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<シーディス>ルート
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―― 良かった
土地勘がないから、見失ったかと思った。なんとか追いついて声をかけようと思ったとき、どこからか子供達が数人出てくる。いくつ位かわからないが、小学校に上がる前の年代に見えた。
「あっ先生だ!」
「こんにちは先生!」
「ああ」
どうやら知り合いらしい。子供達が明るく先生に、挨拶をしている。応じている先生も、そっけないが普通に返していた。
―― 大丈夫そうだな
平穏な空気だから建物の影に隠れて、様子を見ることにした。
「先生、おせーぞ!」
「生意気な口きくな。張り倒すぞ」
駆け寄ってきた子供に、なんとも物騒な返しをする。一瞬、ひやっとしたが、思いのほか優しい顔で頭を撫でたのが見えた。頭を撫でられた子供は、汚れた顔に満面の笑みを浮かべている。
「先生に見てもらったら、かーちゃんよくなってきた。ありがとうな!」
「だから言ったろ。俺が治療したんだから、良くなるって」
「先生、天才だもんな!」
「よく分かってるじゃねえか」
なんと言って良いのだろうか。ものすごく意外な光景が、目の前で広がっている。
所々破れた服を着た数人の子供が、先生にまとわりついている。イヤな顔もせずに、先生はそれを受け入れていた。
話の内容から、子供の母親を先生が治療したのは分る。けどこの子達に、治療費が払えるとは思えない。
―― もしかして
先生は、無償で診察をしているのだろうか。
いつもの不機嫌を貼り付けた顔と、穏やかに笑う顔の対比が激しい。
―― 優しい顔も、出来るんだな
もの凄く失礼な感想を抱く。けど俺に向けられる表情と、ギャップがありすぎるんだ。ただ穏やかな雰囲気に気持ちが和む。
腐男子としては萌える場面も見たいけれど、先生と子供相手にどうやっても見いだせないから止めた。
「なんだお前ー!」
大丈夫そうだから帰ろうかと考えていたら、また子供が出てきてあっという間に取り囲まれる。
「先生に、何かする気か!」
「殺すぞ!」
「刺すぞ!」
幼い顔から出る言葉が、とんでもなく物騒だ。
ごろつきに同じ台詞をはかれたら氷漬けにでもするが、子供相手だとどうして良いか分らない。困惑していると先生が、これ見よがしに溜息をついた。言葉にはしていないが、面倒だと顔全体で現わしている。
「馬鹿なこと言ってないで散れ。こいつに手を出すと、とんでもなく面倒なのが出て来る」
「先生、こいつのこと知ってるの?」
呆れを隠さずに、けど止めに入ってくれる。
胡乱げな目を向けて来るのは、さっき『かーちゃん』と口にしていた子供だ。先生を守る気なのか、俺と先生の間を塞ぐように動いた。
「ああ」
「大丈夫?」
「ああ」
「本当に大丈夫? 無理してない?」
先生が肯定を示すと、別の子が声をかける。それに頷き返すと、また別の子が案じるように続けた。
「大丈夫だって言ってるだろう。ほらさっさと、散れって」
「「はーい」」
何度目かの肯定で、子供達から一斉に声が上がる。始終、言葉も態度も荒いが、先生の表情は穏やかだ。
「なにかあったら、遠慮なく呼べよ先生」
「そうそう、俺らがなんとかしてやるからな!」
「生意気言ってんじゃねえよ」
立ち去り際に子供が、声をかけていく。子供達からの先生への信頼が、感じ取れた。
―― それにしても
すごいな、俺は先生が怖くて、あんな口きけないぞ。
「お兄ちゃん」
「どうした?」
あっけにとられていると、女の子が服の裾を引っ張ってきた。見上げてくる首が疲れるだろうと視線を合わせるために膝を折る。
「ごめんね。みんな先生のことが、大好きだから心配したの」
「サーヤ」
「はーい。またね先生」
穏やかだがどこか、窘めるような声で先生が少女の名前を呼ぶ。名を呼ばれた当の本人は、少し口を尖らせたあと笑顔になり去って行った。
「大人気ですね」
