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32話 アプローチ②×悩殺 (*)
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「!」
賢人は静かに目を開けた。目が覚めるなり記憶が曖昧で、とりあえず動かずにじっとしたまま冷静になって状況を把握を試みる。
まず目を開けてすぐに見えたのは左に90度曲がって見える公園の遊具と砂場で遊んでいる子供たちだった。
お日様もまだ西に降りていないから、学校を出てから時間もそんなに経っていない。
状況を把握する限り、賢人はとある公園のベンチで横向きで寝転がっていた。
テスト中の過度な集中力の反動で疲労から少し休憩しようと偶々この公園に立ち寄って寝落ちしていたらしい。
ということはあの出来事は夢だったことになる。
それにしても夢とはいえ、とんでもない夢を見た気がした。
一体どれほどの妄想をすればあんな夢を見るんだろうか。
考えるだけで改めて恥ずかしくなった。
「・・・!」
夢だったとはいえ、あまりにも現実とも捉えられるような感触と熱を感じたのを思い出した。
本当に夢だったのか?そう考えた矢先に賢人は目が覚めた時から感じる違和感にようやく気づいて視点を変える。
自分の頭の下に枕のようなものが置かれていた。いや、置かれているというより自分がその上に頭を乗せていた。
当然賢人は枕を持ってきていないし、持ち歩いてもいない。
誰かが置いたわけでもあるまいし、取り敢えず触れてみる。
ーーーサワサワ。
撫でるように触ってみると、ザラザラとした感触の中にムチムチとした触り心地が非常に良かった。
これに対して賢人は幸福感を得たが、チラッと触れている部分を見てみると黒い風船状の生地で包んだ柔らかい何かだった。
それは賢人にとって、何処か見覚えがあった。
まだアニメオタクだった頃によく見ていた物だったと思う。
確か・・・・・・
「!!」
賢人がそう考えた瞬間、何かを悟った。
まさかと思いつつ顔を上げてみると、そこには・・・・・・
「あ、起きた♪」
無論そこにあった顔は真依だった。
全体像から見ると賢人はベンチの上で真依に膝枕されていて、賢人が触っていたのは枕らしきものではなく、ストッキングを履いた真依の太ももだったのである。
「って、ちょ!?真依ちゃんなんで!?」
頭の中で全ての事情の整理が終わるなり、賢人は飛び跳ねるようにして起き上がって真依から離れる。
すると真依は賢人のリアクションが面白くてクスクスと笑った。
「うっふふ、寝顔可愛いと思ったらどさくさに紛れて私の脚を触ってくるんなんて、賢人ってば、意外と破廉恥?♡」
「~~~っ!!」
自身の脚をいやらしく触れてきた賢人に母性なのか愛情なのか、そういった感情が伝わるような表情で妖艶に笑う真依。
仮に望んでいたとしても、夢だと思って安心していた矢先に現実であったという今の現状が夢であってほしいと心から願った瞬間だった。
◇◇◇◇
「ーーーというわけなの」
真依曰く、真依の抱き締める力が強すぎて賢人が胸の中で窒息しそうになって気絶してしまい、止むを得ずこの公園までおんぶして運んできたという。
そうなるとあの瞬間から今まで気を失っていた説明がつく。
気絶していたから仕方なくとはいえ、女の子に運んでもらった。
里奈の時といい、最近女の子に対して世話を焼かしてもらってばかりだ。
最も、里奈も真依も小柄の賢人をおんぶして運ぶという同じケースだったので、小柄な分彼女たちに掛かる負担は少ない。
コンプレックスであるこの身体がある意味役に立ったことに賢人は自虐しながらも自身の体に感謝をした。
「あの、その・・・ごめんなさい!」
「・・・!
