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愛媛剣
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「やって来ました! みかん県!」
ユリは愛媛県にやって来た。
「道後温泉なんかに行かない! 私はミカン畑に行って、美味しいミカンを食べ尽くすのだ! ワッハッハー!」
愛媛に恐怖の女王が舞い降りた。
「みかんを食べてアイドルになろう!」
ユリの夢はミカン・・・・・・ではなくアイドルになることである。
「やって来ました! ミカン畑! ジュルジュル。」
涎を垂らしながらミカン畑にユリがやって来た。
「いただきます! 美味しい! みかんちゃん!」
ユリはミカンを食べようとする。
「そこまでだ! ミカン泥棒!」
そこに一人の少女が現れる。
「誰だ!? 私の食事を邪魔する者は!?」
正に大魔王の貫禄のあるユリ。
「私は愛媛のアイドル候補生の中村レイコだ! おまえなんかにはミカン1個も渡さない!」
ユリの前に立ちはだかるレイコ。
「いいのか? 私の食事を邪魔して。おまえには物事の道理を教えなければいけないようだな。」
ユリは食事を邪魔されて機嫌が悪い。
「教えてもらおうか。道理というものを!」
ユリとレイコは闘志を燃やす。
「これはサイキック・インプレション!?」
ユリとレイコは同じアイドル候補生同士。同じ精神世界を共感している。
「おまえもアイドルになりたいのか? いや? これはミカン? いったいどうなっているんだ?」
レイコはユリの中でアイドルと同じだけミカンが好きだと知る。
「そういうあなたはアイドルになりたいのね。でも愛媛出身なのにミカンを愛さないなんて郷土愛が足らないんじゃない?」
ユリはレイコの中にアイドルになりたいという夢を見つける。
「仕方がないだろ! ミカンしかない愛媛から脱出するにはアイドルになって東京に行くしかないんだから!」
田舎者の言い分である。
「それは違うぞ! 違うぞ! 違うぞ!」
ユリの声が響き渡る。
「都会だからとか田舎だからとか、そういうのではなくて、田舎すら愛せない者に都会を愛せるはずがない! ミカン一つを大切にできない者がアイドルになってもファンに愛されるはずがない!」
珍しくごもっともな意見をいうユリ。
「うっ! うっ! うっ! まさかミカン泥棒に故郷の大切さを教えられるとは!? この勝負は私の負けだ。煮るなり焼くなり好きにしろ!」
ユリはレイコに勝った。
「はい。一緒にミカンを食べよう。」
ユリはレイコにミカンを差し出す。
「うん。美味しい。こんなに美味しい物が愛媛にはあったのね。知らなかった。」
素直にミカンを食べるレイコ。
「でも、さっきのは何だったのかしら?」
「きっと超能力よ。」
「超能力?」
ユリとレイコはミカンを食べながら超能力トークする。
「心と心で伝え合うテレパシーとか、念じてモノを動かすことができるサイコキネシスよ。」
「あんた、田舎にいるくせに最先端に詳しいわね。」
「田舎だから暇でやることがないからテレビや雑誌の情報に敏感なのよ。」
田舎者あるある。
「そこまでだ! よくもミカンを勝手に食べたな!」
そこに妖怪が現れる。
「何者だ?」
お約束なので聞いてみる。
「私は世界征服を企む悪の軍団ジョーカーの妖怪ミカン! おまえたちはミカンの食べ過ぎでここで死ぬのだ!」
妖怪ミカンが現れた。
「誰が死ぬもんか! 私はもっといっぱいミカンを食べるんだ!」
「いや、違うでしょ。私たちはアイドルになるんでしょ。」
「そうだっけ。アハッ!」
レイコはユリを窘める。
「くらえ! ミカン・ボム!」
妖怪はミカン爆弾で攻撃してくる。
「キャアアアアアアー!」
ユリたちは吹き飛ばされる。
「妖怪ミカン! おまえの好きにはさせないぞ!」
「私も一緒に戦うわ!」
ユリとレイコは一緒に戦うことにした。
「いでよ! 東京刀!」
「いでよ! 愛媛剣!」
何も無い所から刀と剣が現れる。
「くらえ! みかん! 東京刀! 秘剣! ユリカモメ!」
「愛媛剣! 奥義! コマドリ!」
