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マーチ6
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ここはディセンバー城。3つ首竜アジ・ダハーカは死んだ。12首竜のズメイは侵略する者を全て滅ぼすために立ちふさがっている。
「さあ、ケイティ姫。私と結婚式をあげるのだ。」
魔王の手下の上官エイブラムは、アジ・ダハーカの妻のケイティと結婚して城主になるつもりだった。
「あ・・・あなた・・・。」
エイブラムに洗脳されて自由に行動できないケイティが言葉をしゃべり、目から涙を流している。
「そうか、そうか。私と結婚できるのが嬉しいのか? ワッハッハー!」
裏切り者が消え、きれいな女と結婚し、お城まで手に入れようという順調なエイブラムはご満悦だった。
「い・・・や・・・。」
ケイティは微かな所でエイブラムの洗脳に抵抗を試みるが、体が自分の意志で動かない。
「私は姫を妻にすることを誓うぞ! さあ! 誓いのキッスだ!」
エイブラムが目を閉じて唇をケイティの唇に押し当てようとする。
「ギャア!?」
その時、突如、エイブラムの頭に斧が刺さる。
「な、なんだ!?」
エイブラムは訳も分からないので後ろを振り向いた。
「お嬢様に手は出させません!」
「ババア!?」
なんとエイブラムの頭に斧を突き刺したのは、ケイティのばあやだった。
「どんなに強い竜を操ることが出来ても、か弱い人間でもおまえを殺せることが出来ると言ったのはおまえだ。なら、この年寄りでも、姫様を思う会心の一撃でおまえだけは倒してみせます!」
ばあやの決死の覚悟は、確実にエイブラムに致命傷を与えている。
「クソババア!?」
出血多量でフラフラなエイブラムは、ばあやに計画の全てを台無しにされて血が逆流しそうなくらい激怒した。
「こんなところで・・・この私が・・・ギャア!?」
エイブラムの斧の刺さった頭から血が噴き出し、エイブラムは死んだ。
「ありがとう。ばあや。」
ケイティは正気を取り戻した。
「姫様のお役に立て良かったです。」
ばあやはケイティを守れてうれしそうだった。
「あなた、私も直ぐに参ります。」
「姫様、あの世でもお世話をさせていただきます。」
そう言うとケイティと、ばあやは地面に倒れて息をしていなかった。
「サブリナ。あの人の元に私を届けてちょうだい。」
「ガオ。」
サブリナの背にケイティとばあやは乗り天に召されていった。
「ガオ。」
この戦いで生き残ったのは洗脳が解け黒竜から守護竜に戻ったズメイと、難民生活からディセンバー城に住み着いていたオクトーバー村の人々だけであった。
ここはディセンバー城。
「なんだ!? これは!?」
アインたちは、やっとディセンバー城にたどり着いた。
「遅かった!? 遅すぎたんだ!?」
「みんなは無事なの!?」
「ガオー!?」
アインたちはディセンバー城の悲惨な光景を見た。
「そんな!?」
「ケイティ!?」
アジ・ダハーカも、ケイティも、サブリナも、ばあやも、ディセンバー城の人々も死に絶えて動かなかった。
「私が、この城で合ったことを伝えよう。」
「あなたは?」
「ズメイ。私の罪滅ぼしに、この城の守護竜になろう。」
ズメイも魔王の手下の上官エイブラムの洗脳が解け、本来の優しい守護竜に戻っていた。
「教えてください。何があったのか。」
こうして誰もいなくなったディセンバー城で、アインは城主になる。
つづく。
「さあ、ケイティ姫。私と結婚式をあげるのだ。」
魔王の手下の上官エイブラムは、アジ・ダハーカの妻のケイティと結婚して城主になるつもりだった。
「あ・・・あなた・・・。」
エイブラムに洗脳されて自由に行動できないケイティが言葉をしゃべり、目から涙を流している。
「そうか、そうか。私と結婚できるのが嬉しいのか? ワッハッハー!」
裏切り者が消え、きれいな女と結婚し、お城まで手に入れようという順調なエイブラムはご満悦だった。
「い・・・や・・・。」
ケイティは微かな所でエイブラムの洗脳に抵抗を試みるが、体が自分の意志で動かない。
「私は姫を妻にすることを誓うぞ! さあ! 誓いのキッスだ!」
エイブラムが目を閉じて唇をケイティの唇に押し当てようとする。
「ギャア!?」
その時、突如、エイブラムの頭に斧が刺さる。
「な、なんだ!?」
エイブラムは訳も分からないので後ろを振り向いた。
「お嬢様に手は出させません!」
「ババア!?」
なんとエイブラムの頭に斧を突き刺したのは、ケイティのばあやだった。
「どんなに強い竜を操ることが出来ても、か弱い人間でもおまえを殺せることが出来ると言ったのはおまえだ。なら、この年寄りでも、姫様を思う会心の一撃でおまえだけは倒してみせます!」
ばあやの決死の覚悟は、確実にエイブラムに致命傷を与えている。
「クソババア!?」
出血多量でフラフラなエイブラムは、ばあやに計画の全てを台無しにされて血が逆流しそうなくらい激怒した。
「こんなところで・・・この私が・・・ギャア!?」
エイブラムの斧の刺さった頭から血が噴き出し、エイブラムは死んだ。
「ありがとう。ばあや。」
ケイティは正気を取り戻した。
「姫様のお役に立て良かったです。」
ばあやはケイティを守れてうれしそうだった。
「あなた、私も直ぐに参ります。」
「姫様、あの世でもお世話をさせていただきます。」
そう言うとケイティと、ばあやは地面に倒れて息をしていなかった。
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「ガオ。」
サブリナの背にケイティとばあやは乗り天に召されていった。
「ガオ。」
この戦いで生き残ったのは洗脳が解け黒竜から守護竜に戻ったズメイと、難民生活からディセンバー城に住み着いていたオクトーバー村の人々だけであった。
ここはディセンバー城。
「なんだ!? これは!?」
アインたちは、やっとディセンバー城にたどり着いた。
「遅かった!? 遅すぎたんだ!?」
「みんなは無事なの!?」
「ガオー!?」
アインたちはディセンバー城の悲惨な光景を見た。
「そんな!?」
「ケイティ!?」
アジ・ダハーカも、ケイティも、サブリナも、ばあやも、ディセンバー城の人々も死に絶えて動かなかった。
「私が、この城で合ったことを伝えよう。」
「あなたは?」
「ズメイ。私の罪滅ぼしに、この城の守護竜になろう。」
ズメイも魔王の手下の上官エイブラムの洗脳が解け、本来の優しい守護竜に戻っていた。
「教えてください。何があったのか。」
こうして誰もいなくなったディセンバー城で、アインは城主になる。
つづく。
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