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破壊ゲーム 栞VS泪
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ここは渋谷のスクランブル交差点。魔法少女格闘ゲームのバトル会場。
「勝負だ! 泪! 銀河に変わって、お仕置きよ!」
「かかってこい! 栞! おまえはもう、踏んでいる。」
栞は銀河を司る魔法少女。月よりも銀河の方がスケールがデカイ。また泪も軍隊を司る魔法少女。地雷の1個や2個、全体にまんべんなく仕掛けることは容易い。
「それでは破壊神は君だ! 1回戦、第1試合、栞と泪ちゃん、始めて下さい!」
カーンと試合のゴングが鳴る。
「まずは私からよ。これからは銀河の時代よ! 宇宙旅行! 宇宙船! 太陽に月! 地球を含む太陽系8惑星! 夜空のお星さま! すべてと私はコラボする権限を持っている! プラネタリウムに、星空を見るイベント、流星群だって観測できるんだからね!」
栞は銀河系最強の魔法少女としての自分を売り込む。
「むむむ!?」
さすがの栞の攻勢に怯む泪。
「さらに! 私には2020エルメス降臨祭という単独イベントをする権利がある!」
「それはどうでもいい。」
力強く言う栞を泪は手を横に振って否定する。
「今度はこっちの番よ!」
泪が反撃にでる。
「戦争が無くなることは無いんだ! どこかで自分勝手な偉い人が軍事力を使って、何の悪いこともしていない無力な人々の命を奪っているんだ! やはり悪い奴は、この世から消さなければいけない! そのために戦闘機! 戦車! 潜水艦! 宇宙戦艦! 魔法機動戦士ロボット! 車型ロボットのジャパロボ! どうだ! これだけのSF要素があれば、各世界の軍隊、魔法自衛隊、自動車会社、アーケードゲームなど、きっと大口のスポンサーとコラボし、エンターテイメントが高いはずだ! 参ったか!」
泪の自分の売り込みが、きれいに決まった。
「やるな!? いいの持ってやがる!?」
思わず栞も動揺を隠せない。
「あの栞お姉ちゃん。」
「なに? 怪獣ちゃん。」
その時、谷子が栞に声をかける。
「どうして、ブラックホールを出したり、土星を落として破壊をしないの?」
いい質問ですね。
「いや~、それは、破壊していいって急に言われると、逆に破壊しづらくなるのよ。」
天邪鬼な栞の性格。
「そう言われれば、そだね。」
素直に受け入れる谷子。
「そして栞につられた私だ。」
泪も自己アピールに徹してしまった。
「でも昔の作品で異世界ホテル100ルームってあったけど、それを改造して、魔法少女48ルームにすればいいのよね。魔法少女48人に勝てるかな? ゲーム。」
「おもしろそう。」
「そっちの方がいいな。今回の魔法少女20人は前哨戦みたいなもんだな。」
最近のソーシャルゲームは、ガチャ用のキャラクターの人数を大人数生み出した者勝ちである。
「じゃあ、そろそろ戦いを始めるか。」
「そうしないと終わらないもんね。」
栞と泪の真面目な実力行使による戦いが始まる。
「くらえ! 大銀河の掃除機! ブラックホール! エル・エル・エルメス!」
「全て! 灰になれ! アトミック・ボム! ルイ・ルイ・ルイヴィトン!」
栞と泪が必殺の魔法を唱えた。ブラックホールと原子爆弾の戦いである。
「原爆! 吸い込んだり!」
「なんだと!?」
ブラックホールが原爆を吸い込み、爆発しなかった。
「勝者! うちの娘! 栞!」
栞の父、渋井谷男が娘の勝ち名乗りをする。
「やったー! 勝った!」
「栞お姉ちゃん、良かったね。」
「ありがとう。怪獣ちゃん。」
戦いの中にも平凡がある。
「負けたよ。栞。」
そこに泪がやって来る。
「泪こそ、いいの持ってるね。」
「私の分までがんばって、優勝してくれ。じゃあな。」
「泪。」
泪は去って行く。去って行きながら手りゅう弾を栞と谷子に投げつける。
「え!?」
「うわあ!?」
ドカーン! 不意を突かれた栞と谷子は真っ黒になってしまう。
