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渋谷区予選の説明。
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私の名前は鉄道子と書いて、くろがねみちこ。鉄道が大好きな女子高生! 遂に代々木競技場の中に入った私たちは、整列して予選の説明をする人の話を聞く。
「それでは魔法鉄道ゲーム、鉄道へ、GO! の渋谷区予選のルールを説明します。スタート地点は、渋谷駅。渋谷区にある駅を全て回ってもらいます。一番早く回ることができた高校が、渋谷区代表高校です。それでは、みなさんがんばってください。」
「オール駅を回ることが勝利条件ね。」
「道子、大丈夫?」
「私に任せて! 鉄道のことで私に敵う者はいない! 絶対にみんなを勝たせてみせるから。」
道子は、一瞬で大会ルールを把握した。これも鉄道の知識がなければ、渋谷区を走る鉄道の駅がどこにあるのかも分からない。
「それではeスポーツとして、指令を出す方は、各自のパソコンに着席して、ワイヤレス・レシーバーを装備して、お待ちください。リアルゲームとして、フィールド選手の方々はスタート地点の魔法JR渋谷駅近くのハチ公前にお集まりください。」
説明の人のアナウンスが流れる。
「私たちは道子を信じている! リアルゲームの方は任せて!」
「勝ったら、魔法機関車トーマス3の絵本ちょうだいよ!」
「かわいいドキ子が、ゴスロリなんかに負ける訳ない!」
「私も曲がった線路とか、壊れた非常ボタンとか、賞品のレアな鉄道グッズが欲しい!」
「絶対に勝つぞ! 魔法渋谷高校! ファイト!」
「おお!」
青春な若さ溢れる円陣を組む道子、栞、谷子、ドキ子。これでもチームワークは完璧である。
「最初は司令塔は恵に頼むわ。フィールドは私たち恵三姉妹がいくわ。」
「はい。がんばります!」
「お姉ちゃん、妹、恵、がんばるわよ!」
「今度こそ、栞たちに一泡吹かせてやる!」
「必ず勝つぞ! 魔法恵比寿高校! ビールは!」
「エビス!」
恵比寿高校は、いつも負けている渋谷高校に今度こそは勝ちたかった。そのためにチーム唯一の魔法少女の恵は司令官として温存した。
「ゴスロリを広めるためなら、どんな手を使ってでも勝つわよ!」
「安心しろ! 各沿線に魔法自衛隊員を配置した。いざとなったら鉄道ごと破壊してやる!」
「どうして渋谷区の鉄道にはお茶ができる車両がないの? お酒以外の紅茶とかミネラルウォーターの自動販売機を置けばいいのに。」
「私、自分の心と会話して、勇気を振り絞って、魔法を斬ることしかできないんだけど?」
「勝てば官軍! 魔法原宿高校! 原宿の駅前に出来る家具屋は!」
「魔法イケア!」
原宿高校は、ほぼ私欲の塊であった。ゴスロリ、自衛隊、朝食、勇気。このメンバーで、チームワークは大丈夫なのだろうか?
