あなたの月 ８月

オーガストと干支ワールド？

「えいー！　やあー！」
　剣士見習いのオーガストは稽古に励んでいる。
「ガオッ。」
（さすがは我が弟子だ。）
　獅子の星座のライオンのレオがオーガストの師匠である。
「あの師匠。」
「ガオッ？」
（なんだ？）
「俺の頭の上で言うのをやめてもらえませんか？」
「ガオッ。」
（すまんな。どうもこの物語の私たちの位置は頭の上らしい。）
　小さなライオンを頭に乗せた剣士見習い。それがオーガストだ。
「ガオッ。」
（腕試しに行こう。オーガスト。おまえは獅子の星座の剣士にならなければならないのだ。いつまでも葉月たちと遊んでいる訳には行かないからない。）
「はい。師匠。」
　オーガストとレオは八月村から少し離れた獅子の谷に行く。

「ここが獅子の谷！？」
　始めてきたオーガストは獅子の谷の険しさに恐怖する。
「ガオッ。」
（ライオンは子供を谷に落とし這い上がってきたものを子供として育てる。）
　ライオンの子育て講座である。
「ガオッ！」
（落ちろ！　オーガスト！）
「ええー！？　いきなり！？　うおおおおおー！？」
　谷に蹴り落とされるオーガストであった。

「・・・・・・う・・・・・・うう、ここは？　そうか、俺は師匠に獅子の谷に落とされたんだ。」
　谷に落とされて気絶していたオーガストが目を覚ました。
「ガオッ。」
　オーガストはすっかり凶暴なライオンたちに囲まれていた。
「俺を食べようってか？　いいだろう。腕試しに相手をしてやろう。」
　剣を構えるオーガスト。
「俺は獅子の星剣士になるためにこんな所で食べられるわけにはいかない！」
　オーガストは剣に集中する。
「獅子流奥義！　獅子１６！」
　獅子１６とは１６連撃を浴びせる必殺技である。
「ガオー！？」
　獅子たちは一瞬で倒されてしまった。
「今年こそ、俺が干支になるんだ！　そして俺は干支になって・・・・・・。」
　干支になるとなんでも願い事が一つ叶えてもらえる。果たしてオーガストの願い事とは？　

　ここでブレイク！　アハッ！
「星剣士にしてしまうと、星座・・・・・・聖闘士星矢モチーフになってしまう。パクリ疑惑だ。超人気作は困る。その後、それをリスペクトした作品が使えない。」
　見直してみよう。
「星剣士ではなく、干支にしよう。」
　そう、だってここは異世界干支ワールドからのエトワール。
「獅子を干支にしてみせる！」
　干支の立ち位置は？

「この世界の頂点に立つ１２匹の干支。」
　チキンって、そんなに偉かったのか！？
「そして干支は！？」
「そして干支は！？」
　少しためる。
「入れ替え制です！」
「入れ替え制！？」
　衝撃の新事実。
「毎年、入れ替え戦を行います！」
「マジか！？」
　こうすると流れがある。

「干支の入れ替え戦に参加するのは、現役の干支、動物、人間、ロボット、悪魔、魔物、天使、神。要するに何でもありです。」
でも、それだけの者たちが干支になりたがる理由はなに？
「１２人の干支になれば、名誉と・・・・・・国から生活費が送られます。」
　つまり干支になるということは手厚い生活保護を受けれるということだ！
「しょぼい。」
　まさかキャラクターの名前を決めるよりも手強い敵がいたとは！？　その敵の名は・・・・・・国の設定！？
「コピ貼りできるように上を書き足しておこう。」
　次回に続くだ。
　つづく。