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渋谷かな

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古島

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「古島ー! キター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「くらえ! この勇気!」
 望と希は、いつも元気いっぱい。
「望は、新・聖闘士星矢か、新・ナルトか。おじいちゃん、おばあちゃん子なら、パクリにはならないか?」
「希さんは、普通に落ち着いて良かったです。」
 JRSの目覚ましとホープも、いつも元気である。
「いらっしゃいませ! 古島へ!」
「よろしく! 駅娘!」
 新・古島駅の駅娘も元気に望たちを出迎える。
「今回の駅クエストは、JRS。」
「さまよえる渋谷人レベル1は、スマホに洗脳された人々。」
「現代人の孤独の象徴だな。」
「人と人とのコミュニケーションが無くなり、人の心を無くして化け物になる。」
「恐ろしい、スマホだな。」
「いや~、登場キャラクターの生い立ちが、すんなり決まるのは良いことだ。」
「あと決めることはなんだ? 部品、部品の辻褄合わせだけか?」
「ということは、出だしは書けるのか?」

「起きなさいー!!!」
 高校の制服を着た少女の大きな叫び声が響き渡る。
「うわあー!? 地震か!? 戦争か!?」
 まだパジャマを着ている少年が、少女の大声に驚き布団から飛び起きる。
「ハッ!? なんだ、希か。」
 少年の名前は夢乃望。望は、毎朝のことなので少女の顔を見ることに飽きていた。
「なんだじゃない! 遅刻しても知らないからね!」
 少女の名前は、夢花希。望の幼馴染の隣人さんである。希は、望の部屋を出ていく。
「やれやれ、毎日、元気なこって。」
 望は、時計を見て時間を確かめようとする。
「なにー!? 8時!? 遅刻じゃないか!?」
 現実を突き詰められて慌てふためく望。毎日、登校時間と戦うのが望の日課だった。 

「おじいちゃん、おばあちゃん。しっかり望を起こしてあげないとダメじゃないですか?」
 希は、望の部屋から、望の祖父と祖母のいる居間にやって来る。
「おはよう。希ちゃん。いつもご苦労様。旦那の世話が焼けるね。」
「朝ごはん食べていくかい? 今日は希ちゃんの大好きな、お芋の美味しいのがあるんだよ。」
「ダメだ。常態化している。」
 愕然とする希。それもそのはず、望のおじいちゃんとおばあちゃんは、のんきな性格で望の世話は希に任せっきりだった。
「遅刻しちゃうから、もう、行きます。お芋だけはもらっていきます。」
 希は、望を待っていると自分も遅刻してしまうので学校に向かうことにした。しっかりと大好物のお芋はもらっていくのであった。

「さまよえる古島人レベル12を倒したぞ! 突破だ!」
 望たちは駅クエストをクリアした。
「電車に乗ろう! 今日の冒険の始まりだ!」
 望たちは、モノレールに乗って、次の駅を目指す。
 つづく。
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