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「何やってるの!? ブラピ!?」
火起こしのクエストをこなしている最中のブラピの元を、孤児院の子供エディが訪ねてきた。
「火を起こそうとしているんだ。集中することによって、精神力をアップするクエストだ。」
「・・・・・・はい。」
火のハリウッドを手に入れたエディは、指先一つで火をつけてみせる。
「おお!? 火が着いた!? エディ、おまえ成長したな。」
「成長していないのは、ブラピだけだよ。」
「そうかもな。」
ブラピは、久しぶりにエディと出会って、たくましくなったエディの姿を喜んでいる。
「何を呑気にやってるんだよ!?」
「クエスト。」
「魔界ではクリスが泣いているんだぞ!」
「これもクリスのためだ。魔界で銅像化したクリスを助けるためには、クリスと一緒に封印された傲慢のルシファーという邪神を倒さなければいけない。そのためにはクエスト100回達成で手に入る最強のハリウッドのハリウッドを手に入れなければいけない。」
ブラピは何があってもぶれない。最初から狙いは最強のハリウッドである。
「誰を倒すんだって?」
その時、黒い羽を羽ばたかせて人間界に邪神ルシファーが現れる。
「な、なんだ!? 化け物か!?」
「違う!? あれが邪神ルシファーだ!?」
ブラピは初めて人類の敵の姿を見た。彼女は普通にきれいな女性の女神に見えた。しかし羽に人の顔のようなものが2つ埋まってあった。
「あ、あれは・・・・・・ジョニー!? エマ!?」
「どうして!? こんなことに!?」
ルシファーの羽の2つの顔の正体はジョニーとエマだった。
「こいつらは私を魔王の封印から解いてくれた命の恩人だよ。だから、殺さずに私の中に吸収してやったんだ。私と共に永遠の命を生きるんだ。」
「なんて酷いことを!?」
「それに、この子たちは私を封印した憎い元魔王の子供たちらしいじゃないか。大切な子供を私に奪われて今頃、あの女は生き地獄を味わっているだろうよ。キャッハッハー!」
「許せない!? 邪神ルシファー!? ブラピは下がっていて! こいつはここで僕が倒す!」
エディは火のハリウッドの力でルシファーを倒すつもりだった。
「神と銀河のハリウッドの二人がかりでも叶わなかったのに、たかが火のハリウッド如きで何ができるというだい? キャッハッハー!」
「なんだと!?」
「おまえも私の復讐の対象なんだよ。」
邪神ルシファーの羽にエディも飲み込まれる。
つづく。
火起こしのクエストをこなしている最中のブラピの元を、孤児院の子供エディが訪ねてきた。
「火を起こそうとしているんだ。集中することによって、精神力をアップするクエストだ。」
「・・・・・・はい。」
火のハリウッドを手に入れたエディは、指先一つで火をつけてみせる。
「おお!? 火が着いた!? エディ、おまえ成長したな。」
「成長していないのは、ブラピだけだよ。」
「そうかもな。」
ブラピは、久しぶりにエディと出会って、たくましくなったエディの姿を喜んでいる。
「何を呑気にやってるんだよ!?」
「クエスト。」
「魔界ではクリスが泣いているんだぞ!」
「これもクリスのためだ。魔界で銅像化したクリスを助けるためには、クリスと一緒に封印された傲慢のルシファーという邪神を倒さなければいけない。そのためにはクエスト100回達成で手に入る最強のハリウッドのハリウッドを手に入れなければいけない。」
ブラピは何があってもぶれない。最初から狙いは最強のハリウッドである。
「誰を倒すんだって?」
その時、黒い羽を羽ばたかせて人間界に邪神ルシファーが現れる。
「な、なんだ!? 化け物か!?」
「違う!? あれが邪神ルシファーだ!?」
ブラピは初めて人類の敵の姿を見た。彼女は普通にきれいな女性の女神に見えた。しかし羽に人の顔のようなものが2つ埋まってあった。
「あ、あれは・・・・・・ジョニー!? エマ!?」
「どうして!? こんなことに!?」
ルシファーの羽の2つの顔の正体はジョニーとエマだった。
「こいつらは私を魔王の封印から解いてくれた命の恩人だよ。だから、殺さずに私の中に吸収してやったんだ。私と共に永遠の命を生きるんだ。」
「なんて酷いことを!?」
「それに、この子たちは私を封印した憎い元魔王の子供たちらしいじゃないか。大切な子供を私に奪われて今頃、あの女は生き地獄を味わっているだろうよ。キャッハッハー!」
「許せない!? 邪神ルシファー!? ブラピは下がっていて! こいつはここで僕が倒す!」
エディは火のハリウッドの力でルシファーを倒すつもりだった。
「神と銀河のハリウッドの二人がかりでも叶わなかったのに、たかが火のハリウッド如きで何ができるというだい? キャッハッハー!」
「なんだと!?」
「おまえも私の復讐の対象なんだよ。」
邪神ルシファーの羽にエディも飲み込まれる。
つづく。
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