36 / 127
36
しおりを挟む
―― あれ?
開けた目に、移るのは白い天井だ。頭の中が、大量の疑問符で埋め尽くされる。
ここは、どこだろうか。そんな疑問以前に、なんで目を開けられたのかが不思議でしょうがない。
目を開けることが出来る。息をしている。ということは、生きているということだ。
―― 生きてる? あれ俺どうしたんだっけ?
余りできの良くない頭を、フルに動かして記憶をたどる。
たしか、ドラゴンが灼熱のブレスをゴーしたのが見えた。それで俺はあの時間でできる最大の強化を氷に施して術を構築して、体を覆った。あの時間であの強度の氷を作り出せるのは一人分だけだった。2人分に広げれば、それだけ強度が下がる。だからそれをシーディスさんに使ったんだが、彼は無事だろうか。
出血がひどかったが、内臓は損傷してないだろうか。
―― 確かめないと
体を動かそうとして、手を動かせないことに気づく。
「ギルド長?」
手の神経でも、損傷したのか。そう思ったが違った。シーディスさんが、俺の手を握り締めているのが見えた。
ベッドの横に座り込み、上半身はベッドに預けている状態だ。
「……火傷が、治ってる?」
顔を突っ伏した状態でも見えるうなじと、腕の皮膚を見て首を傾げる。
気を失う前に見たシーディさんの状態は、酷いものだった。一刻を争うとは、ああいう状態を言うんじゃないか。そう思えるものだった。
俺は医者でもなんでもないから、実際にどんな状態なのかはわからない。けれどそんな俺が見ても、早く治療しないとやばい。そう思えるものだ。
けれどそんな痕跡は、どこにも見えない。火傷も、その痕すらもないように見える。
もしかして俺の希望でしかなかった光の術師が、本当にいたのだろうか。あんな状態から、ここまで良くなっているのならそれしか考えられない。
まあなんにせよ。シーディスさんが、死ぬこともなく無事だったんだ。
「……よかった」
「よかねえよ」
安堵から息を、吐いたのと同時くらいだろう。扉が開く音と、なんか怖い感じの声が聞こえてきた。どすの利いた声というのは、こういう声を言うんじゃないだろうか。
声の方向に視線を向けると、そこには口調の悪さと反比例した見た目の長身の……男の人が立っていた
―― いったいどちら様ですか?
低姿勢で言葉をかけようとして、できずに口を閉じた。
声をかけたいが、できない。理由は、至極単純で怖いからである。
部屋に入ってきたその人は、見るからに不機嫌ですという顔をしていた。見た目は、線の細めの美人系だ。女の人と間違えたりはしないが、顔立ちが整っている。
もしかして俺の知らない攻略キャラだろうか。モブにしては、顔がよすぎる。
「おい起きろ。お前、俺が安静にしていろ。寝てろといったのが、聞こえてなかったのか。いつから難聴になりやがった」
「……ギーニアスか。うるさいぞ」
肩をつかまれたシーディスさんが、眉をしかめながら顔を上げる。そして俺と目が合った。
不機嫌さを、全く隠す気がない。そんな目をしていたのが、これでもかと見開かれる。
「レイザード!」
「……はい」
鼓膜が破れたるんじゃないか。そう思えるくらいの大声が、シーディスさんの口から放たれる。
あまりの声の大きさに、怯えて顔が引きつりそうになった。なんせシーディさんは、顔が怖いからな。内面は、面倒見のいい良い人だと分かってはいるがなんせ顔が怖い。
ただいつも通り、俺の表情は少し眉間にしわを寄せるくらいしか変わってはいないだろう。
「無事か!? 痛むところはあるか? どこか……」
「俺が治したんだ。支障があるわけねえだろうが」
俺が治した。そうギーニアスと、呼ばれていた人が答える。
火傷の跡すら消えている。その状態で、考えられるのは光の術師が治したということだろう。
―― ということは、この人が光の術師なのか
ろくに情報も残っていないから、本当のところは分からない……けれど
―― あれ、でも
文献に載っていた光の術師の外見と、異なっていて内心で首を傾げる。文献には、髪の色は白だと書かれていた。けれどこの人は、この国で多いだろう髪の色をしていた。目立つから染めているのかもしれないな。
「……俺は彼に、聞いているんだ。口をはさむな」
「おいガキ、どこか痛むか? 違和感があるところは?」
―― すごいなこの人
ギーニアスと呼ばれた人は、目つきを鋭くさせたシーディスさんを怖がる様子もない。内心では、怯えまくっている俺とは大違いである。
「いえどこも」
「だそうだ。さっさとお前は、部屋に帰って寝てろ」
邪魔だといわんばかりに、シーディスさんを追い払うように手を振っている。
「ここにいる」
「俺はお前と、押し問答しにきたわけじゃないんだよ。急激に回復させたせいで、体に負担がかかっているといっただろうが。休んでいる必要があるともな。戻らねえってなら、気絶させて連れてくぞ」
「あのギルド長、俺なら大丈夫です。きちんと休まれてください」
―― 目が本気だ
普通なら冗談だと思うが、この人ならやりかねない。あったばかりだというのに、シーディスさんを気絶さえて運んでいく絵面が想像できる。
「……わかった。おいギーニアス、きちんと彼の診察をしろよ」
「お前が、さっさと出てけばすぐにでも始めるんだよ。さっさと寝ろ。何回いわせりゃ気が済むんだ」
もしかして昔からの知り合いで、気心が知れているのかもしれない。そう思いはすれど、傍で聞いていると気が気じゃない。というか怖い。
顔の怖いシーディスさんに、口調と雰囲気が怖いギーニアスさん……良く知りもしないけれど、怖くて思わず『さん』をつけてしまいそうなくらいに怖い。
「それじゃ、始めるぞ」
「えっ?」
シーディスさんが、出ていくのを見送るとギーニアスさんがベッドの横に椅子を持ってきて座った。
何を、ですか? と、聞きそうになっていると思い切りため息をつかれる。
「お前も、耳が遠いのか? 診察だよ。……お前俺のことをなんだと思ってるんだ? 医者だぞ」
全然見えないです。なんていうことは、もちろん言えずにお願いしますと頭を下げた。