しかし、高校というチームの箱があり、転校という裏技を使えば、いろいろなキャラクターの組み合わせができる。キャラクターの相性で、チームの連携が良くなり成績があがる。素晴らしいゲーム要素だ。
「円陣? 私たちに円陣がいるの? これも面白くなるから無理やり出なさいという、ドキ子の性よ。」
「形だけでいいんじゃないか? 転校生になったの初めてだった。だって私はヒロイン勇者だから。」
「転校制度があると、たくさん恋が育てられますね。この戦いに勝って、恋を大きく育てるエサを買います。」
「やっぱりドキ子さんは、みんなのことを考えている優しいレディなんですね。ミレさん。キコを女子高生にするお薬を作ってください。」
「はいはい。そのうちね。勝つぞ。魔法代々木高校。我々が倒す相手はただ一人!」
「ドキ子!」
「さん。」
どこかで見た様な代々木高校の面々だった。なぜ、こいつらが代々木高校の代表なのか? それは転校したからだ。これで主要4高校は、キャラクター有人チームになった。
つづく。
「それでは魔法鉄道ゲーム、鉄道へ、GO! の渋谷区予選のルールを説明します。スタート地点は、渋谷駅。渋谷区にある駅を全て回ってもらいます。一番早く回ることができた高校が、渋谷区代表高校です。それでは、みなさんがんばってください。」
「オール駅を回ることが勝利条件ね。」
「道子、大丈夫?」
「私に任せて! 鉄道のことで私に敵う者はいない! 絶対にみんなを勝たせてみせるから。」
道子は、一瞬で大会ルールを把握した。これも鉄道の知識がなければ、渋谷区を走る鉄道の駅がどこにあるのかも分からない。
「それではeスポーツとして、指令を出す方は、各自のパソコンに着席して、ワイヤレス・レシーバーを装備して、お待ちください。リアルゲームとして、フィールド選手の方々はスタート地点の魔法JR渋谷駅近くのハチ公前にお集まりください。」
説明の人のアナウンスが流れる。
「私たちは道子を信じている! リアルゲームの方は任せて!」
「勝ったら、魔法機関車トーマス3の絵本ちょうだいよ!」
「かわいいドキ子が、ゴスロリなんかに負ける訳ない!」
「私も曲がった線路とか、壊れた非常ボタンとか、賞品のレアな鉄道グッズが欲しい!」
「絶対に勝つぞ! 魔法渋谷高校! ファイト!」
「おお!」
青春な若さ溢れる円陣を組む道子、栞、谷子、ドキ子。これでもチームワークは完璧である。
「最初は司令塔は恵に頼むわ。フィールドは私たち恵三姉妹がいくわ。」
「はい。がんばります!」
「お姉ちゃん、妹、恵、がんばるわよ!」
「今度こそ、栞たちに一泡吹かせてやる!」
「必ず勝つぞ! 魔法恵比寿高校! ビールは!」
「エビス!」
恵比寿高校は、いつも負けている渋谷高校に今度こそは勝ちたかった。そのためにチーム唯一の魔法少女の恵は司令官として温存した。
「ゴスロリを広めるためなら、どんな手を使ってでも勝つわよ!」
「安心しろ! 各沿線に魔法自衛隊員を配置した。いざとなったら鉄道ごと破壊してやる!」
「どうして渋谷区の鉄道にはお茶ができる車両がないの? お酒以外の紅茶とかミネラルウォーターの自動販売機を置けばいいのに。」
「私、自分の心と会話して、勇気を振り絞って、魔法を斬ることしかできないんだけど?」
「勝てば官軍! 魔法原宿高校! 原宿の駅前に出来る家具屋は!」
「魔法イケア!」
原宿高校は、ほぼ私欲の塊であった。ゴスロリ、自衛隊、朝食、勇気。このメンバーで、チームワークは大丈夫なのだろうか?
しかし、高校というチームの箱があり、転校という裏技を使えば、いろいろなキャラクターの組み合わせができる。キャラクターの相性で、チームの連携が良くなり成績があがる。素晴らしいゲーム要素だ。
「円陣? 私たちに円陣がいるの? これも面白くなるから無理やり出なさいという、ドキ子の性よ。」
「形だけでいいんじゃないか? 転校生になったの初めてだった。だって私はヒロイン勇者だから。」
「転校制度があると、たくさん恋が育てられますね。この戦いに勝って、恋を大きく育てるエサを買います。」
「やっぱりドキ子さんは、みんなのことを考えている優しいレディなんですね。ミレさん。キコを女子高生にするお薬を作ってください。」
「はいはい。そのうちね。勝つぞ。魔法代々木高校。我々が倒す相手はただ一人!」
「ドキ子!」
「さん。」
どこかで見た様な代々木高校の面々だった。なぜ、こいつらが代々木高校の代表なのか? それは転校したからだ。これで主要4高校は、キャラクター有人チームになった。
つづく。
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