ユリとレイコは必殺技を放つ。
「ギャアアアアアアー!」
妖怪ミカンは瀕死の状態になる。それにしても妖怪の種類がないので名産品自ら妖怪役をしなくてはならないとは世知がない時代である。
「いくよ! レイコ!」
「オーケー! ユリ!」
ユリとレイコの呼吸が一つになる。
「いくぞ! 夢と希望の都道府剣2連撃!」
ユリとレイコの二人のコンビネーション攻撃。
「ギャアアアアアアー!」
妖怪ミカンは倒された。
「やったー! 勝った! わ~い!」
勝利を喜ぶレイコ。
「それでは早速ですが、ミカンを食べたいと思います。アハッ!」
ユリはミカンを食べ始める。
「歌わんのかい!? なら私が歌わしてもらいます!」
レイコはウイニングライブを行う。
「香ばしい香りの愛媛! みかんがいっぱい愛媛! 他に何もない愛媛!」
軽くディスる方が人気が出るらしい。
「なに? 四国に侵入者だと。」
世界征服を企む悪の軍団ジョーカーの妖怪で日本支部の幹部の一人玉藻の前。
「どこのどいつだい? 私の管轄に侵入したのは。」
「こいつです。」
子狐がユリの映像を見せる。
「こんなデブがアイドル候補生!? 冗談も顔だけにしてよね。ワッハッハー!」
ユリは食べ過ぎでかなり体重が増えている。
「簡単にひねり潰してやる!」
玉藻の前はユリを倒そうとする。
「次は高知でカツオのたたきね!」
ユリはミカンを食べ尽くした。
「私も行くわ。アイドルに必要なのは綺麗な顔と歌と踊り、それに戦闘力よ!」
レイコの言うことはこの世界ではごもっともであった。
「コンコン。」
その時、迷子の子狐が現れる。
「焼いて食べよう! ジュルジュル!」
ユリには動物は食料に見える。
「コン!?」
子狐は怯える。
「やめなさい! 怯えているでしょ!」
注意するレイコ。
「チッ。食い損ねたわ。」
悔しがるユリ。
「おいで。野生だとユリに食べられてしまうので、私が飼ってあげよう。」
レイコは子狐を飼うことにした。
「コンコン。」
子狐も大喜び。
「それではかつおのたたきに向かって出発!」
ユリの冒険はつづく。
つづく。
愛媛剣 レイコ コマドリ
ユリは愛媛県にやって来た。
「道後温泉なんかに行かない! 私はミカン畑に行って、美味しいミカンを食べ尽くすのだ! ワッハッハー!」
愛媛に恐怖の女王が舞い降りた。
「みかんを食べてアイドルになろう!」
ユリの夢はミカン・・・・・・ではなくアイドルになることである。
「やって来ました! ミカン畑! ジュルジュル。」
涎を垂らしながらミカン畑にユリがやって来た。
「いただきます! 美味しい! みかんちゃん!」
ユリはミカンを食べようとする。
「そこまでだ! ミカン泥棒!」
そこに一人の少女が現れる。
「誰だ!? 私の食事を邪魔する者は!?」
正に大魔王の貫禄のあるユリ。
「私は愛媛のアイドル候補生の中村レイコだ! おまえなんかにはミカン1個も渡さない!」
ユリの前に立ちはだかるレイコ。
「いいのか? 私の食事を邪魔して。おまえには物事の道理を教えなければいけないようだな。」
ユリは食事を邪魔されて機嫌が悪い。
「教えてもらおうか。道理というものを!」
ユリとレイコは闘志を燃やす。
「これはサイキック・インプレション!?」
ユリとレイコは同じアイドル候補生同士。同じ精神世界を共感している。
「おまえもアイドルになりたいのか? いや? これはミカン? いったいどうなっているんだ?」
レイコはユリの中でアイドルと同じだけミカンが好きだと知る。
「そういうあなたはアイドルになりたいのね。でも愛媛出身なのにミカンを愛さないなんて郷土愛が足らないんじゃない?」
ユリはレイコの中にアイドルになりたいという夢を見つける。
「仕方がないだろ! ミカンしかない愛媛から脱出するにはアイドルになって東京に行くしかないんだから!」
田舎者の言い分である。
「それは違うぞ! 違うぞ! 違うぞ!」
ユリの声が響き渡る。
「都会だからとか田舎だからとか、そういうのではなくて、田舎すら愛せない者に都会を愛せるはずがない! ミカン一つを大切にできない者がアイドルになってもファンに愛されるはずがない!」
