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「目指せ10万字! 他が完成したので、ここに全力投球! 癒し女のおみっちゃん!」

この物語は、クセのある幽霊の物語である。


「テイストを変えよう。」
おみっちゃんは何かを思いついた。
「どうしたの? おみっちゃん。」
そこに又ちゃんが現れた。
「あ、又ちゃん。」
「恥ずかしい。猫又だからって、又ちゃんって呼ばないで。」
モジモジ又ちゃんはお約束である。
「もう突拍子もなく、悪役の新キャラを出して続編を無理やり続けるような延命工作より、1話完結の4コマスタイルにした方がSFの猫型ロボットや台風を呼ぶ園児とか忍法小僧とかアンパンの擬人化とかみたいに、変な作品よりも、初あやかしものとしてテレビ局がついてくれればガッチリ儲かると思うんだ。」
「そっちかい!?」
結局、書き手が同じなので作品設定が変わっても内容は変わらないのだった。
「じゃあ、まずは何から始めるの。」
又ちゃんがおみっちゃんに聞く。
「とりあえず、12月だからクリスマス話題でいいんじゃない。」
「置きにきたね。国民的番組を目指すんだね。」
又ちゃんはおみっちゃんに感心した。普通でなければ大衆ウケしないのである。
「まず、私がサンタクロースの衣装を着る。」
「よ! カワイイよ! おみっちゃん!」
「足は無いんですけど・・・エヘ。」
サンタクロースコスプレを褒められて喜ぶおみっちゃん。
「次に又ちゃんにトナカイの衣装を着せると。」
「うんうん・・・なんでやねん!? 私は猫だぞ!?」
思わず関西弁が出る又ちゃん。
「仕方ないじゃない。だって、トナカイの妖怪がいないんだから。」
「夢馬とか、獏だっているじゃないか!?」
「ダメダメ。二人は子供を眠らせるのに頑張っているから無理。」
「じゃあ、コンコンは?」
「ダメ。コンコンはチキンの代わりに焼いて食べるんだから。(ウソ。)」
「・・・マジか。」
「それに、もし妖怪エロ女をトナカイにごらんなさいよ、18禁の作品になってしまうわ。」
「それも困る。あれ!? あと一人、誰かを忘れてないか?」
「枕返しの枕ちゃんは良い子の子供たちにプレゼント用の枕を作成中で忙しい。」
「・・・わかったよ。私がトナカイをすればいいんだろう。」
という件を経て、又ちゃんは渋々だがトナカイのコスプレ衣装を着た。
「さあ! クリスマスプレゼントを配る予行演習をしましょう! 又ちゃんは重いプレゼントを全部持って。」
「重!?」
トナカイの又ちゃんは荷物持ち係だった。
「はい~! 良い子のみんな! プレゼントですよ!」
おみっちゃんはプレゼントを持って、幽霊らしく壁をすり抜けて眠っている子供たちの枕元にプレゼントを置いていく。
「又ちゃんって呼ばないで! 恥ずかしい!」
プレゼントは又ちゃんボイス付き目覚まし時計だった。(非売品。)
「エヘ。」
最後は、おみっちゃんが可愛く笑顔で締めくくる。

つづく。
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