茶店の歌姫 3 

渋谷かな

文字の大きさ
上 下
13 / 20

エヘッ! 13

しおりを挟む
「いらっしゃいませ! 美味しい! 美味しい! お茶とお団子ですよ!」
 少女は健気に茶店の看板娘をやっている。
「私の名前はおみっちゃん! 私の夢は江戸で歌姫になることです! エヘッ!」
 いつも明るく笑顔で元気に前向きなエヘ幽霊の物語である。

「俺の名前は竜王バハムート! 俺は魔王になるのだ!」
 バハムートは魔王になりたかった。
「そのためには現職の魔王を倒さなければいけない!」  
 現在の魔王はおみっちゃん。
「なんでこんな女の子が魔王になっているんだ!?」
 おみっちゃんは可愛いエヘ幽霊。
「楽勝だ! 直ぐに人間界に行って魔王を倒してやる!」
 おみっちゃんは人間界の茶店にいます。
「待っていろ! 魔王! ワッハッハー!」
 バハムートは茶店に向けて飛び立った。

「おみっちゃん、お客さんだよ。」
 女将さんがおみっちゃんを呼ぶ。
「は~い。誰ですか?」
 やって来るおみっちゃん。
「見つけたぞ! 魔王! 俺は竜王バハムート! おまえを倒して俺が魔王になる!」
 現れたのはバハムートでした。
「しょうがありませんね。少し遊んであげますか。表に出ろ。」
 おみっちゃんは茶店の外に出る。
「サボった分は給料から引くからね。」
 守銭奴な女将さん。
「そんな!?」
 悲しむおみっちゃん。

「死ね! 魔王! ドラゴン・ファイア!」
 バハムートは口から火を吐く。
「ギャアアアアアアー!」
 おみっちゃんはやられた。
「これで俺が今日から魔王だ!ワッハッハー!」
 喜ぶバハムート。
「それはどうかな? エヘッ!」
 やられたはずのエヘ幽霊が現れる。
「何!? 確かに倒したはず!? なぜ生きている!?」
 驚くバハムート。
「いいえ。私は既に死んでいる。実は私は幽霊なのです! エヘッ!」
 いつも明るく笑顔で元気に前向きなエヘ幽霊。
「幽霊だと!? そんなことがあるのか!?」
 驚くバハムート。
「私が魔王と知っていて戦いを挑んでくるとは愚かな。おまえから邪気を奪い取ってやろう!」
 おみっちゃんは歌を歌う気である。
「1番! おみっちゃん歌います! 曲は竜の三枚おろし! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
 おみっちゃんは極度の音痴でゴットボイスの持ち主であった。
「ウワアアアアアー!? 体から邪気が取り除かれる!?」
 バハムートはおみっちゃんの歌を聞いて苦しむ。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
 更におみっちゃんは気持ち良く歌を歌い続ける。
「ドラゴン最強の俺が負けるのか!? ギャアアアアアアー!?」
 バハムートの体から魔界の邪気が取り除かれた。
「ご清聴ありがとうございました! ああ~気持ち良かった! エヘッ!」
 大好きな歌を歌い終えてご満悦のエヘ幽霊。
「ここはどこ? 私はだあれ?」
 バハムートは良い子になった。
「バハ。お茶とお団子を食べたくない?」
 おみっちゃんの悪魔の囁き。
「食べたい!」
 バハムートは餌に食いついた。
「じゃあ、一緒に茶店に行きましょうね。エヘッ!」
 茶店のアルバイトを掴めたエヘ幽霊であった。
 つづく。

「私の名前は大天使ミカエル! 私は神になるのだ!」
 ミカエルは魔王になりたかった。
「そのためには現職の神を倒さなければいけない!」  
 現在の神はおみっちゃん。
「なんでこんな女の子が神になっているんだ!?」
 おみっちゃんは可愛いエヘ幽霊。
「楽勝だ! 直ぐに人間界に行って神を倒してやる!」
 おみっちゃんは人間界の茶店にいます。
「待っていろ! 神! ワッハッハー!」
 ミカエルは茶店に向けて飛び立った。