とんでもない形で意識が朦朧としていて不可抗力だったとはいえ、女の子の太ももを触ったことに対して、いくら相手が真依だとしてもこれは許してもらないと分かっいながらも賢人は頭を下げて謝罪した。
「・・・何に対して?」
「な、何にって・・・」
真依はこれを良きと思ってフッと笑う、わざとらしくとぼけたふりをしてそう言った。
「具体的に言ってくれなきゃ全然伝わらないよ?」
「ぐ、具体的に?」
「そう、具体的」
「!」
賢人はようやく悟った。
これは明らかに真依の思う壺だったことに。
分かっている上で口からはっきり言わせるという、なんとも年上のお姉さんがするような狡猾なやり方だ。
しかし賢人は敵わないと判断して、観念して口にする。
「真依ちゃんの・・・」
「私の?」
そのまま言ってと伝わってくる真依の言葉に賢人はもじもじしながら言った。
「ま、真依ちゃんの太もも触ったことです!!」
「成る程成る程~」
「えっ?」
事実とはいえ、真依の巧みな会話術に嵌ってしまって観念してはっきり言ったはずが、当の本人は想像していたより感心しているみたいでリアクションが薄かった。
・・・に見えたが、真依は舌で軽く唇を舐めながら微笑んだ。
まるで色欲に魅入られたかのように。
「それで?」
「それでって・・・!?」
「私の太ももの感想は?」
「えぇ!?」
言うべきとされる事実は自白したのだからもう充分なはずなのに、今の真依は責めているというより賢人を良いように口車に乗せて事実を喋らせることで、何か危ないような欲求を満たしているようだった。
「いやいや、なんでそんなこと言わなきゃ・・・」
「言って、くれないの?」
「!」
流石にそこまで言わなきゃいけないのはおかしいと賢人が抗議しようとするが、真依は悲しげな表情で今にも泣き出しそうに目をうるわせていた。
言葉はもちろんおかしいが、その表情がまた可憐で引き込まれそうだった。
そして賢人は再び観念して真依に促されるまま続けて言う。
「そ、その・・・見た目はすらっとしているだけみたいだけど、実際にはムチムチしていて、黒タイツを履いているからもっと触り心地が良くて、それに良い匂いもした・・・」
「~~~~~~っ!!」
もはや自分が何を言っているのかも目の前にいる女の子に嫌われるのも承知の上で、もじもじと感想を述べ続ける賢人。
それを自ら望んで聞いている真依は賢人の言葉に溶けそうなぐらいの快感が脳から脊髄に走ってくるのを感じた。
「あとは・・・」
「もういいわ。感想は充分伝わったわ」
それでもまだ感想を述べようとする賢人に、真依は流石に限界なのか荒くなった呼吸を立て直しながら無理矢理言うのを止めさせた。
愛おしい人の口から自分が女性として魅力的だと判断されることはこれ以上ない幸せだった。
そう言ってくれている目の前の彼はものすごく可愛いくて、もう飼い殺したいし、飼い殺しにされたかった。
そもそもこんなに初心で純粋無垢な可愛い男の子に飼い殺しにされるなんて想像するだけで脳が麻痺しそうだ。
「あれ?賢人じゃん!」
「本当だ。そこで何をしているんだ?」
「「!」」
そこにたまたま通り掛かった怜人と信之が現れた。
そういえばまだ学校が終わってそんなに時間は経っておらず、二人はこの公園に通りかかったところに賢人を見つけたというワケだ。
「怜人、斎藤さん」
「チッ!良いところを・・・」
なんとも甘くも非常に危なかった状況に天からの助けとばかりに賢人は二人の名前を口にしたのに対して、真依は舌打ちした後に小声で憤慨の言葉を口にした。
「真依ちゃん?」
「・・・またね♡」
「!!」
一瞬とはいえ怜人と信之に対する真依のあまりの豹変ぶりに驚いて話しかけてみるが、真依は静かな声でそう言いながらウィンクしながら鞄を持って走り去っていった。またドキッとしてしまった。
「賢人。急に教室飛び出していったかも思ったら、ここでなにしてんだよ?」
「見たところ何か急な用事でもあったみたいだが、大丈夫なのか?」