「うるせえよ」
馬鹿にしたわけでも、けなしたわけでもない。だが子供達がいなくなった後に、声をかけると先生の顔がいつも通り不機嫌なものになった。
できれば俺にも子供達に対するくらいには、穏やかな対応していただけないだろうか。同じにしてほしいとは言わない。せめて半分くらいは、怖さを半減していただきたい。
「それで? お前はなんで、ここにいる」
「あまり治安がよくないところに、先生が向かわれたので……心配になって」
「余計な世話だ」
自分でもそう思うから、言い返せない。迷いなく進んでいた足取りも、今の子供達とのやりとりを見ても何度もここに来ているのが分かった。本当に余計な世話だ。
「着いてこい」
「えっ」
背を向けて散歩ほど歩いた後、振り返って声をかけてくる。
「お前を一人にして、なんかあったら面倒くせえだろう」
「此処で、待ってます。何かあれば対処しますし」
本当は帰りますと言いたかった。先生がここらに慣れているのなら、心配は不要だろうからいる意味がない。けど此処から、どうやって帰って良いか分からない。だから待っていると返したのだが、溜息を返されてしまう。
「あんな簡単にガキに周り囲まれた奴が、何言ってんだ」
ぐうの音も出ない。だが言い訳にしかならないけれど、あれが酔っ払いとかゴロツキなら対処してた。子供だから、どうすれば良いか迷ったんだ。
「俺がいたから何もなく済んだけどな、ここらガキだからって甘く見てると痛い目みるぞ」
今頃、そこに転がってたかもな。
低く続けられた言葉に、一気に肝が冷える。多分、冗談じゃ無い。目も声も口調も、雰囲気も全部が、冗談なんかではないと現わしている。
―― 言われたとおりにしよう
もしまた子供に囲まれて、その子が俺に何かしようとしたら、咄嗟に反応できる自信がない。避けたり防いだりは、出来るだろう。けど攻撃は、たぶん躊躇する。ここでは少しの迷いが、危険になるかもしれない。
見知った所じゃ無いし、状況も分からない。なら慣れている先生の言うことを、聞いておいた方が良い。そう判断して、大人しくついていくことにして後に続いた。
土地勘がないから、見失ったかと思った。なんとか追いついて声をかけようと思ったとき、どこからか子供達が数人出てくる。いくつ位かわからないが、小学校に上がる前の年代に見えた。
「あっ先生だ!」
「こんにちは先生!」
「ああ」
どうやら知り合いらしい。子供達が明るく先生に、挨拶をしている。応じている先生も、そっけないが普通に返していた。
―― 大丈夫そうだな
平穏な空気だから建物の影に隠れて、様子を見ることにした。
「先生、おせーぞ!」
「生意気な口きくな。張り倒すぞ」
駆け寄ってきた子供に、なんとも物騒な返しをする。一瞬、ひやっとしたが、思いのほか優しい顔で頭を撫でたのが見えた。頭を撫でられた子供は、汚れた顔に満面の笑みを浮かべている。
「先生に見てもらったら、かーちゃんよくなってきた。ありがとうな!」
「だから言ったろ。俺が治療したんだから、良くなるって」
「先生、天才だもんな!」
「よく分かってるじゃねえか」
なんと言って良いのだろうか。ものすごく意外な光景が、目の前で広がっている。
所々破れた服を着た数人の子供が、先生にまとわりついている。イヤな顔もせずに、先生はそれを受け入れていた。
話の内容から、子供の母親を先生が治療したのは分る。けどこの子達に、治療費が払えるとは思えない。
―― もしかして
先生は、無償で診察をしているのだろうか。
いつもの不機嫌を貼り付けた顔と、穏やかに笑う顔の対比が激しい。
―― 優しい顔も、出来るんだな
もの凄く失礼な感想を抱く。けど俺に向けられる表情と、ギャップがありすぎるんだ。ただ穏やかな雰囲気に気持ちが和む。
腐男子としては萌える場面も見たいけれど、先生と子供相手にどうやっても見いだせないから止めた。
「なんだお前ー!」
大丈夫そうだから帰ろうかと考えていたら、また子供が出てきてあっという間に取り囲まれる。
「先生に、何かする気か!」
「殺すぞ!」
「刺すぞ!」