「おみっちゃん、お客さんだよ。」
 女将さんがおみっちゃんを呼ぶ。
「は~い。誰ですか?」
 やって来るおみっちゃん。
「見つけたぞ! 邪神! 私は天使のミカエルだ! おまえを倒して私がかみになる!」
 現れたのはミカエルでした。
「しょうがありませんね。少し遊んであげますか。表に出ろ。」
 おみっちゃんは茶店の外に出る。
「サボった分は給料から引くからね。」
 守銭奴な女将さん。
「そんな!?」
 悲しむおみっちゃん。

「死ね! 邪神! ミカエル・ホーリー!」
 ミカエルは聖なる光を放つ。
「ギャアアアアアアー!」
 おみっちゃんはやられた。
「これで私が今日から神だ!ワッハッハー!」
 喜ぶミカエル。
「それはどうかな? エヘッ!」
 やられたはずのエヘ幽霊が現れる。
「何!? 確かに倒したはず!? なぜ生きている!?」
 驚くミカエル。
「いいえ。私は既に死んでいる。実は私は幽霊なのです! エヘッ!」
 いつも明るく笑顔で元気に前向きなエヘ幽霊。
「幽霊だと!? そんなことがあるのか!?」
 驚くミカエル。
「私が邪神と知っていて戦いを挑んでくるとは愚かな。おまえから邪気を奪い取ってやろう!」
 おみっちゃんは歌を歌う気である。
「1番! おみっちゃん歌います! 曲は天使の三枚おろし! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
 おみっちゃんは極度の音痴でゴットボイスの持ち主であった。
「ウワアアアアアー!? 体から邪気が取り除かれる!?」
 ミカエルはおみっちゃんの歌を聞いて苦しむ。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
 更におみっちゃんは気持ち良く歌を歌い続ける。
「天使最強の私が負けるのか!? ギャアアアアアアー!?」
 ミカエルの体から天界の邪気が取り除かれた。
「ご清聴ありがとうございました! ああ~気持ち良かった! エヘッ!」
 大好きな歌を歌い終えてご満悦のエヘ幽霊。
「ここはどこ? 私はだあれ?」
 ミカエルは良い子になった。
「ミカ。お茶とお団子を食べたくない?」
 おみっちゃんの悪魔の囁き。
「食べたい!」
 ミカエルは餌に食いついた。
「じゃあ、一緒に茶店に行きましょうね。エヘッ!」
 茶店のアルバイトを捕まえたエヘ幽霊であった。
 つづく。

 おまけ。
「これだけではいけないのだろうか?」
 それだけが悩みである。割り切ると1話1000字の物語を100話投稿すれば1000字に到達。
「これに何を足せばいい?」
 プチストーリー。バハムートならバハムートの前置き。ミカエルならミカエルの前置きか?
「前置きを足しても5セリフ10行が増えるだけ。」
 誰にでも分かりやすく一般大衆ウケしやすいというのでは良いのだろう。それぞれに手直しを加えよう。
「手直し完了。」
 これの繰り返しで良ければ楽勝である。正にドラえもん、アンパンマン、仮面ライダー、ウルトラマン、水戸黄門、ドクターX、北斗の拳、ドラゴンボール、ワンピース、コナン、どんな物語も同じことの繰り返しである。
「これだけ列挙してみると、物語の限界を感じる。」
 設定を変えただけで内容は同じなのだから。新しい秘密道具、アンパンチ、ライダーキック、スペシュウム光線、印籠、私失敗しないので、おまえはもう死んでいる。結局、戦い。島を変えてやることは一緒。眠りの小五郎。
「形が違うだけで同じことの繰り返しである。」
 う~ん。それが間違い・・・・・・ではなく、それがその作品ということなのだろう。
「茶店の歌姫は永遠に続けられるな。エヘッ!」
 余裕のエヘ幽霊。

「きっとこういうことに疲れて、ゴット・カードでも書き始めたのだろう。」
 一から物語を作るという作業。息抜きにゴット・カードでも呼んでこよう。

「これにストーリーをつけてみよう。」
 寝て起きて意見が変わる。
「とりあえず、やってみよう! おお!」
 まずはドラゴンボール風。
「願い事が叶うドラゴンボールを集める物語。」
 似たようなお話は山ほどありますね。

