時代劇救世主伝説 茶店の歌姫

渋谷かな

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出た! 柘榴石賊!

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「よく頑張りました! ダイアナ! あなたは茶店流の免許皆伝よ!」
「ありがとうございます! おみっちゃん師匠!」
 ダイアナは厳しい修行に耐えて、茶店流剣術と忍術を会得した。
「師匠って言われると照れますな。エヘッ!」
 まんざらでもないおみっちゃん。
「茶店流ではなくて、渋い谷の茶店流? 渋谷茶店流? の方がいいのかしら? まあ、いいや。他の茶店娘と戦う時に流派を増やそう。当分は茶店流でいいや。エヘッ!」
 ネーミングを試行錯誤中のおみっちゃん。
「おみっちゃんって自由ね。」
「よく言われます。エヘッ!」
 史上最強の幽霊。それがおみっちゃんである。
「さあ! 悪の組織パパラッチを壊滅しに行くわよ!」
「おお!」
 おみっちゃんとダイアナの冒険が始まる。

「それかダイアナはあくまで幽霊で強くなる必要はないのか?」
 その方がおみっちゃんが引き立つ。ダブルヒロインはやめた方がいいかな? ということでダイアナは普通の幽霊にしよう。それでもおみっちゃんの会話役にはなる。
「後々、強くなってくれればいいか?」
 う~ん。ダブルヒロインでも全然大丈夫な気はするんだが・・・・・・。仮面ライダーのように。

ピキーン!
 
 その時、何かを閃いた。
「茶店の女将さんも召喚しよう。」
 そうすれば耳栓問題も大丈夫。

ピキーン!

 その時、何かを閃いた。
「おみっちゃんのデスボイスで殺された人々も忍法火の鳥で全員生き返ることができるとしよう。」
 おお! 積年の問題が解決されていく。

「追手? 誰かが追われている。それをおみっちゃんが助ける。それがダイアナの息子の子供のシャーロット! 王女である。」
 いいね。
「おお! 私の孫なのね! うおおおおおおおー!」
 ダイアナは感動して涙を流し声をあげる。

ピキーン!

 その時、何かを閃いた。
「女将さんの名前を蛍にしよう。これで茶店流でも辻褄が合う。」
 完璧。
「どんどん問題が解決されると気持ちがいいな。アハッ!」

「茶店流忍法! 口寄せの術! いでよ! 女将さん!」
「魔女か!?」
「召喚士か!?」
「サモナーか!?」
「サモンだと!?」
 あっちの世界では口寄せの術のことを召喚魔法と呼ぶ。
「あの、ただの口寄せの術だって。」
 おみっちゃんは高位の忍術も使える。いや~。かなりのミックス作品と時代劇からのつづきで書くと、おみっちゃんの性能が飛躍的に伸びすぎてますな。ほぼレベル99の忍者だ。

「茶店流忍法! 口寄せの術! いでよ! 雷鳥!」
「サンダーバードだ!?」

「茶店流忍法! 口寄せの術! いでよ! 炎の魔神!」
「イフリートだ!?」

「茶店流忍法! 口寄せの術! いでよ! 九尾の狐! 玉藻の前!」
「ナイン・テイル・フィックスだ!?」

「こんなものか? 和名を洋名に変えればいいだけだからな。」
 余裕だな~。エヘッ!
「真面目にシャーロットは女騎士にしよう。それでも追手に追われて逃げている。危機一髪のところでおみっちゃんが助ける。」
 完璧だな。

「私は! イギリス王室チャールズの孫! ウイリアムの娘! 王位継承権第4位のシャーロットだ!」

 かなり長いな。
「イギリスの王位継承権を争って一族で殺し合うバトルロイヤル。」
 ありきたりだが面白いのだろう。韓国も中国もヨーロッパも歴史モノはそんなものばっかり。

「とにかく最後におみっちゃんが歌を歌って皆殺しにすればいいのだ。」
 デスボイス!
「もう尺がないので物語の展開を考えよう。」

1、追われる困った人がいる。
2、おみっちゃんが戦って助ける。
3、しかしおみっちゃんが破れる。
4、最後に歌を歌って倒す。
(5、もし村人全員が死んだ場合は不死鳥で蘇らせる。)

