汚れ無き純粋な瞳の平凡な日常。３ 魔法鉄道ゲーム編

魔法少女の一覧表２

「それでは続きをどうぞ。」
　渋井姉妹が魔法少女の紹介を始める。
「第１０魔法少女、間リコ。」
　間姉妹の姉。「できる」を司る魔法少女。想像の翼「できる」と本人が思うことはできるというものである。相手が「時間を止める」なら、リコは「止まった時間を進めることができる」となる。スーパーマリコ（間リコ）である。
「第１１魔法少女、猿野楽子。」
　勇気を司る魔法少女。自分の心と話合い結論を出し、勇気を奮い道を切り開く。相手の強い魔法も斬ることができる剣の腕前。破壊神の多い魔法少女の中では精神的支柱の存在。
「第１２魔法少女、おみっちゃん。」
　幽霊の癒し女。妖怪に回復系がいないので創作された。しかし耳かきしかできないので、戦闘中に回復はできない。「エヘッ」っと笑って誤魔化す魔性のかわいい幽霊。新しい必殺技は「包帯を巻く」。ただし戦闘中には行えないだろう。
「第１３魔法少女、ミレミレ。」
　謎の女。ドキ子が本の世界から友達欲しさに連れて来たのが初登場。趣味は、偵察、暗殺、毒針、薬の調合の本当はおばさん。現在、若返りの薬「ヤング１６」を開発して、女子高生に生まれ変わった。
「第１４魔法少女、メロメロ。」
　ヒロイン勇者。レベル９９、熟練度９９、必殺技ゲージも通常の２倍ある、初期設定から最強であった。美しさを求めている間に、気がつけば美しさも勇者として腕前もレベルアップしていた。妹の名前はヌレヌレ（今回未登場）。
「第１５魔法少女、コイコイ。」
　宇宙人。恋が苦手で一族滅亡の危機に。地球人は人口を増やしているので、種の繁栄の方法を勉強しに来た。運が悪くドキ子邸に不時着してしまい、ドキ子の家の池の鯉を恋だと植え付けられ、ドキ子の鯉の世話をして恋を育てている。
「第１６魔法少女、夜虎。」
　元は栞の後釜の通行人の女の子Ｂであった。しかし栞先輩に願うと個性のあるキャラクターに昇格。そこから時空魔法は覚え、遭難した人の捜索、ダンジョンの探索などを生業にしている。間リコのファンである。
「第１７魔法少女、川田マオ。」
　ゲームを司る魔法少女。ゲームの世界で得たスキルを魔法として使用することができる。しかし、ゲームの世界で得たダメージも現実世界に持ち帰るので、入退院を繰り返している。好きな食べ物は、あんこ。
「第１８魔法少女、竹下宿子。」
　ゴスロリを司る魔法少女。ゴスロリブームに乗り遅れた？　またはゴスロリブームに憑りつかれた女の子。先輩を立てる処世術に長けているようである。結に取り入って魔法少女申請書を認可してもらった。最速の魔法少女入りである。
「はあー。やっと終わった。」
「疲れたね。栞お姉ちゃん。」
　渋井姉妹の谷子と栞は、既存の１８人の魔法少女の一覧を説明し終えた。
「クソッ！？　これだけ疲れたのに、まだ１８人しかいないって、どういうことよ！？」
「あと３０人も、どうにもならないよ！？」
　渋井姉妹もお手上げだった。４８人いると、芸能事務所でも売り出したい女の子は１０人もいない。あとは水着グラビアと夜の接待用のおまけである。
「どうしよう？　あと３０人？」
「方法は３つ。未登場のキャラクターを出す。まだ魔法少女に昇格していない者を魔法少女にする。奥の手が、男性キャラクター想定を魔法少女の女の子にしてしまう。」
　まあ、本当に次から次へと、新しいアイデアが思いつくものだ。
「よし！　さっさと魔法少女の人数を増やしてしまおう！」
「でも、メインはゲームだよね？」
「じゃあ、ゲームの中で魔法少女を増やしてしまおう！」
「そうだね。これも栞お姉ちゃんの降臨祭イベントのためだね。」
　こうして、魔法少女が破壊神ゲームが始まる。
　つづく。