分かったわ! 私たちでイリアちゃんの悲しみを解決してあげましょうよ!」
「そうだね。イリアちゃんも、本当はみんなと一緒に勉強したい!」
真理亜とアリアはお友達のイリアの悲しみを解決しようと考えた。
「イリアちゃん、出ておいで。」
「太陽が沈まないと出てこれないか。残念。」
放課後、イリアちゃんの住まいの墓地を捜索するも会えなかった。
「先に夕食を頂いているよ。」
「イリアちゃん!?」
家に帰ってみると、イリアが大神家で夕食をいつもの様に食べていた。
「よく溶けないで来れたわね!?」
「お墓と真理亜ちゃん家の地下に抜け道を掘ったから、いつでも遊びに来れるよ。アハッ!」
「それは良かったね。イリアちゃん。アハッ!」
「本当にいいのか?」
真理亜とイリアはお友達だから、それでいいのだ。
「イリアちゃん、私とアリアちゃんで太陽に当たっても溶けないタイキック・マジック・スーツを作ってみたの。来て見て。」
「ありがとう! 真理亜ちゃん! アリアちゃん!」
イリアちゃんはスーツを着てみた。
「じゃあ、早速、家の周りを散歩してくるね。アハッ!」
太陽の光を浴びても死なないと聞き、喜んで散歩に出かけるイリア。
「行ってらっしゃい。アハッ!」
「イリアちゃんが喜んでくれて良かったね。」
お友達のイリアの嬉しそうな顔を見て喜ぶ。
「ああ! これが夢にまで見た太陽の光なのね!」
イリアは夕日を浴びて悶えている。
「ギャアアアアアアー!?」
しかし、イリアの体は太陽の光を浴びて消滅していった。
「・・・・・・まだ試作品だったもんね。アハッ!」
「今度はもっと強化してして作ってみよう。」
「おお!」
何事も無かったように話を進める真理亜とアリア。
「どうせイリアちゃんは夜になれば生き返るしな。」
「それより、コンビニのアルバイトをどうしよう?」
「私たちで代わりに働くしかあるまい。」
ガクンっとうなだれる二人であった。
つづく。
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