完璧。
「これもまた完全なテンプレができるぞ。」
 さすがに最初と最後くらいは変えるか。メインストーリーがあるからな。困ったちゃんだけは登場させたくないな。

「王室が住むバッキンガム宮殿はロンドンにあるのか? 長い道のりだな。でも、頑張る! 私はイギリスの歌姫になるのだから! エヘッ!」
 おみちゃんは住所を調べた。
「ちょっと、ちょっと。」
「はい?」
 女将さんがシャーロットに声をかける。
「覚悟はできているのかい!?」
「なんのですの?」
「おみちゃんがバッキンガム宮殿にたどり着くということはロンドン1000万人のイギリス国民が死ぬことになるんだよ!」
 恐るべし! おみちゃんのデスボイス!
「なんですって!?」
「かつて我が故郷、日本国で首都江戸を一瞬で滅ぼした大妖怪がいた。そいつは酒呑童子、玉藻の前、大嶽丸と並ぶ大妖怪で谷神様と呼ばれ、死の歌を歌うデスボイスの持ち主だった。」
「まさか!?」
「そのまさかさ。その大妖怪の正体は・・・・・・おみっちゃんだよ!」
「なんですと!?」
 日本の大妖怪四天王の1人、おみちゃんであった。
「わ、わ、私は何と恐ろしい妖怪に助けを求めてしまったんだ!?」
 シャーロットは自分の選択を悔やんだ。
「一番恐ろしいのはおみちゃん自身が自分が極度の音痴でデスボイスの持ち主だってことに気が付いていないことさ。」
 女将さん、おみちゃんを語る。

「だいたいできたので、後は敵の配役でも考えるか。」

1、ラスボス。エリザベス女王。不老不死の化け物

2、その息子、チャールズ。既に死んでいる。
3、後妻、カミラ。ダイアナを殺した張本人。チャールズも操り人形にしている。
(3、元妻、ダイアナ。)

4、ウイリアム。ダイアナの息子。
5、キャサリン。妻。
6、ジョージ。子供。
7、シャーロット。子供。
8、ルイ。子供。

9、ヘンリー。ダイアナの息子。
10、メーガン。ヘンリーを唆す。
11、アーチ―。子供。

12、アンドルー。チャールズの弟。
13、ベアトリス。子供。
14、ユージェーニー。子供。
15、オーガスト。ユージェーニーの息子。
16、セーラ。元妃。

17、エドワード。チャールズの弟。
18、ソフィー。妻。
19、ジェームズ。子供。
20、ルイーズ。娘。

21、アン。チャールズの妹。

「これと同じ物語、日本の皇室でもできるな。」
 余裕。
「ここに妖怪、悪魔、天使に神などを登場させれば200人乗っても大丈夫!」
 イナバ物置! エヘッ!
「これで約20人の登場人物は確保できた。」
 後、広義の王族リストを続編で加えれば問題はナッシング!
「登場人物もできたし、次は地理か?」
 日本や東京23区なら簡単なのにな。イギリスの地理は知らないからな。そのうち世界全土でパリやニューヨークとかエジプトとかロンダルキアを見つけていきそうだな。ああ~恐ろしい。

「バッキンガム宮殿があるのがロンドン。」
 後は知らない。
「まず、イギリスはグレートブリテン及び北アイルランド連合王国。」
 長いからイギリスだな。
「イギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド同君連合型の単一主権国家である。」
 地形的にアイルランドから暗黒騎士団が攻めてくるというよくある物語です。
「街の名前も20個分あるし大丈夫。」
 後はそれを絡めよう。
「次はなんだ?」
 暗黒騎士。敵の勢力か? それとも内乱の勢力か?
「イギリスが終わったら海を渡ってフランスのパリにでも行くか?」
 いつになったら日本に変えれるんだ?

「これ。後2300字で10万字でフィニッシュなので余裕をこいてやっているが、さっさと書き終えて明日から次の作品に取りかからなければ!」
 後手後手や原稿の締め切りに追われるのは嫌。

「改めて、おみちゃんに日本の妖怪を口寄せさせて戦えばいいのだ。」
 おみちゃん=日本の妖怪。
「じゃあ、敵は?」
 英国騎士? 聖騎士? 英国兵士? 暗黒騎士?
「で、その皇室共が悪魔、天使、神と取引する。」
 誰だ? 悪い奴は?

1、チャールズ
2、アンドルー
3、エドワード
4、アン

「エリザベス女王には4人の子供がいて、王位継承権を争って戦争が行われている。自分よりも上位の王位継承権者を殺せば自分が次の国王になれるからだ。」
 王位継承権戦争。ドラマ的にありそうだが、現実的に虚しい。
「出た! ○○賊!」
 ○○にはモンスターを入れよう。それか何でもいい。
「イギリスにモンスターが、キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
 うん。苦労しないね。登場キャラクター総数に。これならスマホゲームのガチャにも対応できる。

