LAWS

渋谷かな

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大逆転

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「いらっしゃいませ! 稲荷町へ!」
「よろしく! 駅娘!」
 望たちは、17番目の駅、稲荷町にやって来た。
「残り4時間で、後3時間!? やったー! 遂に逆転したぞー! これでトイレに行けるぞー!」
 時間と駅の数が逆転した。
「ダメよ! 望! 油断しては! どこでプログラムが修正されるか分からないわ! さっさとゴールの浅草に行きましょう!」
「おお!」
 希は、知っている。自分の意志とは関係なく、既存の設定は他人に歪められてしまうと。雑魚のレベルが、急にレベルが上げられたことを経験している。
「駅娘! 稲荷町のクエストは何だ?」
「はい! さまよえる稲荷町人レベル250です。」
「よーし! 楽勝だー!」
 望たちは、さまよえる稲荷町人レベル250を狩りに行く。

「何かがシステムに干渉している!?」
 LAWS国家試験の試験管たち。
「いったい何が我がLAWSのホストコンピューターに接しているというのだ?」
「コンピューターでないのなら、魔法使い? それとも人間?」
「LAWSの科学力に、魔法がケンカを挑んでいるのか?」
「科学力の前に、人間が崇高する、お金は何の意味もない。だって、お金持の人間を見つけたら、AI搭載の無人ドローン・マシンガン装備型を向かわせれば、皆殺しにでき、奪ってしまえばいいのだから。」
「LAWSに歯向かう者の銀行口座は、全てハッキングできる。持ち主が気がついた頃には、銀行通帳の残高は、ゼロだ。」
「なら、いったい何者がLAWSの邪魔をしているというのだ? 教えてくれ! AIコンピューターよ!」
 試験管たちLAWS国家試験の試験管たちは、LAWSのホストコンピューターに尋ねる。
「LAWSのホストコンピューターにアクセスしている者は、神です。」
「神!?」
 AIコンピューターに挑んでいるのは、神であった。

「さまよえる稲荷町人! 突破!」
 望たちは、さまよえる稲荷町人レベル250を倒した。
「イタッー!?」
 望の腕に激痛が走る。
「大丈夫?」
「これくらい大丈夫だ。」
 心配そうな希。
「さあ! 電車に乗ろう! 次の駅へ行こう!」
 望たちは、電車に乗って次の駅へ向かう。
 LAWS国家試験2次が開始して、16時間。残り3時間。現在、21時。現在、17個目の稲荷町駅を突破。残り2駅であった。
 つづく。
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