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カロヤカさん2
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「ルンルルン~。」
軽井沢花は16歳の女子高生。道を歩いていた。
「あ、自転車が倒れている。」
すると彼女は、道端に自転車が倒れていることに気付いた。
「自転車を起こしてあげよう。」
彼女は倒れている自転車を起こして立てる。
「すいません、その自転車、私の何です。倒れていたのを起こしてくれて、ありがとうございます。」
「どういたしまして。」
自転車の持ち主が戻ってきた。
「今日も良いことをしたわ。ルンルルン~。」
良いことをした彼女のステップはカロヤカだった。
「ラッキー! 自転車が転がってる! 駅前に乗り捨てようっと!」
悪者は落ちている自転車に気付いた。
「拾った自転車は、俺の物だ! ワッハッハー!」
悪者は拾った自転車を盗んでしまう。
「こらー! 自転車の持ち主が困っているかもしれないじゃないか! 拾った自転車を元の場所に戻すんだ!」
正義者が悪者を注意する。
「知るか! そんなもの!」
悪者が正義者に逆ギレする。
「なら仕方がない! くらえ! 正義の鉄槌!」
正義者が力で悪者をねじ伏せよう殴りかかる。
「そんなもの効くか! 悪者パンチ!」
悪者は、暴力では正義者の何倍も強かった。
「ぎゃあ!? 正義が、正義が負けるのか!?」
しかし、悪者の方が強く、正義者が破れる。
「なになに? どうしたの?」
そこに軽井沢花が現れる。
「悪い人が拾った自転車を盗もうとしたの。それを止めようとした正義の人が悪い人に負けちゃったの。」
野次馬の第三者から彼女は話の経緯を聞く。
「なんですって!? なんて悪い奴なの! 許せない!」
彼女は、悪者の態度が許せなかった。
「やったー! 自転車は俺の物だ! 放置してる奴が悪いんだ! ギャハハハハー!」
悪者は自転車を自分の物にして、気分上々に歩き始めた。
「どうしよう? このままじゃ悪い人が去って行くわ。」
第三者は悪者が良い思いをするのが悔しかった。
「大丈夫よ! この世に悪の栄えたためしはないわ! きっと悪いことをした者には、天罰が下るのよ!」
「ギャア!? 空から鳥の糞が!?」
まず悪者は、鳥の糞に当たります。
「よろしく。」
「チュンチュン。」
悪者に糞をぶつけるように鳥さんに頼む小人さん。
「ギャア!? 犬の糞!?」
次に悪者は、道端の犬の糞を踏みます。
「よろしく。」
「ワンワン。」
悪者に糞を踏ますように犬さんに頼む妖精さん。
「なんなんだ!? 今日は自転車を拾ってラッキーなはず!? なぜ!? 鳥の糞に当たったり、犬の糞を踏まなければいけないんだ!?」
さすがの悪者も自分の運勢に振り回されます。
「さっさと、こんな場所から脱出だ!」
悪者は盗んだ自転車に乗って現場から逃げようとした。
「ギャア!? ブレーキが効かないだと!?」
最後に悪者の盗んだ自転車はブレーキが壊れていて、壁にぶつかります。
「パンクさせる?」
「ブレーキを取っちゃおう。」
妖精さんと小人さんが自転車に細工します。
「アワワワワワ。」
悪者は救急車に乗って病院に向かいます。
「良い子のみんなは、拾ったお金は交番に届けようね。良いことをすれば、自分にも良いことがあるのよ。ルンルルン~。」
今日の教訓である。悪いことをすれば、自分に悪いことが返ってくるのだ。
「カロヤカにお任せあれ。」
人は、妖精さんと小人さんと友達の彼女のことを、カロヤカさんと呼ぶ。
つづく。
軽井沢花は16歳の女子高生。道を歩いていた。
「あ、自転車が倒れている。」
すると彼女は、道端に自転車が倒れていることに気付いた。
「自転車を起こしてあげよう。」
彼女は倒れている自転車を起こして立てる。
「すいません、その自転車、私の何です。倒れていたのを起こしてくれて、ありがとうございます。」
「どういたしまして。」
自転車の持ち主が戻ってきた。
「今日も良いことをしたわ。ルンルルン~。」
良いことをした彼女のステップはカロヤカだった。
「ラッキー! 自転車が転がってる! 駅前に乗り捨てようっと!」
悪者は落ちている自転車に気付いた。
「拾った自転車は、俺の物だ! ワッハッハー!」
悪者は拾った自転車を盗んでしまう。
「こらー! 自転車の持ち主が困っているかもしれないじゃないか! 拾った自転車を元の場所に戻すんだ!」
正義者が悪者を注意する。
「知るか! そんなもの!」
悪者が正義者に逆ギレする。
「なら仕方がない! くらえ! 正義の鉄槌!」
正義者が力で悪者をねじ伏せよう殴りかかる。
「そんなもの効くか! 悪者パンチ!」
悪者は、暴力では正義者の何倍も強かった。
「ぎゃあ!? 正義が、正義が負けるのか!?」
しかし、悪者の方が強く、正義者が破れる。
「なになに? どうしたの?」
そこに軽井沢花が現れる。
「悪い人が拾った自転車を盗もうとしたの。それを止めようとした正義の人が悪い人に負けちゃったの。」
野次馬の第三者から彼女は話の経緯を聞く。
「なんですって!? なんて悪い奴なの! 許せない!」
彼女は、悪者の態度が許せなかった。
「やったー! 自転車は俺の物だ! 放置してる奴が悪いんだ! ギャハハハハー!」
悪者は自転車を自分の物にして、気分上々に歩き始めた。
「どうしよう? このままじゃ悪い人が去って行くわ。」
第三者は悪者が良い思いをするのが悔しかった。
「大丈夫よ! この世に悪の栄えたためしはないわ! きっと悪いことをした者には、天罰が下るのよ!」
「ギャア!? 空から鳥の糞が!?」
まず悪者は、鳥の糞に当たります。
「よろしく。」
「チュンチュン。」
悪者に糞をぶつけるように鳥さんに頼む小人さん。
「ギャア!? 犬の糞!?」
次に悪者は、道端の犬の糞を踏みます。
「よろしく。」
「ワンワン。」
悪者に糞を踏ますように犬さんに頼む妖精さん。
「なんなんだ!? 今日は自転車を拾ってラッキーなはず!? なぜ!? 鳥の糞に当たったり、犬の糞を踏まなければいけないんだ!?」
さすがの悪者も自分の運勢に振り回されます。
「さっさと、こんな場所から脱出だ!」
悪者は盗んだ自転車に乗って現場から逃げようとした。
「ギャア!? ブレーキが効かないだと!?」
最後に悪者の盗んだ自転車はブレーキが壊れていて、壁にぶつかります。
「パンクさせる?」
「ブレーキを取っちゃおう。」
妖精さんと小人さんが自転車に細工します。
「アワワワワワ。」
悪者は救急車に乗って病院に向かいます。
「良い子のみんなは、拾ったお金は交番に届けようね。良いことをすれば、自分にも良いことがあるのよ。ルンルルン~。」
今日の教訓である。悪いことをすれば、自分に悪いことが返ってくるのだ。
「カロヤカにお任せあれ。」
人は、妖精さんと小人さんと友達の彼女のことを、カロヤカさんと呼ぶ。
つづく。
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