「俺は悪魔ベリアルだ! どうだ! 怖いだろう! ワッハッハー!」
 悪魔ベリアルが現れた。
「それが何よ! 忍法! 口寄せの術! いでよ! 酒呑童子!」
「誰だ!? 俺様を呼び出すのは!?」
 おみちゃんは酒呑童子を召喚した。
「私だよ。」
「ゲゲゲッ!? 恐怖のお団子姫!?」
「誰が恐怖のお団子姫よ!?」
 酒呑童子はおみっちゃんのデスボイスで一度殺されているので、おみちゃんが怖かった。
「酒呑童子、あの悪魔があなたと遊びたいんだって。」
「なに?」
「あなたよりも自分の方が強いって言い張ってるの。」
「俺様よりも強いだと? 面白い。相手をしてやろうじゃないか。グフォグフォグフォグフォ!」
「やったー! 大成功! エヘッ!」
 誘導に成功したおみちゃんは漁夫の利を得る。

「うん。こんな感じで何とでもできるわ。」
 後、文字数が1500字で10万。気にしているとスムーズに書けねえ。
「期間は約2カ月を確保した。創作しながらでもやっていけるだろう。」
 次に何をしよう? 特にがないから都市名から流れるストーリーを考えようか?
「ストークは陶磁器の町か。」
 調べていたら1文字も進まない。ダメだ。調べるのは程ほどにしよう。
「前に進まないと意味がない。」
 文字を打ち込まないと終わらないのだ。

「いらっしゃいませ! 美味しい! お茶とお団子ですよ!」
 勝手に商売を始めるおみっちゃん。
「こらー! 商売をする時は道路の使用許可書を取っているんだろうな! 見せてみろ!」
 警察がやってくる。
「そんなもの知るか! そうだ! お詫びに私の歌を聞かせてあげよう! 1番! おみちゃん! 歌います! 曲は世界平和! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
 おみちゃんは極度の音痴でデスボイスの持ち主であった。
「ギャアアアアアアー!」
「アベシー!」
「ヒデブ!」
 あっという間にストークは死の町になり果てた。
「どうでしたか? 私の歌声は?」
 おみちゃんは周囲を見渡した。
「あれ? 誰もいない。おかしいな。」
(あんたの歌を聞いてみんな飛び散ったんだよ。)
 しかし誰もいなかった。さすが日本の誇る大妖怪のおみっちゃん。
「この町もダメだね。人がいなくなったんじゃ次の町に行こうか。」
「は~い! 女将さん。
 おみちゃんは次の町に行くことになった。
「次の町でもたくさんの人に私の歌を聞いてもらいたいな! みんなに素敵な歌を届けたい! 私は世界の歌姫になるのだから! エヘッ!」
 恐怖のエヘ幽霊はイギリスを闊歩する。

「おみちゃんだ!?」
 もう既に世界で有名な蹂躙の歌姫おみちゃん。彼女が歩いた後に人間動物、草に小鳥は死滅する。澄んだ水も腐ってしまうとか。
「賞金首? な!? なんだ!? 懸賞金!? 1兆円!? こいつ!? どんだけ悪いことをしたんだよ!?」
 おみちゃんはイギリスのストークだけでも20万人以上はデスボイスで殺している。正に皆殺し。
「彼女の歌声を聞いて生き残っている者はいない。」
 伝説の歌姫おみちゃん。 
 
「後500字。」
 時代劇の総論にしよう。
「何でも簡単にできるな。」
 時代劇。設定を時代劇にしただけで異世界ファンタジーのものを時代劇のものに置き換えただけで成立した。
「物語やストーリーなるものは、作品のタイトル、作品の設定が変わっても、他の作品とやることは同じ。」
 例えば人間が主人公でも、蜘蛛が主人公でも。物語、ストーリーは他の作品と同じ。
「なぜなら結局は人間が作っているから。」
 これは変えようがないもんね。だって人間社会だから。
「そのうち目が4つとか、腕が6本の人間も生まれてくるようになるんだろうな。」
 原因は疫病か? ロナ・ウイルスか? AIか? 人間が細胞をいじり過ぎている遺伝子組み換え? 遺伝子操作が原因か?
「きっと、いつか誰かが世界の終わりのボタンを押すんだろうな。」
 それがおみちゃんだ。デスボイスの持ち主だからな。
「少し早い世紀末を味わってもらおう。アハッ!」
 でも救済案もあるから問題はない。
「いつも明るく笑顔で前向きに・・・・・・デスボイス! エヘッ!」
 一番怖いのはおみっちゃん本人に悪気がないことだ。
「本人に音痴だから歌わないでって言ったらいいんじゃないですかね?」
「ダメだよ!? おみっちゃんの夢は歌姫になることなんだから! もしも自分が音痴って知ったら悪霊になっちゃうよ!」
 おみちゃんは既に死んでいるので、真実を知っても死ねない。アハッ!
 おしまい。
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