開けた目に、移るのは白い天井だ。頭の中が、大量の疑問符で埋め尽くされる。
ここは、どこだろうか。そんな疑問以前に、なんで目を開けられたのかが不思議でしょうがない。
目を開けることが出来る。息をしている。ということは、生きているということだ。
―― 生きてる? あれ俺どうしたんだっけ?
余りできの良くない頭を、フルに動かして記憶をたどる。
たしか、ドラゴンが灼熱のブレスをゴーしたのが見えた。それで俺はあの時間でできる最大の強化を氷に施して術を構築して、体を覆った。あの時間であの強度の氷を作り出せるのは一人分だけだった。2人分に広げれば、それだけ強度が下がる。だからそれをシーディスさんに使ったんだが、彼は無事だろうか。
出血がひどかったが、内臓は損傷してないだろうか。
―― 確かめないと
体を動かそうとして、手を動かせないことに気づく。
「ギルド長?」
手の神経でも、損傷したのか。そう思ったが違った。シーディスさんが、俺の手を握り締めているのが見えた。
ベッドの横に座り込み、上半身はベッドに預けている状態だ。
「……火傷が、治ってる?」
顔を突っ伏した状態でも見えるうなじと、腕の皮膚を見て首を傾げる。
気を失う前に見たシーディさんの状態は、酷いものだった。一刻を争うとは、ああいう状態を言うんじゃないか。そう思えるものだった。
俺は医者でもなんでもないから、実際にどんな状態なのかはわからない。けれどそんな俺が見ても、早く治療しないとやばい。そう思えるものだ。
けれどそんな痕跡は、どこにも見えない。火傷も、その痕すらもないように見える。
もしかして俺の希望でしかなかった光の術師が、本当にいたのだろうか。あんな状態から、ここまで良くなっているのならそれしか考えられない。
まあなんにせよ。シーディスさんが、死ぬこともなく無事だったんだ。
「……よかった」
「よかねえよ」
安堵から息を、吐いたのと同時くらいだろう。扉が開く音と、なんか怖い感じの声が聞こえてきた。どすの利いた声というのは、こういう声を言うんじゃないだろうか。
声の方向に視線を向けると、そこには口調の悪さと反比例した見た目の長身の……男の人が立っていた
―― いったいどちら様ですか?
低姿勢で言葉をかけようとして、できずに口を閉じた。
声をかけたいが、できない。理由は、至極単純で怖いからである。
部屋に入ってきたその人は、見るからに不機嫌ですという顔をしていた。見た目は、線の細めの美人系だ。女の人と間違えたりはしないが、顔立ちが整っている。
もしかして俺の知らない攻略キャラだろうか。モブにしては、顔がよすぎる。
「おい起きろ。お前、俺が安静にしていろ。寝てろといったのが、聞こえてなかったのか。いつから難聴になりやがった」
「……ギーニアスか。うるさいぞ」
肩をつかまれたシーディスさんが、眉をしかめながら顔を上げる。そして俺と目が合った。
不機嫌さを、全く隠す気がない。そんな目をしていたのが、これでもかと見開かれる。
「レイザード!」
「……はい」
鼓膜が破れたるんじゃないか。そう思えるくらいの大声が、シーディスさんの口から放たれる。
あまりの声の大きさに、怯えて顔が引きつりそうになった。なんせシーディさんは、顔が怖いからな。内面は、面倒見のいい良い人だと分かってはいるがなんせ顔が怖い。
ただいつも通り、俺の表情は少し眉間にしわを寄せるくらいしか変わってはいないだろう。
「無事か!? 痛むところはあるか? どこか……」
「俺が治したんだ。支障があるわけねえだろうが」
俺が治した。そうギーニアスと、呼ばれていた人が答える。
火傷の跡すら消えている。その状態で、考えられるのは光の術師が治したということだろう。
―― ということは、この人が光の術師なのか
ろくに情報も残っていないから、本当のところは分からない……けれど
―― あれ、でも
文献に載っていた光の術師の外見と、異なっていて内心で首を傾げる。文献には、髪の色は白だと書かれていた。けれどこの人は、この国で多いだろう髪の色をしていた。目立つから染めているのかもしれないな。
「……俺は彼に、聞いているんだ。口をはさむな」
「おいガキ、どこか痛むか? 違和感があるところは?」
―― すごいなこの人
ギーニアスと呼ばれた人は、目つきを鋭くさせたシーディスさんを怖がる様子もない。内心では、怯えまくっている俺とは大違いである。
「いえどこも」
「だそうだ。さっさとお前は、部屋に帰って寝てろ」
邪魔だといわんばかりに、シーディスさんを追い払うように手を振っている。
「ここにいる」
「俺はお前と、押し問答しにきたわけじゃないんだよ。急激に回復させたせいで、体に負担がかかっているといっただろうが。休んでいる必要があるともな。戻らねえってなら、気絶させて連れてくぞ」
「あのギルド長、俺なら大丈夫です。きちんと休まれてください」
―― 目が本気だ
普通なら冗談だと思うが、この人ならやりかねない。あったばかりだというのに、シーディスさんを気絶さえて運んでいく絵面が想像できる。
「……わかった。おいギーニアス、きちんと彼の診察をしろよ」
「お前が、さっさと出てけばすぐにでも始めるんだよ。さっさと寝ろ。何回いわせりゃ気が済むんだ」
もしかして昔からの知り合いで、気心が知れているのかもしれない。そう思いはすれど、傍で聞いていると気が気じゃない。というか怖い。
顔の怖いシーディスさんに、口調と雰囲気が怖いギーニアスさん……良く知りもしないけれど、怖くて思わず『さん』をつけてしまいそうなくらいに怖い。
「それじゃ、始めるぞ」
「えっ?」
シーディスさんが、出ていくのを見送るとギーニアスさんがベッドの横に椅子を持ってきて座った。
何を、ですか? と、聞きそうになっていると思い切りため息をつかれる。
「お前も、耳が遠いのか? 診察だよ。……お前俺のことをなんだと思ってるんだ? 医者だぞ」
全然見えないです。なんていうことは、もちろん言えずにお願いしますと頭を下げた。
195
お気に入りに追加
1,187
あなたにおすすめの小説