珍しくごもっともな意見をいうユリ。
「うっ! うっ! うっ! まさかミカン泥棒に故郷の大切さを教えられるとは!? この勝負は私の負けだ。煮るなり焼くなり好きにしろ!」
ユリはレイコに勝った。
「はい。一緒にミカンを食べよう。」
ユリはレイコにミカンを差し出す。
「うん。美味しい。こんなに美味しい物が愛媛にはあったのね。知らなかった。」
素直にミカンを食べるレイコ。
「でも、さっきのは何だったのかしら?」
「きっと超能力よ。」
「超能力?」
ユリとレイコはミカンを食べながら超能力トークする。
「心と心で伝え合うテレパシーとか、念じてモノを動かすことができるサイコキネシスよ。」
「あんた、田舎にいるくせに最先端に詳しいわね。」
「田舎だから暇でやることがないからテレビや雑誌の情報に敏感なのよ。」
田舎者あるある。
「そこまでだ! よくもミカンを勝手に食べたな!」
そこに妖怪が現れる。
「何者だ?」
お約束なので聞いてみる。
「私は世界征服を企む悪の軍団ジョーカーの妖怪ミカン! おまえたちはミカンの食べ過ぎでここで死ぬのだ!」
妖怪ミカンが現れた。
「誰が死ぬもんか! 私はもっといっぱいミカンを食べるんだ!」
「いや、違うでしょ。私たちはアイドルになるんでしょ。」
「そうだっけ。アハッ!」
レイコはユリを窘める。
「くらえ! ミカン・ボム!」
妖怪はミカン爆弾で攻撃してくる。
「キャアアアアアアー!」
ユリたちは吹き飛ばされる。
「妖怪ミカン! おまえの好きにはさせないぞ!」
「私も一緒に戦うわ!」
ユリとレイコは一緒に戦うことにした。
「いでよ! 東京刀!」
「いでよ! 愛媛剣!」
何も無い所から刀と剣が現れる。
「くらえ! みかん! 東京刀! 秘剣! ユリカモメ!」
「愛媛剣! 奥義! コマドリ!」
ユリとレイコは必殺技を放つ。
「ギャアアアアアアー!」
妖怪ミカンは瀕死の状態になる。それにしても妖怪の種類がないので名産品自ら妖怪役をしなくてはならないとは世知がない時代である。
「いくよ! レイコ!」
「オーケー! ユリ!」
ユリとレイコの呼吸が一つになる。
「いくぞ! 夢と希望の都道府剣2連撃!」
ユリとレイコの二人のコンビネーション攻撃。
「ギャアアアアアアー!」
妖怪ミカンは倒された。
「やったー! 勝った! わ~い!」
勝利を喜ぶレイコ。
「それでは早速ですが、ミカンを食べたいと思います。アハッ!」
ユリはミカンを食べ始める。
「歌わんのかい!? なら私が歌わしてもらいます!」
レイコはウイニングライブを行う。
「香ばしい香りの愛媛! みかんがいっぱい愛媛! 他に何もない愛媛!」
軽くディスる方が人気が出るらしい。
「なに? 四国に侵入者だと。」
世界征服を企む悪の軍団ジョーカーの妖怪で日本支部の幹部の一人玉藻の前。
「どこのどいつだい? 私の管轄に侵入したのは。」
「こいつです。」
子狐がユリの映像を見せる。
「こんなデブがアイドル候補生!? 冗談も顔だけにしてよね。ワッハッハー!」
ユリは食べ過ぎでかなり体重が増えている。
「簡単にひねり潰してやる!」
玉藻の前はユリを倒そうとする。
「次は高知でカツオのたたきね!」
ユリはミカンを食べ尽くした。
「私も行くわ。アイドルに必要なのは綺麗な顔と歌と踊り、それに戦闘力よ!」
レイコの言うことはこの世界ではごもっともであった。
「コンコン。」
その時、迷子の子狐が現れる。
「焼いて食べよう! ジュルジュル!」
ユリには動物は食料に見える。
「コン!?」
子狐は怯える。
「やめなさい! 怯えているでしょ!」
注意するレイコ。
「チッ。食い損ねたわ。」
悔しがるユリ。
「おいで。野生だとユリに食べられてしまうので、私が飼ってあげよう。」
レイコは子狐を飼うことにした。
「コンコン。」
子狐も大喜び。
「それではかつおのたたきに向かって出発!」
ユリの冒険はつづく。
つづく。
愛媛剣 レイコ コマドリ
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