「騙された!? 泪め!? 許さないぞ!」
「ゲップ。」
口から煙を吐く、真っ黒こげの渋井姉妹であった。
つづく。
「勝負だ! 泪! 銀河に変わって、お仕置きよ!」
「かかってこい! 栞! おまえはもう、踏んでいる。」
栞は銀河を司る魔法少女。月よりも銀河の方がスケールがデカイ。また泪も軍隊を司る魔法少女。地雷の1個や2個、全体にまんべんなく仕掛けることは容易い。
「それでは破壊神は君だ! 1回戦、第1試合、栞と泪ちゃん、始めて下さい!」
カーンと試合のゴングが鳴る。
「まずは私からよ。これからは銀河の時代よ! 宇宙旅行! 宇宙船! 太陽に月! 地球を含む太陽系8惑星! 夜空のお星さま! すべてと私はコラボする権限を持っている! プラネタリウムに、星空を見るイベント、流星群だって観測できるんだからね!」
栞は銀河系最強の魔法少女としての自分を売り込む。
「むむむ!?」
さすがの栞の攻勢に怯む泪。
「さらに! 私には2020エルメス降臨祭という単独イベントをする権利がある!」
「それはどうでもいい。」
力強く言う栞を泪は手を横に振って否定する。
「今度はこっちの番よ!」
泪が反撃にでる。
「戦争が無くなることは無いんだ! どこかで自分勝手な偉い人が軍事力を使って、何の悪いこともしていない無力な人々の命を奪っているんだ! やはり悪い奴は、この世から消さなければいけない! そのために戦闘機! 戦車! 潜水艦! 宇宙戦艦! 魔法機動戦士ロボット! 車型ロボットのジャパロボ! どうだ! これだけのSF要素があれば、各世界の軍隊、魔法自衛隊、自動車会社、アーケードゲームなど、きっと大口のスポンサーとコラボし、エンターテイメントが高いはずだ! 参ったか!」
泪の自分の売り込みが、きれいに決まった。
「やるな!? いいの持ってやがる!?」
思わず栞も動揺を隠せない。
「あの栞お姉ちゃん。」
「なに? 怪獣ちゃん。」
その時、谷子が栞に声をかける。
「どうして、ブラックホールを出したり、土星を落として破壊をしないの?」
いい質問ですね。
「いや~、それは、破壊していいって急に言われると、逆に破壊しづらくなるのよ。」
天邪鬼な栞の性格。
「そう言われれば、そだね。」
素直に受け入れる谷子。
「そして栞につられた私だ。」
泪も自己アピールに徹してしまった。
「でも昔の作品で異世界ホテル100ルームってあったけど、それを改造して、魔法少女48ルームにすればいいのよね。魔法少女48人に勝てるかな? ゲーム。」
「おもしろそう。」
「そっちの方がいいな。今回の魔法少女20人は前哨戦みたいなもんだな。」
最近のソーシャルゲームは、ガチャ用のキャラクターの人数を大人数生み出した者勝ちである。
「じゃあ、そろそろ戦いを始めるか。」
「そうしないと終わらないもんね。」
栞と泪の真面目な実力行使による戦いが始まる。
「くらえ! 大銀河の掃除機! ブラックホール! エル・エル・エルメス!」
「全て! 灰になれ! アトミック・ボム! ルイ・ルイ・ルイヴィトン!」
栞と泪が必殺の魔法を唱えた。ブラックホールと原子爆弾の戦いである。
「原爆! 吸い込んだり!」
「なんだと!?」
ブラックホールが原爆を吸い込み、爆発しなかった。
「勝者! うちの娘! 栞!」
栞の父、渋井谷男が娘の勝ち名乗りをする。
「やったー! 勝った!」
「栞お姉ちゃん、良かったね。」
「ありがとう。怪獣ちゃん。」
戦いの中にも平凡がある。
「負けたよ。栞。」
そこに泪がやって来る。
「泪こそ、いいの持ってるね。」
「私の分までがんばって、優勝してくれ。じゃあな。」
「泪。」
泪は去って行く。去って行きながら手りゅう弾を栞と谷子に投げつける。
「え!?」
「うわあ!?」
ドカーン! 不意を突かれた栞と谷子は真っ黒になってしまう。
「騙された!? 泪め!? 許さないぞ!」
「ゲップ。」
口から煙を吐く、真っ黒こげの渋井姉妹であった。
つづく。
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