幼い顔から出る言葉が、とんでもなく物騒だ。
ごろつきに同じ台詞をはかれたら氷漬けにでもするが、子供相手だとどうして良いか分らない。困惑していると先生が、これ見よがしに溜息をついた。言葉にはしていないが、面倒だと顔全体で現わしている。
「馬鹿なこと言ってないで散れ。こいつに手を出すと、とんでもなく面倒なのが出て来る」
「先生、こいつのこと知ってるの?」
呆れを隠さずに、けど止めに入ってくれる。
胡乱げな目を向けて来るのは、さっき『かーちゃん』と口にしていた子供だ。先生を守る気なのか、俺と先生の間を塞ぐように動いた。
「ああ」
「大丈夫?」
「ああ」
「本当に大丈夫? 無理してない?」
先生が肯定を示すと、別の子が声をかける。それに頷き返すと、また別の子が案じるように続けた。
「大丈夫だって言ってるだろう。ほらさっさと、散れって」
「「はーい」」
何度目かの肯定で、子供達から一斉に声が上がる。始終、言葉も態度も荒いが、先生の表情は穏やかだ。
「なにかあったら、遠慮なく呼べよ先生」
「そうそう、俺らがなんとかしてやるからな!」
「生意気言ってんじゃねえよ」
立ち去り際に子供が、声をかけていく。子供達からの先生への信頼が、感じ取れた。
―― それにしても
すごいな、俺は先生が怖くて、あんな口きけないぞ。
「お兄ちゃん」
「どうした?」
あっけにとられていると、女の子が服の裾を引っ張ってきた。見上げてくる首が疲れるだろうと視線を合わせるために膝を折る。
「ごめんね。みんな先生のことが、大好きだから心配したの」
「サーヤ」
「はーい。またね先生」
穏やかだがどこか、窘めるような声で先生が少女の名前を呼ぶ。名を呼ばれた当の本人は、少し口を尖らせたあと笑顔になり去って行った。
「大人気ですね」
「うるせえよ」
馬鹿にしたわけでも、けなしたわけでもない。だが子供達がいなくなった後に、声をかけると先生の顔がいつも通り不機嫌なものになった。
できれば俺にも子供達に対するくらいには、穏やかな対応していただけないだろうか。同じにしてほしいとは言わない。せめて半分くらいは、怖さを半減していただきたい。
「それで? お前はなんで、ここにいる」
「あまり治安がよくないところに、先生が向かわれたので……心配になって」
「余計な世話だ」
自分でもそう思うから、言い返せない。迷いなく進んでいた足取りも、今の子供達とのやりとりを見ても何度もここに来ているのが分かった。本当に余計な世話だ。
「着いてこい」
「えっ」
背を向けて散歩ほど歩いた後、振り返って声をかけてくる。
「お前を一人にして、なんかあったら面倒くせえだろう」
「此処で、待ってます。何かあれば対処しますし」
本当は帰りますと言いたかった。先生がここらに慣れているのなら、心配は不要だろうからいる意味がない。けど此処から、どうやって帰って良いか分からない。だから待っていると返したのだが、溜息を返されてしまう。
「あんな簡単にガキに周り囲まれた奴が、何言ってんだ」
ぐうの音も出ない。だが言い訳にしかならないけれど、あれが酔っ払いとかゴロツキなら対処してた。子供だから、どうすれば良いか迷ったんだ。
「俺がいたから何もなく済んだけどな、ここらガキだからって甘く見てると痛い目みるぞ」
今頃、そこに転がってたかもな。
低く続けられた言葉に、一気に肝が冷える。多分、冗談じゃ無い。目も声も口調も、雰囲気も全部が、冗談なんかではないと現わしている。
―― 言われたとおりにしよう
もしまた子供に囲まれて、その子が俺に何かしようとしたら、咄嗟に反応できる自信がない。避けたり防いだりは、出来るだろう。けど攻撃は、たぶん躊躇する。ここでは少しの迷いが、危険になるかもしれない。
見知った所じゃ無いし、状況も分からない。なら慣れている先生の言うことを、聞いておいた方が良い。そう判断して、大人しくついていくことにして後に続いた。
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