「おみっちゃん、この世の中のどこかに、どんな願い事も叶えてくれるお札があるんだって。そのお札の名前が夢札!」
 女将さんは新商品のドリーム・ビルを説明する。
「探しましょう! 夢札があれば私の夢が叶いますね! 私は歌姫になるんです! エヘッ!」
 夢を叶えるためには夢札が必要であった。
「お札を持った人間がやって来るよ。」
 女将さんの占いはよく当たる。
「お札を奪い取りましょう。エヘッ!」
 手ぐすねを引いて待っているエヘ幽霊。

「私の名前は三蔵法師! 私は偉い坊主になるのだ!」
 三蔵法師は偉い坊主になりたかった。
「そのためには妖怪を倒さなければいけない!」  
 妖怪はおみっちゃん。
「なんでこんな女の子が妖怪になっているんだ!?」
 おみっちゃんは可愛いエヘ幽霊。
「楽勝だ! 直ぐに茶店に行って妖怪を倒してやる!」
 おみっちゃんは人間界の茶店にいます。
「待っていろ! 妖怪! ワッハッハー!」
 三蔵法師は茶店に向けて飛び立った。

「おみっちゃん、お客さんだよ。」
 女将さんがおみっちゃんを呼ぶ。
「は~い。誰ですか?」
 やって来るおみっちゃん。
「見つけたぞ! 妖怪! 私は三蔵法師だ! おまえを倒して私がかみになる!」
 現れたのは三蔵法師でした。
「しょうがありませんね。少し遊んであげますか。表に出ろ。」
 おみっちゃんは茶店の外に出る。
「サボった分は給料から引くからね。」
 守銭奴な女将さん。
「そんな!?」
 悲しむおみっちゃん。

「死ね! 妖怪! 三蔵法師・念仏ビーム!」
 三蔵法師は念仏を放つ。
「ギャアアアアアアー!」
 おみっちゃんはやられた。
「これで私は偉い坊主だ!ワッハッハー!」
 喜ぶ三蔵法師。
「それはどうかな? エヘッ!」
 やられたはずのエヘ幽霊が現れる。
「何!? 確かに倒したはず!? なぜ生きている!?」
 驚く三蔵法師。
「いいえ。私は既に死んでいる。実は私は幽霊なのです! エヘッ!」
 いつも明るく笑顔で元気に前向きなエヘ幽霊。
「幽霊だと!? そんなことがあるのか!?」
 驚く三蔵法師。
「私が妖怪と知っていて戦いを挑んでくるとは愚かな。おまえから邪気を奪い取ってやろう!」
 おみっちゃんは歌を歌う気である。
「1番! おみっちゃん歌います! 曲は坊主の三枚おろし! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
 おみっちゃんは極度の音痴でゴットボイスの持ち主であった。
「ウワアアアアアー!? 体から邪気が取り除かれる!?」
 三蔵法師はおみっちゃんの歌を聞いて苦しむ。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
 更におみっちゃんは気持ち良く歌を歌い続ける。
「坊主最強の私が負けるのか!? ギャアアアアアアー!?」
 三蔵法師の体から天界の邪気が取り除かれた。
「ご清聴ありがとうございました! ああ~気持ち良かった! エヘッ!」
 大好きな歌を歌い終えてご満悦のエヘ幽霊。
「ここはどこ? 私はだあれ?」
 三蔵法師は良い子になった。
「三蔵。お茶とお団子を食べたくない?」
 おみっちゃんの悪魔の囁き。
「食べたい!」
 三蔵法師は餌に食いついた。
「じゃあ、一緒に茶店に行きましょうね。エヘッ!」
 茶店のアルバイトを捕まえたエヘ幽霊であった。
「そうだ。あなたの持っているお札を見せて。」
 おみっちゃんは三蔵法師のお札を見せてもらう。
「なんだ。ただのお札か。チッ。」
 なかなか夢が叶わないおみっちゃんであった。
 つづく。

 おまけ。
「できた。これで物語ができるから恐ろしい。」
 置き換え、最初と最後に少し足しただけ。
「しかも魔物と天使と人間バージョンができてしまった。」
 恐ろしや。
「この話をコピー貼り付けして置き換えると即10万字達成は確実だね。エヘッ!」
 もう先が見えた茶店の歌姫エヘ幽霊。
 つづく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。

藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった…… 結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。 ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。 愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。 *設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。 *全16話で完結になります。 *番外編、追加しました。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

悪役令嬢にざまぁされた王子のその後

柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。 その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。 そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。 マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。 人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。

【完結】私だけが知らない

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

処理中です...