「あ、うん!ちょっとね」
賢人を心配の声をかける二人。
どうやら二人とも一部始終は目撃していなかったらしい。
ここでもまた運に恵まれたと、賢人は密かにそう思った。
しかしこの時、ベンチから少し離れた位置にある木の裏で褐色肌の女子高生が一部始終を見ていたことは、賢人ですら気づいていなかった。
「ふーん。なんか大変なことになってるかも・・・」
女子高生は携帯の画面に映った賢人と真依の写真を眺めながら静かに笑いながらそう言った。
賢人は静かに目を開けた。目が覚めるなり記憶が曖昧で、とりあえず動かずにじっとしたまま冷静になって状況を把握を試みる。
まず目を開けてすぐに見えたのは左に90度曲がって見える公園の遊具と砂場で遊んでいる子供たちだった。
お日様もまだ西に降りていないから、学校を出てから時間もそんなに経っていない。
状況を把握する限り、賢人はとある公園のベンチで横向きで寝転がっていた。
テスト中の過度な集中力の反動で疲労から少し休憩しようと偶々この公園に立ち寄って寝落ちしていたらしい。
ということはあの出来事は夢だったことになる。
それにしても夢とはいえ、とんでもない夢を見た気がした。
一体どれほどの妄想をすればあんな夢を見るんだろうか。
考えるだけで改めて恥ずかしくなった。
「・・・!」
夢だったとはいえ、あまりにも現実とも捉えられるような感触と熱を感じたのを思い出した。
本当に夢だったのか?そう考えた矢先に賢人は目が覚めた時から感じる違和感にようやく気づいて視点を変える。
自分の頭の下に枕のようなものが置かれていた。いや、置かれているというより自分がその上に頭を乗せていた。
当然賢人は枕を持ってきていないし、持ち歩いてもいない。
誰かが置いたわけでもあるまいし、取り敢えず触れてみる。
ーーーサワサワ。
撫でるように触ってみると、ザラザラとした感触の中にムチムチとした触り心地が非常に良かった。
これに対して賢人は幸福感を得たが、チラッと触れている部分を見てみると黒い風船状の生地で包んだ柔らかい何かだった。
それは賢人にとって、何処か見覚えがあった。
まだアニメオタクだった頃によく見ていた物だったと思う。
確か・・・・・・
「!!」
賢人がそう考えた瞬間、何かを悟った。
まさかと思いつつ顔を上げてみると、そこには・・・・・・
「あ、起きた♪」
無論そこにあった顔は真依だった。
全体像から見ると賢人はベンチの上で真依に膝枕されていて、賢人が触っていたのは枕らしきものではなく、ストッキングを履いた真依の太ももだったのである。
「って、ちょ!?真依ちゃんなんで!?」
頭の中で全ての事情の整理が終わるなり、賢人は飛び跳ねるようにして起き上がって真依から離れる。
すると真依は賢人のリアクションが面白くてクスクスと笑った。
「うっふふ、寝顔可愛いと思ったらどさくさに紛れて私の脚を触ってくるんなんて、賢人ってば、意外と破廉恥?♡」
「~~~っ!!」
自身の脚をいやらしく触れてきた賢人に母性なのか愛情なのか、そういった感情が伝わるような表情で妖艶に笑う真依。
仮に望んでいたとしても、夢だと思って安心していた矢先に現実であったという今の現状が夢であってほしいと心から願った瞬間だった。
◇◇◇◇
「ーーーというわけなの」
真依曰く、真依の抱き締める力が強すぎて賢人が胸の中で窒息しそうになって気絶してしまい、止むを得ずこの公園までおんぶして運んできたという。
そうなるとあの瞬間から今まで気を失っていた説明がつく。
気絶していたから仕方なくとはいえ、女の子に運んでもらった。
里奈の時といい、最近女の子に対して世話を焼かしてもらってばかりだ。
最も、里奈も真依も小柄の賢人をおんぶして運ぶという同じケースだったので、小柄な分彼女たちに掛かる負担は少ない。
コンプレックスであるこの身体がある意味役に立ったことに賢人は自虐しながらも自身の体に感謝をした。
「あの、その・・・ごめんなさい!」
「・・・!
