茶店の歌姫5 スーパー

渋谷かな

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エヘッ! 27

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「私の名前は雷月。ある日、雷に打たれてフラフラと雷山にたどり着き雷鳥や雷獣に育てられ、下山する頃には立派な雷侍になっていたのだ。」
 これが雷月の悲劇的な人生であった。

「いらっしゃいませ! 美味しい! 美味しい! お茶とお団子ですよ!」
 おみっちゃんは茶店の看板娘としてアルバイトしていた。
「カワイイ! おみっちゃん!」
 雷月は電光石火の如く一瞬でおみっちゃんに恋に落ちた。
「よく言われます。エヘッ!」
 可愛いと言われ慣れ過ぎているエヘ幽霊。
「おみっちゃん! 私と付き合ってください!」
 雷月の猛アタック。
「ちょっと待った。おみっちゃんに先に恋をしたのは私だ。」
 そこに風月が現れる。
「俺たちもいるぞ!」
「おみっちゃんは誰にも渡さない!」
 火月と氷月が現れた。
「正におみっちゃん親衛隊だね。ストーカーともいえるけど。」
 呆れる女将さん。
「私が可愛いから許してください。エヘッ!」
 果たしてカワイイ自慢をするエヘ幽霊は僻みっぽい一般大衆の支持を得られるのだろうか。まあ、歌姫の時は極度の音痴のデスボイス仕様なのだが。
「勝負だ! 誰が隣村の妖怪を早く退治できるか! そして勝者にはおみっちゃんとの優先的にデートする資格が与えられる!」
 もちろんおみっちゃん本人の許可は取っていない。
「戦いだ!」
「私が先だ!」
「うおおおおおー!」
 火月たちは茶店から隣村に向かって行った。
「あいつらの目的は妖怪を倒すことなのか、おみっちゃんとデートすることなのか、どっちなのかね?」
 呆れる女将さん。
「私が可愛いから許してください。エヘッ!」
 いつも明るく笑顔で前向きなエヘ幽霊。
「怖いのはおみっちゃんが4人の心も手玉に取っているということだよね。世も末だね。」
 鋭い女将さん。
「平和っていいな。エヘッ!」
 当のエヘ幽霊は何も気にしていない。

「くらえ! 妖怪ども! 焼き尽くしてやる! 火斬り!」
「凍てつけ! 雑魚! 氷斬り!」
「風よ! 吹け吹け! 風斬り!」
「鳴り響け! 雷鳴! 雷斬り!」
 火月たちはあっさりと妖怪たちを倒す。
「正義は勝つ!」
 隣村の妖怪たちを倒し平和が訪れた。
 つづく。

 おまけ。
「はあ!? 3人から4人にしたにも関わらずに1話の文字数が減った!?」
 1000字以下になってしまった。
「まあ、スマホのネット小説投稿サイト利用者の人には良い文字数なんだけどね。」
 もう長い小説は読んでもらえない。どこも過疎ってて人がいないのに不正しないと1万もアクセス数はいかない。
「やはり顔がアンパンもここから細菌マンの悪役サイドを描いて1話10分アニメの長さ調整をしているんだろうな。」
 でも、戦闘シーンを毀滅の刃みたいに引き延ばしてくれると十分アニメとしては成立するだろう。

「あいつはまだ来ていないのか?」
 日本の4大妖怪会議が始まろうとしていた。
「来ないんじゃないかい? 茶店のバイトが忙しいだろうから。」
 一人の大妖怪は茶店でバイトしているらしい。
「バイトをサボると女将さんに殺されるからな。」
 他の3人の大妖怪はもう一人の茶店でアルバイトをしている大妖怪を気遣った。
「可哀そう。おみっちゃん。」
 おみっちゃんは日本の大妖怪の一人だった。
 つづく。
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