上 下
23 / 101

武器屋、三国の剣

しおりを挟む
「さあ! いよいよ街を作るわよ!」
「おお!」
 渋子の家の外の巨大ボスは、姉の日向が消し完全に消滅され平和になった。
「まずは武器屋ね。」
「それでは武器屋のランク分け一覧表を作りましょう。」
「S、聖剣エクスカリバー。」
「A、ドラゴンキラー。」
「B、鋼の剣。」
「C、剣。」
「D、檜の棒。」
「こんな所ですか?」
「殿、ここで問題が数点発生せました。」
「どういうこと? シバちゃん。」
「キャラクターのランク分けで、Dが一般の曹操軍兵とかでした。ということはDが剣になります。」
「それにCが剣ですが、Bは鋼の剣。剣の素材でランク分けすることになります。例えると、Bがゴールドソード。Cがシルバーソード。Dが普通の剣です。」
「ランクの高い武器を製作するには、鉱石などの素材集めが必要になります。」
 ゲームに強い武器、また強い剣を作るためには素材を集めなければいけない。
「次にソウちゃんに強い武器がないということです。元々、三国志というのは人間関係のドラマなので、武器の種類や名前なんて、ほぼ存在しません。」
「そうなんだ。」
「そこで考えたのがソウちゃんなら、魏王の剣とか丞相の魔法書、丞相のグリモワールとか、何かオリジナルなものを創作しないといけません。」 
「それ、いただき。」
 優秀なAIのシバちゃんとソウちゃんのアイデアを素直にパクる、自称、天才ゲーム・プログラマーの姉の日向であった。
「そうなると三国志でSが聖剣エクスカリバー、Aがドラゴンキラーというのもおかしいのね。」
「気軽にS武器は魏王の剣、蜀王の剣、呉王の剣の三本にしましょう。」
「三本の剣をAランクにして、シークレットSランク武器を作成するとか?」
「三国の剣とかいいですね。」
「三国志モチーフ? パクリ? オマージュ、リスペクトで、新しい物語ができそうですね。」
「武器屋を作成するだけで、これだけ話が盛り上がるのね。ワクワクしてきたわ。」
「素晴らしい! 置き換えでいいのかな? 三国志を三国の剣だから。天下統一を三本の剣を手に入れたら世界を統一できると言い伝えがある。とか。」
「それいいですね。」
「ワッハッハー!」
 日向たちは楽しく創作を楽しんだ。
「あの・・・・・・武器屋の製作を忘れていますけど? はいはい、私は難しい話は分かりませんよ。ケッ!」
 一人蚊帳の外の渋子であった。
 つづく。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~

夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。 しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。 とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。 エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。 スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。 *小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜

墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。 主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。 異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……? 召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。 明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

処理中です...