時間を戻した後に~妹に全てを奪われたので諦めて無表情伯爵に嫁ぎました~
なりた
BL
悪女リリア・エルレルトには秘密がある。
一つは男であること。
そして、ある一定の未来を知っていること。
エルレルト家の人形として生きてきたアルバートは義妹リリアの策略によって火炙りの刑に処された。
意識を失い目を開けると自称魔女(男)に膝枕されていて…?
魔女はアルバートに『時間を戻す』提案をし、彼はそれを受け入れるが…。
なんと目覚めたのは断罪される2か月前!?
引くに引けない時期に戻されたことを嘆くも、あの忌まわしきイベントを回避するために奔走する。
でも回避した先は変態おじ伯爵と婚姻⁉
まぁどうせ出ていくからいっか!
北方の堅物伯爵×行動力の塊系主人公(途中まで女性)
流行りの悪役転生したけど、推しを甘やかして育てすぎた。
時々雨
BL
前世好きだったBL小説に流行りの悪役令息に転生した腐男子。今世、ルアネが周りの人間から好意を向けられて、僕は生で殿下とヒロインちゃん(男)のイチャイチャを見たいだけなのにどうしてこうなった!?
※表紙のイラストはたかだ。様
※エブリスタ、pixivにも掲載してます
◆4月19日18時から、この話のスピンオフ、兄達の話「偏屈な幼馴染み第二王子の愛が重すぎる!」を1話ずつ公開予定です。そちらも気になったら覗いてみてください。
◆2部は色々落ち着いたら…書くと思います
その男、有能につき……
大和撫子
BL
俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか?
「君、どうかしたのかい?」
その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。
黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。
彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。
だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。
大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?
更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。

兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。

小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)

王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。
薄明 喰
BL
アーバスノイヤー公爵家の次男として生誕した僕、ルナイス・アーバスノイヤーは日本という異世界で生きていた記憶を持って生まれてきた。
アーバスノイヤー公爵家は表向きは代々王家に仕える近衛騎士として名を挙げている一族であるが、実は陰で王家に牙を向ける者達の処分や面倒ごとを片付ける暗躍一族なのだ。
そんな公爵家に生まれた僕も将来は家業を熟さないといけないのだけど…前世でなんの才もなくぼんやりと生きてきた僕には無理ですよ!!
え?
僕には暗躍一族としての才能に恵まれている!?
※すべてフィクションであり実在する物、人、言語とは異なることをご了承ください。
色んな国の言葉をMIXさせています。

推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる