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「絶対? 本当に? 絶対に解けない謎はない! 私が絶対法則をぶち壊す!」
この物語は、性格にクセのある女子高生探偵が登場するライトミステリーである。
「怪しい。」
鈴と南は女子高生探偵として、消えた南の両親を探すために警視庁を外から覗いて様子を探っていた。
「まさか警察が悪の組織だったとは!? 無実の南ちゃんのお父さんとお母さんを助けるからね!」
「ありがとう! 鈴ちゃん!」
二人は親友で仲良しさ。
「怪しい。」
北と東と西の三人組は鈴と南の動きを張り込んでいた。
「どうして学校でもおバカコンビで有名な二人が警察を見てるのかしら?」
「臭い! 臭い! 臭うわ!」
「私じゃないわよ!?」
「何が?」
「え!? おなら・・・。」
北さんは早とちりというか、おっちょこちょいというか、そういうキャラの座を手に入れようとしていた。
「あんたたちうるさい! 尾行してるのがバレるでしょ!」
「すいません・・・。」
「ごめんなさい。」
ということは、探偵モノ的に東さんか西さんが頭脳明晰なキャラクターになることは間違いない。
「あ、マル秘が出てきた!」
警視庁から出てきたのは山本山刑事である。
「きっと、あいつが南ちゃんの居所を知っているはずよ!」
「逃がすものか! お父さんとお母さんを返せ!」
山の後を気づかれないようにつけていく鈴と南であった。
これは南の自宅のやって来た山が形式的な鑑識捜査だけで、やる気もない典型的な公務員の態度をとったために、鈴と南は、この刑事が怪しい。何か知っていて、隠しているに違いないと鈴と南の逆恨みをかったのである。
「動いた!」
東は鈴たちが動いたのに気がついた。
「私じゃないわよ!?」
「北さん、もうおならの件は終わったから。」
「そうなの?」
北さんはおとぼけ天然キャラにした方が良さそうだ。
「後をつけるわよ!」
「おお!」
「大声を出したら気づかれるわよ!?」
「絶対に大丈夫よ。」
「どうして!? その自信はどこからくるの!? 西さん!?」
「だって、鈴木と南野のおバカコンビだもの。」
「あ、そっか。納得。」
「ワッハッハー!」
こうして天然キャラの北さんと、頭脳明晰で心配性の慎重な東さんと、気楽な武闘派の西さんかな? は鈴と南の後を追った。
「マル秘が牛丼屋に入っていくぞ!?」
「私たちも入ろう!」
山はお昼休みに昼食をとりに牛丼屋にやって来て、牛丼を食べる。
「何にしますか?」
「大盛り、つゆだく、サラダと生卵をつけて!」
「私は並ね。それから味噌汁を二人前ね!」
「かしこまりました。」
席に座った鈴と南も牛丼を食べるみたいだった。
「鈴の味噌汁まで頼んでくれるなんて! 南ちゃん優しい!」
「鈴ちゃんの生卵とサラダも半分にしようね。」
「・・・マジかよ。」
南ちゃんは意外にしっかり者だったので、鈴はテンションがガタ落ちした。
「おいしそう・・・。」
外で鈴と南が楽しそうに牛丼を食べている姿を見ている北東西さんたち。
「お腹空いた・・・。私たちも牛丼を食べに中に入らない?」
「ダメよ! 尾行していることがバレる可能性があるわ!」
「そ、そんな・・・。」
東さんは石破石を叩いて渡る派の性格だった。
「オヤジ! この牛丼はおいしいな! 今までの人生で一番おいしいよ!」
「ありがとうございます。サービスで、もう一杯どうぞ!」
「ええ!? いいの!? すまんな! 大将!」
「やったね! 鈴ちゃん!」
「ワッハッハー!」
鈴と南が牛丼屋で盛り上がっている間に、山は警視庁に帰って行ったのだが、鈴と南は気づかなかった。
つづく。
この物語は、性格にクセのある女子高生探偵が登場するライトミステリーである。
「怪しい。」
鈴と南は女子高生探偵として、消えた南の両親を探すために警視庁を外から覗いて様子を探っていた。
「まさか警察が悪の組織だったとは!? 無実の南ちゃんのお父さんとお母さんを助けるからね!」
「ありがとう! 鈴ちゃん!」
二人は親友で仲良しさ。
「怪しい。」
北と東と西の三人組は鈴と南の動きを張り込んでいた。
「どうして学校でもおバカコンビで有名な二人が警察を見てるのかしら?」
「臭い! 臭い! 臭うわ!」
「私じゃないわよ!?」
「何が?」
「え!? おなら・・・。」
北さんは早とちりというか、おっちょこちょいというか、そういうキャラの座を手に入れようとしていた。
「あんたたちうるさい! 尾行してるのがバレるでしょ!」
「すいません・・・。」
「ごめんなさい。」
ということは、探偵モノ的に東さんか西さんが頭脳明晰なキャラクターになることは間違いない。
「あ、マル秘が出てきた!」
警視庁から出てきたのは山本山刑事である。
「きっと、あいつが南ちゃんの居所を知っているはずよ!」
「逃がすものか! お父さんとお母さんを返せ!」
山の後を気づかれないようにつけていく鈴と南であった。
これは南の自宅のやって来た山が形式的な鑑識捜査だけで、やる気もない典型的な公務員の態度をとったために、鈴と南は、この刑事が怪しい。何か知っていて、隠しているに違いないと鈴と南の逆恨みをかったのである。
「動いた!」
東は鈴たちが動いたのに気がついた。
「私じゃないわよ!?」
「北さん、もうおならの件は終わったから。」
「そうなの?」
北さんはおとぼけ天然キャラにした方が良さそうだ。
「後をつけるわよ!」
「おお!」
「大声を出したら気づかれるわよ!?」
「絶対に大丈夫よ。」
「どうして!? その自信はどこからくるの!? 西さん!?」
「だって、鈴木と南野のおバカコンビだもの。」
「あ、そっか。納得。」
「ワッハッハー!」
こうして天然キャラの北さんと、頭脳明晰で心配性の慎重な東さんと、気楽な武闘派の西さんかな? は鈴と南の後を追った。
「マル秘が牛丼屋に入っていくぞ!?」
「私たちも入ろう!」
山はお昼休みに昼食をとりに牛丼屋にやって来て、牛丼を食べる。
「何にしますか?」
「大盛り、つゆだく、サラダと生卵をつけて!」
「私は並ね。それから味噌汁を二人前ね!」
「かしこまりました。」
席に座った鈴と南も牛丼を食べるみたいだった。
「鈴の味噌汁まで頼んでくれるなんて! 南ちゃん優しい!」
「鈴ちゃんの生卵とサラダも半分にしようね。」
「・・・マジかよ。」
南ちゃんは意外にしっかり者だったので、鈴はテンションがガタ落ちした。
「おいしそう・・・。」
外で鈴と南が楽しそうに牛丼を食べている姿を見ている北東西さんたち。
「お腹空いた・・・。私たちも牛丼を食べに中に入らない?」
「ダメよ! 尾行していることがバレる可能性があるわ!」
「そ、そんな・・・。」
東さんは石破石を叩いて渡る派の性格だった。
「オヤジ! この牛丼はおいしいな! 今までの人生で一番おいしいよ!」
「ありがとうございます。サービスで、もう一杯どうぞ!」
「ええ!? いいの!? すまんな! 大将!」
「やったね! 鈴ちゃん!」
「ワッハッハー!」
鈴と南が牛丼屋で盛り上がっている間に、山は警視庁に帰って行ったのだが、鈴と南は気づかなかった。
つづく。
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