汚れ無き純粋な瞳の平凡な日常。３ 魔法鉄道ゲーム編

次作の構想を練る。

　ここは渋谷のマンションの屋根裏部屋。
「魔法少女４８人を達成したら燃え尽きちゃった。」
「自分だけの魔法少女を創り出してね。」
　鉄道、格闘、カスタムと、３つの魔法少女ゲームを提案した。
「次回作は、もう私たちは出てこない方がいいわね。」
「あくまでもレジェンド枠だね。」
「壮大なスケールでいいとは思うんだけど、もう誰もついていけない大きさなのよね。日常モノって、長く続くというより、垂れ流しで、テレビ局がスポンサーで長期アニメにしてくれればいいけど、そうじゃないと悲しいのよね。話が進まないで毎回同じなので、読み物としては弱い。」
　今の時代、売れるヒット作は難しい。某ネット小説投稿サイトは、コンテスト４でヒット作は０である。
「最強の歯科助手みなみちゃんをライト文芸で考えると、某ドクターＸのような展開しかない。まあ、安全といえば安全。これも難しい所で、医者は成功したけど、弁護士は成功しなかった。」
「ウケるウケないは難しい。しいていうなら、話題になったか、話題にならなかったかだけの違いである。」
　群集心理。みんなが見れば見る。いじめ、仲間外れになりたくない心理。結論をいえば、自分が見たいものではない。日本人は他人と同じが好きなのである。
「じゃあ、巨人が出てきて、人を食べさす？　人に暗示をかけて、死ねと言って殺す？　家が嫌いと言われたら、家を燃やす家政婦が欲しい？」
「インパクトのために、話題性で集客するために、常識を犠牲にしたのが現代です。」
「例えば、もてない学校の先生が、夜はホストクラブでカッコイイとか？　不細工な学校の先生が、夜は体売ってる美人さんとか？」
「無理ありすぎで、自滅しているのが、現代のドラマや小説、アニメです。家族で安心して見れる作品がない。」
　さらにタイトルと職業を変えても、内容は全て同じという、つまらないオチ。
「砂漠の世界から氷の世界とか、舞台を変えてもやることは同じ。」
「それを否定したら何の物語も成立しないという、お粗末さ。」
　結論でいうと、既存作と同じでも罪はない。
「ああ～純粋に物語が書けない！？」
「正確には、他の作品と同じになってしまってもよろしいでしょうか？　ということです。」
　湯島天神にでも行って、お祈りしてリフレッシュしよう。そして割り切って、同じような作品ばかり書くんだ。
「今、売れてない作品は、何が良くて書籍化されたのかが、分からない。」
「異世界やハーレム、喫茶は読者層が一定数要るから、最低限売れるだろうの安全策の打算だろうし、空手なんかは、採用理由がまったく分からない。」
「ホモが実写ドラマ化されるのも分からない。しかも常識放送局のＮＨＫでドラマ化されるのも分からない。完全に他局がやらないもの、または魔法オッサンラブに乗っかった、だろう。」
「もう本当に世の中が分からない。」
　簡単に説明すると、多くの多数の常識人が自宅で引きこもり、トレンド・流行を作るアクティブさんのモラルが低下。その低下したモラルの中でしか、表向きのお金が動かない。魔法万引き家族、魔法埼玉をディするなど、低下したモラル層にはウケる。ただし大多数のモラル人にはウケないので、本を書籍化しても売れない。ドラマも視聴率がない。
「出版社の人間なら、八方ふさがりの現状ね。」
「その中でマシなコンテンツが２・５アイドル、魔法ラブライブ系のアイドルもの。声優やアイドルに握手会、サイン会、コンサート、ＣＤ販売、お金持ちのおっさん、アニメ好きが買ってくれ、イベントも集客がある。１番楽に儲かることに運営会社が気づいてしまった。」
　ライト文芸も魔法なしのアイドルモノか。

　つづく。