とんでもない形で意識が朦朧としていて不可抗力だったとはいえ、女の子の太ももを触ったことに対して、いくら相手が真依だとしてもこれは許してもらないと分かっいながらも賢人は頭を下げて謝罪した。
「・・・何に対して?」
「な、何にって・・・」
真依はこれを良きと思ってフッと笑う、わざとらしくとぼけたふりをしてそう言った。
「具体的に言ってくれなきゃ全然伝わらないよ?」
「ぐ、具体的に?」
「そう、具体的」
「!」
賢人はようやく悟った。
これは明らかに真依の思う壺だったことに。
分かっている上で口からはっきり言わせるという、なんとも年上のお姉さんがするような狡猾なやり方だ。
しかし賢人は敵わないと判断して、観念して口にする。
「真依ちゃんの・・・」
「私の?」
そのまま言ってと伝わってくる真依の言葉に賢人はもじもじしながら言った。
「ま、真依ちゃんの太もも触ったことです!!」
「成る程成る程~」
「えっ?」
事実とはいえ、真依の巧みな会話術に嵌ってしまって観念してはっきり言ったはずが、当の本人は想像していたより感心しているみたいでリアクションが薄かった。
・・・に見えたが、真依は舌で軽く唇を舐めながら微笑んだ。
まるで色欲に魅入られたかのように。
「それで?」
「それでって・・・!?」
「私の太ももの感想は?」
「えぇ!?」
言うべきとされる事実は自白したのだからもう充分なはずなのに、今の真依は責めているというより賢人を良いように口車に乗せて事実を喋らせることで、何か危ないような欲求を満たしているようだった。
「いやいや、なんでそんなこと言わなきゃ・・・」
「言って、くれないの?」
「!」
流石にそこまで言わなきゃいけないのはおかしいと賢人が抗議しようとするが、真依は悲しげな表情で今にも泣き出しそうに目をうるわせていた。
言葉はもちろんおかしいが、その表情がまた可憐で引き込まれそうだった。
そして賢人は再び観念して真依に促されるまま続けて言う。
「そ、その・・・見た目はすらっとしているだけみたいだけど、実際にはムチムチしていて、黒タイツを履いているからもっと触り心地が良くて、それに良い匂いもした・・・」
「~~~~~~っ!!」
もはや自分が何を言っているのかも目の前にいる女の子に嫌われるのも承知の上で、もじもじと感想を述べ続ける賢人。
それを自ら望んで聞いている真依は賢人の言葉に溶けそうなぐらいの快感が脳から脊髄に走ってくるのを感じた。
「あとは・・・」
「もういいわ。感想は充分伝わったわ」
それでもまだ感想を述べようとする賢人に、真依は流石に限界なのか荒くなった呼吸を立て直しながら無理矢理言うのを止めさせた。
愛おしい人の口から自分が女性として魅力的だと判断されることはこれ以上ない幸せだった。
そう言ってくれている目の前の彼はものすごく可愛いくて、もう飼い殺したいし、飼い殺しにされたかった。
そもそもこんなに初心で純粋無垢な可愛い男の子に飼い殺しにされるなんて想像するだけで脳が麻痺しそうだ。
「あれ?賢人じゃん!」
「本当だ。そこで何をしているんだ?」
「「!」」
そこにたまたま通り掛かった怜人と信之が現れた。
そういえばまだ学校が終わってそんなに時間は経っておらず、二人はこの公園に通りかかったところに賢人を見つけたというワケだ。
「怜人、斎藤さん」
「チッ!良いところを・・・」
なんとも甘くも非常に危なかった状況に天からの助けとばかりに賢人は二人の名前を口にしたのに対して、真依は舌打ちした後に小声で憤慨の言葉を口にした。
「真依ちゃん?」
「・・・またね♡」
「!!」
一瞬とはいえ怜人と信之に対する真依のあまりの豹変ぶりに驚いて話しかけてみるが、真依は静かな声でそう言いながらウィンクしながら鞄を持って走り去っていった。またドキッとしてしまった。
「賢人。急に教室飛び出していったかも思ったら、ここでなにしてんだよ?」
「見たところ何か急な用事でもあったみたいだが、大丈夫なのか?」
「あ、うん!ちょっとね」
賢人を心配の声をかける二人。
どうやら二人とも一部始終は目撃していなかったらしい。
ここでもまた運に恵まれたと、賢人は密かにそう思った。
しかしこの時、ベンチから少し離れた位置にある木の裏で褐色肌の女子高生が一部始終を見ていたことは、賢人ですら気づいていなかった。
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